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【レッドドラゴンサイド】四話「武の在り方」Aパート
【第62管理世界 時空管理局陸士部隊支部 トレーニング場】
「さて…訓練に入る前に、お前達に重大な発表がある。」
「なんスか、龍?」
「レッドドラゴンに、新しいメンバーを加えることになった。」
「新しいメンバー?」
「あたし達に、内緒で?」

チンクとディエチは目を丸くしながら新しいメンバーの入隊に驚く。

「オイ、誰なんだよ?」
「まぁ勿体ぶってもあれだ、入ってきてもらう。入れ!」

トレーニング場の入り口のドアが開き、道義を着た新入りのメンバーが入室してくる。
それは、ナンバーズ達もよく知る人物であった。

「お久しぶりですね。」
「ああーーーーーー!?」

メンバーの顔を見たセインは口を大きく開け、大声を出してチンクとディエチ以上に驚く。
なぜならその新入りとは…

「シスターシャッハ…」

だったからだ。

「セイン、元気そうですね。」
「な…なんでシスターがここに!?」
「騎士龍に声をかけられたんです。戦力増強のために、レッドドラゴンに来て欲しいと。」
「カリムやロッサは何て?」
「喜んで承諾してくれました。特にロッサが。」
「そ…そうなんだ…」
「それと、私は皆の訓練の指導も行って欲しいと頼まれています。」
「ええ!?一応新入りなのに!?」
「さあ!早速ですけど、訓練に入りますよ!」

指の骨を鳴らし、身構えるシャッハ。

「うわぁ~、最悪…」

セインは落胆し、頭をガクリと下げた。

【食堂】
「はぁ~あ…今日はいつも以上に疲れた…」
「あのシスターはほんっとに厳しいっス…」
「…」
「あれ?ノーヴェどうしたんすか?そんな暗い顔して。」
「べ…別に、何でもねぇよ…」
「あ!分かった!今日は龍がディードに付きっ切りだったからいじけてるんだ!」
「え!?そうなんスか!?」
「そ…そんなんじゃねぇよバカ!」
「恋する乙女は可愛いねぇノーヴェ♪」
「こっの…ぶっ壊す!」

いつもどおり騒がしいセイン、ノーヴェ、ウェンディの三人。

「…」

一方、こちらは自分のオムライスにケチャップで「龍」という漢字を書いているオットー。

「オットー、どうしたんだ?」
「…!、!、!、!」

オットーは字を書き終わると目を吊り上げ、スプーンを使って文字をオムライスごとグチャグチャにし、そして食べた。

「お…オットー…」

チンクはそんなオットーの姿に恐怖を覚えるのだった。
そんなナンバーズ達のいつもどおりの会話が続く中、味噌汁を飲んでいるディードの元に龍がやってくる。

「ディード。」
「あ…龍…」
「お前、刀が欲しいと言っていたな?」
「あ…はい…龍が持っている刀を見て、恥ずかしながら羨ましく…」
「そうか…この世界には、地球から数々の日本刀を集め、それを売りさばいている有名な店があるらしい。最近のお前の成長は目覚ましい。
ささやかだが、褒美として連れて行ってやる。飯を食ったら、俺の部屋に来い。」
「は…はい!」

龍はディードにそう言い、食堂から出て行った。

「ディード、龍って、刀なんか持ってたの?」
「はい、セイン姉様。この前見せて貰いました。「虎徹(こてつ)」という銘の刀で、最上大業物十二工の一本だそうです。
なんでも、昔の日本に居た剣客集団の新撰組局長・近藤勇という侍が使っていたと言われていたものと同型の刀と言っていました。」
「へぇ…」
「なんかすごそうっス…」
「じゃあ、私はこれで。」

味噌汁を飲み終えたディードは膳を持って席から立ち、出口に向かった。

「…」
「しかし、買うものが刀とはいえ、あれって一種のデートっスよね~。ノ~ヴェ~、ライバルは強敵っスよ♪」
「だ、だからそんなんじゃねぇ!」

【龍の部屋】
「…」

龍は茶柄黒鞘の日本刀「虎徹」を手に持ち、鞘から剣を抜く。
そして刀身を見つめ、刃に自分の顔を写し、ある人物の事を思い出した。

「流(ながれ)さん…」

【龍の回想】
「龍、お前はなんで剣を始めたんだ?」
「僕を馬鹿にしてきた奴らを…見返すためです!」
「…龍、剣術は暴力じゃない。」
「え?」
「確かに天然理心流は、実戦向けの剣術だ。しかし、今は戦国時代や幕末じゃない。剣で人を傷つける時代は、終わったんだ。
お前が他に習ってる、空手や柔道だってそうだ。
私怨で人を傷つけるためにあるものではない。
だから、例えどんなに相手が憎くても、人を無意味に傷つけるような剣や拳は絶対に振るな!
今の武術は、武術家同士がお互いの腕を競い合い、切磋琢磨する為の物なんだ。
龍…それを忘れないでくれ。」
「…はい、流さん…ごめんなさい…」
「よおし、お前は良い子だ。褒美として、俺の「虎徹」をお前にやるよ。七歳のお前には、ちと、重いかもしれないがな。」
「え?だって…あの刀は流さんがお金を溜めて買った大事な物だって…」
「良いんだよ、お前に受け取って欲しい。」
「う…うん…」
「ありがとな、龍。最上大業物だから、大事にしてくれよ!」
「うん!」

