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  • コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(後編)

リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル

コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(後編)

最終更新:2008年12月06日 17:30

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コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(後編) ◆9L.gxDzakI




「何だ、あれは……?」
 一方の万丈目は、そうしたチンクの意図を理解することができなかった。
 何故奴は、おおよそ殺し合いには使えなさそうなドライバーなんてものを握っている。
 まさかそれを自分に向けて、「ボルティングドライバー!」とか何とか言って衝撃波でも放つつもりなのだろうか。
 いやいや、考えすぎだ。それはいくら何でも突拍子もなさすぎる。では、あれを何に使うつもりだ。
『気をつけろよ宿主サマ。ありゃあなんか仕掛けがありそうだぜ』
 冷静なバクラの声。だが、そんなことは万丈目も薄々察知している。問題はそれが一体いかなるからくりなのか、だ。
 ひゅん、と。
 唐突に目の前で投げられる、金属製のドライバー。
「ランブルデトネイター」
 チンクの呟き。身をかわす万丈目。響き渡る炸裂音。
 それら3つの現象は、ほとんど同時に発生していた。
「ばっ、ばば……爆発しただとぉ!?」
 驚愕に目を見開きながら、万丈目はひたすら逃げ回っていた。
 なおもチンクの指先から弾き出される、細かなビスやナットの数々。
 そしてそれらが全て、次の瞬間には大音量の音と必殺の熱量へと変化する。
『どうやらアイツは爆弾使いか何かみてぇだな』
 戦局を万丈目の心の中から悠々と見つめながら、バクラが呟いた。
 先ほど投げ出されたドライバーは、突如万丈目の目と鼻の先で爆発したのだ。
 そして今の攻撃も同じ。飛んでくる工具全てが、爆発物となって襲い掛かってくる。通常では有り得ない光景。
 故に目の前の少女もまた、魔法使いと同じような超人と判断する。
『さぁどうする宿主サマ? こりゃさっきのカードを使わなきゃ死んじまうぜぇ?』
「だが、それは……っ!」
 悪魔の囁きを耳に受けながら、万丈目は苦悶の表情を浮かべる。
 確かにこの状況、武器もなしに切り抜けられるはずもない。だがここで時間を消費すれば、それだけ己が死期も早まる。
 ミラーモンスターの猶予期間が短くなる――すなわち決断を強いられるのが早くなるということ。
 この呪いのアイテムをどう扱うか。誰を殺すか、もしくは殺すことなく死ぬか。
『後から考えるのと考える前に死ぬのと、どっちがいいと思ってるんだ?』
 そこへ追い討ちのように、バクラの声がかけられる。
 確かにその通りだ。ここで死んでしまえば元も子もない。そうした選択を考える間すらなくなってしまう。
 ならば、ここはこいつに従って、生き残るためにカードを使うしかないのか。
「……しかし、鏡はどうする」
 観念したように万丈目が呟く。だが、まだ問題はあった。
