「どうする?もうやめるか?」
「まだやれます!!」
「そうか…。なら掛かって来い、トランクス!!」
「はい!!」
そう言った後、高速で俺に近づいて接近戦を仕掛けてくる
それを防御と回避で凌ぐ
ある程度防いだ後、トランクスの放った拳を体を傾けて回避し足払いを掛ける
「わ!!」
そして足を掴んで上空に投げ飛ばす
ある程度飛んだ後、体勢を立て直してブレーキを掛けて空中に留り
「はあ!!」
両手を合わせてエネルギー波を放ってきた
それを左手で弾き飛ばす
その瞬間トランクスは俺の背後に現れて跳び蹴りを放つ
俺は体を前に倒して避けて、その体勢のままトランクスの顎を蹴り上げ、回し蹴りで蹴り飛ばす
「うわあ!!」
トランクスはある程度吹き飛ばされた後地面に手を付け体を反転させ瞬時に体勢を立て直す
それを見た後、高速で近づき接近戦を仕掛ける
トランクスは俺の攻撃を防御で凌いでいる
…前に修行を付けた時よりずっと強くなってる
俺と同じように一人でもかなり修行をしてたみたいだな
「く!!」
そろそろトランクスの体力も限界かな…
俺は一旦攻撃をやめ、トランクスの方を向いたまま後ろに下がる
数瞬遅れてトランクスは俺を追いかけて来る
そしてトランクスの間合いに俺が入った瞬間
「だあああああ!!」
トランクスは拳を放つ
その拳が俺に当たる瞬間、俺は残像を残すように高速移動をする
「え?」
俺の残像はトランクスの攻撃が当たった瞬間に消える
その瞬間俺はトランクスの背後に現れて、トランクスを蹴り上げる
「うわああああ!!」
トランクスは渦が巻いている海に落ちていった
「わ、わぷ!!た…助けてえ!!」
「何だ、もうバテのか?」
あれくらいならすぐに上がってくるだろ
………思った通り数分も掛からないうちに上がってきた
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。」
「ほら。」
そう言ってトランクスにタオルを渡す
「あ、ありがとうございます。」
少し経った後、トランクスが顔を拭き終わる
「あの、悟飯さん。」
「ん?どうした?」
「ボク…ちゃんと強くなってますか?」
「ああ、ちゃんと強くなってるさ。」
「そうですか。」
そう言って嬉しそうに笑った
「でも…まだ超サイヤ人にはなれないんですよね。」
「前にも言ったように超サイヤ人になるには強い怒りが必要なんだ。」
「怒り…。」
「………そうだな…」
そう言って俺は歩きだす
トランクスも俺の後を付いてくる

少し歩きに西の都が見える所で足を止める
「例えば俺やブルマさんが何者かに成すすべもなく殺されるところとか、
ここから見える大分復興が進んできた西の都が破壊されるところを想像してみろ。」
「は、はい。」
………少しずつトランクスの気が膨れ上がってくる
「ぐ…ううううううう!!」
纏っている気の色が青白い色から金色に変わる
「あああああああああああ!!」
髪の毛も逆立ち始めた
「もっとだ!!もっと怒れ!!」
トランクスの気がどんどん膨れ上がる
「あああああああああああああ!!!!」
あと少しだ…あと少しで超サイヤ人になれる
「あ!!」
纏っていた気が消え髪の毛も元に戻り、トランクスは膝を衝く
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「大丈夫か?」
「は…はい…。…くそ、どうして超サイヤ人になれないんだ…。」
「もう少しだ、トランクス。俺の父さんもベジータさんも、勿論俺も超サイヤ人になるのに
物凄く苦労したんだ。大丈夫、おまえは必ず超サイヤ人になれるさ。」
「………あの、悟飯さん。」
「ん?」
「ボクの父さんってどんな人だったんですか?ボクが生まれてすぐに死んじゃったし、
母さんもあまり話してくれなくて…。」
「…あまり優しさとかを表に出す人じゃなかったな。でも、おまえとブルマさんの事は
いつも気に掛けた。そして凄く強くて誰よりも誇り高い戦士だった。」
「………悟飯さん。」
「どうした?」
「ボク、もっと強くなります!!今度何かあった時は悟飯さんと一緒に戦えるように!!」
「そうだな…ずっとこの平和が続くのが一番いい。だけど…いつまたとんでもない奴が
現れるかはわからないからな…。トランクス、その時は頼りにさせてもらうぞ。」
「はい!!」
「さて、ブルマさんが朝ご飯作って待ってるだろうし戻ろっか。」
「はい。」

