西暦21XX年……
人間と限りなく人間に近い思考能力を持つロボット
「レプリロイド」が共存する未来の世界……
人間とロボットはかつてのように共存する道を歩み始めていた
しかし、ロボットの社会が発展すると同時にレプリロイドによる犯罪が多発
人々を脅かすレプリロイド…通称「イレギュラー」を取り締まるために
レプリロイドによる警察機関「イレギュラーハンター」が組織される
その中に最強のイレギュラー「シグマ」の大規模な反乱を鎮圧したハンターがいた
そのイレギュラーハンターの名は「エックス」
彼は後に自分の知らない異世界である物語に立ち会う事となる
本来は立ち会う事の無い筈の物語に―――
シグマの死闘から役3ヵ月後、突如自分の知らない世界に飛ばされたエックス
「自分の世界とは違う異世界…ですって?」
「そうや、ここは魔法文化の世界ミッドチルダや…エックス君は自分とは違う世界に
飛ばされてしまったんや」
「そういった人の事を次元漂流者といってその人を保護し元の世界に帰すのが時空管理局の勤めの一つなの」
機動六課隊長陣の説明に安心するエックスだったが
「残念やけどエックス君の説明した該当世界はデータベースには無いんよ…」
「え……!?」
「でも安心して、ちゃんとあなたを元の世界に帰してあげるから」
「それまであなたは次元漂流者として機動六課で保護を受ける事になるよ」
「すいません…しばらくの間よろしくお願いします」
管理局機動六課で保護を受ける身となるエックス
しかし、これは異世界で起こるエックスの新たなる戦いへの
プロローグに過ぎなかった…
「そんな……馬鹿な……あれは――」
モニターで機動六課とガジェトの戦闘を見守るエックスは信じ難い物を目の当たりにする
それは自分の世界にしか存在しないはずのイレギュラー化したメカニロイドであった
「グリフィスさん、このエリアの座標を教えて下さい。俺も行きます!」
「無茶だエックス君!君を危険に晒す訳にはいかない!」
「大丈夫です。俺は……"イレギュラーハンター"です」
ミッドチルダでエックスの新たなる戦いが始まる………
そしてジェイル・スカリエッティに協力する謎のレプリロイド
「やはりあのイレギュラーハンターは来おったか………」
「彼かね?君が危険視している異界の戦士というのは?そこそこ面白い程度にしか見えないが?」
「奴の真なる力はこんな物では無い。ワシの永遠の敵……」
「その為の極上の特効薬かね?」
「そうじゃ……あんたには感謝しておるよ。おかげで"アレ"を無事回収できた」
これは本人の口からは決して語られる事の無い
イレギュラーハンター『ロックマンエックス』の物語である
ロックマンX StrikeMission
「私の名はトーマス・ライト…ロックマンエックスを設計し、開発した研究者である―――」
おまけ………と言いざる得ない
機動六課のある一室で、楽しく会話をする親子が、色々雑談する友人同士が
楽しく食事をする家族同然の人たちがいる―――
―――そして80年代後半のゲーム機のコントローラーを必死に握り締めて
テレビと向かい合うという明らかに他とは雰囲気が違う青い人物がいた
「くっ…くそっ…この、このこのこのお!」
エックスはあるアクションゲームに大苦戦を強いられていた
あるステージを楽に進めるようになるアイテムを持ったボスがどうしても倒せないらしい
残機も最後の一機となりエックスは残った回復アイテムを確認してプレイヤーキャラを
ボスの部屋へと進める。ボスとの戦闘が始まるとエックスは必死に攻撃ボタンを連打
回復アイテムも活用して最後の力を振り絞った――――――が
ティウンティウンティウン……
プレイヤーキャラがやられた事を意味する効果音がエックスの頭に響き渡った
そして無情ともいえるゲームオーバー画面が流れた
「うがああああああぁぁぁぁ!!エ○ーマンが倒せないいいいいぃぃぃぃ!!」
――――――プチッ
こうなってしまったら彼は止められない
「うおおおおぉぉぉぉ!!!」
エックスは何を思ったのか自分の右腕をエックスバスターに切り替えると
エネルギーをフルチャージしてなんとあろう事かテレビに向かって
チャージショット「ハイパーXブラスター」を撃ち込んだのである
避け様の無い直撃を喰らったテレビは跡形も無く爆散した……
その様子見ていた一同はただただ唖然する者もいれば呆れ果てる者もいた
だが、当の本人はストレス解消したかの如く高笑いをしていた
「はーははははは!どうたエアー○ンめ!お前もエックスバスターの前では赤子も同ぜ―――」
その時エックスの頭部をヴィータのグラーフアイゼンの一撃がお見舞いした
「悔しいからと言ってテレビを破壊するバカがいるか!バカ!」
本編ではエックスはこんな人物ではないのでご安心ください……たぶん
最終更新:2009年02月15日 03:06