加賀美が変身したガタックは、重量感のある銀のアーマーに包まれており、両肩にはガタックバルカンが備わっている。
このガタックバルカン、イオンビーム光弾を毎分5000発連射できるほか、高エネルギーを圧縮させ、プラズマ火球弾を放つ事も可能。
1km圏内のあらゆる物質を高温と超高圧で消滅させてしまうという恐ろしい威力の武器だ。
そして、ガタックバルカンはガタック・マスクドフォームの主力武器でもある。
「行くぞ、ワーム共!」
ガタックは大声でそう叫ぶと、両手を構え、力一杯踏ん張った。
次の瞬間、両肩に装備されたガタックバルカンからは、超高熱の火球が放たれた!
1発撃つ度にガタックの体に衝撃が伝わり、その砲撃は着弾する度にワームをまとめて焼いてゆく。
爆発する範囲も凄まじく、着弾した箇所の周囲にいるワームをも巻き込んでいる。
これがZECTが開発したマスクドライダーシステムの力。そしてその中でも戦いの神と呼ばれたライダーの力だ。
ガタックがバルカンからのプラズマ火球を連射している間にも、加賀美のゼクトルーパー部隊はマシンガンを放ち続ける。
闘神を部隊長とするガタック隊の猛攻撃には、アーミーサリスが何匹徒党を組もうが意味は無い。
ワーム群はこれ以上一歩も前には出られずに、どんどんと緑の炎に消えて行った。

ガタック隊のすぐ背後には、彼らが乗ってきたトレーラーと、それらを指揮するワゴン車が停車している。
「相変わらず……凄いな、加賀美の部隊は」
「うん、流石戦いの神……ってところかな。あの数のワームをああも簡単に倒していくなんて」
ワゴン車の中のモニターには、一方的にワームを駆逐してゆくガタック隊と、爆発してゆくワームの映像が映し出されていた。
二人がガタックの戦闘を眺めていると、指揮車に乗っていた『田所修一』がフェイトの隣で言った。
「当然だ。マスクドライダーシステムはワームを倒す為に開発されたシステムだからな。
元々お前達は対ワーム戦に特化している訳では無い。気にするな」
「はい……ありがとうございます」
「それにガタックの能力は全マスクドライダーの中でもトップクラスだ。勝てる奴の方が珍しいさ」
フェイト達魔導師組をフォローする田所。そんな田所に、今度はシグナムが田所に向き直った。
「ところで、田所さん……」
「何だ?」
「そのガタックはカブトを元に造られたシステムとお聞きしました。」
「ああ、その通りだ。故にカブトもまた、ガタックと同等の能力を持っている筈だ」
「しかし、そのカブトはまだ資格者が発見されていない……」
「…………その通りだ」
シグナムに問われた田所は、少し間を開けてから残念そうに肯定し、頷いた。

マスクドライダーシステムは、初めに試作型の第0号が開発された。
そしてそれを元に記念すべき第1号-カブト-が開発され、続いてザビー・ドレイク・サソードと開発されていった。
やがて第4号-サソード-までの開発に成功した時点で、マスクドライダーシステムは次なるステージへと突入。
それが5号ライダー-ガタック-の誕生である。
最強のライダーを目指して開発されたガタックは、カブトのスペックを元にしながらも、武装面ではかなりのレベルアップが施されている。
それ故にガタックは戦いの神と呼ばれ、事実上ZECTライダーの中でも最強の部類に入っている。
それはシグナムやフェイトを含めた八神班の一同が理解している-と言っても、秘密主義のZECTの事だ。この話もどこまで本当かは解らないが-事だ。
ガタックでこれだけの能力を持っているのだ。カブトはどんなものなのかと、想像は絶えない。
「そのカブトが誕生すれば、この戦いも少しは有利になるんでしょうか……」
「ああ、カブトがZECTかネオゼクト……そのどちらに与するかによるがな」