 仮面ライダーの力を使うための手段――カードデッキをかざすべき鏡はどこにある。
『鏡“のようなもの”だったら、ここにあるぜぇ』
 にぃ、と。
 バクラの顔に、より一層獰猛な笑顔が浮かべられる。
 反射的にカードデッキを取り出す万丈目。緑色の長方形がかざされる。
 自らの胸へと。そこに光る、黄金色のリングへと。
『ピッカピカに磨き上げられた千年リングがよぉ!』
「――変身ッ!!!」
 瞬間、荒廃した世界に光が満ちた。
 万丈目の身体が変異する。カードデッキの色と同じ、緑色の鎧を纏う。
 ところどころが銀と真紅で彩られた、毒々しささえ感じられる魔人の姿。
 ぎょろりと輝く巨大な瞳は、さながらカメレオンを彷彿とさせる。
 これぞ、カードデッキの持つ力。ミラーモンスターの力を受けた、戦うための緑の鎧。
 ――仮面ライダーベルデ。
「姿が変わった?」
 ふと、目の前のチンクが微かな驚愕と共に呟いた。
 無理もないだろう。万丈目自身すらも驚いている。まさかここまで劇的に変化するとは思わなかった。
 ともあれ、強化服であることには変わりないらしい。身体中に力がみなぎってくるのが分かる。
 反撃の時間だ。ベルデと化した万丈目は、力強くアスファルトを蹴った。
 スピードが上がっているのが分かる。体力馬鹿の剣山より速い。常人には到底到達し得ぬ加速力。
 一直線に駆け抜ける。振り上げられる拳。みるみるうちに距離が詰まっていく。
 そして、反逆の一撃が少女へと叩き込まれる数秒前。
「……ぐわあぁぁっ!」
 しかし、爆発。
 万丈目がその間合いにチンクを捉えるよりも早く、次なる工具が命中していたのだ。
 さすがは仮面ライダー。その装甲は、人間なら一撃で吹き飛ぶ破壊力から、ちゃんと彼の命を守っている。
 それでも、痛い。ノーダメージとはいかなかったらしい。
 続けざまに投げ込まれる爆弾達。バールが、ペンチが、ハンマーが。次から次へと炸裂する。
 さながら弾幕のように展開されたそれらは、目の前の極彩色の外敵を一歩も寄せ付けなかった。
『おいおい! 全然駄目じゃねぇか!』
 呆れたようなバクラの声が上がる。
「くそっ、何か武器は!? 千本ノックとかみたいな必殺技はないのか!?」
 一方の万丈目は、次々と飛び道具が襲い掛かる現状に、完全にいっぱいいっぱいになっていた。
 いくらベルデに変身したとはいえ、今の彼には拳と脚しか武器がない。
 対してチンクの方は、こちらのレンジ外から自在に爆弾を投げ込める。
 どれだけ身体能力が強化されようと、届かなければ意味がない。つまり、万丈目不利の情勢に変化なし。
(これで本当にデュエリストかよ)
 ふと、そんな思考がバクラの脳裏に浮かぶ。
 少し考えれば分かることだ。今腰のベルトに収まっているカードを使えば、何かしらのサポートが得られるということに。
 飛び道具があれば万々歳だし、それがなくとも、状況を打開できる方法は思いつくだろう。
 まったく、なんでこんな単純なことに気付かないんだ。
 内心でバクラはため息をついた。
 しかし、それを万丈目に要求するのは酷なことだ。
 彼はこういう直接戦闘を体験したことがない。暗黒の破壊神ゾークの眷属であり、盗賊王の記憶と経験を持ったバクラとは違う。
『チッ!』
 それを知ってか知らずか、バクラは忌々しげに舌打ちをする。
『俺様に代わりな!』
「何っ!? それは一体どういう……」
 瞬間、万丈目の意識は暗転した。

