「待てヒロ、話は後だ・・・」
ヒロの言葉を遮る姫。
「え?何か?」
姫はベッドから起き上がり、ふらつきながらもバルコニーへと足を進めた。
「姫、何を?」
「魔法を使える者達!お前達が何の目的で来たか話せ!
そうすれば、話し合いの席の着いてやろう!」
そう、大声で庭に向かって叫んだ。
「大丈夫、そんな大声だして?」
「これで向こうから出てくるだろう・・・」
大声を出したせいで少し息を荒くさせる姫。
「でも、もし刺客とかだったら・・・」
「これは兄弟の仕組んだことではない・・・
ならば、話し合いの余地はあるだろう・・・?」
「姫・・・」
なぜそう言い切れるのか?ヒロは不安だった。
しばらくして
「・・・その言葉、信じさせてもらいます」
1人の女性、はやてが姫の視線に入った。
「ふふん、来てくれたか・・・ヒロ、迎え入れろ」
「あ、うん」
魔法少女リリカルなのはStrikers×怪物王女クロスオーバー
「魔法王女」第2話 ふがふが
『汝有罪・・・強制送か
パシュッ!
「いたっ!」
「はっはっはー!どうだケルベロッテちゃん!お得意の強制送還も発動できなければお前はただのお子様だな!」
「ひ、卑怯だぞ!魔法の発動中を狙うなんて!悪の組織だってヒーローの変身中には攻撃しないじゃないか!
大体子供に向けてエアガンを撃つな!」
「卑怯結構!常識無視結構!傷害罪適用結構!私達は悪魔だからな!」
「く・・・!」
さあ絶対絶命のケルベロッテちゃん!果たしてどうする!
「やっぱり、こういうときにはアニメが一番ね~」
紗和々はリザと一緒にのんびり借りてきてもらったDVDを観賞していた。
「悪魔の連中・・・誇りも何もないな・・・」
「あとでフランちゃんやヒロと見ましょう」
だが、彼女の借りてきてもらったDVDは・・・
「地獄に道連れ ケルベロッテちゃん」
「スウィートハウス」
「呪いアリ」
「伝染回路」
「フランドル」
アニメ1本、ホラー映画3本、ジャンル不明の映画1本である。
「ホラーばっかり借りてるな・・・でもこのフランドルって映画は・・・」
「あら?フランちゃんが出てる映画じゃないの?」
紗和々・・・フランドルは戦争映画だぞ。
(フランドルって映画はマジであります、「映画 フランドル」でGoogle検索してください)
「まあ元気そうだな、とりあえず今日はそれ見てじっくり休め」
そうしてリザは紗和々の部屋を出た。
招き入れられたのははやてとシャマル、他のメンバーはヒロに案内され客間へ通された。
姫の部屋に通されるが、姫はベッドの上で寝ていた。
「ふが」
フランドルに勧められ、イスに座るはやてとシャマル。
「ありがとうな、メイドさん」
「さて、屋敷に出向いてくれたわけを聞かせてくれぬか?」
姫ははやてに当然の事を質問する。
「・・・それは、あなたの方が知ってるはずです」
「魔法のことだな?」
その問いにはやてはうなづいた。
「私は時空管理局の八神はやて言います、管理局の事は・・・」
「良い、私を治してくれれば、それ以上そちらには何も求めない・・・それでいいか?」
「そうですか、あの・・・」
はやては話を続けようとしたが。
「姫でいい」
名前がわからなかったが姫が名乗った。
「あ、そうですか。では姫さん、あなたがロストロギア、魔力を持つ物の場所を答えてください」
「それなら、私の体内にある」
その言葉にはやては凍りついた。
「ふが」
フランドルがつんつん、とはやてをつつく。
「はやてちゃん、気をしっかり!」
シャマルもはやてに呼びかける。
その頃、客間のなのは達は
「どうぞ、あまりやった事ないですから・・・」
自らが悪戦苦闘して入れた紅茶をなのは達に配るヒロ。
「ありがとうヒロ君」
なのはは紅茶が入ったカップを受け取り、そのまま口に紅茶を含んだ。
「うん、おいしいよ」
「あ、ありがとうございます」
ヒロはなのはに軽くお辞儀をすると他のメンバーにも紅茶を配った。
「それで、姫は治るんですか?」
ヒロはなのはに質問した。
「大丈夫、今はやてちゃんとシャマルさんが調べてるから・・・」
「お願いします、どうか姫を救ってください!」
再び、今度は深くお辞儀するヒロ。
「ヒロ!さっさとメシにするぞ!さっさと作るぞ!」
バァンッ!
と、大きな音を立て客間の扉を開けてリザが来た。
「リザ!お客さんが来てるんだから、少し静かにしてよ・・・」
「んな事言ったって、腹減ったんだから・・・ん?」
その時、リザの頭の上に何かが生えた。
「え、耳?」
なのはの言うとおり、頭に耳が生えた。
「リザ、何なの?」
「・・・ヒロ、メシの支度は後だ・・・!」
「リザ・・・まさか・・・!?」
ヒロは瞬時に理解した。
敵が来たのだと
最終更新:2008年04月02日 21:48