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湯けむり旅情!夜天の書 ◆7pf62HiyTE
B-7にある海鳴温泉、そこに天上院明日香が近付いていく。
彼女はチンク、ルーテシア・アルピーノ、ユーノ・スクライアと共にH-6にある病院に向かっていたが、ルーテシアと明日香の体力を考慮しチンクだけが先行する事になった。
その後、3人は後を追う形で病院に向かったものの突如光と風の暴流が襲ってきたのだ。幸い暴流についてはユーノがフェレットから突如人間の姿に変わり防御魔法を展開したことで防ぐことは出来た。
だがその後が問題だった。突如ルーテシアがユーノを刺し、明日香すらも襲おうとしたのだ。
明日香にとって最大の問題は人を殺そうとするにしてはルーテシアの感情が全く無かったことだ。
過去に明日香は危機的な状況に追い込まれた事が無いわけではない。だが、その相手は何れも何かしらの感情が存在していた……しかし、ルーテシアにはそれが無かったのだ。
勿論、それにはちゃんと理由はあるものの明日香にはそれは知り得ない事であり、またそれは問題ではない。その事は明日香を恐怖に陥れるには十分すぎた。故に彼女は逃げた。自身の命を守る為に……
そして走り続けてたどり着いた場所がB-7だったのだ。明日香はそこで逃げる時に持ち出した3つのデイパックの中身を確認した。
真っ先に目に付いたのはジュエルシードと夜天の書、長い間その2つを調べ続け、その後にバリアのマテリア等の残りの道具を確認し時間は過ぎていった。
普通に考えれば何時間もかかるものではない。しかし、先程の恐怖から落ち着くのには時間がかかったし、何故か明日香はジュエルシードと夜天の書からはなかなか目を離さなかったのだ。
そして、彼女は一度道具をデイパックに戻し地図を確認しながら温泉へと向かったのだ。
「随分遠くまで来てしまったわね……」
そんな明日香の耳に雷の音が聞こえてくる。
「こんなに晴れているのに……一雨来るのかしら……?」
なお、この雷はC-7にいた参加者の1人神・エネルによるものだがその事を明日香には知りようがない。そして明日香は温泉に辿り着き中へと入っていく。まず目に付いたのは玄関にあった血の痕だ。
「血……もしかして……」
その血を見て明日香の脳裏に先程の恐怖が蘇る。そしてこの温泉、もしくはこの近くでも殺し合いがあったのかと考え警戒しながらも明日香は中を探り始める。
ところで、温泉は中央から離れたB-7の森林の中という殺し合いを行うにしては人が集まりにくい位置に存在しているが約9時間経過した状況で既に数人の参加者が訪れている。
最初にここを訪れたのはシャーリー・フェネット、彼女はある理由でどうしても着替えをしなければならない事態に遭遇しここに訪れている。
次に訪れたのは天道総司、彼はある参加者に襲われ重傷を負いここに辿り着いた。明日香が先程見付けた血痕は彼のものである。
それから数時間後に訪れたのが浅倉威とヴィヴィオの2人、浅倉は戦いを求めてここを訪れ、ヴィヴィオは何故か彼をヒーローだと思って付いてきたのだ。
と、4人の参加者が集結したもののまず天道が温泉を去り、その後残る3人も天道を追い掛け温泉を去っていった。
それからまたも少し時間が経過し温泉を訪れたのはキングと気絶した天道。天道は温泉から移動した後気絶し、その天道をキングが拾ったのだ。なお、キングが温泉を訪れた理由は……
『……やっぱり、日本人といったら温泉だよね』
……念のために触れておくが、キングは日本人ではない。というより人間ですらない事をここで断っておく。
そんなキングと天道も明日香が訪れるほんの数分前に温泉を去っている。故に、今現在温泉にいるのは明日香だけである。
明日香は気付いていないがある意味ではこれは幸運と言えよう。
前述のキングの目的は『壊す』事である。それは仮面ライダーでもあり、この殺し合いでもあり、参加者の心でもある。
実際問題、参加者の1人であるキャロ・ル・ルシエが彼によって壊され殺し合いに乗ってしまった(他にも要因はあったが)。
厄介な事に彼の手には参加者の足跡を物語という形で収めてある『CROSS-NANOHA』へのリンクがある携帯電話がある。
つまり、これを駆使すれば幾らでも参加者を壊すことが出来るのだ。キングにとってはありがたい代物である。
が、結果として殺し合いを壊すどころか促進させる結果になっている為笑えない話となっているが。
ともかく、キングと遭遇したならば(近くにいる天道次第で避けられる可能性はあるが)明日香の精神も壊される可能性は十分にあった。故に彼と遭遇しなかったことは幸運であったと言えるのだ。
さて、明日香は中を慎重に探ったものの人がいる気配はない。
「誰かが調べたのは確かみたいだけど……」
だが、何者かが温泉施設を色々調べた痕跡は見付けられた。そして見付けたのが救急箱と血塗れのタオルである。中を調べると救急箱の中身が幾らか減っているのがわかる。