◆

 チンクは奇妙な違和感を感じていた。
 先ほどから目の前の男が、どこかにいるであろう何かとしきりに話していたことは分かる。
 独り言ではないだろう。気が狂っているとも考えられない。
 そもそも本当に頭がおかしくなっていたのなら、あの強化服を身に着けるという選択肢は取れなかった。
 ともあれ万丈目は先ほどから、ちゃんと誰かと会話を行っていたのだ。
 それがたった今、突然その言葉が途切れた。
 こんな不自然な言葉の切れ方は、これまでのやりとりの中には存在しない。
 見ればベルデの鎧もまた、会話と同時にその足さえも止めている。
 何が起こった。まさか気絶したか。
「――よぉ嬢ちゃん、悪いがここで選手交代だ」
 不意に、目の前のカメレオン男が口を開く。
 同じ声。同じ装備。同じ体格。
 だが、違う。何かが変わっていた。
 違う声色。違う仕草。違う態度。
 そこから想定される事象は――
(二重人格か!)
 この男は、1つの身体に2つの意識を持っている。先ほどまでの会話の相手はこの人格で、恐らく表に出る役が交代したのだろう。
 そして今の人格は、さっきの人格とは明らかに雰囲気が違う。戦い慣れしている。おまけに残忍だ。
 急激にその濃度を増していく殺意を肌で感じながら、チンクは目の前のバクラへ最大限の警戒心を払った。
(さて、と……この中から欲しいカードを思い浮かべれば、自動的にそいつを引くことができるようになるらしいな)
 一方のバクラは、己が思考を宿主の記憶へと飛ばす。
 このデッキに収まっているカードは、一見してもそれがどんな効果を発揮するかは分かりづらい。
 故に、万丈目が見た説明書に書かれたカード解説を追想。あとはその中から欲しいものを自在に引くことができる。
 次に引くカードを選ぶことができるのが、デュエルモンスターズとこのカードの決定的な違いだった。
 問題はそのカード。果たしてこの仮面ライダーとやらが、いかなる能力を有しているのか。
(……へぇ……だったら話は早ぇ)
 にやり、と。カードの確認を終えた後、仮面の下で、バクラの意思を宿した万丈目の顔が不敵に歪む。
 ぎらりと輝く凶悪な瞳。マスク越しに、チンクに向けて獰猛な視線を向ける。
 手札は分かった。タクティクスも組み上げた。ベルデの身体能力なら実行可能。
 すなわち、それが導き出す結論は、
(俺様の勝ちだ!)

◆

「さぁ来いよちびっこ! テメェのご自慢の爆弾なら、この俺様を吹き飛ばせるんだろ!?」
 バクラが大手を振ってチンクへと吼える。
 明らかな挑発。嘲笑を込めた、見え透いた誘い。チンクの思考が一瞬揺らいだ。
 果たして自分は、あいつにこのまま攻撃を仕掛けていいのだろうか。突如そんな不安が、彼女の胸にこみ上げてきたのだ。
 ああして誘っているからには、何らかの罠がある可能性も考えられる。仕損じるようなことになってはまずい。
 だが、無視もできない。どの道攻撃しなければ、人を殺すことはできないのだ。
 大体あの鎧には、遠距離への攻撃手段はないではないか。ならば今さら何ができる。
「言われるまでもない」
 結果、チンクが選んだのは攻撃。迷うことなく、攻撃。
「はっ!」
 小さな気合と共に、バッグから取り出したフライ返しを投げ飛ばす。
 一方のバクラは、沈黙。不気味なまでに沈黙。その場から動くことなく、じっと目の前の凶器を見据えている。
 次の瞬間、轟音。
 フライ返しが空中で炸裂し、猛烈な熱量の爆発を巻き起こした。
 燃え上がる爆炎。巻き上がる爆煙。一瞬、ベルデの姿が炎と煙によって掻き消える。
 そしてややあって、それらが晴れた瞬間。
(いない!?)
 そこにあの緑の仮面ライダーの姿はなかった。
 どういうことだ。奴は一体どこへ消えた。
 完全に蒸発した、というわけではないだろう。せめて焼死体だけは残るはずだ。
 いやそもそも、あの堅牢な装甲は、まだまだ崩れるとは思えない。
 つまり、姿をくらましたということだ。
 炸裂からの時間からして、そう遠くまでは行けないはずだ。回避するためにしても、逃亡するためにしても。
 しかし、その気配はどこにもない。戦闘機人のレーダーにさえも、影も形も映らない。
「――盗賊ってのは、まずお宝の番人から姿を隠さなきゃいけねぇ」
「っ!」
 不意に耳元にかけられた声。反射的に、己が左側へとビスを飛ばす。
 しかし、空振り。そこには人っ子一人いない。
「そして誰にも気付かれないうちに、素早く目当てのもんを懐に隠す」
 びゅん、と。風を切る音がした。
「なっ!?」
 気付いた時には、何かがチンクの胴体に巻きついていた。
 紐と金属で構成されたそれは、例えるならばヨーヨーと呼ばれるおもちゃか。
 ベルデの目玉を模したようなそれが、チンクの身体を縛り上げている。
 突然、細身にもかかわらず剛健な紐の先に現れる――仮面ライダーベルデ。
 驚愕に隻眼が見開かれる。
 これぞアドベントカードの1枚・クリアーベント。目視、レーダー、サーモグラフ。あらゆる索敵手段から逃れる、究極の迷彩。
 カメレオン型モンスター・バイオグリーザを従えたライダーであるが故の力。
「盗賊の仕事は、もちろん盗むことだ。だったら俺様の最後の仕上げのこのカード、どんな効果か……分かるよなぁ?」
 ベルトから引き抜かれる新たなカード。左の太ももに装着されたカメレオンが、その舌によって口の中へと巻き取る。
『COPY VENT』
 響き渡る機械音声。
 瞬間、ベルデの姿は激変した。
 銀の長髪。漆黒の眼帯。黄金の隻眼。青いフィットスーツ。18歳の男子にしては低すぎる身長。
 今、囚われとなった戦闘機人の少女の目の前に。
(私が……いる……!?)
 チンクと全く同じ顔をして、全く同じ声をして。
 絶対にしないタイプの笑顔と、絶対に発しないタイプの声音の共に。
「――俺様がランブルデトネイターを使えるってことさ!」
 瞬間、猛烈な爆発音が廃墟に木霊した。

