the answer plan0 (×アーマードコアFA)
「…一部の者はクレイドルに逃れ清浄な空に暮らし、一部の者は地上に残され汚染された大地に暮らす…
…クレイドルを維持する為に大地の汚染は更に深刻化し、それは、清浄な空をすら侵食し始めている…
…このままでは人はやがて活力を失い、諦観の内に壊死するだろう…
…それを善しとしないのであれば………」
それが、私の、私自身の意志による戦いの始まりだった。
最初に私の下に集った者は4人。そこから力と陰謀を駆使し、世界の支配者に反旗を翻す為の力を蓄え続けた。
戦いを公にする為に必要なだけの力を蓄え、我らは表舞台へと名乗りを挙げた。そして・・・
「お前が?勝てるものか。相手はおそらくウィン・D・ファンションだぞ?」
「まぁ、そうだろうな。そのときは、私が死ぬだけだ」
私が集めた精強なる戦士達は、しかし、支配者達の強大な力の前に一人、また一人と散って行った。
そして私もまた…
「お前たち…やはり、腐っては生きられんか…
心しておけ。お前たちの惰弱な発想が、人類を壊死させるのだと…」
「悪いな、美人の涙が最優先だ。
…あばよ、酔っぱらい… 」
私は、敗れた。
私の死をもって、我らの…ORCAの戦いは終わる。そして我らの望んだ未来も潰え…
いや、違う。まだ、一人残っている。
カラードのリンクス。彼が、彼ならば我らの意志を継ぎ、必ず成し遂げてくれるだろう…
だから私は、安らかに逝こう。先に逝った戦士達に胸を張り、会おう。
…薄れゆく意識の中で、私は光りを見た。コジマ粒子の放つ光ではない、星の光。暖かな…
メルツェルの言うとおり、私は過剰なロマンチストだったか。まぁ、いい。
最後に、やつの口癖とも言うべき言葉が思い浮かんだ。私は、最後の意識を振り絞り、それを口にした。
「人類に、黄金の時代を…」
「人類など、どこにもいないさ…オッツダルヴァ…」
plan0・終
最終更新:2008年05月04日 18:43