「多分、ここで応急処置をしたのね」
明日香の推測は当たっている。シャーリーが負傷した天道を見付けた後、彼女は医務室を探したが施設を探して見付けたのは救急箱だけで、その中身と温泉のタオルを使って天道の応急処置をしたのだ。
明日香は地図を広げる。温泉の近くには他に治療に使えそうな施設は全く無い。工場、スカリエッティのアジト、廃墟、駅、墓地、何れも治療には向かない施設だ。
なお、アジトなら治療は出来るだろうというのは実際に行った明日香自身わかるが、普通の参加者がそこで治療ができるとは考えないだろう。
良くて病院、保健室のある学校もしくはデュエルアカデミア、最低でも市街地まで行かなければ満足な処置は出来ないだろう。
「この怪我の様子から考えると下手に動かすとは思えないけど……」
応急処置の痕跡から負傷者の傷が深いのはわかる。となれば他に治療に使えそうな施設が近くにない以上、ここから移動する可能性は低い。にも関わらず、中には誰もいない。
「もしかしたら温泉に入っているのかしら? 入れると状態だとは思えないけど……」
明日香は救急箱を回収してまだ調べていない温泉の方へ向かった。まず調べるのは女湯、脱衣所を調べると1人分の服が置かれているのを見付ける。
「やっぱり誰かが……すみません、誰かいませんか?」
明日香は警戒しながらも風呂のドアを開ける。しかし誰1人いなかった。
「変ねえ……服があるから誰かいると思ったんだけど……」
再度脱衣所に戻り服を調べてみる。
「見た事の無い制服……何処の学校かしら?」
明日香が調べている制服はシャーリーのものである。なお、そこに置かれているのは制服だけではない。そう……
「これは……」
明日香は制服以外に置かれている下着を確認し、何故服だけが置かれているのかを理解した。なお、そこに何があったのかはシャーリーの尊厳に配慮し敢えてここでは語らない。
「相当に怖い思いをしたのね……」
そして、制服の持ち主である見知らぬ少女の心情を察した。
「洗濯してあげたほうがいいわね」
明日香は彼女の服を洗濯機に入れスイッチを入れた。正午ぐらいには乾くだろう。その後、(抵抗はあったが)男湯も調べたもののやはり誰かが入っている様子は無かった。
結局、温泉施設内に人を見付ける事は出来なかった。制服の持主が気になるものの浴衣を着ていったのだろうと考えることにした。
さて、一通り調べ終えた明日香は事務室に入る。ちなみに温泉といえば入浴する所ではあるが、今の明日香に入浴する余裕は全く無い為入浴する考えは至らない。
とはいえそれは当然の話だ、入浴するとなれば服を脱ぐ為無防備となる。この殺し合いの場に置いてそれが無謀なのはいうまでもない。大丈夫という確証があるか、そうしなければならない理由が無ければ普通は入らないだろう。
なお、明日香が他の客室等ではなく事務員室に入ったのには理由がある。人がいるかどうかを調べる時にも一度事務室を調べあるものを見付けたのだ。そして、全体を調べて安全がほぼ確認されてから詳しく調べようと考えたのだ。
それはパソコンである。パソコンの中に何か手がかりがあるのではないかと考えたのだ。
普通に考えれば温泉に何かあるという考えには至らない。明日香がこういう考えに至れたのはスカリエッティのアジトで探索した経験があったからだ。実際明日香もその時にもあるものを見付けている。
そして問題のパソコンを調べ始める。ちなみに過去にここを訪れた参加者は誰1人としてパソコンを調べてはいない。
シャーリーは天道を手当する事に夢中になっていたし、浅倉とヴィヴィオも事務室には行っていない。
天道については最初に来た時は重傷を負っていて更に浅倉も現れた為、調べられる状況ではなかったし、
二度目の時は目を覚ました後キングを待っていて、キングとの合流後すぐさま雷の主であるエネルを追う為に温泉を出た為やはり調べてはいない。
キングに至っては、まずは温泉を満喫し天道の所に戻った後は天道と共にエネルを追う為に温泉出た為これまた調べてはいない。
故に、明日香によって初めてパソコンの中身を調べられるのだ。
調べた所、メールの受信を示すアイコンが出ていた為、明日香はそれをクリックする。するとメールソフトが立ち上がり受信したメールが映し出される。
「受信時刻は6時半を過ぎたぐらいね……」
そのメールは八神はやてが6時半頃に図書館のパソコンを使って主要施設全てに送信されたメールである。もっとも、差出人は『月村すずかの友人』となっており、これだけでは誰が送ったのかはわからない。
勿論、『月村すずか』の人間関係を把握していればそれが『月村すずか』を知る者が送ったという事はわかるが、当然の事ながら明日香は『月村すずか』という人物を知らない為それがわかるわけがない。
「多分、仲間に伝わる様にメッセージを送ったんでしょうね」
だが、明日香は『月村すずかの友人』と名乗ったのは差出人がメールを見た仲間へ確実に情報を伝える為だと考えた。