◆

 戦場に立っていたのは、元の仮面ライダーベルデの姿。
 チンクは無様にアスファルトに倒れ伏し、荒い息と共にバクラを見上げている。
 その身体の様子は、まさしく無惨の一言だった。
 身体に密着された状態ででヨーヨー――ホールドベント・バイオワインダーを爆破されたことにより、その全身はまさしくぼろぼろ。
 特に悲惨なのは胴体だ。ナンバーズスーツがずたずたに引き裂かれ、少女の柔肌は大火傷を追っていた。
 身体中から流れる真紅の血液が、いかに危険な状態かを物語っている。
 勝った。
 こんな状況で逆転など、できるはずもない。すなわち、自分の勝ち。
 バクラは歪んだ愉悦と共に、己が勝利を確信していた。
 であれば、これからすべきことはひとつ。あの生ぬるい宿主が黙っているうちに、こいつを生贄に捧げること。
「さて、と……じゃあ、これでさよならだな」
 嗜虐的な笑みを浮かべるバクラの口。
 仮面の先のチンクへと向けられる、残酷な快楽。
 さすがに何かまずいことが起こると察したらしく、チンクは虚ろになりかけた瞳を引き締めた。
 だが遅い。今からひとたび自分がバイオグリーザへと命じれば、千年リングから飛び出した魔物が彼女を食らうだろう。
 勝利者の持つ、絶対的な自信。
 ――その油断が判断を鈍らせた。
「んっ!?」
 途端、目の前で爆ぜる炎。
 鼓膜を轟音がつんざき、鼻先を陽炎があぶる。
 音と炎は連続して幾度となく巻き起こり、バクラの視覚と聴覚を完全に奪い去る。
 それらが発生してから再び視界が元に戻るまでには、それこそ彼にとっては悠久にも近い時間を要した。
 もうもうと立ち込める煙が晴れ、爆音の耳鳴りもようやく途切れてきた頃。
 しかし、そこに既にチンクの姿はない。
「逃げやがったな」
 舌打ちをする。
 先ほどの自分の手口とまるきり同じだ。
 それも手持ちの金属を次から次へと爆破させたことにより、煙幕の持続時間が長引いている。
 あれだけの重傷であろうとも、これだけの時間があれば、森に引っ込むことぐらいは十分可能だろう。
「だが……ひとつ見落としてるぜ」
 そして再び浮かぶ、あの凶悪な笑顔。
 見下ろしたアスファルトにぽたぽたと落ちていたのは、血痕。それが真紅の尾を引いて、そのまま森の中へと続いている。
 つまりこれを追っていけば、彼女に問題なく追いつけるということ。
 ベルデの変身を解除し、元の万丈目の姿へと戻る。
 変身する前に逃げ回った時や、ランブルデトネイターを食らった時に消耗したのだろうか。全身へと疲労感が襲い掛かった。
 だが、まだこの程度なら耐えられる。 問題は変身状態を維持しすぎて、タイムリミットを早めることの方だ。
 それに変身せずとも、あとはこの千年リングによる念力だけでも、十分に決着をつけられる。
「逃がしゃしないぜぇ? 嬢ちゃん」
 不敵に笑うバクラの顔。それはすなわち万丈目の顔。
「……ヒャーッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
 悪魔のような笑い声が、朽ち果てた残骸の中で響き渡った。

