リリカルなのはFeather 第二話 「天使VS戦乙女」

「……ねぇ、ティア……何なんだろう?……あれ?」
スバルがイーグルを指し、ティアナに答えを求める。
「知らないわよ、こっちが聞きたいぐらいなんだから?!」
ティアナは混乱していて、冷静な判断力が失われていた。
( わからない。 いま、起こっているすべてが、あたしの理解を超えてる。)
「大丈夫だよね? エリオくん」
キャロはエリオの片腕をつかみエリオに問いかける、そのエリオは。
「……すごい……」
イーグルの気高さと強さに憧れと羨望の眼差しを向けてる。
そしてヴィータはこの状況を今ひとつ掴みきれてなかった。
「なんだ、あれ? どっかの特撮の撮影か?」
ヴィータは辺りを見て、ある筈の無いカメラがあるかどうか探し、コンサートホールの上を視た時、一瞬でイーグルがスバル達の上空に現れた。
「 ど、ど、ど、どうしよう?」
スバルは急にイーグルが現れた事に驚いていた。
「嘘でしょ? 何でいきなり……現れるのよ」
ティアナは悲愴の表情でイグールを見つめて言った。
「……カッコイイ……」
「ねぇ、エリオくん、エリオくん。 お願いだか聞いてよ!」
もうイーグルの事しか考えていないエリオにとってキャロの必死の叫びは届いてはいない。
ヴィータは正常な状態ではない、スバル達を落ち着かせようとしていた。
「いいか、もしあいつが敵だとしても、あたしらが敵わないって決まってねぇから落ち着け。
それともあたしがアイツに負けるとでも想っているのか?」
そう言って、ヴィータはスバル達を見つめる。スバル達も日頃から感じてるヴィータの強さがイーグルに対する不安や恐れを消してゆく。
そしてイーグルがスバル達に所に近づいて来た。
「来やがったな、よしお前らッ! デバイスを起動させるぞ!!」
「はい!」      
「グラーフアイゼン」 
 「マッハキャリバー」 
  「クロスミラージュ」
    「ケリュケイオン」
      「ストラーダ」       
「set, up」
半壊したコンサートホールにスバル達の声が響き、それぞれのバリアジャケットとデバイスを展開した。
デバイスを構え、イーグルを迎え撃とうした時、イーグルは、一瞬でスバル達の視界から消え、スバル達の後ろに回った。
「え、そんなのあり? 」
スバルが驚きながら、後ろのイーグルに向かって言った。イーグルは気絶してる、つばさを抱きかかえ、
淡い光を発しながら飛翔の姿に戻った。決して裸ではなく服を着た状態で戻った。飛翔は辺りを見回し、一際に目立つ格好をしてるスバル達の方を見つめ、
数秒の沈黙の後、つばさを地面に置き、飛翔は恐る恐るスバル達に問いかける。
「あのー、貴方達は、何なんですか?」
飛翔の問いにスバルが必死に説明をする
「えっと、 あたし達は時空管理局本局 古代遺物管理部 機動六課のスターズ分隊とライトニング分隊で、
あっちのから、ティアナ、エリオ、キャロ、ヴィータ副隊長で、あたしがスバルだよ」
スバルは満足そうに説明を終え、飛翔を見つめる、対する飛翔は恐怖が頭を渦巻いている、
普通の一般人の飛翔がこの説明を聞いても、とても理解出来るものではない、そこにヴィータが面倒くさそうに飛翔に言い。
「はぁ~。 とりあえず、一緒に来い」
言い終えた時、シグナムがバーサーカとの戦いで出来た天井の穴から現れ、その事により飛翔の恐怖は更に増した。
シグナムも飛翔の様子を見て、状況の確認と飛翔の事をヴィータに聞く。
「なぁ、ヴィータ。そいつは誰だ、先程から今にも死にそうな顔をしてるのだが。
あと、ここで暴れて居た怪物はどうした?」
「あぁ、コイツ?変身ヒーロで怪物もコイツが倒した」
ヴィータの答えにシグナムは困惑した。
シグナムの眼から見ると、怪物を倒せると到底理解出来る物では無く、更にヴィータの変身ヒーロとゆう言葉が寄り困惑を招いた。
「ちょと待て、ヴィータ。その変身ヒーロとは具体的に何だ?」
「えっと、めちゃくちゃ速いスピードと炎使いで剣も使ってたぞ」
「なに、それは本当か」
シグナムから困惑は消え、変わりに歓喜と好奇心がシグナムを支配した。
自分と同じ炎使いで剣も使う物、その言葉にシグナムはとっては行けない行動を起こした。
レヴァンティンを飛翔に向けた、その事により飛翔は錯乱状態に陥り、勝手に左手のゴッドフェザー が覚醒し、
飛翔をライディーンイーグルに成った。
「おお、これがお前の力か?なかなか強そうだな!」
そお言い、嬉しそうにレヴァンティンを構えるシグナムの視界からイーグルが消え、次の瞬間シグナムの騎士甲冑ごとを斬られいた。
「何しやがんだ、テメェ!」
ヴィータはイーグルを激しく睨んだ。対するイーグルは冷たい視線でスバル達を見つめ。
「貴様らは、敵だ」
虚ろな声で言い、イーグルは又スバル達の視界から消え、エリオ、キャロ、ティアナを炎を纏った拳で殴り、バリアジャケット
でも吸収できない、衝撃が3人を襲い、気を失った。その光景を見たヴィータは怒りの儘にイーグルに向い、イーグルも天井の穴から屋外に出て
ヴィータを迎え撃つ。
「テメェだけはゆるさねぇ!!」
ヴィータの怒声とコッキング音が響き、ハンマーフォルムからラケーテンフォルムへ変形し、イーグルに攻撃を仕掛ける。
「はぁぁぁ!」
「ハァッ!」」
ヴィータの怒りに任せた攻撃は全てイーグルにかわされ、隙を突いてヴィータの騎士甲冑を切り刻んでゆく、
その事にヴィータの怒りが増し更に隙が多くなるとゆう悪循環が続く。
スバルは斬られたシグナムに駆け寄り、シグナムを気遣った
「大丈夫ですか?シグナム副隊長」
「あぁ、大丈夫だ、斬られた傷もそれ程、深くはない。私達もアイツを倒す」
「は、はい」
シグナムとスバルはイーグルとヴィータが戦っている、コンサートホールの上空に向う。
イーグルはヴィータに止めを刺そうとしてた。
「イーグルフレアー」
そう叫んだ瞬間、背後からシグナムとスバルの攻撃を受け、イーグルフレアーは軌道を反れ、ヴィータに当たらなかった。
シグナムが叫んだ。
「ヴィータ、スバル一気に方をつけるぞ!」
「おう」 
「はい」
そして3人、それぞれの必殺技に撃つ。
「飛竜……一閃」 
「ラケーテンハンマー」
一撃、必倒! ディバイン……バスタァァー!!」
三つの必殺技がイーグルに迫る、イーグルは虚ろの声で囁く
「ゴッドバードチェンジ」 
イーグルは一瞬で炎の鳥に変わり、その姿にスバル達も驚いていた。
三人の必殺技とイーグルのゴッドバードアタックがぶつかり合い、相殺して4人は気を失なう。