本名(というより名簿に出ている名前)では名簿がある以上本物だとはわからないし、下手をすれば自分の位置が割れる可能性がある。
その為、自身の素性を味方だけに伝えるには仲間だけが知っているこの場ではさほど『重要ではない情報』を記す必要がある。
『重要ではない情報』というのは殺し合いの状況下においてはまず知らない者がそれを知る事はないからだ。故に仲間だけが知る情報と言えよう。
そして『月村すずか』は参加者の一部にとっては友人であったり、主の友人という風に重要な意味を持つ。しかし、その他の参加者にとっては知り得ない事だ。当然である、参加者でもない人物を詳しく知る必要など全く無い。
故に仲間内だけが知る情報が記されたメールは仲間へ確実に情報を伝える為に出されたと言えるのだ。
さて、前述の通り明日香は『月村すずかの友人』がどういう人物かを知らない。だが、仮に仲間に伝える事が目的をするならば何かしらの意味はあると明日香は考えた。故にその中身を確認する。
書かれている内容を要約すると『各施設仕掛け調査』、『地上本部の罠』、『キングへの警戒』、『放送内容の反覆』の4つだ。明日香はその真偽を1つ1つ確認する。
まず、『各施設の仕掛け調査』だ。要するに施設には何かしらの仕掛けがあるから調べてくれという事だがこれはまず信用出来る情報だろう。
何故なら、前述の通り明日香はスカリエッティのアジトを調べゾハナカプセルを発見した。つまり仕掛けもしくは何かしらの武器か道具を見付ける事の出来る可能性はあることを身をもって経験しているのだ。
もっとも、温泉の方には何も見付けられなかったが既に回収されたか無い施設もあるという程度の事だろう。
続いて『地上本部の罠』だか、地上本部には仲間を散り散りにさせる罠があると具体的に書いているという事から、差出人はその罠を実際に受けたのだろう。嘘にしてはあまりにも具体的過ぎるしわざわざ書いたりはしないのでこれも信用出来るだろう。
仮に嘘だとしても施設には罠があると警戒して困る事は無い為大した問題にはならないだろう。
『キングへの警戒』についてはこれまでの2つを踏まえて信用に値する情報だろう。キングがどういう人物かは明日香には知り得ないがこれも警戒するにこしたことはないと明日香は考えていた。
そして『放送内容の反復』である。要するに放送内容を思い出せというだけの話なので、信用する信用しないは最早関係ない話である。意図についてはわからないもののひとまずそれについて考えてみる。
「放送……まずは禁止エリアね」
明日香は地図を見て確認する。放送で指示された場所はB-1、D-3、H-4である。
「上手い具合に施設を避けているわね……ということは施設にはやはり何かあるということかしら?」
禁止エリアの配置から、メールにも出ていた施設にある仕掛けの存在の可能性が改めて裏付けられた事になる。
「今度は死んだ人の名前……」
続いて名簿を確認しながら死亡者を再確認する。といっても、それが何を意味しているかはわからないので深く考えても仕方ないので次に進む。
「後は……」
そして優勝者への御褒美の話だ。御丁寧に最初に首輪を爆破されて殺されたアリサ・バニングス復活劇を行った上で死者蘇生も出来ると示した上でだ。
御褒美の話によって先程まで同行していたルーテシアは自分達に襲いかかった。これまでは殺し合いに乗っていなかったにも拘わらずだ。
となれば、同じ様に殺し合いに乗る人物がいたっておかしくはない。何しろ既に13人もの死者がいる、その中には友人や仲間、家族だっているだろう。彼等を生き返らせる為に殺し合いに乗る可能性はある。
もしかしたら先程まで同行していたチンクも殺し合いに乗るかも知れない、死者の中には彼女の妹であるディエチがいたのだから。
もしかしたらフェイト達の中にも殺し合いに乗る者かいるかも知れない、死者の中にはなのはを含め彼女達の仲間がいたのだから。
もしかしたら未だ出会っていない参加者の中にもそういう人がいるかも知れない、ルーテシア同様叶えたい願いがある可能性はあるのだから。
ここまで考えて、放送を聞いた時の自分がいかに甘かったかを認識させられる。遊城十代、万丈目準、早乙女レイといった仲間が無事だったから安堵していたが、それで安堵していい話ではないのだ。
事実として少なくてもチンクの妹であるディエチは死んでいたし、ユーノの落ち込み様から考えユーノの仲間が死んだのは確実だ。それによって何かしらの影響が出ると考えて当然なのだ。変な話だが、ルーテシアのお陰でそれに気付けたのは皮肉な話と言えよう。
「……ちょっと待って、どうしてわざわざ思い出して考えさせる様に言ったのかしら?」
だが、ここで明日香の脳裏に疑問が浮かぶ、メールには放送内容を思い出して考えろとあった。つまり、放送内容を思い出すだけではなく何か考えろということを意味している。
つまり、放送内容から何かを考える事こそが重要では無いだろうか?だが、何故わざわざ考えさせるのか?
