「ん、後はこれを持って行けば任務完了やね。」
今回の任務地は第162観測指定世界やった
任務内容はロストロギア、レリックの確保というもの
その中でAMF搭載の未確認機も現れた
今回現れたんが全部であってほしいんやけど…
って今考えても仕方あらへんか
もうちょい情報がないとなぁ…
さて、気持ちを切り替えてっと
「それじゃ、転送ポートに…あれ?」
「どうしたの、はやて?」
「いや、これ…。」
そう言って近くにあった水晶を拾う
「これって水晶…だよね?」
「さっきの未確認機持っていた物…じゃないよな。」
「こんな色をした水晶など、この世界には存在しない筈…。」
「でもこれ何の魔力反応もないですよね。」
となると唯の水晶なんやけど…何か気になるんよねぇ
「そうだ、アースラにユーノ君がいる筈だから聞いてみたら?」
「そやね。こーゆーんはユーノ君の方が詳しい筈やしね。」
そういえばなのはちゃんとユーノ君の関係って…
昔と何も変わってへん…仲のいいお友達レベルのままや
多分…あの二人の関係は一生あのまんまなんやろうなぁ
「気を取り直して転送ポートに行こか。」

「ただいま戻りましたー。」
レリックの方は渡してきたし、後はここを出るのを確認すれば一安心や
って凄い量の料理があるな~
「おお、何だこの食事の量!!」
「すごいわねー。」
「このへんはアコース君から。」
「あ、ロッサ来てるんですか?」
「クロノ君と一緒に本局まで護送だって。」
ロッサに挨拶くらいしとこうかと思ったけどクロノ君と一緒やったらお邪魔やね
えーと、ユーノ君は…いたいた
「なぁなぁユーノ君、この水晶見たことあらへん?」
そう言ってさっきの水晶を見せる
「うーん………ちょっと見たことないな。どうしたの、これ?」
「さっき拾ったんや。何の魔力反応もないんやけど何か気になってな。」
「ふーん…じゃあ時間がある時でも調べておこうか?」
「それじゃあお願いな。」
「アースラ本局直通転送ポイントに到着。クロノ君とアコース査察官は転送室から無事出立!!」
エイミィさんから報告が入る
これで一安心やな
「というわけで、みんなは安心して食事を楽しんでねー。」
『はーい!!』
それじゃさっきの水晶をユーノ君に…ってどっかいってもうた
後で渡せばええかな
さっきの水晶を近くにあるテーブルにでも置いて私も食べよ

みんなと集まって食事したりするんはやっぱ楽しいなぁ
集まったりするんは休みとか調整すればええんやけど一緒に任務やるんはあと何回あるか…
「はやてちゃん、どうかしたんですか~?」
「あ、何でもあらへんよ。」
「主はやて、いくつかよそった物をお持ちしたのですが…。」
「ありがとな、リインフォース。」
「いえ。ほら、リインも。」
「ありがとです~。お姉ちゃん。」
二人はホント仲がええなあ
リインはリインフォースⅡゆうてみんなはリインと呼んどる
家の末っ子や
私等の中でもリインフォースに一番懐いとる
リインがお姉ちゃんゆうんはリインフォースだけやしね
「もう、シグナム!!あなたはまた…。」
っと、向こうの方でシグナムがフェイトちゃんをまたからかっとる
フェイトちゃん執務官の試験一回落とるからなぁ
あの時はなのはちゃんが大怪我したって連絡が入ったんよね
その時のフェイトちゃんはたしか試験真っ最中やったし…
落ちても仕方あらへんよね…
フォロー入れといた方がええかな
「まぁまぁ、シグナム…。」
「し、試験の時に私が色々心配掛けたりしましたしー。」
「ま…それもそうだな。」
シグナムがからかうのをやめたのでフェイトちゃんも持ち直した
「でも、なのはがすぐに直ったのは悟飯のお陰だよね。」
「うん。悟飯君にはちゃんとお礼を言わないとね。」
なのはちゃんがすぐに回復したんは悟飯が置いていってくれた仙豆のお陰や
なのはちゃんが大怪我したって報告受けた時私は仙豆を持ってなのはちゃんの所に向かった
酷い怪我やったんやけど仙豆食べさせたらすぐに直ってもうた