ワーム群は、連射するガタックバルカンと、ゼクトルーパーによる援護射撃により、残り数十匹となっていた。
「このまま一気に決めるぞ!」
ガタックは手を挙げ、ゼクトルーパー部隊による射撃を止めさせると、ガタックバックルのゼクターホーンを指で弾いた。
同時にガタックの上半身を包んだマスクドアーマー-強化チェスト-が、ゆっくりと体から離れてゆく。
そして強化チェストの離反に合わせて、両肩のガタックバルカン、両腕のマニピュレーターアームも体から浮かび上がってゆく。
「キャストオフ!」
『Cast off!!』
次にゼクターホーンを一気に押し倒すと、浮かび上がった全てのマスクドアーマーは一気に弾け飛んだ。
そのアーマーの下に隠れていたのは、蒼き体。胸の装甲-ガタックブレスト-に備わっていた『ガタックホーン』がゆっくりと起動する。
やがてガタックホーンがガタックのボーンシェルメットに装着され、ガタックの二つの目は赤く光輝いた。
『Change Stagbeetle!!』
蒼きメタリックブルーの体は太陽光を反射し、赤い瞳-コンパウンドアイ-はワーム群を見据えた。
この姿こそ仮面ライダーガタックのもう一つの姿。『仮面ライダーガタック・ライダーフォーム』だ。
ガタックは両肩に装備された双剣、『ガタックダブルカリバー』を取り外し、ワームに向かって走り出した。
「うおりゃあああああああッ!!!」
ガタックは右剣-プラスカリバー-と左剣-マイナスカリバー-で、交互にワームを切り裂いてゆく。
ダブルカリバーは、ジョウントにより無尽蔵にチャージされるプラズマエネルギーにより、並の刃物とは桁違いの切れ味を誇っている。
つまり、このワーム達はかなり高圧にチャージアップされたプラズマにより、一太刀で体を裂断されているのだ。
ガタックはアーミーサリスの大きな上半身をカリバーで切り付けては、次のワームを切り付ける動作を繰り返す。
その動きは、まるでダンスでも踊っているかのようだ。
回転しながら華麗にワーム群を爆発させてゆき、ガタックにより壊滅状態に陥ったサリスも、残り2匹となった。
「ハァーーーーッ!!」
くるりと一回転したガタックはプラス・マイナスカリバーの二刀流でサリスの体を引き裂いた。
そしてガタックは、流れる様な無駄の無い動きで、ダブルカリバーのカリバーフルカムを合体させる。
「こいつで最後だ!」
『Rider Cutting!!』
最後のサリスを、ガタックは合体させたダブルカリバーで挟み込んだ!
これがガタックの必殺技『ライダーカッティング』だ。
無尽蔵のプラズマエネルギーをプラス・マイナスカリバーに流し込み、刃先より生じる
イオンエネルギーにより30m圏内のあらゆる物体を裂断するという、これまた恐ろしい技だ。
全身にイオンエネルギーを流し込まれ、そのまま挟み切られたサリスは、見事に爆発。
ガタックの通った道筋は、緑の炎により燃え上がっていた。
「……終わったか」
呟くガタック。そのボディには、傷一つ付いていない。これだけいた敵の攻撃を、唯の一度も受けていないのだ。
例えサリスが攻撃を仕掛けて来たとしても、全てダブルカリバーによる攻撃で回避するか、受け流している。
やがて、ガタックゼクターはガタックのライダーベルトから離脱。そのまま彼方へと飛び去って行った。
「さて……と。みんな、帰るぞ」
加賀美は背伸びをしながら、ゼクトルーパー部隊に言った。その姿に、さっきまでの様な緊張感は無い。いつも通りの、加賀美新だ。
加賀美は、ガタックマークが施されたマントを靡かせながら、ワゴン車に向かって歩き出した。