「あの放送には何かあるというの……?」
明日香は重要なのは御褒美の話だと考えた。御褒美の話が殺し合いを促進させる為のものであるのはすぐに解る、問題はその先だ。
普通は御褒美の話を鵜呑みにし、憤りを感じるか、甘い話に乗って殺し合いに乗るか、それでも殺し合いに乗らないかだろう、すぐさまそこについて考えたりはしない。だが、そこで敢えて考えろという事は何かあるという事なのだ。
「やっぱりあれかしら……」
明日香が気にしたのはアリサの復活劇である。ちなみに明日香自身は放送の時はソリッド・ビジョンという立体映像技術を使ったトリックだと早々に結論付けている。
なお、ソリッド・ビジョンというのは明日香達の世界においてカードゲームデュエルモンスターズの決闘時にデュエルディスクを通じてモンスター等を映し出す技術である。当然、明日香達の世界の人々にとっては常識とも言える技術だ。
勿論、デュエルモンスターズをよく知らないなのは達が見ればトリックに気付かず復活劇を鵜呑みにしても不思議はない。
「待って……」
ここで明日香はある事に気が付く。それはあの復活劇が本当にソリッド・ビジョンだったのかという問題である。
誤解しないで欲しいのは明日香はソリッド・ビジョンである事を否定したわけではない。重要なのは別の可能性があるのではないかという事だ。
明日香の脳裏にこの殺し合いに連れて来られる前の事がよぎる……そもそも、明日香は殺し合いに連れて来られる前から超常現象に遭遇していた。
明日香達のいた異世界ではデュエルモンスターズのモンスターや精霊が実体化していた。勿論ソリッド・ビジョンではないのは明日香自身もわかっている。
つまり、あの復活劇もソリッド・ビジョンではなく現実に復活した可能性があるということだ。
「じゃああれは本物なのかしら……あれ、確か……」
明日香は重要な事を思いだした。今回の一件のきっかけとなった時の事だ。
明日香達は異世界に飛ばされる前、プロフェッサー・コブラによってデス・デュエルを強要されていた。そのデス・デュエルによってアカデミアの生徒達が倒れるという異常事態が発生した。
十代達はデス・デュエルを止める為にコブラの所に向かった。そしてそこでコブラがデス・デュエルで集めた闘気等で邪悪な精霊の力を借り彼の亡くした子供を生き返らせようとしているのを知った。
「でも確か……」
結論から言えば邪悪な精霊はコブラの子供を生き返らせはしなかった。コブラには何かの幻を見せてコブラはそのまま下に落ち行方不明となった。そしてそのままアカデミア毎十代達も異世界に飛ばされたのである。
「つまり……仮にそれが本当だとしても……」
その時の事を踏まえれば仮に復活劇が本物であっても必ずしも願いを叶えるとは限らないということである。
と、ここで今更ながらにデスベルトが無くなっている事に気が付く。デスベルトはデス・デュエルの時に付けられた物でデュエルを通じデュエリストから体力や闘気を吸い取る物だ。
ちなみに異世界に飛ばされても外れる事は無かった為、明日香達を悩ませた代物である。
「似ているわ。あの時と状況が……」
そして気付く、この殺し合いとデス・デュエルが似ている事に。デス・ベルトと首輪が同じ様な役割をしていると考えられるからだ。首輪が殺し合いを通じて何かを蒐集している可能性はあると言えよう。
「だとしたらプレシアの目的は……誰かを生き返らせる事?」
となれば、主催者であるプレシア・テスタロッサの目的も見えてくる。
デス・デュエルと似ているのであればコブラに当たるのがプレシアであり、コブラの目的を踏まえればプレシアの目的も似たものである可能性はある。恐らく優勝者への御褒美はその副産物といった所だろう。
そうなると、プレシアの背後にはもしかしたらコブラ同様邪悪な精霊、もしくはそれに準ずる者がいる可能性は多分にある。
「でも待って、それならあの復活は何かのトリックじゃないのかしら?」
だが、仮に誰か復活が目的ならば放送時点での復活は嘘となる。何しろ復活出来るのならば、パフォーマンスの為にわざわざに使わず普通にプレシアの生き返らせたい人を生き返らせればいい。
とはいえ、現時点ではプレシアの目的も仮説に過ぎず、背後に誰かいるのも可能性程度の事で、復活劇がトリックかどうかも不明なので、何一つ断定する事は出来ない為これ以上はひとまず考えない。
ここまでの事を纏めると以下の様になる。
●復活劇……トリックの可能性はあるが本物の可能性もある。但しプレシアの目的が誰かの復活なら復活劇は嘘。
●プレシアの目的……誰かの復活、だがこれも可能性に過ぎない。しかし復活が目的なら放送での復活劇は嘘。
●この殺し合い……デス・デュエルに似ている。似ているだけかもしれないし、関係があるかも知れない。
●プレシアの背後……コブラ同様邪悪な精霊がいる可能性がある。だが、実際にいてそいつの力を借りる事が目的ならプレシアの願いや優勝者の願いも叶わない可能性がある。勿論、何もいない可能性もある。
「結局、はっきりした事は何もわからないわね……」
ここで明日香はメールの差出人の視点から考えてみる。メールの差出人はわざわざ放送内容から考察する様にし向けたという事はメールの差出人も放送から何かを考えたのだろう。
だが、その内容を記さなかったのはどういう事だろうか?重要な事が解ったのならば仲間に伝えるべきでは無かったのか?