フェイトちゃんには時間差があったためか、なのはちゃんが直ったって情報が伝わらへんかった
ぶっちゃけそのせいでフェイトちゃんは試験に落ちたんよね
ちょっとした運命の悪戯やね…これは
「そういえば悟飯の居る世界ってまだ見つかってへんのですか?」
ふと思ったことをリンディさんとエイミィさんに尋ねてみる
「ええ、まだ…。」
「ごめんね、必死に探してるんだけど…。」
「あ、いや、ええですよ。」
そう言ったものの気落ちしてまう…
悟飯がいなくなってから五年くらいは経つんやなぁ…
となると悟飯は今十八歳くらやね…
無事っていうのはわかってるんやけど………会いたい…
悟飯………
「………あれ?」
「どうしたの、はやて?」
「今何か光らへんかった?」
何かピカピカって…
「って、あー!!さっきの水晶!!」
「何か光ってるです~!!」
「でも魔力反応は何にも出てないわよ!!」
さっきの水晶がもの凄い光を発する
思わず目を瞑る
光が収まっってきたので目を開けると大きくなった水晶があり
その水晶に映ってたのは…
「悟飯…。」
オレンジ色の胴着…
紺色のアンダーシャツ…
ちょっとツンツンした短い黒色の髪…
そしてさっきチラっと見えた背中にあった『飯』の染め抜き…
何よりあの顔つき…
「間違いない!!悟飯や!!」
そう言った後みんな水晶に注目する
私ももう一回悟飯の顔をじっと見てるんやけど…
悟飯…めっちゃかっこようなっとる
私かてもう十五やし、出るとこ出とるし、引っ込むとこ引っ込んどるし
女らしゅうなってきとると思っとる…
せやから悟飯もかっこようなってるんやろうなぁと思っとったんやけど…
思っとった以上や
心無しか顔が赤こうなっとる気がする
心臓もバクバクしとる
お、落ち着け、私
「あらあら、悟飯君すっかりカッコよくなっちゃって。」
「あの~、この人が…?」
「うん。孫悟飯君って言って私達の大切な友達で、はやてちゃん達の大切な家族。」
みんな水晶に映ってる悟飯にに色々話しかけてるんやけど…
どうもこっちの声が届いてないみたいなんや…
「………孫の様子…少しおかしくないか?」
そう言われて悟飯の顔を見てみると…悟飯が険しい顔をしとる
どないしたんやろ…
そう思っとると画面が少し遠くなり全体像が見えるようになる
氷山の上に立つ悟飯、その悟飯を取り囲むように三人の男の人が空に浮かんどる
『やっと復興が進んできた町を破壊しやがって。何者だ…貴様等?』
向こうの声はこっちに届いてるみたいや
でもなんか今物騒なこと
『俺は人造人間13号。そっちの大きい方が14号。もう一人が15号だ。』
『な!?人造…人間…だと…!?』
人造人間って…
「お姉ちゃん、人造人間ってなんですか?」
「悟飯のいる世界で破壊の限りを尽くした奴等だ。そのせいで数百億人いた人々が
数百万人にまで減ってしまったと聞いている。だが…」
「そーだよ!!人造人間は悟飯が倒したじゃねえか!!」
そや、人造人間は悟飯が倒した…
『驚くのも無理はない。16号以下の全ての人造人間は処分されたということになっている。』
『なっている…だと?』
『そうだ。他は知んが俺達三体は封印されているだけだった。』
『………。』
『だが数日前に大きな地震があってな。』
『…まさか!?』
『その通り。その地震の衝撃で俺達を管理していたコンピューターが再起動。
そして数日の調整の後、俺達を起動させたという訳だ。』
『貴様等の目的は?』
『孫悟空の抹殺。』
『父さんの!?だが父さんは…』
『孫悟空がこの世にいないことは知っている。だからもう一つの目的を果たさせてもらう。』
『もう一つの目的?』
『レッドリボン軍本来の目的…世界征服だ。その世界征服にもっとも有効なのは力による支配。
そのために町を破壊し、人間どもを殺そうとしたのだがな。』
「な!?」
みんなが驚く
そないなことを実際に起こそうとするやなんて
『ふざけるな!!やっと平和になったんだ!!やっとみんな進めるようになったんだ!!
