「やった……のかな?」
「多分………いくら悟飯君が強くても…。」
「二人の必殺技が同時に当たったんだしね。いくらあいつでもひとたまりもないよ。」
「そうだね…。」
「あ、煙が晴れてきよ。」
「あ、ほん…嘘……。」
「む、無傷!?」
「まともに受けたのに…それにさっきと雰囲気が違う…。」
「うん。逆立った金色の髪に、緑…エメラルドグリーンの瞳の色…。
さっきまで黒い髪に黒い瞳の色だったのに…。」
「それに金色のオーラみたいのを纏ってる…。」

あ…危なかった
超サイヤ人になるのがあと一瞬遅かったら
確実にやられてた
そう思いながら地上に降りて
フェイト、アルフ、なのはの三人を見つめる
しっかし超サイヤ人になるのも久しぶりだな
超サイヤ人になった時、膨れ上がった気は体中を一気に駆け巡った
が、それもすぐに体に馴染んだ
そして気分も若干高揚している
この感覚も久しぶりだな
「あんた、一体何をしたんだい!?」
「抑えていた気を一気に開放し、爆発させ超サイヤ人になった。
その時体中から体外に向けて気を放ってバインドってやつを破壊した。
その後二人の攻撃を防御しただけだ。」
まぁ、かなりギリギリだったがな
「超サイヤ人?」
「まぁ…わかりやすく言えばパワーアップだな。」
「パワーアップ……。」
「そっちはカードリッジをロードして魔力…だったか?それを上げるだろ。
それと似たようなのと思ってくれていい。効果は永続的だがな。」

さて、どうする
このまま一気に叩き潰してしまうか
まず、アルフを潰して
フェイトとなのはを倒して
上空からエネルギー波を撃ち込めばいいな
そうと決まれば
…って今何を考えた
本気で潰すことを考えてた…な
どうも超サイヤ人になると好戦的になるな
凶暴性も上がってる
意識してないが口調も威圧的なものになってる
人造人間相手に戦ってる時は気にする必要が無かったから気にしてなかったけど…
ここまで変わるとはな
そういえばお父さんも初めて超サイヤ人になった時は
クリリンさんを殺された怒りで支配されてたな
今の俺は…気づいたらそういった感情や気分をなんとか抑えられるといった感じか…
ちょっとでも気を抜いたらすぐにさっきのようになるな
はぁ、自由に超サイヤ人にはなれるけど
そのへんのコントロールはダメだな
これは今後の課題だな
さて、また気分が高揚しないうちに終わらせるか
「いくよ。」
そう言って俺は高速移動でなのはの背後に回り込み首に手刀をいれる
「あ…。」
なのはが気絶して倒れそうになったので倒れないよう腕で支える
「なの」
なのはを抱えたままフェイトの背後に回り同じように手刀をいれ、倒れそうになるのを支える
「二人を離せ!!」
アルフが殴りかかってきた
その拳を俺は脚で受け止めた
「く!!」
「安心しろ。二人は気絶してるだけだ。」
そう言って抱えている二人をアルフに引き渡す
「え?あ、え?うん。」
「十分くらいで目を覚ます。」
「そうかい。よかっ…じゃなくてあんた達の目的はなんなんだい!?」
「闇の書を完成させること。」
「その理由は!?」
「君達が勝ったら教えるって約束のはずだ。この勝負は俺の勝ちだ。」
「う…。」
引っ掛けようとしたのかな
まぁいいか
俺は上空にエネルギー波を撃ち込み結界を破壊する
「な!!ユーノの結界を一撃で!?」
「できればもう俺達の邪魔をしないでくれ。」
そう言い残して俺はその場を飛び立った

ふう、ここまで来れば大丈夫かな
鳴海町から少し離れた山奥に俺は着地して周りに人がいないことを確認して超サイヤ人を解いた
しっかし彼女達がこの町に住んでいたとはなぁ
よく今まで町でバッタリ会わなかったもんだ
さてと、高速移動で山を降りて買い物をすませるか

買った買った
今日は安売りの物が多かったな
特に米は安かった
40kgは買ったな
これで暫くは持つだろ
まぁ、一番食べてるのは俺なんだけどね
最初のころよりおかわり多くしてる気がするし
反省だな…
と、そんなこと考えてるうちに家に着いたみたいだな
「ただいま。」
「ああ、お帰り。」
「お帰りー。」
シグナムさんとヴィータが出迎えてくれた
「ほかのみんなはまだですか?」
「ああ。主はやてとシャマルはもう少しで戻ってくるだろう。
ザフィーラは夕方までには戻ってくる。」
「そうですか。」
「なぁ、悟飯。」
「ん?何?」
「さっき結界が破壊される感じがしたんだ。
シャマルとザフィーラに念話で聞いても違うって言ってたんだけどさ
もしかしておまえか?」
「多分俺だ。」
「ホントか!?大丈夫か!?怪我とかしてないか!?」
そう言いながらヴィータが俺の体を揺すってくる
「わ、わ、お、落ち着けって。俺は大丈夫だから。」
「ホントだな!?本当に大丈夫なんだな!!」
「ホントだから。」
「ならいいけど。」
そう言って揺するのをやめてくれた
「何があったか話してくれるな?」
「ええ。買ってきた物しまったら話しますよ。」

「なるほど、町でバッタリ会ってそのまま戦ったと。」
「ええ。そうです。」
「しっかしあいつ等と戦って無事だなんてなぁ。しかも勝つなんて。
やっぱ悟飯はギガつえーな。」
「いや、俺なんてまだまだだよ。問題は管理局の人間がこの町にいるということだ。」
「そうだな。下手したらここが見つかるかもしれん。」
「じゃあ、どうすんだよ?」
「最大限に注意していれば大丈夫なはずだ。」
「そうですね。もしここが見つかっていればすぐにでも攻め込まれるはずですし。」
「じゃあ、今のところは大丈夫なんだな。」
「うん。これからも注意し続ければ大丈夫だと思うよ。」
「そっか。ならいいや。」
「まぁ、俺みたく町でバッタリ会うという事態にならなければいいけど。」
「そうだな。それに気をつければ大丈夫だろう。」
「外に出る時は周りに気をつけるでいいんだよな?」
「ああ、それでいいだろう。」
このままうまく立ち回れば大丈夫だ
「なぁなぁ悟飯。」
「何?」
「アイスは?」
「冷蔵庫の中だよ。」
そう言った途端ヴィータはすぐに冷蔵庫のほうに向かって行った
ほんと好きだなアイス
「あ、シグナムさん。」
「何だ?」
「お茶っ葉は棚のほうに入れときましたから。」
「そうか。すまないな。」
シグナムさんも棚のほうに向かって行った
まぁ、昨日も大変だったし息抜きも必要だよね
問題は色々あるけど
油断無く冷静に対処していけば大丈夫だろ
家族、友、仲間をまた失うようなことは絶対にしたくない
そう思い直して自分に渇を入れた

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年04月13日 05:50