考えられる可能性は2つ、考えたけど答えは出なかったか……
「答えは出たけど、伝えられない理由……!」
明日香はその理由に気付いた。幾ら仲間に伝わる様にし向けているとは言え、誰が見るかわからないメール、更に言えばもしかしたらプレシアに監視されている可能性もあるだろう。その状況で重要なヒントを安易送るのは危険極まりないのは明白だ。
「もしかしたら、メールを出した人は何かを掴んでいるのかも知れないわね」
やはり断言出来ないがメールの差出人も放送から何か重要な事実に気付いた可能性はある。
「待って、メールを出した人がコブラの事を知っているとは限らないわ……だとしたら」
明日香の出した仮説はデス・デュエルやデュエルモンスターズの経験から導き出されたものだ。だが、メールの差出人がその事を知っているとは限らない。となれば、違う視点から何かを考えたという事だろう。
勿論、明日香の出した仮説が間違っているとは限らないが、メールの差出人の仮説の方がが正しい可能性はある。どちらにせよ、真相を掴む為にはメールの差出人と接触した方が良いだろうと考えた。
放送についての考えを纏めた明日香は地図を広げる。放送の事とは別に気になった事があったのだ。
「どうしてここにデュエルアカデミアがあるのかしら……」
それは舞台にデュエルアカデミアが混在している事だ。そしてデュエルアカデミアは明日香達デュエリストの学校である。
しかし、デュエルアカデミアは元々小さな島の上に建っており市街地の真っ直中に建っているはずがない。それ以前に、今現在は異世界の砂漠に転移しているはずなのでそこから考えてもこの場所にあるのはおかしいことになる。
とはいえ、それ自体はプレシアが自分達同様転移させたと考えれば納得出来る事なのでそれは大した問題ではない。
「もしかして……色々な所から色々な施設を持ってきたのかしら……何の為に?」
気になったのは聞き慣れない施設である黒の騎士団専用車両やHELLSING本部、そして聖王のゆりかご等が9km四方のエリアに集中している事である。
さして広くもないエリアにこれだけの異質な施設が集中しているのはどう考えても妙だろう(他の参加者から見ればデュエルアカデミアも十分異質なのだが明日香はそれには気付いていない)。
となると、これらの施設もプレシアが転移させたと考えた方が良い。しかしそうなるとやはり奇妙である。
「どうしてわざわざ脱出に使えそうな施設まで持ってきたのかしら?」
チンクから聞いた所、聖王のゆりかごは脱出に使えるという話だった。だが、プレシアが殺し合いを望んでいるのならば何故わざわざ殺し合いを瓦解させる可能性のある施設を持ってくるのは不自然だろう。
とはいえ、これもはっきりとした理由は解らない為、ひとまず頭に置いておくだけでいいだろう。
ところで、明日香本人は気付いていない物の実はもう1つ奇妙な事態がある。
明日香はルーテシアから逃げる際南方向へ逃げている。しかし、今現在いる場所はその場所より北の場所である。そう、南端から北端へワープした上で温泉近くまで逃げたのだ。
だが、前述の通り明日香はルーテシアへの恐怖があった為逃げた方向、逃げる途中に見た詳しい施設、更には走った距離等殆ど解らない。その為、普通に北方向に逃げて温泉の近くまで来たと思っている。
とはいえそれは仕方ないだろう。北ルートも南ルートも距離は違うがどちらも市街地を通り森林を経由して温泉にたどり着くのだから。
恐怖により冷静な判断の出来なかった明日香がそれに気が付かないのも不思議はない。
だが、仮にそれに気付いていたならば今後の行動についての重要なヒントになり得たかもしれなかっただろうが……。
そして、この後どうするかを考える。とりあえずもう少し休んでおきたいし洗濯中の制服もあるし、制服の持ち主が戻ってくる可能性もあるのでこのまま次の放送までは温泉に留まってもいいだろう。
なお、制服については持ち主が困っている可能性があるので出来れば渡したいが、持っていくか温泉に置いておくかは正直決めかねている。
問題はその後だ、やるべき事は幾つかある。1つはメールの差出人である『月村すずかの友人』との接触である。その人物と情報交換を行えば殺し合いを止める手だてが見えてくるはずだ。