またあんな地獄のような世界に逆戻りさせて堪るか!!平和は…未来は俺が護ってみせる!!』
『ほう…それはつまり俺達を貴様一人で倒す…と?』
『ああ、そうだ。』
『孫悟飯、貴様のデータはある程度入手済みだ。たしかに貴様のエネルギー値は一般人の
それを遥かに超えている。だが貴様程度では俺達に万に一つも勝ち目はない。』
『それは…どうかな?』
そして
『はあああああああああああ…!!』
逆立った金色の髪、エメラルドグリーンの瞳の色、金色の気を纏った姿…
超サイヤ人になった
『ほう…。』
悟飯が超サイヤ人になった時氷山の端の部分が崩れ落ちる
それが氷の大地に落ちた瞬間、三体の人造人間が悟飯に接近し攻撃を仕掛ける
「悟飯!!」
危ないと言おうと思ったら悟飯は三方向からくる攻撃を両腕と足で防御し
『はあ!!』
気で人造人間を吹き飛ばす
それで吹き飛ばされた14号と15号は氷山に激突する
だが13号の進行方向には氷山が無く、悟飯が13号に追い討ちを掛けようとする
13号は悟飯の攻撃が来る前に体勢を立て直し悟飯の攻撃を腕で防御し蹴りを放つ
悟飯はそれを体を引いて避け、連続で攻撃を放つ
そのまま激しい攻防を繰り返す
途中で14号と15号が復活して悟飯に攻撃を仕掛けようとしてくる
それに気付いた悟飯は当身で13号の体勢を崩して上空に退避する
だが15号が悟飯の進行方向に先回りしておりそこからエネルギー弾を放つ
それを悟飯は体の位置をずらして避ける
今度は悟飯の死角から14号が拳を放つ
悟飯は体を回転させ14号の腕を掌で弾いて距離を取る
その先には13号がおり悟飯に攻撃を仕掛けてくる
悟飯はそれを腕で防御する
その瞬間悟飯の両サイドから14号と15号が接近戦を仕掛けてきた
けど悟飯は三方向からくる攻撃を防御と回避で凌ぐ
「凄い…。」
「三対一っていう不利な状況なのに悟飯君は全然負けてない。」
「悟飯、頑張れー!!」
三方向からの攻撃がほんの一瞬止まった時悟飯後ろに下がる
そして三体の人造人間に向かって連続でエネルギー弾を放つ
それは避けられたみたいなんやけど距離は取れたみたいや
『成る程…こちらのデータを遥かに上回る強さだ…。だが…』
『孫…悟飯…。』
『ソン…ゴハン…。』
14号と15号が悟飯の名前を言う
てかあの二体喋れたんや…
そう思とったら14号と15号の姿が消え、悟飯の後ろに現れる
悟飯には見えてるようで背後に蹴りを放つ
『な!?』
その蹴りが避けられてしまう
蹴りを振り切った瞬間、悟飯は14号に蹴りとばされ、その先に現れた15号に叩き落とされる
悟飯は途中でブレーキを掛けて氷の大地に叩きつけられるのを回避する
その後、近づいて来た13号に接近戦を仕掛ける
『どうした、当たらないぞ。』
『く!?』
悟飯の攻撃が掠りもしない
13号は悟飯の腕を掴み膝蹴りを当てて蹴り飛ばす
蹴り飛ばした先には15号がおり、飛んで来た悟飯を斜め上空に蹴り飛ばす
そしてその先にいた14号に殴り飛ばされ氷の壁に叩きつけられ、氷の壁に少しめり込む
『が!!…ぐ………。』
「悟飯!!」
悟飯は…よかった、無事みたいや
『何故自分の動きや攻撃がこうも簡単に見切られているのか?そう思っているだろう?
