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L:ヴァンシスカ・オーノール = {
 t:名称 = ヴァンシスカ・オーノール(ACE)
 t:要点 = 眼帯,長い銀髪の若い貴族の娘,運命を耐えるような寂しそうな表情
 t:周辺環境 = 街角,馬車,ヴァンシスカの悪魔
 t:評価 = 全能力18
 t:特殊 = {
  *ヴァンシスカ・オーノールのACEカテゴリ = 逗留ACEとして扱う。
  *ヴァンシスカ・オーノールのみなし職業 = 悪魔使い,式神使い,精霊使いとしてみなす。
  *ヴァンシスカ・オーノールは悪魔を使う間、全能力評価に評価+3する。悪魔を使って5AR後にヴァンシスカ・オーノールは食料10万tを消費する。
 }
 t:→次のアイドレス = ナポレオン(ACE),オゼット(ACE),悪魔使い(職業),精霊使い(職業),悪魔(兵器)

t:精霊使いの特殊={
  *精霊使いの職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
  *精霊使いは精霊を召喚でき、これを使って闘える。精霊はAR15として扱い、その能力は6、白兵、近距離、中距離、詠唱戦が出来る。地水火風のいずれかの種類を選択すること。召喚にはAR3を使い、(知識+幸運)/2で判定を行う。その難易は9である。
  *精霊使いは対象の特殊を一つ、無効化出来る。
 }
t:式神使いの特殊={
  *式神使いの職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
  *式神使いは式神を召喚でき、これを使って闘える。式神はAR12として扱い、その能力は10であり、白兵、近距離、中距離、詠唱戦が出来る。召喚にはAR3を使い、(知識+幸運)/2で判定を行う。その難易は18である。
  *式神使いは防御判定で評価+3を得られる。この時、必ず燃料を1万t消費する。
 }
t:悪魔使いの特殊={
  *悪魔使いの職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
  *悪魔使いの根源力制限 = 悪魔使いを着用するためには根源力20万を必要とする。
  *悪魔使いは悪魔を召喚でき、これを使って闘える。悪魔はAR15として扱い、その能力は15であり、白兵、近距離、中距離、詠唱戦が出来る。召喚にはAR0を使い、(知識+幸運)/2で判定を行う。その難易は18である。
  *悪魔使いは悪魔を使うたびに燃料を2万t消費する。
  *悪魔使いは白兵戦、近距離戦、詠唱戦が出来る。
 }


#水仙堂 ヴァンシスカ(個人ACE)のデータは こちら


ヴァンシスカの悪魔

舞台はフランス、パリ
市民革命により王は処刑され、革命政府が治める街

今まではヴァチカンによって霊的な障壁が張り巡らされ守られていたが、ルイ16世を処刑したことでパリは破門され、災厄が侵入するようになる。
そして人々はヴァチカンから送られてくる天使に襲われることになる

そんな世界から市民と街を守る力を得るために、ヴァンシスカは悪魔との契約を行う
彼女が契約したのはかつて絢爛舞踏に会ったことがあるという、身の丈20メートルを超える偉大なる悪魔
悪魔はヴァンシスカの右の目と引き換えに、普段は決闘用拳銃に封じ込められ、戦いでは8度その力を貸すことになる

文・絵:雹




「出会い~nostalgie~」









夕焼けの美しさは、どの街も変わらない。風の匂いも。
(けれど)

ヴァンシスカは馬車を降りて、異国の地を眺めた。


知らない町並み
知らない人々
建物
衣装
挨拶

見慣れた色と、見慣れない景観の組み合わせが。
異国に立つ自分と同じく―――


「こちらが、寮になります」
あたりを眺める彼女を振り返り。
案内をして来た摂政が、前方を指示した。
ヴァンシスカは彼に従い建物内の奥へと進む。

不思議な構造の建物は、「異国」という気持ちを一層強くした。
歩くにつれ、ますます強く。


「そうそう、そういえば」
摂政が再び振り向いた。
「この寮に住んでいる侍女たちが、貴女を歓迎してお茶会を…」

「きゃーっっ!!」

ガシャーン、ガラガラ…
廊下に響い声と音に、一瞬時が止まる。

「……ええと、すみません。こちらにご一緒していただけますか」
少し迷ったあと、摂政はヴァンシスカを連れていくことに決めたようだった。

騒ぎの発生源に辿り着く。
廊下突き当り寄り、少し大きめの扉の向こうだった。
のぞく二人。

そこには、三人の侍女がいた。
ひとりは床に座り込み、
もうひとりはそのそばで心配気に覗きこみ、
さいごのひとりは、茫然と立っている。

「大丈夫ですか!?」
「うんだいじょうぶ。あ、摂政さまー。…と、ヴァンシスカさん?」
「…………」

そして、あたりに散乱する、ボウル、型、泡立て器、…粉。


「はじめまして。ようこそ神聖巫連盟へ」
粉まみれで微笑む侍女。


何が起こったのかは、もちろん聞かなかった。


/※/


「ええと、先ほどは変なところをお見せしてしまってごめんなさい」

ハプニングのせいで菓子の仕上がりが遅くなってしまう、とのことで。
摂政がなぜか調理場に入って手伝っており。
ヴァンシスカは何故か自分で紅茶を入れている。

「いえ。そんなことは気にしないで」

向かいには侍女がひとり座っているが、転んで足を捻ったために動かないことを厳命されている。

「でも…」
申し訳なさそうにうなだれる侍女。
紅茶を注ぐ自分。

ヴァンシスカふと、懐かしい情景を思い出した。

今はもういない友人と、こうして一緒にお茶を飲んだことを。
そのときも、自分がこうやって紅茶を入れていたのだ。

同じ情景を重ねて、ヴァンシスカは自然と自分の表情も重なっていくことに気づいた。

「おまたせしましたー」
ケーキが運ばれてくる。
小さなテーブルに、輪になって座る。

知らない部屋に、懐かしい情景がよみがえる。

「わあ、ケーキだぁ」
「今日はヴァンシスカさんの歓迎会なので、洋菓子にしました」
「いただきます」
「すみません砂糖取ってください」

どの国でも、どの世界でも、お茶会の雰囲気は変わりない。

「今日は何のケーキ?」
「今日は、抹茶のケーキです」
「抹茶…?」
聞きなれない名前と聞きなれた名前の組み合わせに、思わず首をかしげた。

「この国でよく飲まれるお茶の一種です」
切り分けたケーキを受け取りながら、説明を受ける。
一口食べてみると、ほのかな香りと渋み、控えめな甘さが感じられた。

「おいしい…」
思わず微笑む。
「違う国のものでも、よく合うものですね」
そう言うと、相手は心底うれしそうに笑った。
それを見て初めて、このメニューにある意図を知る。
「でしょう?わたしのお気に入りなんです
 この国には、こういう…国本来のものと異国のものが調和したものがたくさんあるんですよ」

ヴァンシスカも微笑み返し、ふと向こう側の窓を見た。
日が暮れ、藍色が広がる空が見える。

懐かしい夜空と、新しい風景が溶け合っていく。


文:りっか 絵:ミツキ・りっか・ボロマール

最終更新:2009年08月23日 00:07