「凄い……凄い! これが最強のライダーの力……!」
一方で、モニターを見ていたフェイトはガタックの勇姿に感動していた。
映像を見る限りでは、大量にいたワーム達が、蒼い流星の如きガタックに瞬く間に切り裂かれていったのだ。
それも流れる様な、全く無駄の無い動きで。
「ああ、流石ガタックだな」
シグナムもフェイトと同じ様にガタックを褒める。あくまでガタックを褒めているのであって、加賀美を褒めている訳では無いというのが重要なポイントだ。
そもそも、純粋に剣術だけで競えば、間違いなく加賀美よりもシグナムの方が勝っているのだ。
「いや……だがお前達も、ガタックには敵わないまでも、かなりの実力だ」
「田所さん……」
「なんせ、特別に対ワーム装備を持っている訳でも無いのに、たった二人で俺達が来るまで粘ったんだからな」
田所に褒められたフェイト達の表情も、自然に笑顔へと変わっていた。
「いえ……私達はただ、町の人々を守りたかっただけですから……」
「その通りです。それに、もし後少しでもガタック隊の到着が遅れていれば、我らもどうなっていたか解りません」
「そんな謙遜をするな。お前達の実力は本物だ……!」
「「……ありがとうございます……!」」
励ます田所。そんな田所に対し、二人の口からは自然と感謝の言葉が零れていた。
田所が相手なら、シグナムもフェイトも、自然と敬語になってしまうのだ。
特にシグナムは、主であるはやて以外に敬語で話す事は滅多に無いというのに、田所には頭が上がらない。
シグナムだけでは無い。田所が相手ならば誰もが敬語で話す。この男にはそれだけの人望があるのだ。
あの戦闘部隊長の大和や、ZECTのエリートとして数々の部下に慕われている矢車でさえも、田所には敬意を表すという。
「さて……もうすぐ加賀美が帰ってくる。良ければ出迎えてやってくれ」
「はい……!」
フェイトとシグナムは、席を立ち、ワゴン車を降りた。

「加賀美! 久しぶりだね……!」
「フェイト……!」
フェイトはゼクトルーパー部隊を収容するトレーラーを見守っていた加賀美に駆け寄った。
「相変わらず強いね、ガタックは……!」
「ああ、当たり前……ってちょっと待てフェイト。強いのはガタックじゃない、この俺だ!」
「あはは……どっちでもいいよ、とにかく強いんだから……!」
「……なんか上手く誤魔化された気がするけど……まぁいいか。そういえばシグナムは……?」
フェイトの周囲を見回す加賀美。すると、ワゴン車の方向からシグナムが歩いて来るのが見える。
ちなみにシグナムは戦闘時以外は、管理局にいた頃の武装隊甲冑のアンダースーツを身に纏っている。
シグナム曰く、「ZECTの制服は動き辛くていかん」らしい。確かに、スーツにマントというスタイルはかなり動き辛そうだ。

