1. 基礎的な勝利への布陣

まず、狼勝利というのはどういうことなのか。これを本質的に見直していきたい。
通常の16 人村の手数は7 である。


15>13>11>9>7>5>3>ep


以上の通りなのでこれに間違いは無い。
それに対して人外は狼3、狂人1、狐1の5である。
つまり村側目線で言うと村を3回吊ってしまうと基本的に引分以下が確定してしまう。
これを狼側目線で言うと4手使って村3回、狐1回を吊れば良い。
更に考えを進めてみよう。
狼側は狼と狂人で4人いる。
一人一殺で良いのだ。


狼側は【一人一殺】が基礎であることを覚えておこう。
それではこの一人一殺を達成する為にどの様な構成があるか考えてみよう。


代表的な布陣は以下の2通りだろう。
  • 3−1
  • 2−2


本質的に考え直すと騙りを出すというのは真能力者を殺す為以外にも一人一殺を達成する為という役割があることに気付けるはずだ。
霊騙りは本来確白である霊能を霊ロラにより簡単に一人一殺を達成出来る戦術であるし、占騙りは黒を出すことにより一人一殺が達成出来るのだ。


2. 布陣選択と役割分担

基本的な布陣が分かった所で、それぞれの布陣の意味を先述したが復習していこう。


・3-1

狂・狼の騙りがそれぞれ黒を出すことが求められる一殺構成である。
そして3-1 は必ず早期の占い抜きが求められる布陣であることを先ずは理解しておきたい。
理想としては真占を抜いた直後に狼が黒出し、黒先吊りから破綻。
後にその後に狂黒出で破綻占い吊り後にその黒が吊れる展開が最も美しい3-1 戦術である(現実は中々そうもいかないが)。
後は灰の狼それぞれが狐目を絞り、其処を一殺するだけになる。
汝国の村を見ていると狼の黒出しが積極的に行なわれている様には思えない節がある。
これは恐らく真霊能確定状況から白を出しておくことによってゆくゆくは狼騙りが露呈した時にその人をSG に出来る、
という考えから来ている様に思える。

しかし、私はこの風潮に待ったをかけたい。
結局それでは騙り狼が一殺をしていないので潜伏狼に負担をかけてしまうというのが一点、
そして、ゆくゆくの黒要素にするぐらいであれば黒を出してその場で吊ってしまうというのが一番である。
実際にゆくゆくでしか吊れないのであれば、その日にその人物を吊りにかけ、
黒が出なければ本来その日にグレランで吊られたと思われる人物を後に残す方が展開として楽なのだ。
この一人一殺の基礎を理解した上で黒出し等も考えていきたい。



・2-2

3-1 に対して2-2 であるが、本来確白である霊をロラしての一殺を行なう形になるのでグレーを広く保てるメリットがある
それに対してのデメリットは当然、占師襲撃の難易度が上がることだろう。
更には霊ロラによってグレランによる狩人候補削りが無くなってしまうのも大きなデメリットの一つである。
真狼—真狂が比較的メジャーな2-2 構成と言えることから先ずはこちらにフォーカスを当ててみたい。
基本進行として霊ロラから入るのがどの村でもメジャーだろう。
占2COの時は護衛が占師に入るのが常道である上に真狼真狂がメジャーである現状を踏まえるとGJ はすなわちその後の
鉄板護衛を意味する上に狩人CO からほぼ真確にまでもっていかれるというリスクが存在するので抜くのならば確実に抜かなければいけない。
仮にGJが出てしまった際はすぐに潜伏狼のどちらかが狩人COする算段をきっちりと相談しておこう。

しかし進行的クロス護衛進行になり易いのと、先に指定されて狩人COする展開になってしまうと噛まれない分の不利が生じてしまうので
それでもカバーは難しいということには留意したい。

一方では信用勝負、という手立てがある。
これは占いGJの様なリスクは存在しないが、呪殺対応を常に考慮せねばならずその対応の過程でSG 位置が減り易い傾向にはあるだろう。
更には黒出し先を常々ちゃんと考慮し、しっかりとした仮想狼陣営を作り上げる能力が求められるだろう。
投票等に気を配り、ライン切れがある所に2黒等を打ってしまう様なことは無い様に気をつけたい。