少し時間経ち、コンサートホールにロングアーチの隊員が証拠隠滅と気を失っている、スバル達の回収を行っている。
「急げ、時間がない」
上司の男が部下を命令してる時、ある隊員が飛翔を発見し上司の男に報告する。
「隊長、この者に魔力で攻撃された箇所が多数見受けられます」
上司の男も困惑気味で話す。
「と、とりあえず、この男をクラウディアに連れて行く」
部下は飛翔を運び出そうとしたがつばさを抱きしめてた腕が解けずに上司の男に相談する
「隊長、この男が抱きしめている女の子は如何すれば良いのでしょうか?」 
上司の男は焦りながら
「もう時間が無い、一緒に連れてけ!」



そして飛翔はクラウディアの客室で眼を覚ました。
「おはよう、鷲崎飛翔くん」
はやては微笑みながら、飛翔の名を呼んだ。
「何で俺の名前を知ってるんですか?」
飛翔は平常心を装っているが内心は気が気ではない。
「別に、ただ、君のことを調べただけや。名前以外の事も知ってるよ」
はやては笑顔で飛翔の質問に答えた、その答えに飛翔は驚き、ある言葉が頭に浮かんだ、時空管理局。
「貴女もあの人達の仲間なんですか?」
飛翔はあの時の恐怖が甦り始めた。はやてはそれに気付き、飛翔に謝りだした
「あー、あれはこっちが悪いはかんにんな。あないな事が遭った、後にいきなり管理局やら剣を向けって、本当にごめんな」
不思議そうにはやてを見る飛翔。
「で、物は相談なんせやけど、時空管理局に入ってみない?」
飛翔は突然の勧誘に驚き、思考が数秒間停止した。
「あー、ごめんな、いきなりこんな事、言うて。でも良い話と想うけどな」
はやては飛翔に何か言いたそうにしている、それに気づき飛翔は、はやてに尋ねる。
「何ですか、良い話って」
「プライベートな事に口を鋏むのはあまりしたく無いけど……飛翔くんの両親、交通事故にあって
意識不明の重体でしょ。」
はやての言葉に飛翔は驚愕する、はやても話を続ける。
「そして、今は親戚の叔母さんの所に住んでるけど、あまり迷惑は掛けたくない?
でも、つばさちゃんを面倒見るには衣食住とお金が要る、だから叔母さん家に居なきゃいけない、でも管理局に来れば
お金と衣食住すべて手に入るんや、良い話と想わないかな?」
はやては問い掛ける、飛翔も叔母さんに迷惑をかけずに居られるならそれで良いと想い。
「分かりました、管理局に入ります」
「ありがとう、飛翔くん」
はやては飛翔と握手をして、満面の笑みであった、ただ一瞬、邪な笑顔がちらついていた。

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最終更新:2007年12月29日 16:27