―――昼休み。学校。
ガラリと隣のクラス、二年二組の扉を開けた。
あぁ、どうでもいいことなのだけども。
どうして他のクラスに入る時はこんなにも緊張するんだろうか。
「リオト」
「ん」
「俺の弁当…」
「食って」
「ない、とは言わせねーぞコラ。お前しかいないだろーが、え?」
「簀だよ簀。」
「僕はね、食べてないよ~。」
「ほらやっぱりリオトじゃねぇか!」
アタシは窓側の席で人間とは思えないぐらいのスピードで大量の昼食を取っているリオトと
ハヤト、そしてピンク髪の女の子のやり取りを見て少し吹き出した。羨ましいなんて思ってなんかないからな。
その後、一人の少女へと近付く。
なんでも、アタシと「
友達になりたい」なんて言ってくれた子がいるんだとか。
その話を持ち掛けてきたのはリオトだった。
この前、リオトが家に来てくれた時、真っ直ぐ帰ったかと思ったらアイツ…!
アタシの母親と仲良さげに喋ってたんだ。
部屋から降りてきたアタシを見て母さんの第一声はなんだったと思う?
『おめでとー!今日は赤飯ね!』
だってさ!知らないよ!
何が赤飯だよ!!
リオトはちゃっかり夕飯食べてくし!!
……ってそんなことはどうでもいいんだ。
その夕飯の時間に、リオトから「ユウイと友達になりたいって言ってるやつがいる」と伝えられた。
ちょっと仏頂面だったような気がするけど、それはまあいいや。
その子の名前は火波アオイ。
火波スザクの妹らしく、顔もそっくりなんだと。
一際目立つ雪のように白い髪、澄んだ青の瞳。
( ! あの子か。)
「火波…アオイさん?」
「……?えぇ、そうですが。」
「はじめまして、アタシ榛名有依って言うんだけど…。」
あ、同い年の人に敬称なんて付けたのいつ振りだろう。
少々照れ臭くなりアタシは苦笑した。
アオイ、さんはキョトンと。
このなんとも言えない気持ちを誤魔化すように近くの椅子を引いてきてそれに腰を掛けた。
「その、お昼一緒に食べてもいい、かな?」
アタシは、手作りのおにぎりを出しながら首を傾げた。
はじめまして。
最終更新:2012年01月06日 12:54