「……って、何だよ」
ポケットの携帯が鳴ったのは、司に話しかけようとしたその時だった。開いてみるとメールだった。発信者は星。
「星の姐さんかよ……で、何だと?」
メールの内容は、こちらが向かうので位置を知らせろ、とのものだった。確かに自分は方向音痴だが……。
(神経質すぎる気もするんだがな……ま、いいか)
手間がかからないのはこの際ありがたい。……が。
(こいつ、どうすっかな……)
司が問題だった。アースセイバー所属の冬也はともかく、司の方は能力者か否か、「こちら側」のことを知るか否か、それさえわからない。聞いて確かめるわけにもいかない。
さてどうしたものか?
「………」
しばし考えた末、司と冬也に声をかける。
「……しばらくここで待つぞ。俺の上司から連絡だ」
「ああ」
「わ、わかりました」
言うと、すばやくメールを打って返信する。内容は、
『いかせのごれ高校からストラウル方面へ0.5Kmほどの地点。道路を挟んで反対に○○駅ありだ。
追伸:冬也ともう一人、いかせのごれの学生がいる。
ヴァイスの奴に友人をどうにかされたらしく、ついて来ると聞かない。どうしたもんかね』
――――早い話が、丸投げだった。
東、対応に苦慮する
(実際問題、どうしたものか)
最終更新:2012年01月23日 08:27