………
「…ん?」
「龍。」

ドアの向こうからディードの声が聞こえ、龍は刀を鞘に納める。

「入れ。」

ドアが開き、白いセーターを着、黒いロングスカートを履いたディードが部屋に入ってくる。

「龍が選んでくれた服…着てみました。」
「ほお…やはり、お前にはシンプルな服装が似合うな。」
「セイン姉様やウェンディも、龍が買ってくれた服が気に入ったといっていました。」
「そうか…さて、行くか。」
「はい。」

龍は刀をクローゼットにしまい、ロックを掛けてディードと共に部屋を後にする。

【市街地】
市街地は高い高層ビルが並ぶ都会で、二人は迷わぬよう地図を見ながら、刀剣屋を探していた。

「この辺り…ですか?」
「そうだな…ん?あれか?」

龍はビルとビルの間に挟まれた小さな和風の建物を指差す。
看板には「刀剣の小関」と書いてある。

「刀剣…って書いてますから、間違いないでしょうね。」
「じゃあ…行くぞ。」
「はい。」

【刀剣の小関店内】
「いらっしゃいませ!」

二人が店に入ると、眼鏡を掛けた太った中年の男性が二人に声をかけた。

「おや?店を間違えたかい?ここは刀屋で、団子屋じゃないよ?」
「いえ、ここで良いんです。俺達は、刀を見にきました。」
「へぇ~、デートに刀屋かい…珍しいカップルが居るもんだねぇ~」
「…!」

頬を少し赤く染め、うつむくディード。

「どうした?」
「カップル…そう見えるんでしょうか?」
「見ようによっては…見えるだろうな。」
「…」
「ま、せっかく若くて初々しい男女が来てくれたんだ!安くしとくから、好きなの選びなよ!」
「感謝します。ディード好きなものを選べ。」
「あ…はい!」

龍とディードは店内を回り、様々な刀を見ていく。
その中で龍は、黒柄茶鞘の剣を発見した。

「龍?」
「これは…和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)か…」
「かねさだ?」
「新撰組副長であり、近藤勇の親友であった、土方歳三が持っていた刀と同じものだ…大業物のため、地球の通信販売でも余り見かけないが、ここに一振りあったとは…」
「それは最近仕入れたモンですよ!地球に行っていたら、運よく手に入ってね。」
「うん…俺の虎徹と共に並べると、映えるかも知れんな…」
「お!兄さん虎徹なんて持ってるのかい!?ありゃ…確か脇差でも600万以上するはずだが…」
「剣術の先輩に貰ったんですよ。ちょっとした理由がありましてね。」
「そりゃあ羨ましい…」
「店長、そんなことより、この兼定、買いますよ。」
「え!?私が選ぶのでは…」
「この刀じゃ嫌か?」
「い…いえ、良いです。」
「へい!おまけして…70万です。」
「な…70万!」

ディードは値段を聞いた途端、目を大きくして驚く。

「何だ?金が足りないのか?」
「い…いえ…でも、修行中の私に、そんな70万もする業物の刀なんて…やっぱり、私には無銘が…」
「遠慮するな。なんなら…」

龍は財布からクレジットカードを出し、店主に提示する。

「俺が買ってやる。」
「ええ!?」
「お、兄さん優しいね。」
「ちょっと…龍!」
「刀は良い物を使うに越したことはない。遠慮するな。」
「うう…」
「店長、兼定の他に刃引きの刀を二本ください。」
「へいよ!兼定と刃引きを二本ね、まいどあり!じゃあ、所有者変更手続き終わってから宅急便で送るから、この伝票に、住所書いてよ。」
「はい」

龍は渡された伝票に送り先の住所を書き、店長に渡した。

「おお、あんたら…局の人間かい。どうりで刀が三つも買えるわけだ…しかし、局って事はあんたら、あの「辻斬り魔」を倒しに来たのかい?」
「ええ…そんなところです。」

「最近この世界には、無差別人間惨殺事件が多発し、人々を恐怖のどん底に落としていた。
「辻斬り魔」というのは、その惨殺事件の犯人である。
そしてその「辻斬り魔」が殺した人間の中には、政界の要職にある者達も数人おり、この世界はパニックに陥っていた。
龍は、そんな「辻斬り魔」の影にAAMONの気配を察し、レッドドラゴンのメンバーと共に「辻斬り魔」を倒すため、この世界にやって来たのだ。。

