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「後始末屋」から「教官」への転換点2

・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
「 ノ ロっ!・・・・モノクロっ!!」
所長に呼ばれたので中断し、目を開ける。
見ると。モノクロの右腕は鎧の様な物で覆われていた。
「っ!?」
「うぇ!?何があったんすかその腕は!?」
急な異変に頭が真っ白になる。
「な、何なんっすか今のは・・・」
「私にもさっぱりで。敵の装備に似てた気がするんですが;;」
「何か関係がありそうだな。
 何を見たか、・・・できれば説明を頼む」

・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
「そっすかー、現場ではそんな事が。
 ひょっとするとこの現象も何かの能力っすかね?」
「だとすると、聖を向かわせたのは幸か不幸か・・・。」
「・・・現場で能力者だとバレてたら聖さんに消されてたでしょうしね」
「しかし所長、これ聖さん呼んで確認取った方がいいっすよね?」
「その前にこちらでも問題をハッキリしとこう。
 モノクロ、その『鎧』は再度出せそうか?」
「・・・どうでしょう。この現象を制御してるのがこの子なのかどうかも。。」
「再現性の確認っすか?だったらまた条件揃えないとっすよね?」
「『記憶操作』しつつ、だったな。もう1度試してくれ」
「了解です。」
再度、右腕を伸ばすモノクロ。するとすぐに左腕が鎧に包まれる。
「あれ?さっきのと外観が違うっすよ?」
「『鎧』というより防具だな。不安定な処を見ると、やはり難しいか?」
モノクロは目を開け、左腕と2人の方を見て
「あ、いえ。わざとですスイマセン。・・・ある程度、勝手にしました」
「え;どういうことっすか?」

「結論から言うと今、『記憶操作』してません。」





「・・・は?ぇ、だって再現するには記憶操作が必要なハズっすよね?」
「再現性はもういい。どういう風にしたのかを。」
「はい。最初は普通に記憶操作を行使するつもりでした。
 そこでふと、[重要な処からでいいのでは?]と思いまして。トドメの一撃の処を
 意識しつつ始動しかけたら、腕に違和感がありまして。」
「それで記憶操作のフリをしたワケか。」
「そうです。そこで更に『他の部位で再現できそうか否か』を試したんです。
 脚を意識したのですが。・・・しかし、結果は見ての通り」
「それじゃぁさっきの現象も、モノクロさんが制御してたって事っすか?」
「だろうな。・・・一旦小休止にしよう。念の為、この子への対処は後回しにする。
 それと・・・。シノ、今日今後の予定は?」
「主に待機なシフトっす。」
「では、この子とホウオウグループの一員について調査を頼めないか?」
「それ位ならオッケーっすよ」
「すまないな。モノクロは1時間後に訓練室へ向かってくれ。
 聖とその子を連れて行ってから『鎧』の調査を継続する」
「了解です。それまでシノさんに情報を渡しておきます」
「息抜き程度でな。では各自行動開始。」
そう言って足早に立ち去るアキヒロ
シノは携帯型の端末を起動し
「ではモノクロさん、今までの戦闘記録を基に探すんで情報くださいな」
「あ、はい。」

・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
一時間後、モノクロとシノが訓練室に向かうと、人影が3つあった。
アキヒロと聖。そして興味と恐怖が半々な雰囲気の少年。
壁際の休憩用のイスに座って話していた。
少年にウスワイヤの施設の説明をしているようだ。
「・・・すいません、遅くなりました。」
「調査もそこそこ終わったっすよ~」
「つっても5分前、ねぇ。。流石裏方ってトコか」
「2人ともご苦労。早速だがシノ、報告を」
「ほいっす。まずそこの少年君(ビシィ)いかせのごれ高校のコウタ君、で合ってるっすか?」
「うぇ、あ、ハイ!」
「畏まらなくてもダイジョブっすよ~」
「シノさんが気軽すぎませんかねぇ;」
「だわな」「そうだな」
「wwwww、あ、スイマセン」(`・ω・)
コウタの顔から緊張の色が薄れ、真顔と興味の混じった感じになる
「うぇ~~、気にしてないっす~orz。
 いいっす、次いくっす。聖さんが戦ったタイツっすね。
 ・・・ホウオウグループの遊撃担当。名前は『ゴウ』っす」
「短時間で、よく分かったな」
「ゴウについては聖さんのが詳しいかと。今回よりも前に撃破してますし」
「あ?そうだっけか?」
「テキトーな報告書なんで探すのに苦労したっすよ?」
「目立ちたがりで陽動や突撃を得意としてますね。
 前回は片手武器を換装する戦法での長期戦をしてます」
「あ~、なんか居たな、そういうの」
「聖さんの記憶を消した覚えはありませんが」
「ヘタに戦術が被ってしまったからな。長引くワケだ」





「それってさ、今回もその陽動とかじゃね?」
「え?」「あ?」「む?」
それまで「ふむふむ」や「?」を出してたコウタの突然の発言に驚く3人。
「あ、いや何でもねーです。ホントゴメンナサイ」
「・・・別に土下座しようとしなくていいですよ」
「お前もタリィだろ」
「で、どうなんだ?その点は」
「あ、エネルギー反応は周辺、全体でも無いんで単に性能テストかと。」
「そうか。・・・ゴウについてはこれでいいだろう。さて次だ」
「・・・???」
「ゴウの『鎧』の性能の再現、っすね」
「・・・多分、可能かと。やってみます」
立ち上がり、モノクロは皆と少し離れた位置に、3人に背中を向ける形で移動する。
「一応、制御不能や余波を警戒してください。何せ初めてなので」
「っす」「あぁ」「あいよ」
左手を額に当て、集中する。
間もなく、右腕に『鎧』を具現し、右腕を上に掲げる。
「・・・ぇ?」(ガクブル)
その時、コウタの目が茶色に変化したのを、3人はモノクロに注視していて見逃していた。
「・・・これでよし、と。行きます!3、2、1、・・・石礫衝っ!」
叩き付けると同時に、衝撃波が円範囲に発生する。
「は~」「ふむ」「ほぅ」
モノクロと3人の真ん中位で止まり、その半径内は床が多少隆起する。


「っうわああああああああああああああああああああああああああああああああ」

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最終更新:2011年03月05日 18:05