・役割分担

上記の何れの布陣を選択するにしても、役割分担というのはとても
狼が勝利する上で重要である。
役割とは以下の通りである。

{・騙り狼
  • アタッカー狼/中継狼
  • LW}

基本的に2狼以上残り勝利等というのは村に失策等がある場合に多いので狼勝利の原則としては最終日を迎えてのLW勝利である。
良く人外で勝てない中級者等に見受けられるのが漠然と「頑張って白くなれる様に潜伏しよう」というのがある。
人外は如何にしても人外であり、基本的に村よりも白くなる、というのは単体要素では中々に難しいことだ。
よって結局、村よりも白くなれずに勝てないという状況に陥ってしまう。
狼としてはきっちりと役割分担をした上で動くことで歯車が噛み合いようやく具体的な勝利な道筋が見えてくるのだ。
それでは上記で紹介した役割と次から紹介していこう。



3. 騙り狼の本質

騙り狼を正しく理解するには2つの役割を理解する必要がある。

{・占師を殺す
  • 一人一殺を全うする}

この2点が騙り狼に任される重要な点である。
昨今の騙り狼は真占師さえ抜ければお役御免な風潮があるが騙り狼も、やはり一人一殺を達成することが狼陣営勝利を
ぐっと手繰り寄せるキーポイントになるのではないだろうか。
基本的に現在のメジャーな進行であれば3−1状況で真抜きからの黒当てでも、占師の信用が余程低いということがなければ黒吊り先になることが多いだろう(絶対ではなくあくまで基本的には)
よって一人一殺の観点からも狼騙りの初手指定は初手占師抜けたことを想定し、黒出し先として説得力のある所を選んでいきたい。
つまりは騙り狼も一人一殺をしっかり意識として黒出しを積極的に考えていきたい、ということだ。
結局、一人一殺と占師を殺す、というのはどちらか、を達成するものではなく、その過程がどちらも信用を取るということを要していることからも
この2つの結果をちゃんと1つ過程から追い求める事が騙り占師としての本質ではないだろうか?



4.アタッカー/中継狼への意識

他の騙り狼やLW と違い、こちらは比較的聞き慣れぬ単語なのではないかと思う。
しかし、この概念を自らに浸透させることこそが狼勝利を安定して勝ち取る為の概念であることを保証しよう。
基本的に「白くなる行為」と「狼に利する行為」は両立が不可能な行為である。
しかし、狼は白くならねば吊られてしまうし、かといって白くなる為に狼に不利な盤面を狼が主導して作り続ければ
狼は自滅すること間違いないだろう。
それではどうしたら良いか?
答えは明白である。役割分担だ。
その役割分担の上で「狼に利する行為」を中心に行なうのがここで
紹介するアタッカー/中継狼という役割なのだ。
この狼は多少白さを犠牲にしてでも、狼有利な盤面を作り出すことを求められる。
白い位置に黒塗りをしたり、狩人っぽい所を強引に吊りにいったり正しい進行を曲げ、
村に間違った進行を取らせたり……その仕事は多岐に及ぶ。
逆に言えば白くなるだけよりも誘導力や説得力がより求められる分、この役割が狼陣営においては一番難しく一番重要な役割だと言っても過言では無いだろう。
それでは次からアタッカー狼について記していこう。

{
  • アタッカー狼}
アタッカー狼と中継狼は似ている様で微妙に違う概念だ。
それを理解する為にもアタッカー狼について記述していきたい。
アタッカー狼とはそれこそ積極的に白を吊りにいき、文字通り村にアタックをかける狼と言えるだろう。
当然白に吊り誘導をかけるので白本人からの反発は勿論、霊結果が見える展開の場合、村全体からの黒視は受けるが
縄さえ消費した後であれば任務は達成していると言えるので問題無いだろう。
そもそも、生き残る気がないと割り切ってしまえば大胆に動ける様にはなると思うのでその思い切りを生かしていきたい。
つまりはきちんと白い所に吊り誘導をかけて吊る、というのが重要なのだ。

誰でも吊れる寡黙位置を積極的に吊りにいっても然程意味はなくそれではLW候補の役には立たない。
アタッカー狼が積極的にアタックをかける候補としては以下の通りだろう。

  • 寡黙位置に居る村人の白をきちんと取っている多弁
  • 推理を当てている中弁〜強弁位置
  • 純粋に白い多弁

優先度は上に記している方が高いと言える。
寡黙位置にいる村人をがっちり白取ってガードしている多弁はそこさえ吊れれば、
その庇護対象である寡黙村人まで吊れることが多く一石二鳥のアタック対象と言えるだろう。
二番手に位置づけられる推理を当てている村人はそれだけで脅威であるしLW候補を守る為にもいち早く排除しよう。
三番手の純粋に白い多弁は吊れたら本来吊れない位置を一つ吊っているので有益ではあるが上記二種のアタック候補とは違い
それ以上の旨味は無いので三番手の位置付けである。
これらのアタック先を念頭に置き、自分がアタッカーになるべきだと判断したら積極的に動いていこう。