ちなみにメールへの返信を行うつもりは全く無い。差出人が同じ所にいる保証がない為確実に届くとは限らないし、他の参加者に見られる可能性がある以上下手にこちらの手の内を明かすのは危険だからだ。
もう1つは聖王のゆりかごの確保……情報源がチンクであるため過度な信頼こそしていないものの、現状では唯一脱出に使えそうな手段という事もあり全く無視して良い話ではない。
とはいえ、メールの差出人が何処にいるのかわからないし、聖王のゆりかごについても遠い場所にあり、チンクの話ではヴィヴィオとレリックが必要なので現状では優先する必要は無いだろう。
明日香が考えたのは比較的近くのB-8にある工場の探索である。場所的にも市街地からだいぶ離れており舞台の端にある為参加者の寄りつかない場所だろう。となれば、未だ手つかずの可能性が高い、中の調査をしておきたい所である。
その一方、彼女自身の仲間である十代、万丈目、レイとの合流については……正直、明日香自身迷っていた。結論から言おう、今の明日香は万丈目とレイが絶対に殺し合いに乗らないと信じ切れないでいる。
少なくともルーテシアに襲われる前までは絶対に2人とも殺し合いには乗らないと思っていた。だが、ルーテシアに襲われた事により恐怖し、更に自分の認識の甘さを思い知った今の明日香はそう思えないでいる。
レイについて見てみよう。レイは十代に好意を持っているはずだ。だが、もしこの殺し合いの現状を知ったらレイはどう動く? 恐らく十代を守る為に十代を優勝させる為他の参加者を殺す可能性はある。
もしかしたら既に参加者の誰かがレイによって殺されているかも知れない。可能性にしか過ぎないが、本当にそうだとしたら合流するというわけにはいかないだろう。正直な話十代への強い想いがあるレイを止められる自信はない。
万丈目についてはどうだろう? 万丈目の場合は昔はともかく今の彼が殺し合いに乗るとは思っていない。それ故、当初はチンクの話を全く信じていなかった。
だが、冷静に考えてみればチンクの話が嘘や間違いだという何故断言出来る? 実際チンクは重傷を負っていたわけだから襲われた事が嘘や間違いという事は無いはずだ。
では、その人物像についてはどうだろうか?チンクは明日香にはこう説明している。
『黒い、コートに……黒髪の……おと、こ……――』
おわかりだろうか? 外見の特徴しか話していないし万丈目の名前すら出ていない。チンクは万丈目の名前すら知らないのだから当然の事だ。
更に言えばチンクはこの時点では明日香の人間関係を一切把握していない。ちなみに明日香はチンクを信用していない為、今現在もチンクは明日香の人間関係は知らないはずなのだ。当然、万丈目の名前や外見も聞かされていない。
冷静に考えてみよう、チンクは実際に負傷しており下手をすれば死ぬ危険もある状況だった。
そんな彼女が初めて出会った人物に危険人物の特徴を教える際に、嘘を吐く必要が何処にある?見間違いはあっても嘘を吐くメリットなど殆ど無いだろう。
例えば、出会った相手が万丈目の知り合いだと解っている。もしくはチンクと敵対している人物ならば信用させる為に多少の嘘を仕込む必要はあるだろうが、詳しい事のわからない一般人に対しわざわざ嘘を吐く必要は全く無い。
だが現実には明日香自身チンクの言葉ですぐさまその人物が万丈目だと連想してしまった為、万丈目がそんな事をするはずないとチンクの言葉を嘘か間違いだと決めつけてしまったのだ。
では、今はどうだろう?確かに今の時点でも間違いや嘘の可能性はあるが断定は出来ない。そう……明日香は万丈目がチンクを襲った可能性があると考えているのだ。
ここで少し話は脱線するが仮にチンクが出会ったのが明日香ではなく十代やレイだったらどういう反応しただろうか? 結論から言えば2人ともチンクの言葉を信用した可能性は非情に高い。万丈目の性格を知っていたとしてもだ。
実は明日香達がいた異世界では厄介な事態が発生していた。それは正気を失いデュエルもしくは戦いだけを求めるデュエルゾンビが現れた事だ。
そして万丈目、フェイト・T・ハラオウン、エリオ・モンディアルもまたそのデュエルゾンビになったのだ。つまり、十代とレイならばこの3人が他の参加者を襲ったと言われても何の疑問も持たないのである。
では、何故明日香は万丈目をデュエルゾンビになっているとは考えなかったのか?
