なのは「この番外編は際どい表現が入ってるなの」
フェイト「レイヴンの人達は本当はこんな変態じゃない筈だけど・・・」
はやて「まぁ、ええんとちゃうか?」
???「いいだろう、それではドミナントである私が相手をしよう!!」
三人「「「…トリプルブレイカー!!」」」
???「・・・あ、後は頼んだぞ、レイヴン!!」
リリカル・コア番外編4「バーテックスからの刺客なの」
「・・・、どうしよう・・・」
一人ぼっちで薄暗い施設の廊下をトボトボと歩くルーテシア・アルピーノは呟く。
いつも一緒にいる守護者の筈のガリューがいない。友達のエリオとキャロもいない。
回りにいるのは数匹の極小サイズのインゼクトのみ。
「はぐれちゃった・・・」
つまりは迷子である。
バーッテクスに占拠された施設内に突入、フェイトおば・・・、訂正フェイトさん以下七名で
広大な施設内を掃討にかかった。だが施設は広く部屋も多いためチームを三組に分けることになった。
ルーテシアはいつものようにライバルのキャロとほのかな恋心を抱くエリオと組行動をとった。
しかし、エ・キャ・ル組は運悪くバーテックス占拠部隊主力と接敵してしまう。
通路から通路へ、部屋から部屋へ・・・。交戦を繰り返した結果、ガリューや他の二人とはぐれてしまったのだ。
「みんな、周りはどう?」
通信しようにも強力なジャミングが施設内に仕掛けられているのか誰にも通信が繋がらない。
そのためインゼクトを周囲の探査に放った。
だがどのインゼクトも何等の兆候を発見してこなかった。
「・・・そう、ありがとう」
一人ぼっちでいることは怖い。特に薄暗く肌寒い無機質な廊下では。
自分の足音だけが響く、それがさらに不安を掻き立てる。
昔、それほど過去ではないが隣にはゼストがいてナンバーズもいた。あの忌まわしい事件の時に
友達ともいうべきキャロに出会い、そして自分が心のどこかで待ち望んでいた母親・メガーヌを得た。
「アスクレピオス、開ける?」
<ロック解除不能>
袋小路のゲートが目の前にあった。だがロックは開かなかった。
「ふぅ・・・」
ルーテシアは溜息をつく。開かないならここで待ちぼうけをする必要はない。
また来た道を引き返そうとルーテシアが踵を返した時だった。
『前方のゲートに反応接近。IFFを確認、バーテックス所属のレイヴンです』
アスクレピオスが警告を発する。
「どうして・・・、・・・こんな時に!!」
警告を聞いたルーテシアが後ずさる。自分は直接戦闘が出来る魔導士ではない。
直接戦闘を担任するガリューはいない。レイブンのコアデバイスの大半は
極小のインゼクトによる介入操作を無効化できるCPUを搭載している。
そのため残っている極小のインゼクトを使えない。
地雷王に白天王を召喚しようにもこの閉鎖空間では自分も被害を被る。
「ごめんね、みんな・・・」
殆ど戦闘力の無い数匹の極小のインゼクトがルーテシアを守るように前に出る。
そしてゲートが開く・・・。
ゲートが開いたその向こう側にいたのは・・・。
「お前もレイヴンなら戦場で・・・、 や ら な い か ? 」
<識別信号を受信、パンツァー・メサイア:G・ファウストです>
アスクレピオスが報告する。
<敵はパンツです。どう見てもパンツです。危険です。>
「お前もレイブンなら覚悟は出来ているな?」
<敵は多彩なパンツを装備。特に遠距離では多彩なパンツです。
近接時の連続撹乱パンツ攻撃に注意してください>
その名の如く、なのはのブラスタービットの如く多種多様なパ
ンツが舞っている。
<なお、パンツアーメサイアである機甲救世主:G・ファウストはパンツの救世主です>
悪いデータでも受信したのか何時に無く饒舌なが分析データを伝える。
『つまり、彼はパンツの救世主だということ』
「?!」
ルーテシアには一瞬スミカ・ユーティライネンの声が聞こえたような気がした。
「悪く思うな、これも任務だ!!」
「わ・・・、わたし・・・、レイヴンじゃないし・・・」
震えながら涙目のルーテシアが呟く・・・。
「スパッツなんだけど・・・」
そう、彼女のバリアジャケットの下はスパッツを履いているのである。
「・・・なんと!!」
それを聞いた機甲救世主:G・ファウストはなぜか崩れ落ち、爆散した・・・。
「ルーちゃん!!」
開いたままとなっていたゲートの向こう側から白竜:フリードを連れてキャロが駆け寄ってくる。
「大丈夫だった?怪我は無い?」
隣にはエリオがストラーダを片手に駆け寄ってきた
よくみると散乱しているはずの多種多様なパンツが消えている。
「まだジャミングが酷くてフェイトさん達やトーレさん達に連絡が取れないんだけど・・・、ルーちゃん?大丈夫?」
「うん、ちょっと・・・疲れた・・・」
強敵とも言うべきレイヴンを退けた後で、どっと冷や汗が流れ、さらにキャロに体を預けるように倒れこむ。
「うん、ちょっとここでお休みしようか・・・」
「でもすごいな、ルーテシアさんがこれを一人で倒したんだ・・・」
機甲救世主:G・ファウストの残骸を調べていたエリオが驚きの声を上げる。
「あ、・・・私は・・・」
「すごいよ!!ルーちゃん!!旧式とはいえレイヴンを一人で倒すなんて・・・、私も見習なくちゃ」
二人ともものすごく勘違いをしている。
「エリオ、キャロ、ルーテシア、みんな無事!?」
自分の歩いてきた方向からフェイトおば・・・、訂正フェイトさんが執務官補のティアを抱えて飛んでくれば。
「ルーお嬢、ご無事ですか?」
「セッテさんにトーレさんだ」
セッテとトーレもゲートの向こう側より飛んでくる。
やっと三組が合流できるようだ。
「G・ファウストがやられたか・・・」
ネタアセンとしか思えないレイヴンが呟けば・・・。
「所詮あいつはその程度だ!!ドミナントである私が相手をしよう!!」
ちょっと自己顕示欲の強いレイヴンが現れる。
「なるほど・・・、だがこの程度では力を図るには不十分か・・・、彼女らを倒してから・・・」
「 や ら な い か ?」
「いいだろう、私の実力を証明してやる、よく見ておくんだな!!」
ちょっと自己顕示欲が強いレイヴンが去っていく。
「私も急がねばならんな・・・」
ネタアセンとしか思えないレイヴンもまた踵を返しその場を去る。
変態集団バーテックス、その魔の手はクロスSSでも健在であった・・・。
エリオ「あれ?」
???「何をしに現れた?」
エリオ「隊長はバーテックスじゃなくて戦術部隊では・・・?」
???「なるほど、お前もか・・・。いいだろう選ばれたもののドミナント!!よく見ておくんだな!!」
エリオ「じょ、冗談じゃ・・・!!アーーーー!!!!」
ジナイーダ「この静寂・・・、遅かったと言うのか?・・・一体誰が?」
最終更新:2007年11月25日 11:33