もうひとつ、小話を。
しらにゅいさんから「
チェシャ」お借りしました。
某日、いかせのごれ高校。
2階の廊下をフラフラ歩いていたチェシャは、とある人物に遭遇した。
「おや、キョンシーじゃないか」
キョンシーと呼ばれた少女、
初馬 メイコが振り向く。
そしていつもの無表情に等しい笑みを浮かべた。
「チェシャ。こんにちは、」
「死ね」
バキィッ!!!
「あ~いたたた…いきなりぶつなんて酷くないかい?」
「だって、チェシャ嫌いだから」
「ストレートだねえ、ニヒヒ」
「………」
チェシャを見るメイコの黒い目は、冷たく、まるで見下すかの様だった。
しかしチェシャはそれを意に介する事無く、メイコに話しかける。
「何でオイラの事嫌いなんだい?」
「泣いてくれないから。何度も言わせるな死ね」
「ニヒヒ。まああの時は花菖蒲が助け船出したからいいじゃないか」
「よくねーよ、こっちは必死なんだ」
「そんなにも怖いのかい? …母親が」
『母親』。
たったその一言でメイコの目は見開き、チェシャを睨み付けた。
「おや、気に障ったかい?」
「わざとだろ、死ね」
「まあまあ、そうカリカリしないでおくれよ」
「うるさい黙れ、死ね―――」
とそこでチェシャはメイコの目を覗き込む様に顔を近付ける。
「今のままじゃあ、強くなれないよ。キョンシー」
「は…?」
「じゃあねえ、ニヒヒ」
くるりと向きを変え、不思議な猫はそのまま歩いていった。
猫とキョンシー
「…やっぱりあいつ、嫌い」
最終更新:2012年07月08日 01:43