「全く嫌になっちゃうよねぇ…戦国時代の日本じゃあるまいし、こんな平和な世界で、刀を使って人を殺すなんてねぇ…」

店主は溜息を着きながらタバコを取り出し、火を付けて吸い始める。

「全くですね…剣が泣いている。」
「だよねぇ…じゃ、三日後の昼には着くと思うから。少し待っててくれよ。」
「はい。行くぞ、ディード。」
「はい。」

二人は店を後にする。

【市街地】
店を出た二人は、お互いに会話をしながら街を歩く。

「あの…ごめんなさい。」
「あ?」
「刀…自分で買うつもりだったんですが…」
「俺が勝手にやったことだ。気にすることはない。」
「でも…」
「なんなら、胸でも触らせてくれるのか?」
「な!?」

頬を赤く染め、両手で胸を隠すような動作をするディード。

「冗談だ。」
「で…ですよね…」

ディードは安心し、胸から手をどける。

「ウェンディ達から聞いたが、以前は羞恥心すら欠いていたらしいな。」
「え?」
「確かに、俺も最初はお前を無個性な奴だと思った。それが剣術を始めてから、下らない冗談を言われて赤面するようになるとは…スポーツと言うものは、簡単に人を変えるものだな。」
「…」
「そう照れるな。悪いことじゃない。」
「す…すみませ…」
「た…助けてくれえぇぇぇぇぇえ!!」
「「!?」」

突然路地裏からスーツを着た男が現れ、二人の前にやって来る。

「おお、あんたら…局の人間かい。どうりで刀が三つも買えるわけだ…しかし、局って事はあんたら、あの「辻斬り魔」を倒しに来たのかい?」
「ええ…そんなところです。」

「最近この世界には、無差別人間惨殺事件が多発し、人々を恐怖のどん底に落としていた。
「辻斬り魔」というのは、その惨殺事件の犯人である。
そしてその「辻斬り魔」が殺した人間の中には、政界の要職にある者達も数人おり、この世界はパニックに陥っていた。
龍は、そんな「辻斬り魔」の影にAAMONの気配を察し、レッドドラゴンのメンバーと共に「辻斬り魔」を倒すため、この世界にやって来たのだ。。

「全く嫌になっちゃうよねぇ…戦国時代の日本じゃあるまいし、こんな平和な世界で、刀を使って人を殺すなんてねぇ…」

店主は溜息を着きながらタバコを取り出し、火を付けて吸い始める。

「全くですね…剣が泣いている。」
「だよねぇ…じゃ、三日後の昼には着くと思うから。少し待っててくれよ。」
「はい。行くぞ、ディード。」
「はい。」

二人は店を後にする。

【市街地】
店を出た二人は、お互いに会話をしながら街を歩く。

「あの…ごめんなさい。」
「あ?」
「刀…自分で買うつもりだったんですが…」
「俺が勝手にやったことだ。気にすることはない。」
「でも…」
「なんなら、胸でも触らせてくれるのか?」
「な!?」

頬を赤く染め、両手で胸を隠すような動作をするディード。

「冗談だ。」
「で…ですよね…」

ディードは安心し、胸から手をどける。

「ウェンディ達から聞いたが、以前は羞恥心すら欠いていたらしいな。」
「え?」
「確かに、俺も最初はお前を無個性な奴だと思った。それが剣術を始めてから、下らない冗談を言われて赤面するようになるとは…スポーツと言うものは、簡単に人を変えるものだな。」
「…」
「そう照れるな。悪いことじゃない。」
「す…すみませ…」
「た…助けてくれえぇぇぇぇぇえ!!」
「「!?」」

突然路地裏からスーツを着た男が現れ、二人の前にやって来る。

「なんですか?」
「ら…ライオンの化物が…助けてくれ!」
「え?」
「ライオンの…化物だと?」
「グルオォォォォォオ!!」

凄まじい雄叫びが轟き、右手に大きな日本刀が装備されたライオン型怪人が出現した。
怪人の出現と同時に人々は全て逃げていく。

「うわあ!出た!?」
「貴様…AAMONか!?」
「いかにも!ドクトルG配下のブレードライオンだ!その男は俺の獲物…こちらに渡せ!」
「成程…やはり「辻斬り魔」は貴様だったか…探す手間が省けたな、行くぞ!
変…身!」

龍はヴェイトに変身し、ファイティングポーズを取る。

「ぬ!?貴様は噂の仮面ライダーヴェイトか!?なら相手にとって不足はない!切り捨ててくれる!」
「ディード…ツインブレイズを一本貸せ。」
「はい。」

ディードはツインブレイズを1本出し、ヴェイトに渡す。

「ライダー、貴様剣を使うのか?」
「…!」

ヴェイトはツインブレイズを構え、ブレードライオンに斬り込む。
そしてブレードライオンの剣とヴェイトの剣は激しくぶつかり合う。

「やるなライダー…ヴェイトは格闘の達人と聞いていたが、貴様、本来は剣士か?」
「お前は武道家の道を外れた…よってここで斬る…!」

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最終更新:2008年02月01日 17:51