「ただいまー。」
「お邪魔します。」
「お帰り。もう出来てるから座っちゃって。」
そう言われて俺とトランクスは席に付く
「まだ食べ物とか十分に手に入らないけどその辺は腕でカバーしてるつもりよ。」
そう言った後、ご飯を持って来てくれた
「さ、食べて。」
「「いただきまーす!!」」
ご飯に味噌汁にサラダに肉など色々な物を食べていく
ブルマさんの料理もおいしいなぁ
「おかわりお願いします!!」
「ふふ、やっぱそっくりね。」
「え、何がですか?」
「その胴着着て、そんな食べ方してるとお父さんの孫君そっくり。
それに孫君と同じように世界を救っちゃうなんてね。」
「この胴着は父さんのようになれたらって思って作ったんですよね。
後…人造人間を倒せたのは俺一人の力じゃありませんよ。」
「それって、悟飯さんが前に言ってた別世界の出会いってやつですか?」
「そう。あの出会いが無かったら、多分俺は人造人間に殺されてただろうな。」
はやてに出会って…一緒に暮らして…シャマルさん、ヴィータ、シグナムさん、ザフィーラさん
と一緒に戦って…なのはやフェイト達と戦って…リインフォースさんの自殺を止めて…

あれから…もう…九年になるのか…
「私も前にその話を悟飯君に聞いて研究してみようと思ったんだけどね…」
「気にしないでください。今の状況じゃしかたないですよ。」
俺が17号、18号を倒して九年になるけど…奴等の残した爪跡は大きかった
食べ物、エネルギー、物、人…何もかもが足りてない
ここ、西の都は比較的余裕があるけど殆どの地方は食べていくだけで精一杯って感じだ
この状況を何とかするためも、やらなければならないことは山ほどある
…そう言えばけっこう前にブルマさんが『時間移動の理論は出来てるのよねぇ。』って
言ってたっけか
そのうち本当に別世界にいく機械とか作りそうだな…
「そういえば悟飯君の噂、よく聞くわよ。世界中飛び回って復興作業を手伝ってるんだってね?」
「ええ、まぁ。」
俺は17号、18号を倒してからは世界中を飛び回って復興作業を手伝ってる
みんなが少しでも失ったものを取り戻せればって思って始めたんだったな
勿論修行も続けてる
「偉いわねぇ。」
「はぁ…。」
「家のトランクスも毎日西の都の復興手伝ってるのよねぇ。私の手伝いもよくしてくれてるし。
よく悟飯君のようになりたいって言って一人でも修行もしてるみたいだし。」
…トランクスに修行をつけ始めたのは七年前…トランクスが六歳の頃だったな
トランクスが自分に修行を付けてくれって言ったのが切欠だったな
最初の頃はどう教えていいかわからなくて武天老師様によく相談してたな
そういえば…より厳しい修行を付けてくれって言い出したのは四年前だったな
四年前…俺が13号、14号、15号と戦った時…
トランクスも俺の気を感じて氷河地帯に来ようとしてたみたいなんだけど、ブルマさんに
『今のあんたが行っても悟飯君の足手まといにしかならないわよ!!』って言われたらしい
悔しかったんだろうなぁ
その気持ちはよくわかる
だから今では俺の持ってるもの全てを叩き込む気で教えてる
護りたいと思ったものを必ず護れるように…
後、ブルマさんは俺がトランクスに修行を付ける事に反対はしていない
曰く、『こんな時代だしやりたい事はやらせてあげたいのよ。それに、サイヤ人が
どういう生き物なのかよくわかってるつもりだしね。これくらいでどうこう言ってたら
ベジータの妻なんて務まりっこしないわよ。』と言う事らしい
ブルマさんらしいや
「母さん、ボクもおかわり!!」
「はいはい。ホント、あんた達はよく食べるわねぇ。」

「それじゃ俺はそろそろ行きますね。」
「今日はどこに行くつもりなの?」
「とりあえず一回家にに顔を出してからここの反対側辺りに行こうと思ってます。」
「そう。ちゃんとチチさんにも顔を見せなさいよ。前会った時も悟飯君のこと心配してたわよ。
最近顔見てないけど大丈夫なんだろうか?って。」
「あー…気をつけます。」
ちょっと忙しかったからなぁ…気をつけないと
「悟飯さん。」
「何だ、トランクス?」
「ボク、もっともっと強くなります。次に会った時悟飯さんがビックリするぐらいに。」
「それは楽しみだな。」
そう言ってトランクスの頭を撫でる
「えへへ。」
「頑張んなさいよ、トランクス。」
「うん!!」
「それじゃ、また近いうちに来ますね。」
「うん、行ってらっしゃい。」
「気をつけてね。」