【1日目 深夜】
【現在地 D-8 廃墟】
【万丈目準@リリカル遊戯王GX】
【状態】バクラ憑依、疲労(小)。一時間変身不可(ベルデ)
【装備】千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです
【道具】支給品一式、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダーリリカル龍騎、ルーテシアのカレー@闇の王女
【思考】
 基本 殺し合いには乗りたくない。仲間達と合流し、プレシアに報復する
 1.………(意識を失っている)
 2.明日香とは最優先で合流する
 3.できればカードデッキに生贄を捧げたくない
【備考】
 ※D-8に万丈目の絶叫が響きました。周囲に参加者がいた場合、気付いた可能性があります。
 ※千年リングを装備したことにより、バクラの人格が目覚めました。
  基本 このデスゲームを思いっきり楽しむ
  1.逃げたチンクを追いかけ、バイオグリーザの餌にする
  2.その後、可能ならばキャロを探す
  備考:※千年リングの制限には気づいていません(制限については後述)
     ※キャロが自分の知るキャロと別人であることに気づいていません


 ふらふら、ふらふらと。
 たよりない足取りで、チンクはひたすらに森の中を歩き続けていた。
 道中で枝に身体をひっかけ続けた、その身体の状態は更に悪化している。
 全身に細かな切り傷が刻み込まれ、ナンバーズスーツはその平坦な乳房が半分露出しかけるほどに裂けてしまった。
 失血がひどい。もはや思考も判然としない。ろくに考えることもできやしない。
 可能なことは、あの煙幕の中で決めた行き先のみ。
 廃墟から北東にあると記されていた、父ジェイル・スカリエッティのアジト。
 そこならこの身体を治療することができる。そこなら新しいスーツを調達することができる。
 残念ながら、姉妹達の捜索は後回しだ。この体たらくでは、ろくに誰一人として救えまい。
 と、ようやく目の前の木々が開けてきた。
 恐らくその先にラボの入り口があるのだろう。元あった場所の形に忠実ならば、多分洞窟のような横穴が。
「――貴方、大丈夫っ!?」
 声。
 うっそうと生い茂る木々を抜けた瞬間、不意に女の声が飛んできた。
 霞んできた視界の中に、白と青に彩られた服装が飛び込んでくる。
 途端、身体中を襲う脱力感。同時に遠のいていく意識。どうやらもう限界らしい。
 味方でもない人間の手を借りるのは癪だが、ここは彼女に委ねるとしよう。
 少なくとも敵ではあるまい。でなければ、ああいう反応は取らない。
「……スカ……リエッティの、アジト……というしせ……つ、の……生体、ポッドに……私を……」
 自らの小柄な身体が抱きとめられるのを感じながら、チンクは切れ切れの言葉を紡ぐ。
「一体……誰にやられたの!?」
 女はそう問いかけていた。
 教えておくのも悪くはない。そうすれば、奴の存在を警戒してくれる。
 自分の命を預けるのだ。であれば、それぐらいの危機感は抱いてくれなければ話にならない。
 どうか犠牲になりませんように。あの凶悪で残忍な、緑の鎧を纏う少年に、と。
「黒い、コートに……黒髪の……おと、こ……――」
 チンクの意識は、そのまま奈落へと落下していった。

