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似た者同士

『おはよう。今日は寒いわね』

『…?!』

『何でそんなに驚くの?』

今日はめずらしくも雪が降っていて
いかせのごれはさらにその寒さを増していた
教室には何人かの生徒がいたけれど
その大体がグループとして固まっていて
私のように一人で教室の端に座っているような存在は
影も薄くて普段話しかけられることは無い
だというのにこの女は
私に話しかけた…?

『なんで私に…』
『近くにいたからよ』
『何故見えた?』
『あなたってまわりから見えないようになっているの?』
『いや…そういうわけじゃ』
『変なこと言うのね。ミオさんは』
『………!』

ガタン!と自分らしくもない動揺からなる椅子を揺らせる音を
教室中に響かせてしまったけれど
だれひとり振り返ることはない
ほら、私の影の薄さといったらこれだ。だというのに
なんだこの胸がざわつく感覚は

『警戒の色』
『あたりまえだ。何のつもりだ』
『べつに何か打算があって話しかけてるわけじゃないわ』
『気味が悪い』
『あなたって』

目の前の女の瞳はとても冷たくて
『少し自意識過剰じゃないかしら』

この腹の底から沸き上がる感情は
怒り、だ

バシン!とその女の頬を平手で殴り飛ばす
その音にはさすがに反応したクラスメイトは
真っ赤になった女の頬をみてぎょっとした

『す、スイネ?!』
『大丈夫よコウスケ
『いや、てゆーか女の子が顔怪我したらだめだろ!あーあー真っ赤にしやがってよ…』
『……』
『あれ、こいつ……えっと』
『ミオさんよ。クラスメイトでしょ』
『あ、あー。そうだったっけ』
『黙れ!』

何故私を周りと対等に見る
何故私を…私を!

『自分が特別だって思ってるの?』
女が私の耳元で囁く
その表情は、いままでのはりつけた
余裕そうなそれではなかった、






似た者同士
(スイネ)
(“あのとき”以来はじめて覚えた誰かの名前)

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最終更新:2011年03月27日 00:42