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今回はエロなしカオス
相変わらずアリエッタは誰てめえ状態

俺は出来るだけ多くに人に笑顔でいてもらいたくて、ハントマンになった。
別に人助けがしたいとかそんなんじゃない。
ただ、多くの人が笑顔でいてくれたら、俺も笑えるからだ。

その子は俺を見て怯え、逃げていった。

俺はその子が気になった。
その子を宿の中で見つけて声をかけたが、その子はただ無言で仕事をし続けた。
俺は時間をおいて話す事にした。

その子は俺達に自分の事を話してくれた。

俺はどこか辛そうに笑うアリエッタの姿が嫌だった。
もっと明るい顔でアリエッタに笑って欲しかった。
俺は竜を倒しても、このままじゃ俺の見たい笑顔は見れないと思った。

アリエッタは主人にぶたれそうになっていた。

俺は気づいたら爺の前に立っていた。
アリエッタは俺達に礼を言うと、一瞬だけ本当に嬉しそうに笑ってくれた。
俺はもっとその笑顔が見たくなった。

だから、決めた。俺はこいつの世界を変える事を。
そして俺達はアリエッタを連れて、カザンに来た。
彼女は俺の見たい笑顔で、俺達にお礼を言ってくれた。

俺は多くの人に笑顔でいてもらいたかった。
でも、それならアリエッタだけをあの宿から連れ出すのはおかしい。
あそこで辛い目に遭ってるのはアリエッタだけじゃないからだ。
でも俺達は、俺はアリエッタだけをあそこから連れ出した。
俺は誰よりもアリエッタに笑ってもらいたかった。
…俺はアリエッタが好きだ。
なら、このままにはしておけない。
あの時、アリエッタは笑顔ではなく、泣いて飛び出していったのだから。

「ふぅ…疲れた~」
そう言って大きな帽子を被ったメイジ、シャルルは椅子に座った。
「まさかあんなに大きな竜がいるなんて…」
長い金髪を大きな三つ編みで纏めたヒーラー、モルは頬に手を当ててそう言った。
「すごく大きくて硬くて黒光りしていて、攻めるとビクンビクン反応して、頭が亀みたいで…あんなの初めてだ」
獣のような耳をピンと立てたサムライ、ナムナがそう言うとシャルルとモルは固まった。

「む、どうした?二人とも」
「あ、あんた、恥じらいとかないのか?」
「馬鹿にするな。恥じらいぐらいある」
「そ、そうですよね、女の子ですもんね…」
「しかし今の言い方だとまるでチンコの例えだな」
「恥じらいないじゃないか!」
シャルルがそう言うとナムナは不機嫌そうに眉間にしわを寄せる。
「あると言ってるだろう」
「いやいやいや、恥じらいある女の子が普通にチンコとか言わないだろ」
「む、それじゃあチンポ」
「同じだよ!」
「これでもだめなのか?なら…」
ナムナが言葉を続けようとすると突然アリエッタが彼女にぶつかってきた。
「むぅ?アリエッタか?」
ナムナがそう言って振り返ると、アリエッタは何も言わずそのまま家を飛び出した。
「ア、アリエッタさん!?どこに行くんですか!?」
「シャルルのせいだな。シャルルが細かい事気にするからだ」
「何で僕のせいになんだよ!」

「別にチンコでもチンポでも…私に恥じらいがある事に変わらないだろう?」
「恥じらいあるならそんな単語連呼しないっての!」
「二人ともそんな場合じゃないですよ!」
モルがそう言うのと同時に今度はファンタが飛び出してきた。
「お前ら、今アリエッタが来なかったか?」
「何か飛び出して行ったぞ」
「シャルルのせいでな」
「何でだよ!」
「だ~か~ら~!そんな場合じゃ…」
「分かった、あんがとな!あ、それと俺の部屋に入るんじゃねぇぞ!」
ファンタはそう言って家を飛び出した。
「ファンタさん!?…いったいどうしたんでしょう?」
「部屋に入るなって何かあったのか?」
「とにかく私達もアリエッタさんを…」
モルが家をファンタの後を追おうとすると、ナムナがそれを制した。
「ファンタだけで大丈夫だろう。私達まで行く必要はない」
「え?でも…」
「ファンタは私達に協力して欲しい時は素直に協力を求める奴だ。そうしないと言う事は大丈夫と言うことだろう」

ナムナはそう言って静かに椅子に座った。
「さて、シャルル…」
「ん?」
「チンコ、チンポが駄目ならば…ちんぽこ肉棒ペニス陰茎おちんちん…どの言い方が一番恥じらいがあるんだ?」
「…お前の恥じらいって何なんだ?」