トランクスとブルマさんに見送られて西の都を後にした

やっぱ空を飛んでると風が直接当たって気持ちいいな
少し遠くを見てみれば鳥が楽しそうに飛んでる
平和ってホントにいいなぁ
下を見下ろしてみると………あれは………
しょうがないな、まったく
少しスピードを上げて前に出た後、急降下して着地する
「「「わー!!」」」
目の前で三体のマシンが止まる
「いい加減悪いことは止めろ、お前達。」
「あー!!貴様は!!」
「奴です!!孫悟飯です!!孫悟空の息子の孫悟飯です、ピラフ様!!」
「ど、どうするんですか?ピラフ様~?」
「くー!!何度も何度も親子揃って我々の邪魔をしおって!!」
「邪魔されたくなかったらこんなことはもう止めろ。」
「黙れ黙れ!!人造人間を倒してくれた礼を言ってやろう!!だがしかーし!!
世界を支配すのこのピラフ様だ!!行くぞ!!シュウ!!マイ!!合体だ!!」
「「おー!!」」
そして三体のマシンが合体する
「喰らえ!!ミサイル発射だ!!」
合体したマシンからミサイルが放たれる
それを蹴り上げて斜め上空に飛ばした後エネルギー弾を当てて破壊する
「なあ!?」
「はあ!!」
合体したマシンの右肩部分にエネルギー波を当ててその部分を破壊する
「た、大変ですピラフ様!!超特殊装甲SPが一撃で破壊されました!!」
「いちいち報告せんでもわかっとるわ!!こうなったら秘密兵器発動だ!!」
そう言った後辺りにピンク色のガスが充満する
俺は鼻と口を腕で覆いバックスッテプで距離を取る
「く、毒ガスか!?」
「誰がそんな恐ろしい物使うか!!これはな…吸ったらクシャミが止まらなくなるガスだ!!」
…クシャミ………それはそれで厄介だな…
「どうだ、手も足も出まい!!なーっはっはっは…ハックション!!な、どういうハックション!!」
「破壊されハックション!!部分かハックション!!ガスが入ってハックション!!来てハックション!!」
「ハックション!!シュウ!!あハックション!!ボタハックション!!押せハックション!!」
「ハックション!!赤ハックション!!ですハックション!!」
「ま!?」
突如合体したマシンが大爆発を起こす
「あーーーーーーれーーーーーーーハックション!!!!」
「もうこんなのヤダ…ハックション!!!!」
「覚えていろーーーーーーーーーハックション!!!!」
三人とも爆発でどっか飛んでいった
………さて、家に帰るか

「あ、そうだ。」
少し進路を変えて店を探す
たしかこの辺りに…あったあった
着地して店の中に入る
「すみませーん。」
「はーい。」
定員さんが返事を返してくれた
「そこにある白い花の花束、八つください。」
「わかりました、少々お待ちください。」
少し待っていると、白い花の花束を袋に入れて持って来てくれた