◆

 天上院明日香は混乱していた。
 いきなりわけも分からぬうちに人が殺され、そして自身も殺し合いに巻き込まれた。
 彼女の感想は、概ね万丈目のそれと一致する。
 殺し合いなど言語道断。まずは仲間達と合流し、そしてプレシアを打倒する。
 だが、そこから先が違っていた。
 彼女はプレシアの元へ向かう手段を見出せなかったのだ。
 なのは達の転移魔法の存在に気付かなかったわけではない。いや、むしろより深くへと思考を向けている。
 もしかしたらあのデュエルモンスターズ世界のように、ここでも転移魔法が使えないのではないか、と。
 明日香は万丈目よりも賢かった。しかしそれ故に道を見失い、途方に暮れていたのだ。
 そして、そこへ追い討ちのように現れる傷だらけの少女。
 全身をひどい火傷と裂傷にやられたチンクの姿は、明日香の冷静さを奪うには十分すぎた。
 反射的に駆け寄り、彼女の身体を抱きとめる。
 曰く、すぐ側にあった横穴から入れる施設を使えば、治療はできるらしい。
 しかし、チンクがもたらした衝撃は、それだけには留まらなかった。
 黒いコートに黒髪の男。
 それが導き出す存在は1つ。
「……どうして……万丈目君が、こんなことを……!?」


【1日目 深夜】
【現在地 C-9 スカリエッティのアジト前】
【チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】全身火傷、全身裂傷、身体の幾つかに銃創(戦闘にそれほど支障はないです)
【装備】半裸のナンバーズスーツ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式、工具セット、料理セット、翠屋のシュークリーム@魔法少女リリカルなのはA's
【思考】
 基本 姉妹と一緒に元の世界に帰る
 1.………(気絶中)
 2.姉妹に危険が及ぶ存在の排除
 3.クアットロに会い、制限の確認、出来れば首輪の解除
 4.Fの遺産とタイプ・ゼロの捕獲
 5.機動六課を警戒
【備考】
 ※制限に気がつきました
 ※幼なのはがクローンであると認識しました
 ※この会場にフェイト、八神はやてのクローンがいると認識しました
 ※ベルデに変身した万丈目(バクラ)を危険と認識しました
 ※料理セットは一人暮らしの人に向けて販売されている簡単な調理器具の一式です

【天上院明日香@リリカル遊戯王GX】
【状態】困惑
【装備】なし
【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3個(確認済み)
【思考】
 基本 殺し合いには乗らない。仲間達と合流し、プレシアを打倒する
 1.本当に万丈目君が、この子を殺そうとしたの……!?
 2.チンクをスカリエッティのアジトへと運び、治療する
【備考】
 ※転移魔法が制限されている可能性に気付きました
 ※万丈目にバクラが取り憑いていることに気付いていません



【支給品解説】
 千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうですについて
  ・装備した人間には、その間リングに宿る人格「バクラ」の声が聞こえるようになります。
  ・バクラは千年リングのパワーによって、強制的に人格を乗っ取ることがあります。
   制限時間は1時間。さらに一度その能力を行使した後にもう一度主人格となるには、6時間の間を空ける必要があります。
  ・準超人クラス以上の特殊な力(魔力等)を持った人間は、主人格が変わった後も意識を保つことができます。
   超人クラス以上の特殊な力を持った人間は、やろうと思えば、バクラの乗っ取りを拒絶することも可能かもしれません。
  ・千年リングの固有能力(他人の心や自分の心の一部を物体に転移させることができる)は使用不可です。



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投下順で読む Next:空への翼
万丈目準 Next:闇とリングとデッキの決闘者
チンク Next:されど嘘吐きは救済を望む(前編)
天上院明日香 Next:されど嘘吐きは救済を望む(前編)


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