「くそ、どこ行った!?」
ファンタはアリエッタを探してカザンの入り口まで来ていた。
そんなアリエッタを探すファンタの目にある人物が目に入った。
「お~い!おっさん!」
ファンタにそう呼ばれ、カウボーイハットを被った男は振り向いた
「ん?おお、マイキューピッド!どうした?とりあえず俺を呼ぶ時はミュルの彼氏で頼む」
「ミュルの旦那(仮)、緑の髪の可愛い獣耳メイドを見なかったか?」
「お前、今旦那(仮)って!…………それっぽい娘が今さっきここを通ってカザンを出たぞ」
「分かった、あんがとさん!」
「おい…」
男に声をかけられ、走り出そうとしたファンタは足を止めた。
「俺も…(仮)を外せるよう頑張る…。あの娘がお前の何なのかは分からんが…お前も頑張れ」
「………ああ、モチのロン!」
そう言ってファンタは駆け出し、カザンを飛び出した。
「…ミュルの所に行くかな…」
男はそう言って空を見上げた。

アリエッタはカザンを飛び出した後、ただ闇雲に走っていた。
自慰による体の熱は既に冷めていたが、涙はまだアリエッタの目から流れていた。
疲れが出てきたのかアリエッタの走るスピードが落ちた瞬間、彼女は脇腹に強い衝撃を受けた。
「ぐぅっ!?」
アリエッタはそのまま姿勢を大きく崩し、勢いよく倒れてしまった。
(な、何?)
アリエッタが周りを見てみると、5体のラビが彼女を囲んでいた。
(モンスター?しかもこんなに…逃げなくちゃ)
アリエッタは立ち上がろうとしたが、右足首に痛みが走った。
(っ!?もしかして今ので捻った?)
アリエッタが立てずにいる中、ラビは立てない彼女に近づいてくる。
アリエッタは一瞬焦ったが、やがて諦めたように顔を伏せる。
(この場を凌いだってもう行く所なんて…それなら、このまま…)
「みーーーつーーーけーーーたぁぁぁぁぁああああ!!!」
「え?」
アリエッタが顔を上げると、そこには猛スピードでこちらに走ってくる男の姿があった。
その男は紛れもなくファンタだった。
ファンタの声にラビ達も反応し、彼らは一斉に視線をファンタに向ける。
しかしその瞬間、一匹のラビがファンタに吹っ飛ばされていた。

ファンタはそのままアリエッタの元まで走ってきた。
「ファン…タ…?」
「大丈夫か?怪我はないか?」
「わ、私は別に…っ!ファンタ、後ろ!」
「っ!」
ファンタが振り向くと2匹のラビがげっ歯を剥いて襲い掛かってきた。
ファンタは一匹は撃退するが、もう一匹は仕留められず攻撃を受けてしまった。
「ちっ…そういや、モンスターがいたんだっけか…」
残るラビは3匹、今のファンタには素手でも十分倒せる相手である。
ファンタはジェンジェン爺から庇った時と同じようにアリエッタの前に立った。
「アリエッタ、逃げるなよ。すぐ終わるから」
「え?」
「行くぜ!お前らのげっ歯、人参に見えるんだよぉ!」
そう言ってファンタはラビ達との戦闘に突入した。

決着はあっという間に着いた。
無論、ファンタの勝利である。
「はぁ、一人とは言え経験値これっぽちか…さて、アリエッタ」
ファンタは振り向き、アリエッタの方を向く。

アリエッタはそんなファンタから視線を逸らした。
「本当に怪我ないのか?」
「大丈夫だよ…それよりファンタの方が…」
「俺なら大丈夫だよ…今証拠見せてやる」
そう言ってファンタが目を瞑ると、どこからともなくファンタのLPとMPを表示する板が現れた。
「ほら、LFが5しか減ってない。だから大丈夫だ」
「これ、何?」
「心のBボタンを押すと出てくるんだ。押しっぱなしで走るスピードが速くなる」
「心のBボタン?」
「ああ、喜びと悲しみの間にある」
板が消えると、ファンタはアリエッタに向かって手を差し伸べた。
「夜になる前に帰るぞ。あいつらも心配してるだろうし…」
しかしアリエッタは顔を伏せ、そのまま黙ってしまった。
ファンタはそれを見ると静かに正座をし、そのまま土下座した。
「ごめんなさい!すんませんでしたぁ!」
「え?な、何で謝るの?」
アリエッタがそう言うとファンタは顔を上げた。
「いや、だって…俺の不注意が原因だろ、あれは。自分の部屋とは言え、ノックするべきだった…」
「ち、違うよ。ファンタは悪くないよ…悪いのは…私…」
「うぃ?何で?」

