「……」
どれくらい歩いたかな。さっきぶつかりそうになった人、誰だったんだろう。「すいません」って言うべきなんだろうけど、言えなかった。
歩いてる人の中で私のことを知ってる人が一体何割いるの。全然知らない、単なる通行人Aとくらいしか認識してない人もいるんだろうな。別に知ってほしいわけじゃないから、それはそれでいいんだけど。
とにかく、今は誰にも会いたくない。…たまに友達が話してるストラウル跡地ってとこに行けば、誰にも会わないで済むかも。
「ここ、だよね。」
ここでお化け見た人がいるみたいだけど、これは出るって言われてもおかしくないかも。
1日くらいは一人きりで過ごせるかな?
「崎原くんだ。」
「!?」
宮藤先輩、あまり授業出てないってほんとだったんだ。
こんなボロボロで危なそうなとこ、誰も来ないと思ったのに。来たってことはそういうことなんだよね。
「ああ、先輩もミコトをいじめに来たんですね?」
「いやいやまったくの偶然だよ。崎原くんをいじめる?僕がそんなことするわけないじゃないか。」
「嘘つかないでください。いつもの変な発明品使ってつけてきたんですよね?ろくなもん作ってないだろうとは思ってたけど、こんなことに使うなんて最低ですよ。」
「僕が変態行為目的で発明してるみたいに言わないでよ。さすがに傷つくよ。」
「ミコトにもっと深い傷つけといて何が傷つくですか?先輩いつもそうですよね。研究第一で他の人のことなんか二の次ですよね。部活だって、ミコトが入らなかったらつぶれてたんですよね?恩人をないがしろですか、そうですか。」
「どうしちゃったの崎原くん、君そんなこと言う子じゃないのに。なんか変だよ。悩みとかあったら聞くけど?」
「…いです」
「え?」
「みんな、ミコトはどこも悪くないのに変なんて言って!!そんなにミコトをいじめたいの!?傷つけて楽しいの!?先輩なんか嫌い!!大嫌い!!あのロボットと
同じように倒れちゃえ!!」
相手は、お世話になってる部活の先輩。攻撃するなんて普通はやらないけど
ミコトを苦しめる存在なら、つぶしちゃってもいいよね?
「…戦うしかないのかな。傷つけないようにするから、ごめんね。崎原くん。」
最終更新:2012年03月11日 14:36