{
  • 中継狼}
アタッカー狼と違い、中継狼は積極的に白目を吊りにいく等の行動はあまり取らない。
中継狼はどちらかといえば村人とラインを上手く繋いだり、LWが白くなり易い盤面を整えたりするのを目的に動く。
具体的な行動例を挙げていこう。

  • 最終盤面の村人とラインを繋ぐ
  • 多くの村人のヘイトを買わずにLW候補にだけ切られる
  • 狩人臭を漂わせることで狩人候補を炙る/吊り易くする
  • 程よく白くなることで自分が吊られた時の霊判定で白くなる村人を減らす
  • 議論を曲げ、村人同士の対立を生み出す様にする

行動例だけで見ても、アタッカー狼より意識することは多く高度な立ち回りが求められるのが分かるだろう。
中継狼に最も求められるのはライン意識の高さだ。
中継狼は自身の立ち回りで間接的ではあるがLW を白くし村を黒くすることが求められるのでその際に
ラインコントロールは霊能者が生き残る展開なのであれば必須と言えるだろう。
更に中継狼のメリットとしてはアタッカー狼よりはLW にスイッチが効き易いという所だろう。
立ち回りとして白さを犠牲にして村を吊るというアタッカー狼より白さをある程度維持して立ち回るので万が一、
LW 候補が何らかの形で吊られてしまっても形成を立て直し易いと言えるだろう。
しかし、デメリットとしてはアタッカーがいない分、狼陣営としての攻撃力が低いので
村側陣営が妥当に白いと手詰まりになることが多いのが挙げられるだろう。
そういう意味では展開を打開出来るアタッカー狼の存在は貴重だと言えるのでは無いだろうか?



5. LW として

言うまでもなくLW である。
イメージとしてLW 候補は狼の中で最も強い人がなるべきだという考えが蔓延している様に思われるが決してそんなことは無い。
前述した中継狼やアタッカー狼等の様に求められるスキルはそれ程までには多くなく純粋に白くなる、ということが求められる。
しかも、前半の噛みと違い後半の噛みはある程度決まった噛み先が多い故に噛みを決める思考負荷もそこまで求められないので
本当に白くなることに特化することが求められるのだ。LWのタイプとして以下の三通りがメジャーなLW タイプだろう。

{・多弁論破型
  • 中庸ステルス型
  • 中庸サポート獲得型}

多弁型は言うまでもなく、アタッカー狼もこなせる様な典型的なLWであり、盤面を支配してコントロールすることで自分に吊りを寄せ付けないタイプだ。
中弁ステルス型は全員の視界から外れる位置に立ち、最終日付近で村が自分に対して要素を取り切れてない状況から仕掛けるパタン。
中弁サポート獲得型は多弁の一人を上手く味方に付け、その助けを得ることによって生き残り勝つというタイプのLW だ。
多弁型は兎も角として、ステルス型は村が妥当に白いとアタッカー狼が切り崩していない限りは中々勝つのは難しいだろう。
この手のLWをやるならば相方はアタッカータイプが望ましいと言える。
サポート型はサポートを請うことになる多弁から白く見られる為に中継型が相方でも上手くいくと思われる。





総括

本項目では布陣の意味の再確認や、一人一殺の考え、更に役割分担の重要性を説いた。
騙りや2枚の潜伏にもそれぞれの適正を合わせて考えて役割分担をすることが勝利への近道である。
例えばアタッカー型がいるなら、LW候補はステルス型でも十二分に勝ち易い形になっていくだろう。
逆に強弁型がLW 候補なのであれば中継狼が力を発揮し易い環境が出来上がるだろう。
更には、この役割分担を踏まえた上で状況に応じて役割をスイッチすることが出来れば上級者と言えるだろう。
やはり狼は状況に対して応じて対応していくことが強く求められる為にテキストの様な形で明確に「ここがこうだ」とは言えない。
しかし、この一人一殺を中心としてこの様な発想の仕方が勝利への発想の手助けとなれば幸いである。


狼が強ければ村は盛り上がる。
貴方が村を盛り上げられる狼になり勝てる様になることを期待しております。



最後までお読み頂き、本当に有り難うございました。