ファンタに聞かれると、アリエッタは自嘲気味に微笑んだ。
「だって、あそこはファンタが休む場所だよ?
その場所を…ファンタが命懸けで頑張っている時にあんな事をしたの…。
ファンタも…私の事、本当は怒ってるよね?」
それを聞き、ファンタは少しの間黙っていたが、やがて勢いよく立ち上がった。
「俺は!健全な男なので!宿でオナニーする事も!珍しくありません!」
「………え?」
「メナスさんやノワリーさんが!頑張っていると言うのに!のうのうと!オナりましたぁ!」
そう言った後、ファンタがアリエッタを見てみると、彼女はただ呆然としていた。
「悪いな、俺もこんな奴なんだ。我慢できない時があるんだよ」
「……………」
「それに怒るなんてありえないって。寧ろ拝みたいくらいだ。眼福だった」
「え?」
「あ、いや、え~…と、とにかく怒ってない。うむ、うん、怒ってないぞ」
アリエッタは見る見るうちに顔を赤くして、顔を伏せてしまった。
ファンタも困ったように頭をかいていたが、やがてアリエッタに再び手を差し伸べた。
「と、とにかく帰るぞ。そうじゃないと困る。主に俺が」
「でも……」
「……あ~!帰るぞ!いいな!?」
「え?ひゃっ!?」

ファンタはアリエッタを抱え上げた。
お姫様抱っこである、こういう場面ではもはやお約束である。
「さ~、帰るぞ~」
「あ、う…」
ファンタが歩き出しても、アリエッタは顔を真っ赤にして何も言えずに体を丸めた。
しばらくして、アリエッタが唐突に口を開いた。
「…ねぇ、ファンタ」
「何だ?」
「……軽蔑、した?」
「いんや、全然。ってかさっき言ったろ?が、眼福でしたって…」
「う…」
アリエッタは顔を伏せて黙り込んでしまった。
ファンタはそれを見ると、やがて何か決心したような表情になった。
「悪い、アリエッタ」
「え?」
「ムードとか全然無視してあれだが…俺、お前が好きだ」
「…………え?」
アリエッタは何を言われたのか分からずに、ただ呆然とする。
ファンタはアリエッタに構わずに言葉を続ける。

「アリエッタ、お前を愛してる」
「え、あ………で、でも私、ナムナさんみたいに綺麗じゃない」
「俺はお前の方が綺麗だと断言できる」
今ので発言でナムナ好きの方々を敵に回したかもしれないが、話は続く。
「でも、私じゃあなたと…釣り合わない…」
「…そうだな、お前みたいに可愛くていい娘、俺には釣り合わないなぁ…」
「え?ち、違うよ。私なんかがあなたと…」
「アリエッタ」
ファンタはアリエッタの方を向くと、じっと彼女の顔を見つめた。
「俺が誰を好きになるかは俺が決める」
「あ…」
「お前は…誰が好きなんだ?」
「わ、私、は…」
「ま、気ぃ遣わなくていいって。どんな答えでも、俺はお前がずっと笑顔でいられるように頑張るだけだ」
ファンタはそう言ってアリエッタに笑って見せた。
アリエッタはそれを見て、決心した。
「ファンタ」
「ん?」
「降ろして…」
「…ああ、分かった」

アリエッタは降ろされると、ファンタの前に立つ。
そして、じっとファンタを見据え、口を開いた。
「私、やっぱりファンタと、釣り合わないと思う。でも…あなたの隣で胸を張って立てるような人になる。
……私、ファンタの事、好きだよ…」
アリエッタがそこまで言うとファンタはアリエッタを抱きしめた。
「ふぁ、ファンタ?」
「いえね、辛抱たまらなかったので…嫌なら離れる。超名残惜しすぎるけど…」
「ううん、嫌じゃ、ないよ」
そう言ってアリエッタはファンタの背に腕を回した。
少しの間、ファンタとアリエッタはそうしていたが、やがて何かを思い出したようにファンタがアリエッタから離れた。
「って、早く帰らないとやばいな」
「え?」
「いや、ベッド、何とかしないと…」
「あ…」
ファンタに言われ、アリエッタも思い出したのか顔をまた赤くする。
「ご、ごめんなさい」
「いや、俺はいいんだ。けどバレると色々面倒な事になる気がする。
一応部屋に入るなとは言ったが…と、とにかく帰るぞ!」

そう言ってファンタはアリエッタと手を繋ぎ、走り出そうとしたがアリエッタは辛そうに顔をゆがめた。
「どうした?アリエッタ」
「…ごめんなさい、足、実は痛めてて…わっ」
ファンタは何も答えず、アリエッタを再び抱え上げた。
「それなら、治療も早くしないとな。って、そういえば、下着もあのままだったんだっけ?」
「っ!!」
アリエッタは恥ずかしそうにファンタから顔を逸らした。
「……やっぱり早く換えたいのか?」
「~っ!し、知らなぃ…」
アリエッタはもじもじとそう言うと黙り込んでしまった。
「よし、じゃあ行きますか!」
そう言ってファンタはカザンに向けて走り出した。
その腕の中に愛しい人を抱えて。




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最終更新:2013年05月04日 21:13