魔法少女ニニンがなのは伝3 「看病と聞いてエロイことしか考えられない……そんなお前は俺の兄弟だ~ by音速丸」

今までのあらすじ、変態セクハラ魔人と3馬鹿忍者が海鳴の町にやって来たのでした。

「ちょっ! なのはちゃんそれマジ容赦ないよ!!」
「えっと…そう言われましてもこの台本にそう書いてあるので…」
「いやっ! 幼女にヒドイ事を言われるのは案外悪くないぞ!」
「サスケさん……あんたって人は」

本当のあらすじ、音速丸ご一行がなのは達の所にやって来たのでした。





「おかしい…(若本)」

音速丸はハラオウン家の居間でスナックとコーラを食しながら話題のヤンデレゲーが原作のアニメを見ながら呟いた。
サスケが音速丸のその独り言を聞いて言葉を返す。
ちなみにサスケはさすがに何もせず厄介になるのはあまりに申し訳ないという事で家事に勤しみ部屋の掃除をしていた。

「おかしい? あ~“スクールデイ○”ですか。確かにこんな主人公が女の子とチョメチョメでニャンニャンするなんておかしいですよね~」
「ぶるううわあああ!! 違うぞいサスケ! まあ確かにそれも一理あるが……俺が言いてえのは俺達のこの状況だよ!!!(若本)」
「はあ…と言いますと?」
「俺達がここに来てどんだけ経ってるよ~サスケ?(若本)」
「2週間くらいですかね」
「そのと~り! 2週間だよ2週間、普通それくらい時間がありゃあ女キャラの一人や二人とフラグくらい立つだろうがよ!? なのに俺たちときたら、こうやって時間を無駄に浪費してるだけじゃねえかよ!!!(若本)」

その音速丸の言い分に流石にサスケも開いた口が塞がらなかった。
サスケは仕事の為に家を開けがちなハラオウン家の家事手伝いに忙しいし他の忍者も無駄飯喰らいを感じて高町家や八神家の家事や家業の手伝いに回っているが、音速丸ときたら毎日エロゲ(しかもクロノの部屋のPCで)やってるかアニメ見てるかしかないのだ。

「いや音速丸さん……やっぱフラグ云々を言うなら何か行動をしてからの話では?」
「ほ~う…何か行動? 例えば何だサスケ?(若本)」
「まず我々の家事に手を貸すとか…」
「大却下ぜよ~! そういうのはおめえらがやってろい!(若本)」
「うわ~堂々とニート宣言ですか? それじゃあ他のクロス作品のキャラでも見習ったらどうですか?」
「ほう~う、サスケにしちゃあ良い事言うじゃねえか。それじゃあ他のクロス作品キャラがどうやってフラグを立ててるか分かるかサスケ?(若本)」
「そうですね~、まずは劇的な出会いとか?」
「俺達の出会いも十分に劇的だったぜ~(若本)」
「いきなりセクハラ攻撃ですからね……それじゃあ、やっぱり恒例のあのイベントですかね…」


アースラ内の訓練室になのは・フェイト・はやての3人が並んでいる。その3人の前には音速丸が腕を組んでパタパタと飛んでいた。

「え~では、そういう訳でこれからおめえらと模擬戦を行ううう!! ぶるあああ!!(若本)」
いきなりハイテンションでぶっ飛んでる音速丸になのは達は恐る恐る疑問を口にした。
「えっと…音速丸さん…どうして突然模擬戦を?」
「どういう訳なのかよく分からないんですが…」
「なんか、相変わらずテンション高いんやな~」

音速丸は厳密な会議の結果(酒飲んでアニメ見ながらサスケ達とくっちゃべった)やはりクロスキャラがフラグを立てるには模擬戦が1番という結論に落ち着いた為にこうしてなのは達を集めたのだった。

「グダグダあふあふ言ってんじゃねええ!!! 俺がやるって言ったらやるんだよロリっ子どもがああああ!!!!(若本)」
「でも私達って結構魔道師ランク高いんですよ?」

強引な俺理論を展開する音速丸になのはが心配そうに聞く、だが音速丸は不敵に笑ってこれに返事を返した。

「ふっ…おめえら~、一つ聞くがこの世で1番強いと思うのはだれだ~?(若本)」

その突然出た音速丸の質問になのは達は困惑しながらもそれぞれに答える。

「孫悟空」
「江田島平八」
「範馬勇次郎」
「くく…実はな~俺は孫悟空と戦って勝ったんだぜ~(若本)」
「「「本当ですか!?」」」
「もちろんさ~(若本)」


3人にそんな事を言う音速丸、その彼に近くで成り行きを見ていたサスケが耳打ちする。

「音速丸さん、子供に嘘言っちゃだめですよ。っていうかこの子達って強いらしいですから止めた方が良いですよ…」
「何言ってんだよサスケ~俺が孫悟空と戦ったってのは本当だぜ~。それに所詮9歳のロリっ子が使う魔法なんて大したことねえよ~(若本)」

