アットウィキロゴ

アオギリの学校探検~生徒交流・三年編~

また、長い長い道を歩いたり、階段をのぼったりおりたりした。
でも、『しょくいんしつ』が見つからない。どこにあるのかな。
歩けば歩くほど、知らないところを見つける。学校って、不思議。

何回か、ちゃいむの音を聞いた。
たくさん続いてる道を歩いていったら、大きな部屋を見つけた。
中を見たら、本がたくさん集まってる。
ここ、『としょかん』っていうところかな。学校にも『としょかん』ってあるのかな。

中に入ると、部屋の奥に誰かがいた。
ほおづえをついて、ゆらゆらしてる。
これ、『うたたね』っていうものかな。

「……………。…うわっ」

ほおづえが外れて、がくってなった。
うたたねしてた人、目をぱちぱちしてきょろきょろしてる。

「……あー、寝ちゃってたか。………ん?」

うたたねしてた人、アオに気づいた。
こっちを見て、目を丸くしてる。
ごあいさつ、したほうが、いいよね。

「……おはよう」
「あ?え、えっと、おはよう。……君は誰?」
「アオは、アオギリ、だよ」
「そ、そう……」

うたたねしてた人、まゆげがきゅってなった。
これ、『こまる』って顔だよね。
どうして、こまっているのかな。

「あ、佑。やっぱりここにいたんだ」
「あ、海猫…」

うたたねしてた人、タスクって呼ばれた。目をぱちぱちしてる。
ウミネコって呼ばれた人は、タイヤのついてる動くイスに座って、こっちに来た。

「さっきの授業、出てなかったけど…ずっとここにいたの?」
「うん、ごめんね。本の整理してたらそのまま寝ちゃったみたいで…」
「そんなことだろうと思った。………で、この子誰?」

ウミネコが、アオのほうを見た。
だから、アオも見た。

「…分かんない。さっき目が覚めたらもういたんだ。アオギリって名前らしいけど…」
「ふーん……誰かの妹さんかな?」

タスクとウミネコが、首をかしげてる。
『いもうと』って何だろう。

「おい、図書委員長…なんだ、格闘家もいたのか」
「おーっす」

また、誰かが来た。
今度は、男の人。

「ショーゴ、実良。珍しい組み合わせで来たもんだね」
「こいつとはたまたまそこで会ったんだ。俺はこないだ借りた本を返しにな。ほら」
「あ、ありがとー」

ショーゴ、って呼ばれた人は、タスクに本を渡してた。
ミラ、って人は…左目に、布つけてる。
アオのこと、じっと見てる。

「………」
「………」
「……“拒絶する者”か…」
「…?アオは、アオギリ、だよ」
「…ふん、まあいい。貴様、何が目的かは知らんが…」
「なんで、目に布貼ってるの?」
「…布を貼っているわけではない、これは眼帯といってだな…」
「なんで、がんたいっていうの?」
「……え」
「なんで?」
「………………」

ミラ、だまっちゃった。
なんでだろう。アオ、知りたいだけなのに。


きゅう。


「………」

アオのおなか、急に鳴った。
おなかが鳴ると、『おなかがすいた』ってことなんだって。

「……アオギリちゃん、だっけ。もしかして、お腹すいてる?」
「うん。だから、アオ、戻る」
「戻るって…どこに?」
「しょくいんしつ」

そう。アオ、しょくいんしつに、行くんだ。
早く、行かないと、ね。

「一人で行くのは無茶だよ。私が送っていくから…」
「だいじょうぶ。アオ、ひとりで行く」

ウミネコが送ってくれるって言うけど、ひとりで行かないと、ね。
お勉強は、じりきで解くものだって、教えてもらったもの。

アオ、しょくいんしつ、じりきで見つけるよ。


アオギリの学校探検~生徒交流・三年編~


「……行っちゃった……。大丈夫かな、あの子…」
「……あれ?」
「どうしたの、海猫」
「いや、あの子職員室行くって言ってたけど…逆方向に歩いてった気が」

「「「「…………………」」」」

「ま、まあ気にすんなって!!多分先生たちが見つけてくれるだろ!…多分」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年12月17日 17:03