仮面ライダーリリカル電王sts第六話
「必然の出会い!」

「はやてよ。下樸達も良い目をしておるな。」

「何言うとるん当たり前や。それに皆下樸やない家族や。」

一人しかいないハズの部隊長室で、はやては白きイマジンと話していた。

「しかし、ジークと出会ってもう半年も起つんか。」

「早いものだ。」

「早くないよ。いろいろあった。」

「そうだな。」

はやてこのイマジン、ジークの出会いは半年前のこと。ジークは良太郎同じく次元震でこちらにやって来たのだ。
ジークは元々実体化していたが次元震の影響で光となってさまよっていたのをはやてが発見し自らの体に留まるよう言ったのだ。それから、半年が経ち今では体を幻影として映せるまでに回復したのだった。

「このイマジンの大量出現…、何んやろう、何か気になるんよ。」

「同感だ。」

「何かとてつもないものが動き出しとる。私らが頑張っていくしかないんや。」

「私も微力ながら手伝おう。」

「ありがとジーク。」

「例には及ばん。」


部隊長室ではやてがジークと話していた時、スバル達は急いでいた。モモタロスが新たなイマジンを見つけたのだ。そして、スバルと離れた、キャロは良太郎と合流した。

「良太郎さん!」

「キャロちゃん!どうしたの。」

「どうしたやない。イマジンや。」

「イマジンが!分かった。て、何でいきなり口調が変わって。」

「俺やキンタロスや。」

「キンタロス!?もしかしてエリオ君達と同じことになったんだ。」

「そんなのはどうでもええ。来たで!」

Kキャロの言葉に振り向くとそこには改造イマジン、ライノイマジン改がいた。
左手をハンマーにしたそのライノイマジン改は、良太郎にハンマーを向けると叫んだ。

「電王。今日こそ死んでもらおう。」

「いくで!良太郎!」
そう言うと、キンタロスは良太郎に憑いて腰にベルトを巻き、ライダーパスを構えた。

「変身!」

そう言うとライダーパスをベルトにセタッチさせた。すると、身体を黒いアーマーで覆いにその上に金色のアーマーが装着され、良太郎は仮面ライダー電王アックスフォームとなるとその周りに懐紙吹雪が舞い、こう言った。

「俺の強さにお前が泣いた!涙はこれで拭いときや~!」

電王はライノイマジン改に向かって突っ込んでいった。持ち前の防御力でライノイマジン改の攻撃を受けながら攻撃していくとライノイマジン改は近くにいた局員を捕まえた。

「こいつがどうなってもいいのか。」

「卑怯やで。」

「卑怯なんてものな…ギャアァァ!」

「二人とも大丈夫!」
「フェイトさん!」

ライノイマジン改に突然、稲妻の槍が刺さるとライノイマジン改は吹き飛びそこにフェイトが現れた。
しかし、良太郎は気づく、捕まった局員の時の扉が開いたことを。

「あかん!扉が。」

「今だ!」

ライノイマジン改は扉へと飛び込んだ。そして、過去へと飛んだのだ。

「過去に行かれてもうた。」

「過去に行くってどういう事?」

「時を超えることね。」

フェイトが尋ねると近くにいたハナが答えた。イマジンは契約者の願いを叶えることで、過去を強く思い出させその時間に飛ぶことが出来ることを。

「しかも、過去じゃ俺達は良太郎に憑けんのや。」

「ケータロスさえあれば…。」

「ケータロス?もしかして、この携帯のこと。」

「それです!」

「後は、何処に飛んだかや。」

電王はチケットを局員の額にあてた。すると、イマジンの飛んだ時間が浮き出てきた。

「えっと、この日、何が、有ったのか覚えてます?」

「確か、その日は、空港で火事があった筈だ。」

「あの時の火事!」

「フェイトさん知ってるんですか?」

「えぇ。知ってるわ。ロストロギアの暴走が原因の火災で私も救助していたわ。そして、6課創設の理由でもあるの。」

このことにより、電王は、スバルとより関わりが深くなっていくのである。


さて、ここで一旦良太郎達から視点を変える。
ここは、6課部隊長室を見る事が出来る茂み。そこにはやてを狙う影があった。右手をライフルに改造されたソレはオウルイマジン改である。

「全く、人間は隙が多い。死んでもらうぞ、八神はやて。」

オウルイマジン改が狙撃しようとしたその時、スコープの目の前に小鳥が止まり見えなくなってしまった。

「クソッ!邪魔だ。」
小鳥を払い除けると既にはやての姿はなかった。

「クソッ!畜生!こんな鳥のせいで!」

そう言うと小鳥をライフルで撃ち抜いた。
すると、辺りにラップ調の曲が聞こえて来た。そちらを見ると茶色で紫のシミのついたキャップを被り、紫のメッシュが入ったオレンジ色の髪をツインテールに纏めた女性がいた。
女性はDJ風のステップで近づくと、オウルイマジン改に向けてこう言った。

「クロスミラージュ、セットアップ♪お前、気に入らない。倒すけどいい?」

「何だと!」

「答えは聞いてないけど。」

言葉を遮り、光に包まれた女性、ティアナはそう言った。
そして、バリアジャケット姿と成るのだが、いつもと違い、両肩のサイドに紫のアーマーが装着されていた。

「人間風情が。」

そう言い、迫るオウルイマジン改。
しかし、ティアナはダンスのように、ステップを踏み、全ての攻撃をかわすと、クロスミラージュから次々と魔力弾を叩きこんでいた。まるで楽しむように。
そして、オウルイマジン改を壁に追い詰めるとこう宣言した。

「最後いくよ、いい。答えは聞いてない。」
そして両肩のアーマーが開き中央のクロスミラージュへと魔力を収束させ、放ち、オウルイマジン改を倒した。

しばらくしてスバルがその場所に着くと、既にイマジンの気配はなかった。

「誰か、倒しやがったな。」

「あ、スバルちゃんだ!」

ティアナはそう言うとスバルに抱きついた。

「ティ、ティア?なにしてんの、それにその格好…。」

「それより、ネェネェ良太郎は?良太郎は何処いったの。というより、見つかった。」

「え、えぇ~!もしかして、ティア、良太郎さんと付き合ってるの?」

「いい加減にしなさい!アンタは何でいつもそうなるのよ!」

「あ、いつものティアだ。」

スバルが話しているとモモタロスが割り込んできた。

「オイッ、リュウ!いい加減にしやがれ。」

「リュ、リュウ?」

「そ、リュウタロス。良太郎さんの仲間のイマジンらしいわ。」

「そうなんだ。」

「そういうこと…、うん?何だ良太郎か。何が起きたんだ。イマジンが過去に飛んだ!?オイッお前らどうやら話してる暇はないらしいぜ。急いでデンライナーに乗るぞ。」

「うん、分かった。」


新たに現れたイマジンジークとリュウタロス。二人の実力は。改造イマジンとは。隠された秘密を暴いてゆこう。次回を待て


次回予告
Rティアナ「皆、お久しぶり!元気だった?」

アイン「こんな時こそ静かにしろ。」

Rティアナ「ごめんなさ~い。」

アイン「次回仮面ライダーリリカル電王sts第七話「時と過去」」

Rティアナ「お楽しみにね~。」

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最終更新:2008年01月30日 09:18