「音速丸さ~ん、それじゃあ始めますよ」
「お~う分かったぜなのは~。ほれサスケ下がってろい、このロリっ子どもを今からホヒンホヒンにしてやるからな~(若本)」



音速丸の話を信じた3人の魔法少女は全力全開、手加減抜きで魔法を使った。

「スターライト…」
「プラズマザンバー…」
「ラグナロク…」

眩い光が収束し莫大な魔力が渦を巻き、3人の最大最強の大技が放たれる。

「「「ブレイカー!!!」」」

「げぼちょおおおおおおんんんん!!!!!(若本)」

今日も哀れな珍獣の絶叫が木霊する。



「ま~ったく。えれえ目に会ったぜ、まさかあんな魔法使うなんてよ~。っていうか全然魔法少女的じゃねえぞあれは…(若本)」

音速丸は先の模擬戦で大怪我(?)を負い体中に包帯を巻いた状態になっていたのだ。
音速丸はそうしてハラオウン家のベッドの上で養生しアニメを見ながら愚痴を漏らす、まあ彼にとってはこの方が文句を言われずにアニメを見れるのでありがたい限りだった。

そこにノックが鳴りフェイトの声が届いた。

「あの…音速丸さん…ちょっと良いですか?」
「むううう!! ちょっ、ちょっと待ちなさいよマドモアゼル! 今、股間のエッチピストルを仕舞うからして~(若本)」
「は、はい…」

音速丸はそう言うと見ていた18禁アニメの再生を止めて散らばっていたエロゲーのパッケージを仕舞って、難しそうな本を並べて最低限の見栄を張る準備を整える。

「ささ、お嬢さん。準備が整いましたぞなもし~(若本)」
「それじゃあ…失礼します」

音速丸のいる部屋にフェイトがおずおずと入ってくる、彼女は音速丸の包帯だらけの身体を見て心底すまなそうな顔をする。

「その…すいません。私達のせいで音速丸さんにケガをさせて…」
「いや~、まあ気にすんなってよ~ミス美少女~。俺ってばあの時変身するの時の呪文考えてたらボーっとしちゃってよ~、おめえらは悪くねえって(若本)
「そ、そうなんですか?」

元々は音速丸が言い出した模擬戦なのにケガをさせた責任を感じるあたりフェイトの人柄の良さが伺えた。

「でも私のせいでもありますから……看病させてもらっていいですか?」
「なんですとおおおお!!! まあいいだろう、おめえがどうしてもと言うならば看病させてやろう~(若本)」

こうして音速丸はフェイトにトンデモ看病をさせることになった。
音速丸はさっそくフェイトの膝の上を占拠してセクハラモードに突入する。

「看病と言うものは痛みに震える患者に直接手を触れて痛みを和らげる…ということなのだ!! まずはケガの早くなる呪文キダイスと唱えながら頭をナデナデしろい!!!(若本)」
「分かりました、キダイスキダイスキダイス、こうですか?」
「う~ん、もっと~もっとだ~!!!(若本)」
「キダイスキダイスキダイスキダイス(以下略)」

まあ、つまり“大好き”に聞こえるっていう最高に馬鹿らしいセクハラトラップな訳である。
そして音速丸がそれだけで終わるはずも無く、彼のセクハラ攻撃はまだまだ続く。

「よ~し次はシテルアイと言いながら包帯取替え~」
「シテルアイシテルアイシテルアイ」

「では音速丸様ウフ~ンと言いながらメシ~」
「音速丸様…ウフ~ン」

「それじゃあ、服を脱いで1番セクシーだと思うポーズをしろい!!!!(若本)」
「ふえ? セクシーですか?」

もはや取り繕う事もしなくなった音速丸、突っ込み役がいない為にどこまでもヒートアップしていくセクハラ攻撃であった。


「お~い音速丸。生きてるか? フェイトがいないんだが…」

そこでクロノが見たのはフェイトの膝の上でにやけた顔でよだれを垂らす音速丸の姿だった。

「音速丸……ブレイズキャノンで黒焦げかスナイプショットで蜂の巣のどっちが良い?」
「ちょっ! 待てってクロスケこれには深~い訳が(若本)」
「問答無用」
「ぶるううあああああああああああ!!!!!(若本)」

この珍生物は何度ヒドイ目にあっても懲りたりはしない、今日も海鳴の町に彼の声が木霊する。

続くかも(?)

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最終更新:2008年01月17日 21:24