「合計で八千ゼニーになります。」
「あ、はい。」
「丁度ですね。ありがとうございました。」
お金を払い店を出た後、空に上がりパオズ山に向かう

「お久しぶりです。」
俺はパオズ山で一番見晴らしがいい場所…
父さん、ピッコロさん、ベジータさん、クリリンさん、ヤムチャさん、天津飯さん、
餃子さん、ヤジロべーさん…みんなが眠る場所…みんなのお墓がある場所に来た
「少し日が空いてしまってすみません。」
みんなのお墓に花束を置いていく
「父さんとベジータさんとヤジロベーさんは花より食べ物の方がよかったでしょうけど…我慢してくださいね。」
みんなの墓石の汚れてる部分をタオルで拭っていく
「あれから…もう九年も経ちました…。」
風が少し吹く
「沢山の命が失われて…沢山のものが失われて…沢山の人が泣いて…。」
風が止んで音が無くなる
「だけど…平和が戻って…ちょっとずつですけど…元に戻ってきています。」
雲が流れたようで影が出来ていた部分が無くなる
「この平和は…何が遭っても…俺が…俺達が必ず護っていきます。」
みんなの墓石を見つめる
「父さんの息子として…ピッコロさんの弟子として…サイヤ人として…地球人として…。」
脳裏にみんなの顔が過ぎる
「だから…安心してください。」
「クアー。」
「ん?」
声がした方を見るとハイヤードラゴンが来ていた
「ハイヤードラゴン!!」
「クアー!!」
俺の傍に着地して擦り寄ってきた
「久しぶりだな。元気だったか?」
撫でてやりながらそう尋ねる
「クア。」
「そうかそうか。」
ふと見ると手に八本の花を持っていった
「そっか…お前も花を持って来てくれたんだな。」
「クア。」
ハイヤードラゴンはみんなのお墓に花を置いて俺の隣に立つ
「黙祷しよう。」
「クア。」
そう言って一緒に目を瞑る
………………………………………
目を開けてまたみんなのお墓を見る
「また…近いうちに来ます。」
そう言った後、ハイヤードラゴンと一緒にお墓を後にする
「俺はこれから家に帰るけど、おまえはどうする?」
「クア。」
ハイヤードラゴンは少し屈んで俺に背中を向けてきた
乗っていけってことか
「お前に乗るも久しぶりだな。」
そう言ってハイヤードラゴンの背中に乗る
こいつも大きくなったなぁ
子どもの頃より背中がずっと大きいや
「それじゃ頼むぞ、ハイヤードラゴン!!」
「クアー!!」

「お、速い速い!!」
体の大きさだけじゃなくスピードもかなり上がってるなぁ
家にはあっという間に着いた
「ありがとう、ハイヤードラゴン。」
「クア。」
ハイヤードラゴンは少し離れた所に歩いていった
…気を遣ってくれたのかな
ドアを開けて家に入る
「ただいま。」
「悟飯!!」
母さんが俺に近づいてくる
「ただいま、母さん。」
「悟飯、怪我とか病気とかしてねえだか?」
「大丈夫ですよ、母さん。俺は元気です。」
「今何か飲み物を淹れくるから、そこに座ってろ。」
「はい。」
俺は椅子に座って少し立った後、母さんがお茶持って来てくれた
俺は持って来てくれたお茶を飲む
「あ、このお茶おいしいですね。」
「前にブルマさんに会った時に貰ったやつだ。ブルマさんのお勧めの一品らしいぞ。」
「そうなんですか。」
しばらく母さんと談笑する
「………悟飯。」
「なんですか、母さん?」
「やっぱりまだ………。」
「………すみません、母さん…。」
湯のみをテーブル置いて母さんに向き直る
「平和が戻って大分たったとはいえ復興には…昔にのようになるにはまだまだ掛かります。
ドラゴンボールももう無いですから神龍に頼んで元に戻してもらうことはできません。
人も資材も何もかもが全然足りてないですけど、それでもみんなで何とかしいかねばなりません。
俺の持ってる力は復興とかにも使えますし…。それに…」
「それに?」
「もしまたとんでもない奴が現れても…今度はちゃんと護れるように…今度はなんの犠牲も
出さないようにするためにも…修行はずっと続けていきます。」
「………。」
「せめて、もう少し復興とかが形になるまでは一緒には暮らせないと思います。」
「………………………………。」
「………………………………。」
「………………もういいだ。」
「母さん?」
「まーったく、顔つきや体格が悟空さ似るだけならまだしもオラの言うことちっとも
聞かねえとこまで似ちまってよ。しかも悟空さと同じで一銭も稼がねえし。」
「いや…その…それを言われるとその…色々…心苦しいですけど…。」
「まあいいでねえだかチチ。」
「お祖父ちゃん!!」
「おっ父!!」
ドアを開ける音と同時にお祖父ちゃんが入って来た
「悟飯、しばらく見なかったけど元気だっただか?」
「はい。あ、荷物俺が持ちますよ。」
「悪いだな。」
お祖父ちゃんの持っていた荷物を戸棚の近くに置く
「チチ、子どもはいつか親の前から巣立っていくものだ。それに悟飯は自分の行く道を
自分で決めてるだ。それなら親は笑顔で見送ってやんねえとならねえ。」
「わかってるだよ。」