教えてやる。俺達の見た映像は全て俺達を管理していたコンピューターにリアルタイム
で送られる。』
『…まさか!?』
『察しがいいな。そう、貴様の行動は全てリアルタイムで分析、解析されている。
その分析、解析されたデータは常に俺達に送られる。』
な、それじゃ…
『攻撃力、防御力、スピード、動きの癖、戦い方、その全てが手に取るようにわかる。
諦めろ…貴様に勝ち目はない。』
『誰が…諦めるか!!』
そう言い放ち悟飯は金色の気を纏い直し、体の周囲にあった氷を吹き飛ばし
14号と15号に接近戦を仕掛ける
…悟飯の無事を祈ることしかできへん自分が煩わしい…
私だけやない…みんな助けにいきたいと思っとる
映像が映っとるんやから悟飯の居る世界の座標がわかるかもってシャマルにリンディさんに
エイミィさんが調べてくれてるんやけど…まったくわからへんみたいや
助けに行きたいのに行けない…
これは対応がいつも遅い今の管理局にも言えることや…
………悟飯は必ず勝つって信じてる…誰よりも
せやけど…それでも心配はしてしまう…
まして今は悟飯が圧倒的に不利な状況や…
悟飯…
「………ん?」
「どうした、リインフォース?」
「徐々にだが悟飯が押し始めてきている。」
そう言われて映ってる映像をみな凝視する
………ほんまや
悟飯に当たる攻撃が少なくなって悟飯の攻撃が当たり始めてきとる
「いいぞ、いけ悟飯!!」
次第に悟飯が有利になってくる
『馬鹿な…計算ミス!?…いや違う、これは…こちらの計算を上回る速度で進化、成長
しているのか!?この短時間で!?』
戦況はもう悟飯が完全に押してる
『これが…戦闘民族…サイヤ人…。』
急に14号と15号が後ろに下がり連続でエネルギー弾を放つ
悟飯はそれら全てを避ける
その間に14号と15号は氷の大地に降り、悟飯も同じように降り立つ
睨み合っている時に15号が懐から…お酒?…らしきものを取り出し飲み始める
それを飲み終えて懐にしまった後、14号と15号は斜め後ろ上空に飛び去った
悟飯もそれを追おうとして
『S.Sデッドリィボンバー!!!!』
突如、上空にいた13号が血ように赤い大きなエネルギー球を悟飯に向けて放つ
悟飯はそれを避けようと
『避けても構わんが、それが地球に激突した場合地球の半分は跡形もなく吹っ飛ぶぞ。』
『何!?』

「なんやて!?」
「そんな!!」
「卑怯な!!」
悟飯は避けるのをやめてその場に留まり、むかってくるエネルギー球を受け止める
『ぐ…ぐぐ…ぐ………ぐ…ぐ…!!』
少しずつ悟飯は後ろに滑っていく
「悟飯君!!」
「頑張れ!!」
『ぐ…ぐぐ…ぐ…!!』
「悟飯!!」
「踏ん張れ!!」
『ぐ…ぐぐ…!!』
「孫!!」
「あともう少しよ!!」
『う…お…お…おおおおおおおおおおおおおお!!!!』
悟飯はそれを斜め後ろ上空に投げ飛ばした
「やった!!」
『ハァ…ハァ…ぐあ!!』
「悟飯!!」
一時的無防備になった悟飯に14号と15号が体当たりを当てて悟飯を吹き飛ばす
悟飯は氷山に叩きつけられ、体勢を立て直す前に14号と15号が連続で拳を叩きつける
そのまま悟飯は氷山にめり込み、氷山が崩れる
「悟飯!!」
悟飯はどうなったんや
「悟飯…あ!!」
悟飯の埋もれてると思われる場所から光が溢れ出す
大きな爆発音がしたのと同時に無数の氷の塊が吹き飛んでいく
その氷を目晦ましにし、飛び出してきた悟飯が15号を殴り飛ばす
悟飯は飛んでいった15号を追いかける
すぐに追いついた悟飯は15号に向かって
『だだだだだだだだだだだだだ!!』
連続で拳を放ち
『だああありゃああああああ!!!!』
また思いっきり殴り飛ばした
そしてすぐさま両手を合わせてエネルギー波を放つ
『はあ!!!!』
悟飯の放ったエネルギー波は15号に命中し、15号をある程度吹き飛ばした後爆発を起こす
そして煙が晴れる
「健在!?」
15号はボロボロになりながらも立っていた
『フッフッフッフッフッ…フ…ッ………フ………ッ…………フ…………』
だがすすぐさま爆発した
辺りにはチップとかタンクとかコードとかが散らばる
その数瞬後、背後から14号が襲い掛かる
悟飯はそれを前に一歩出て避け、体を反転させバック転で距離を取った後14号に向かって突っ込んでいく
そして悟飯と14号が一瞬交差する
その数瞬後14号が爆発する
辺りには15号と同じようにチップとかタンクとかコードとかが散らばる
そして悟飯は上空に行き13号と向かい合う
『14号と15号を倒したか。』
『次は貴様の番だ。』
『フフフ、それはどうかな?』
『何?』
『パワーアップができるのは貴様だけではないということだ。』
13号が少し手を動かすと先ほどのチップとタンクが13号目掛けて飛んでいき吸収される
『な!?』
『ハアアアアアアアア!!!!』
そして13号は肩と胸元は白銀色の肌で他は青い肌、逆立った赤い髪、
少し巨大化した体、瞳の色は全て黄色という姿に変貌する
『さて、どうやって殺してほしい?』
『なめるな!!』
悟飯は13号に接近し連続で拳と蹴りを当てる
『はあ!!!!』
最後に渾身の力を籠めた拳を放つ
けど、13号はまったく微動だにしてへんかった
『何!?』
「そんな!?」
13号は左手で悟飯の顔を鷲掴みにして右手で悟飯のお腹を殴る
