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夢と狂気

カイム先生のおかげで、学校にも行けるようになった。勉強もついていけないほど支障はないし、休んだ理由についてあれこれ言及されることもなかった。これでとりあえず日常は取り戻したと思ったが、甘かった。
ある日からあいつが毎晩夢に出てくるようになった。最初の2日くらいは黙ってみているだけだったが、最近は『こんなので僕を抑え切れると思ってんの?どんな頑丈なものでも、脆い部分をつけば壊れるんだよ。この術が解けるのも時間の問題だね。』とか言うようになった。自分と同じ顔にこういうこと言われるってすごく嫌だ。こんなの漫画でもそうそうねーよ。



『僕が本気出せば、君みたいなのなんてすぐにでも乗っ取れるってことに気付いたよ。あぁ、最初からこうすればよかったんだ。じゃ、乗っ取っていい?』
「嫌だ!嫌だやめてくれ!!…あ、夢…だよな。」

これから毎日こんな夢を見るのかと思うと本当に気持ち悪い。逃げられないのかよ。





「…はぁ」
「どうしたの凪姉?」
「最近変な夢、それも同じようなシチュエーションで日に日に内容がおかしくなっていくのを見るんだ。」
「無理しちゃだめだよ、休んでたほうがいいんじゃない?」
「でもこれ以上休んだら出席日数とかがな。」
「うん。僕も凪姉に会えないとさびしいよ。…ってぎゃああああああああ」

冬也が突然叫びだした。鞄の中に芋虫が入ってたらそりゃ驚くわな。しかしそいつは偽物だ。

「空橋くん、どうしたんですかー?」
「芋虫のおもちゃだよ。誰がやったか想像はつくってか一人しかいないけどな。説教しに行く。」
「ミコトも行っていいですかー?」
「別にいいけど。」


崎原を連れて自分の教室に戻る。男子がちらちら見てくるがキモいので無視。

ミユカ、ちょっと話がある。」
「どうしたの凪っち。あ、ミコちん久しぶりー。」
「ですー」
「知り合いだったの。それより冬也にいたずらするのやめろよ。」
「だって面白いんだもん。」
「冬也がいじりがいあるのは事実だけどさー、やりすぎんなよ?ほんと、人の気も知らねーでよくそんなこと言えるなぁ…」
「氷見谷先輩、どうしたんですか?なんか怖いです…」
「もー、凪っちこそミコちん怖がらせて…えっ?」

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最終更新:2012年02月01日 14:21