仮面の男が現れてから一日が過ぎた
今のところは平穏無事だ
このままそれが続けばいいけど
ま、今考えてもしかたがないか
はやてが起きてくるまでは修行に集中しないと

と、はやてが起きてきたみたいだな
「おはよう、はやて。」
「おはよう、悟飯。」
「そういえば今日は病院で診察の日だっけ?」
「そうなんよ。あれってけっこう退屈というか暇なんよ。」
「まぁまぁ、ぼやかないぼやかない。」
「むー、他人事やと思って…。」
「はは。まぁ、修行だと思って…ね。」
「どないな修行?」
「退屈に耐える修行?」
「そないな修行あるん?」
「ない…か…な?」
「………。」
「あははは。…朝ご飯作ろっか。」
「…そやね。」

朝ご飯も食べ終わり皿洗いも済ませ
みんなで談笑していると病院へ行く時間になった
「そろそろ行きましょうか、はやてちゃん。」
「もうこないな時間か。」
「はやて、気をつけてな。」
「うん。」
「ヴィータちゃんもいい子にしてるのよ。」
「わーってるよ。」
「それでは主はやて、お気をつけて。」
「うん。行ってきま…あ!!」
「どうしたの、はやて?」
「お米無くなりそうなの忘れとった…。」
お米か……
この中で一番食べてるのって俺だしな
というか俺が食べすぎなのかな
いや、それでもおかわりは二回か三回しかしてないしな
…やっぱ多いのかな
「俺が後で買ってくるよ。」
「ホンマに?」
「うん。たしか今日の午後から安売りがあったはずだから足りない野菜とかも一緒に買ってくるよ。」
「じゃあ、頼むな悟飯。」
「わかった。いってらっしゃい。」
「いってきます。」

そろそろ出かける時間だな
「それじゃ、そろそろ出かけてきますね。」
「悟飯、買い物に行くのか?」
「うん。そうだけど。」
「じゃあさ……。」
ヴィータのこの目は…
「アイスでも買ってきてほしいのか?」
「買って来てくれるのか!?」
「ちゃんと買ってくるよ。」
玄関まで来ると
「孫。」
シグナムさんに声をかけられた
「何ですか?」
「あー…その…だな…。」
今度はシグナムさんか、珍しいな
「お茶っ葉も買ってきますよ。」
「……よろしく頼む。」
「わかりました。それじゃいってきます。」
「ああ、気をつけてな。」
「アイス、忘れんなよー。」

そろそろ商店街だな
この曲がり角を曲がってっと
「キャ。」
誰かにぶつかったみたいだ
その人が転ばないように背中に手を回して支える
ほ、転ばなかったみたいだな
「すみません。大丈夫ですか?怪我はありませんか?」
「あ、大丈夫です。こっちこそぶつかってごめんなさい。」
そう言ってお互い顔を見合わせた
って、この子ヴィータが倒した女の子じゃないか
「なのは、大丈夫?」
今度はフェイトか
それに赤い子犬とイタチっぽい動物がいる
集中して気を探ってみると
アルフとあの時いた男の子だ
そんなことしてるうちに四人とも俺のことに気が付いたみたいだ
ともかくこの場から離れた方よさそうだな
「あなたは…。」
「ぶつかちゃってゴメンね。大丈夫?」
「あ、はい大丈夫ですけど…。」
「ほんとゴメンね。」
そう言ってその場を後にした