『ガハ!!』
悟飯が血を吐き出す
「悟飯!!」
13号は悟飯を掴んだまま急降下し、悟飯を氷の大地に叩きつける
その衝撃で氷の大地は真っ二つに割れ、悟飯が海の中に沈んでいく
………悟飯が上がってこない
「悟飯!!」
悟飯は…
『はああああああ!!!!』
海から悟飯が猛スピードで上がってくる
そして、13号の顎に膝蹴りを当て、首に回し蹴りを放つ
その後、後ろに下がり両手を合わせてエネルギー弾を放つ
そのエネルギー弾は13号に命中し、大爆発を起こす
「やったのか?」
『な!?』
突如煙の中から13号が現れ悟飯を殴り飛ばす
『うわあ!!』
殴り飛ばされた悟飯は氷山を三個ほど貫通し、その進行方向に現れた13号に斜め上空に
蹴り飛ばされ、また進行方向に現れた13号にハンマー打ちで斜め下に叩き落とされる
氷の大地に叩きつけられる前に悟飯はブレーキを掛けて空中に留まる
『これならどうだ!!かぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…はぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…』
悟飯がかめはめ波を撃つ体勢に入る
13号は何もせず佇んでいる
『波ああああああ!!!!』
悟飯がかめはめ波を撃った瞬間、13号は自分からかめはめ波に向かって飛んでいき
かめはめ波の中に入っていった
『な!?』
「そんな!?」
「嘘だろ!?」
13号は少しずつ悟飯に近づいていく
『ぐ…ぐぐ…ぐ…!!』
悟飯も堪えようとしたんやけど、13号は悟飯の近くでかめはめ波から上半身をだして悟飯を殴り飛ばす
『うわあ!!』
殴り飛ばした悟飯を13号が猛スピードで追いかけ、悟飯の真横に来た瞬間
『が!!』
膝蹴りを当てて上空に吹き飛ばす
13号は先に上空に来ており、悟飯が目の前きたら悟飯の胸倉を掴み動きを封じて何度も悟飯の顔を殴る
「悟飯!!」
何発か殴った後、13号は悟飯を投げ
『S.Sデッドリィボンバー!!!!』
先程見せたよりも大きい血のように赤いエネルギー球を悟飯に向けて放つ
そしてそれは悟飯に命中し大爆発を起こす
「悟飯!!!!」
『か………は…………。』
煙の中から悟飯が出て来た
でも悟飯は…上半身の胴着が全部吹き飛び、傷だらけで、ボロボロやった…
そのまま落下し、氷の大地に落ちた瞬間、超サイヤ人でなくなる
『ぐ…ぐ……ぐぐ…!!』
何とか悟飯は立ち上がろうとしているが、その前に13号が現れる
「もう…やめて…。」
13号は悟飯の顔を掴んで投げ飛ばし、悟飯の真横を走りながら肘打ちと膝蹴りを連続で当て
また悟飯の顔を掴んで投げ飛ばす
悟飯は氷の崖の中を何度も跳ね返りながら氷の大地に落ちる
『が………ぐ……!!』
悟飯は何とか立ち上がるがその瞬間エネルギー波が悟飯に当たる
『うわあ!!』
悟飯氷の大地転がるように吹き飛びを滑りながら止まった
13号は悟飯に近づき首を掴んで持ち上げる
『が……あ…あ……ああ………。』
『地球最強の男もこれで最期か…。あっけなかったな。』
そう言った後13号は更に力を籠める
『あ…あ……ああ………あ…………。』
「はわわわわわわわわわ!!」
「やべえんじぇねのか!!これ!!」
「おい!!しっかりろ!!孫!!」
「気をしっかり持て!!」
「悟飯!!」
「悟飯君!!」
このままじゃ悟飯が死んでしまう
いや…いやや
悟飯が死んでしまうなんて
いや
悟飯
悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯
「悟はあああああああああああああああああああん!!!!!!」















『悟はあああああああああああああああああああん!!!!!!』
「!!」
気付いた時には俺は13号を蹴り飛ばし、その反動で奴から距離を取っていた
「ゲホ!!ゲホゴホゴホ!!ゴホ!!…はぁ…はぁ…はぁ…。」
何だ…今………はやての声が………聞こえた…
幻聴………いや、今もはやての声が耳の奥で響いてる…
だけどはやての気は…感じない…
………そういえば…あれから…もう五年も経ったのか…
みんな…元気かな…
「まだそんな力が残っていたのか!!」
13号が俺の近くまで来ており、右ストレートを放ってくる
俺は左手を翳してそれを受け止める
「何だと!?」
そうだ…俺はまだ…死ぬわけにはいかない
平和を護るためにも…あんな地獄のような世界を繰り返させないためにも
そして…はやてやみんなにまた会うためにも
「はあああああああああああああああ!!!!」
俺は…今出せるだけの気を開放し爆発させ再び超サイヤ人になる
………自分でも不思議なくらい気が溢れ出て来る
俺が立ち上がるとのと同時に13号は右手を引っ込める
「ガア!!」
今度は左ストレートを放ってきたので、それに合わせる様に右ストレートを放つ
俺と13号の拳がぶつかり合う
「ウオ!!」
押し勝ったのは俺の方だった
13号が体勢を崩した瞬間に回し蹴りを放ち蹴り飛ばす
そして13号に一歩一歩確実に、そしてゆっくり近づいていく
「馬鹿な!!何だこのエネルギー値は!?この戦闘力は!?ありえん!!計算を遥かに上回る強さ!!