理由は至極単純である。明日香はデュエルゾンビが発生する前から連れて、十代とレイはデュエルゾンビが発生した後から連れて来られたからだ。
ちなみに万丈目についてもこれまでデュエルゾンビについて一切言及していない為、これまたデュエルゾンビが発生する前から連れて来られていることがわかる。
デュエルゾンビを知らなければ当然デュエルゾンビになっていると考えるわけがない。故に明日香は万丈目が襲った事については信じていなかったのである。
本題に戻ろう、デュエルゾンビの存在は知らないものの先程も述べた通り今の明日香は万丈目がチンクを襲った可能性があると考えている。考えられる状況は2つ。
1つはチンクに襲われた万丈目は自分の身を守る為にチンクを返り討ちにした。チンクが危険人物である可能性があると考えている明日香にしてみればそれは十分にあり得る事だ。
もう1つは万丈目は何故か正気を失いチンクを襲って重傷を負わせた。こちらの方は今まで全く考えていなかったが、今はその可能性も考えている。
その仮説を現実のものとするのが支給品だ。明日香自身ユーノから危険な支給品の存在を聞かされている。仮にそれが万丈目に支給されていたならば可能性は十分に出てくる。
できればそうでないと信じたかったが、今の明日香にはそれを信じ切る事が出来ない。故に万丈目とレイすらも完全に信用出来る相手ではなくなったのだ。
勿論、フェイト達についても同じ事が言える。御褒美の甘い言葉に釣られて殺し合いに乗った可能性がある以上信用する事は出来ないだろう。
恐らく信用出来る相手は放送後にメールを送った『月村すずかの友人』と名乗った人物と制服の持ち主ぐらいだろう。その人物は恐らく殺し合いには乗っていないはずだ。
いや、もう1人いた。明日香は十代に関してはどんな状況に陥っても殺し合いには乗らないと確信していた。きっと十代なら大丈夫だと心の何処かで思っていたのだろう。
明日香はデイパックから道具を取り出し今一度確認する。
まず取り出したのはゾハナカプセル、ゾハナが何を意味しているのかは未だに解らないが毒薬の類だと解釈する事にした。とはいえ、殺し合いに乗るつもりのない明日香にしてみれば現状必要の無いものだ。
続いてバリアのマテリア、説明書によると全ての魔法を反射するらしいが使えるかどうかもわからないし使えたとしても何処までアテにできるかはわからない。
そして問題となるのは夜天の書とジュエルシードである。ユーノから聞いた話ではどちらも強大な力を持つ反面、非情に危険な物だと聞かされている。普通に考えればこれも明日香が使うべき道具ではない。
だが、明日香はジュエルシードと夜天の書を使おうかと考えている。
先に述べた通り、ジュエルシードと夜天の書を長い間見ていて温泉への到着が遅れた事からもそれは明らかだ。
何故か? 非情に簡単な理由である。力が無ければルーテシアの様な危険人物から仲間や自分を守る事は出来ないからだ。仲間と合流出来ればまだいいが、フェイト達や万丈目達が殺し合いに乗っている可能性がある以上それを信じ切る事は出来ない。
当然、そんな彼女達に2つの道具を渡すわけにはいかない。ならば、明日香自身がやるしかないだろう。
しかし、正直な所迷っているのも本音だ。迷う理由は彼女がデュエリストだからだろう。強力なカードを手に入れれば必ずしも強くなるわけではない。その事を理解している明日香が安易に強力な2つの道具を使ったりはしないのは当然の事だ。
温泉に行く前にずっと2つの道具を見たり調べたりするだけで使おうとはしなかったのもそういう理由からだ。勿論、近くに危険な参加者がいなかったからというのもあるが。
とはいえ、完全に信用出来る仲間が無く、危険人物がひしめく状況だ。何かのきっかけがあれば使ってしまう可能性は多分にある。例えば、今ここにルーテシアの様な危険人物が現れればきっと使ってしまうだろう。
上手く暴走しなければそれでもいいが、暴走したら取り返しがつかなくなるのは明白だ。何が起こるのかは誰にも予想する事は出来ない。
「どうしたらいいのかしら……」
気が付けば時刻は10時を過ぎていた。明日香が温泉近くでジュエルシードと夜天の書を眺め始めたから3時間以上経過したが未だ明日香は迷っていた。
さて、温泉といえば過去に十代はセブンスターズとの過酷な戦いで精神的に追いつめられた事があった。しかし温泉に行った時にカイバーマンと出会い、彼と決闘をした事で決闘の楽しさを取り戻した。
だがそんな都合の良い話など早々起こりえない。明日香は温泉にいてもなお迷いを断ち切れないでいた。
ところで、今現在十代達はどうしているのだろうか?