今俺は近くにあった公園にいる
あのまま後をつけられる可能性があったので
それを避けるためだ
しばらくすると公園の景色が少し変わる
予想通りというべきか結界を張られたようだ
するとフェイトとアルフとヴィータが倒した女の子が俺の前に現れた
油断無く見つめていると向こうの方から口を開いてきた
「あ…あの、私、高町なのはっていいます。」
あの子はなのはっていうのか
「俺は悟飯。孫悟飯だ。」
「えっと、…悟飯君。」
「何かな?」
「どうして闇の書を完成させようとするの?」
「その理由を話すと思うかい?」
「あ、あのね私は時空管理局の人間じゃないの。」
「何?」
「ただの民間協力者なの。ただ、管理局に協力したいと思ったから協力しているだけなの。
だから理由を話してくれれば悟飯君達に協力できるかもしれない。」
「なのは…。」
「………。」
「話合えば分かり合えるし、友達にだってなれる。」
「………。」
「私、悟飯君と友達になりたいよ…。」
「悟飯…。」
そうなのはとフェイトは俺に言ってきた
余計な戦いは避けたいといったところか…
いや、二人の目を見たらわかった
この二人は信頼できる
たが、ほかの人間がはどうだろう
始めてベジータさんが地球に来たとき
スカウターは通信機になってるって言ってた
そのせいでドラゴンボールのことがフリーザにばれた
彼女達の持つデバイスがそれと同じ機能を持っていないとは限らない
俺の話したことが全て筒抜けとなり
俺たち全員捕まるという事態も起きなくはない
それだけは避けなければならない
とはいえ今はこの状況を何とかするべきだな
何か方法は………
あ、一つだけあるな
だけどこの方法が真っ先に浮かぶとは
俺自身が望んでることなのか
それとも俺の中に流れているサイヤ人の血がそうさせるのか
少なくとも人造人間と戦い続けて戦うことへの抵抗は無くなった
これが良いことなのか悪いことなのかわからないけど
今ははやてを護るだけだ
「君達のことは信頼できるし全てを話してもいいと思ってる。」
「じゃあ!!」
「ただし、俺に勝てたらだ。」
「え?」
「君達が俺に勝てたら全部話そう。闇の書を完成させる理由を。
ただし、俺が勝ったらこの話は無しだ。」
そう言って構えをとる
「…私達が勝ったら全部…話してくれるんだよね?」
「ああ。嘘はつかない。」
「わかった。勝ってお話聞かせてもらうから。」
「なのは、絶対油断しないで。悟飯はすごく強いから。」
「うん。わかったよ、フェイトちゃん。」
「アルフもね。」
「うん、フェイト。」
そう言って向こうも構えをとってきた
しばらくこの状態が続いた
…向こうから動いてきたようだ
フェイトが俺の後ろに回り
アルフが俺の正面から突っ込んできた
挟み撃ちか…
二人がある程度近づいてきたのを見計らって
俺は地面にエネルギー弾を撃ちこみ空中に移動した
二人が砂煙に目をやられているうちになのはに向かってエネルギー波を撃った
直撃したはずだがダメージは無かった
どうもバリアらしき物を展開しているようだ
この程度の威力じゃだめか
だが、下手に威力を上げると大怪我させかねないしな
「く!!」
「ちっ、外した!!」
下から上に上がって来たアルフが攻撃を仕掛けてきた
回避はしたが俺が攻撃に移る前にさらに連撃を仕掛けてきた
それを回避と防御で耐え抜き
大振りになった攻撃回避し
蹴りを放つが防御されてしまう
だがそのまま力を込めて
「はあ!!」
「うわあ!!」
防御の上から蹴り飛ばす
ある程度飛んで行ったのを見ていると
フェイトが攻撃をしかけてきた
かなりのスピードで切り掛かってきた
切り掛かろうとした時
俺は刃の付いてない部分を腕で受け止め
当身で体制を崩して
「く!!」
気合砲で吹き飛ばす
「キャア!!」
「アクセル・シュータ、シュート!!」
なのはが八つ程の光球を飛ばしてきた
それを難無く回避したが
それはすぐにまた俺に向かって飛んできた
追跡タイプか
その場で回避し続けたが
埒が明かない
そう思いその場から離れた
そうするとそのまま八つの光球は俺の方に付いてきた
よし
ある程度距離を離したところで
体をそちらに向けて
「魔閃光!!」
魔閃光でそれら全てを消滅させた
「この!!」
「うわぁ!!」
その隙をつかれたのか
アルフの蹴りで地面に向かって叩き落された
両手足を使い何とか着地してバック転で距離をとったら
俺のいた場所に雷が落ちてきた
「何!?」
上を見るとまた落ちてきた
走りながら何とか避けていくと
「ディバイン・バスター!!」
「く!!」
俺の目の前に桜色の閃光が走る
急ブレーキを掛けて動きを止めて回避はできたが
雷は回避できそうになかった
なので防御して耐えることにした
「ぐううぅぅ!!」
何とか耐え切ったが少し痺れが残ってるな
そのうち無くなるか
「嘘!?これでもダメだなんて…。」
「何て奴だい!!」
「すごい…。」
三人とも驚いてるな…今だ
俺はフェイトとアルフの二人に追跡エネルギー弾を放つ
「え?」
「く!?」
二人ともピッタリくっ付いてくる追跡エネルギー弾に手こずっているな
その間に俺はなのはに突っ込んでいく
そしてなのはの目の前で高速移動をし、一旦視界から外れる
「え!?ど、どこ!?」
そしてすぐになのはの真正面に現れる
「目の前だ。」
「え?」
エネルギー弾を放とうしたがまたバリアを展開された
だったら
「だああありゃああ!!!!」
バリアを蹴り破った
「嘘!?」
俺はなのはの肩を掴み後ろに回って
背中にエネルギー弾を打ち込む
「キャア!!」
その後距離は取り様子を見る
…たいしたダメージは無し…か
あのバリアジャケットっていうのはかなりの強度だな
すると、何かが衝突して爆発した音が聞こえた
どうやら俺の追跡エネルギー弾が破壊されたようだ
フェイトとアルフはなのはの傍に移動してきた
構えを取り直す
そして数秒後今度はアルフが一人で突っ込んで来た
蹴りを放って来たのでそれを回避し、拳を突き出す
それを腕で防御し向こうも拳を突き出してきた
首を傾けて回避して顎目掛けて蹴りを放つ
が、顎を引いて回避されてしまう
どうやら回避に重点を置いてるようだ
これはそう簡単に攻撃は当たらないな
隙を作るか
向こうがハイキックを放って来たので
それを左腕で防御
そして右腕で殴りかかる
それは勿論回避されたが
間髪入れずに回避先に蹴りを放つ
が、回避されてしまう
しまった、読まれてた
そう思った時には遅く
アルフに上空に蹴り上げられてしまう
「うわ!!」
なんとか急ブレーキ掛けて止まったが
その瞬間に
「サンダー・スマッシャー!!」
フェイトが攻撃を放って来た
「く!!」
迫り来る黄色い閃光を避けたが急に体が動かなくなった
何事かと思ったら手首足首に桜色のリングがくっ付いていた
そしたら今度は黄色のリングもくっ付いてきた
しまったバインドってやつか
なんとか破ろうとしていると
さらに桜色と黄色のリングがくっ付いてきた
「くそ!!」
もがいていると
「チェーンバインド!!」
今度はオレンジ色の鎖が体中に巻き付いてきた
「「カードリッジ・ロード!!」」
「行くよ、悟飯君!!これが私の全力全開!!スター・ライト!!」
「プラズマ!!」
やばい、いくらなんでもこの状態で受けたら
「ブレイカー!!!!」
「スマッシャー!!!!」
迫り来る桜色と黄色の閃光を見て
本能的にやばいと思った俺は
抑えてた気を一気に開放し爆発させ
超サイヤ人になった

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最終更新:2013年04月13日 05:49