ありえん!!ありえない!!貴様、一体何なんだ!?何者なんだ!?」
「俺は、サイヤ人の誇りを持った地球人だ!!!!」
そう言い放ち気を更に開放すると氷の大地が割れ、俺と13号の周りは海だけになる
「貴様のような奴にこの星を…この地球を滅茶苦茶にされて堪るか!!」
「ク…オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
13号は狂ったかのよに俺に突っ込みながら拳を放ってくる
「はあああああああああああああああああ!!!!」
俺も全身全霊を掛けた拳を放つ
「ガ!!」
13号の放った拳は俺の頭上にあり、俺の放った拳は13号の胴体を貫いた
「ガ…ア…ア…ア…」
突如13号の体が光り始める
「!!」
俺はすぐさま拳を引き抜き13号から距離を取る
俺がある程度の距離を取ったのと同時に13号は大爆発えお起こす
その後、近くにあった氷の大地に着地し超サイヤ人を解き両膝に両手を掛ける
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ………勝った……。」
危なかった…一歩間違えてたら確実に死んでた…
あの時はやての声が聞こえてなかったら俺は…
「ん?」
ふと視線を感じて顔を上げてみたら空にはやての姿が映っていた
はやてだけじゃなく、シャマルさん、シグナムさん、ヴィータ、ザフィーラさん
リインフォースさん、なのは、フェイト、ユーノ、アルフ、エイミィ、リンディさん
それに…リインフォースさんに似てる…妖精?小人?みたいな人も映っている
………幻覚…じゃないな
はやてになのはにフェイトにユーノにアルフは大分印象変わったなぁ…
ってあれから五年も経ってるから当然か
俺も成長したしね
でも、アルフは何か小さくなったみたいだけど…
そうやってみんなのことを見てるとはやてと目が合った
もしかして俺のこと見えてるのかな?だったら声も届くかな?
「ありがとう、はやて。お陰で助かった。」









『ありがとう、はやて。お陰で助かった。』
「え?」
悟飯と目が合った思うたら悟飯がそう言ってきた
「もしかして悟飯君からもこっちの様子が見えてるんじゃない?」
「ホンマ!?」
そうなら悟飯と話たいことが山ほどある
「あ、あんな、悟飯」
いきなり水晶全体に罅が入る
「ちょっとまって!!」
「まだ壊れんな!!」
私等の願いも空しく水晶は粉々になってしもうた
「あ…。」
「悟飯君の世界が見つかる手がかりになるかもしれなかったのに。」
たしかに、ちゃんとしたとこで調べたら何かわかったかもしれへん
でも
「でも、悟飯は無事やった。」
そう言っていつの間にか流れそうになってた涙を拭う
途中凄くハラハラしたんやけど悟飯は勝った
「悟飯が無事がわかっただけでも十分や。それに…」
「それに?」
「えへへー、内緒や。」
「ええー!?何それ!?」
みんなには聞こえへんかったのかもしれへんけど私にはちゃんと聞こえた
水晶が砕ける瞬間、悟飯が『必ずまた会える。』って言うたのを
悟飯がそう言うとなんでか本当に信じられる
理由なんてないんやけどな
でも、私は信じる
…もしかしたら…そう遠くないうち会えるかもしれへん
これは私の勘やけどね

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年04月13日 05:58