シグナムは、ゆっくりと加賀美に歩み寄った。
「私ならここだ」
「シグナムも、久しぶりだな」
「ああ……ガタックも、しばらく見ない内にさらに強くなったな」
シグナムに褒められた加賀美は、喜びそうになるが、ここで自分は一言も褒められていない事に気付く。
「……お前らの言葉、なんか引っ掛かるんだよな……
何度も言うけど、強いのはガタックじゃなくて俺だ……!」
「言われなくても解っている。加賀美もさらに馴染んでるじゃないか。ライダーシステムに」
「え? あ、ああ……解ってるならいいんだ! まぁな!」
加賀美は少しでもクールに見せようと胸を張るが、内心では「よっしゃ! やっぱ俺、強ぇっ!!」等と考えているのがバレバレだ。
「そういえば加賀美……!」
「ん……何だ? フェイト」
「ひよりさんにはもうプロポーズしたの……?」
「な……プ、ププププロポーズ……!?」
ニコニコと微笑むフェイト。加賀美の顔は一気に赤くなり、その表情にも恥ずかしさと焦りが感じられる。
「その様子では、まだの様だな……」
「わ、悪いのかよ!?」
「ううん、全然。こういうのは自分のペースが1番……だと思うからね……」
「そうだな……と言っても、私はひよりさんとはあまり面識は無いから、ろくなアドバイスは出来んがな」
加賀美には、意中の相手がいる。それはかなり前から周知の事実であり、もちろんフェイト達も知っている。
「加賀美は真っすぐで何でも一生懸命だし、きっとその気持ちだけは解ってくれるよ……!」
「……なんかお前……俺がフラれる前提で話してないか……?」
「え……そ、そんなこと無いよ……?」
加賀美の視線から目を反らすフェイト。別にそんな嫌味を言ったつもりは無いのだが、心のどこかで「加賀美はフラれる」というイメージがあったのは確かだ。
「……まぁいいか。俺がここまで強くなれたのも、ひよりのおかげだからな……」
「加賀美……」
「もしひよりがいなかったら、俺はここまで強くはなれなかった……
ひよりがいるから、俺は強くなれるんだ。今までも、これからも……」
加賀美の言葉に、フェイトもシグナムも自然と微笑ましい表情になる。
「愛の力……か」
「加賀美……本当に好きなんだね、ひよりさんのこと……」
「まぁな……」
加賀美は少し照れながら、空を見上げた。
確かに、ガタックの力は日に日に増している。強くなるために一生懸命努力を重ねているのは勿論の事、加賀美にはもう一つ強くなれる理由がある。
それは、護りたい者がいるという事だ。
ひよりを護る為に。いや……ひよりを含めた全ての人々の命を護りたい。その為にガタックは強くなり続けるのだ。


一方はやては、八神班のミーティングルームから、モニター越しに『クロノ・ハラオウン』と通信していた。
彼はフェイトの義理の兄であり、現在は時空管理局で提督としての仕事を任されている。
「済まないな……出来ればこちらからも武装局員を送ってやりたいんだが、こっちも色々と取り込んでるんだ……」
「そんなん気にせんでええよ……それに、武装局員が来た所でZECTに取り込まれるだけやろうし……」
「そうか……本当に済まないと思ってる。君達の世界を任せっぱなしにして、僕達だけミッドに帰ってしまったからな……」
「ううん、クロノ君達は自分のせなあかんことをしてるだけやろ? 気にせんでええって」
微笑むはやてに、モニター越しのクロノは申し訳なさそうに苦笑いした。
まぁ「自分達の世界の問題は自分達で解決する」と言ってしまえばそれまでだが……。
「だが、そっちの世界にはなのはやフェイト、はやて達3人と、ヴォルケンの4人で7人しかいないだろ。流石に戦力的に辛くはないか?」
「ちょっと待って下さい! それだけじゃありません! 私もいますっ!」
クロノの言葉に、自分がカウントされていない事に気付いたリインフォースⅡが飛び出した。
はやてはそんなリインを見て苦笑しながらも、話を続ける。
「現状のZECTでも、良くしてくれる人はたくさんおる。だから心配はいらんねんけど……」
「矢車さんとか~田所さんとか~カガミンとかですね♪」
はやての周囲をくるくると飛びまわるリイン。
「クロノ君も知っての通り、この世界ではZECTとネオゼクトの争いが続いとる……
積極的にネオゼクトとの戦闘に参加せぇへん私らは、味方のはずのZECTからも煙たがられてる……
ましてやフェイトちゃんやシグナムも今はおらへん。そうなってくると確かに戦力的に辛いとこもある……かもしれへん」
「……はやては、ネオゼクトをどう思うんだ……?」
クロノの問い掛けに数秒間黙ったはやては、ゆっくりと喋り出した。
「……あの人ら、ネオゼクトは自由の為とか言って好き勝手な事をやっとる……そんなんは絶対にアカン事やと思う……
でも私は……世界の全てを管理して、気にいらん物はすぐ排除しようとするZECTが正しいとも思えへん」
「……なら、どうするんだ……?」
「でも、それでも……今の私らはZECTでやって行くしかない。それで、出来る事なら、ZECTを内側から変えて行くしか無い……」
「そうか……そうだな……」
真剣な表情で話すはやて。クロノも黙って話を聞いていた。