母さんは俺に近づいて俺の肩を掴む
「オラはもう何も言わねえ。おめえの好きにしたらええ。でもこれだけは約束してけろ。」
「約束?」
「ぜってえ死なねえって。」
「大丈夫ですよ母さん。俺は死にません。何が遭っても。」
「そうか。ならええだ。」
「ほんと、子ども成長は早えだな。ちょっと前まではこれぐらいだったのに、もう一人前の
男の顔するようになっただ。」
「お祖父ちゃん…。」
「せっかくだ。みんなで写真でもとるべ。」
「そうだな。そうするべ、悟飯。」
「はい。」
母さんは椅子に座って、俺がその隣に立ち、カメラのセットの終わったお祖父ちゃんが
後ろに来て俺と母さんの方を掴む
そしてカメラの鳴る音がする

「体には気をつけるんだぞ、悟飯。」
「はい。」
「こっちのことは気にしなくていいだ。よくハイヤードラゴンが遊びに来てくれてるから
あんま寂しくねえだからな。」
「そうなんですか。」
ハイヤードラゴンにも色々気を使わせてるなぁ
「それじゃ、できるだけ近いうちに帰ってきますね。」
「楽しみにしてるだ。」
俺は空に上がり家を後にする

「クアー。」
ある程度飛んでいるとハイヤードラゴンが声を掛けてきた
「ハイヤードラゴン。」
近くに行って顔を撫でる
「何かおまえにも色々気を使わせてたみたいだな。」
「クア。」
気にするなって言ってるようだ
「できるだけ近いうちに帰ってくるからその時一緒に遊ぼうな。」
「クア!!」
「それじゃ、またな。」
「クア。」
ハイヤードラゴンは手を振って見送ってくれた

かなり上空を飛行しながら飛んでいる
ここまで高いと翼竜とかとぶつかりそうになることはない
でも最近は飛行機とかヘリコプターとかも飛ぶようになってる…
航空路とかには気を付けないといけない
「ん?」
急に大気の震えを感じて一旦止まり辺りを見渡す
「何もないな…。」
今度は上を見てみる
「な!?巨大隕石!?」
何でこんな物が…いや、考えるのは後だ
気を開放して隕石を受け止める
「ぐ!?」
思ってた以上に衝撃が強い
止まらずに徐々に地上に向かっていく
こんなものが落ちたら…
「はあああああああああああ!!!!」

気を爆発させて超サイヤ人になる
「な…ぐ!?」
まだ止まらない
速度は遅くなってるが地上にぶつかるのが先だ
こうなったら…
「かぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…はぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…」
こいつをかめはめ波で消し飛ばす
「波あああああああああああああ!!!!」
零距離で放った俺のかめはめ波は隕石を飲み込み徐々に崩壊させていく
よし、これで…
「な!?」
ある程度崩壊したら隕石は爆発し、俺はそれに飲み込まれた




















「ん?」
気絶してたみたいだ…
ここは…どこだ…
知らない場所だ…
明るさからみて…夜ってことはわかる
今の俺の状態は…胴着がボロボロってことぐらいで特に異常はないな
だけど…気絶していて気が付いたら知らない場所いるっていうのは…
これで三回目か…
「ここは…鳴海…か?」
だけど今居る場所は見たことのない場所だ…
しばらく歩いて様子見たほうがいいな
俺は道なりに沿って歩き始める

歩き出して少したったけど…町とか村は見えないな
せめて看板でもあれば…
気を探すというのもあるけどどこに居るかわからない以上この星全部を探ることになる
その中からはやて達の気を探すとなると…かなり厳しいぞ
魔力を探ることはできないし…みんなの気も一般人と同じくらいだからなぁ
近くにいるんか場所がわかるんならともかく…せめて大体の位置さえわかればなぁ…
俺の居た世界と違って飛んでるところを見られたら騒ぎになるだろうし…
うーん…今日はこのまま野宿かな?
ん?
後ろの方で車が止まったな…
人が降りて来た…

「悟飯…?」
降りて来た人は…
この気…そしてあの顔つき…
「はや…て…なのか?」
「悟飯!!」
「おっと。」
はやてが飛び込んできたので受け止める
「はやて?」
「う、うえぇぇ…ひっく…うう…ひっく。」
「はやて!?」
泣いてる!?
「あ、いや、その、はやて、えと…。」
言葉が出ない
結局はやてが泣き止むまでこのままの状態で待つことにした
しばらくするとはやてが顔を上げて俺の方を見てきた
「悟飯…。」
「?」
「おかえり。」
「ただいま。」

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最終更新:2013年04月13日 05:59