当然明日香は知らないものの『この時点では』十代はある少女と行動を共にしてい『た』。ちなみにその少女には奇しくもカイバーマンの持つ『青眼の白龍』が支給されていた。
その一方、レイはデュエルアカデミアにて今現在その少女の友人と行動を共にしている。
そして、万丈目は『少し前までは』その少女の双子の姉と行動を共にしていた。
全くの偶然ではあったが、明日香を除くデュエルアカデミアの仲間はそれぞれ少女、その姉や友人と遭遇していたのである。
そして、残酷な現実が待ち受けている事を明日香達は知らない。
今より1時間と少し後、その十代が命を落とす事になる。
十代が死んだ原因は飛び降り自殺しようとした少女を止める際の事故によるものだ、ある意味ではその少女が殺したと言えよう。
実は十代も明日香と同じ様にメールを確認し彼なりに情報を纏めていた。しかし、十代の死後その少女はその情報から安易に御褒美の為に優勝しようと考えてしまったのだ。完全に十代の行動は裏目に出てしまったと言える。
これだけでも十分残酷な話だがまだ終わりではない。
今よりほんの30分ぐらい前、万丈目がその少女の姉を不本意ながらも死に追い込ませようとした事があった。少女の姉はそれがきっかけとなり殺し合いに乗り、万丈目は罪悪感から逃げ出した。
そして今現在もレイと少女の友人がデュエルアカデミアで行動を共にしている。少なくとも今の所不穏な動きは見られないが……
十代の死、そして実質的に殺したのがその少女だと知れば一体彼女達はどうなってしまうのだろうか?
十代を守ろうとしていたレイはどうするのか?
逃げる際に十代の声が聞こえたと感じた万丈目は再び立ち上がれるのだろうか?
少女が人を殺したとしたら少女の友達はどう思うのだろうか?
そして、明日香が十代の死を知り、レイや万丈目が十代の死等で豹変しても尚も冷静で居続けられるだろうか?それは誰にもわからない。だが……
少なくても、次の放送で十代の名前が呼ばれる事だけは確定している。
―――その瞬間まで後2時間弱―――
【1日目 昼】
【現在地 B-7 温泉(海鳴温泉)事務室】
【天上院明日香@リリカル遊戯王GX】
【状態】健康、疲労(小)、チンクへの疑念、ルーテシアへの恐怖心、仲間に対する不信感
【装備】ガオーブレス(ウィルナイフ無し)@フェレットゾンダー出現!
【道具】支給品一式×3、ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
バリアのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、トバルカインのトランプ@NANOSING、ゾナハカプセル@なのは×錬金、救急箱
【思考】
基本:殺し合いには乗らない。仲間達と合流してプレシアを打倒する。
1.放送まで休む
2.放送後、工場に向かう。
3.『月村すずかの友人』と名乗る人物との接触及び情報交換。
4.制服(シャーリー)はどうしよう、置いておくべきか、直接持っていって渡すべきか?
5.仲間達と合流したいが……
6.ジュエルシードは――
7.ルーテシアには会いたくない。
8.ゾナハ……って毒薬?
【備考】
※参戦時期は少なくてもデュエルゾンビが出現する前、つまり第五話冒頭より前からです。
※転移魔法が制限されている可能性に気付きました。
※万丈目にバクラが取り憑いている事を知りません。
※チンクの「万丈目に襲われた」という情報を完全に信用しているわけではありませんが真実の可能性もあると考えています。
※十代以外の仲間は殺し合いに乗る可能性があると考えています。完全に信頼出来る参加者は十代、『月村すずかの友人』(はやて(sts))、制服の持ち主(シャーリー)だけだと考えています。
※トバルカインのトランプが武器として使える事に気付いていません。
※ユーノの本当の姿はフェレットであり、ルーテシアに殺されたと思っています。
※I-7からA-7にループした事に気付いていません。
※明日香がジュエルシードをどうするかは後続の書き手にお任せします。
※この殺し合いがデス・デュエルに酷似しており、首輪を介して何かを蒐集している可能性があると考えています。
※プレシアの目的が誰かの復活である可能性があると考えています。仮にそうなら放送での復活劇は嘘だと考えています。そうでなければどちらの可能性もあると思っています。
※プレシアの背後にコブラ同様邪悪な精霊(=ユベル)がいる可能性を考えています。但し、実際にいるならばプレシアや優勝者の願いが叶わない可能性がいると考えています。
【全体備考】
※シャーリーの制服と下着は現在洗濯中です、正午頃には使えます。
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