「で、あの刀どうすんだよ、なのは……?」
「取りあえず……しばらくは私達が持っておく……のかな?」
ZECT本部の廊下を歩くなのはとヴィータ。もちろんあの刀とは、サソードヤイバーの事だ。
「そっか……まぁ、はやてが決める事だしな」
「うん……でも多分、ZECTにはシグナムさん以上の剣使いはいない……
サソードヤイバーがシグナムさんの手に渡るのも、時間の問題かもね……」
声のトーンを落とすなのは。
二人がそんな話をしながら歩いていると、前方から二人の男が歩いて来る。
一人は左肩にスズメバチのゼクトロゴが施されたマントを纏った男……『矢車想』。
もう一人は、ゼクトルーパー姿だが、一応矢車の部隊の副隊長を勤めている。名前は『影山瞬』だ。
なのは達が立ち止まると、合わせて矢車達も立ち止まった。
「おう、矢車じゃねーか」
「ねぇ、ヴィータ……お前達の部隊に、マスクドライダーが配備されたらしいな」
「流石矢車さん……情報が早いね」
矢車は、左手に右の肘を付け、右手を顔の近くでうねらせながら言った。戦闘時以外は、ほぼ常にこの動きだ。
一方の影山は矢車の影に隠れながら、一言も喋る事無くなのは達を睨んでいる。
「誰が装着するのかは知らないが、組織の調和は乱さないようにな……」
「……ああ、解ってるよ」
「お前達が加わる事で、我々ZECTの戦力は更にアップするだろう。
これこそが、完全作戦……パーフェクトミッションだ……」
「フフ」と笑いながら言う矢車。どうやら、矢車は八神班に期待しているらしい。
「ったく……お前って本当パーフェクトミッションって言葉好きだよな」
「貴様、矢車さんのパーフェクトミッションを馬鹿にする気か!?」
つい余計な一言を口走ってしまったヴィータ。それに対し、突然大声を出した影山。矢車は目を閉じたまま、片手で影山を制する。
「落ち着け、影山。彼女はそんなつもりで言ったんじゃない……そうだろう、ヴィータ?」
「あ、ああ……そんなに怒んなよ……」
「チッ……口の聞き方には、気をつけろ……!」
一歩下がりながらも、ヴィータを睨む影山。ヴィータも勢いで少しばかりしゅんとしている。
「ごめんね、ヴィータ。影山も悪い奴じゃ無いんだ。それだけは解ってくれ」
「お、おう……」
それだけ言うと、矢車と影山は立ち去って行った。影山は終止ヴィータとなのはを睨んでいたが。

「矢車さん、完全に私たちがライダーになる前提で話してるね……」
「ああ……あいつはいい奴なんだけど、ZECT至上主義だからな……」
ヴィータからすれば、矢車は色々と企んでいる節もあるが、基本的に部下思いないい奴という印象だ。
実際、八神班にも良く接してくれている。
「でも、おかげで部下からの人望も凄いんだよね……さっきも、影山さんだっけ?」
「あれはちょっとびっくりしたな……いや、勘違いすんなよな? 別にビビった訳じゃねぇからな?」
「う、うん……わかってるよ」
「あはは……」と苦笑するなのは。聞かれてもいない事を自分から口にする時点で怪しい物だが。
矢車には凄まじいまでの人望があるが故に、その部下達もまた矢車にどこまでも付いていく覚悟でいるのだ。

「矢車さん……か……」
なのはは、矢車が立ち去った後の廊下を見つめ、呟いた。

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最終更新:2007年12月22日 11:11