10年後
―――幻想郷
「あのさぁ・・・何で5年しか眠っていないのに叩き起こされるの!説明して六権王!」
アルクェイドは不機嫌そうな顔をして目の前の死徒に詰め寄る。
「分かった落ち着け真祖、新入りの27祖の一人がはねっかえり野郎で、俺がシバキにいったんだけどあいつどうやら
次元跳躍術使って平行世界に逃げ出したんだ。」
「だったら追えばいいじゃない、貴方仮にも祖を統括する立場でしょ!」
六権王は復活した、だけど何でどこを間違えたのか、儀式に問題があったのか、もしくは長き年月が彼を変えたのか復活した彼の能力は高かったけど。
「今更古典主義なんかに縛られたくないやい、俺は俺なりの生活をしたいんじゃぁ~。」
と吼えて、古典的な六権王復活を期待していた白翼公など古参組を愕然とさせて、幻想郷に転がり込んだ。
「気楽に酒飲めて~強い奴もいるから退屈しないし~気楽に住めるし~ここはアヴァロンじゃ~。」
とそのまま住み着いちゃったのだ・・・
「だけど逃げ込んだ場所が悪すぎるんだ・・・『ミッドチルダ』なんでも管理局の地上本部とやらが置いてあるし、機動第6課という特殊部隊が存在していて
ちぃーとばっか厄介なんだ、確か爺さん(ゼルレッチ)から聞いたぞ、お前管理局の局員と仲がいいんだって?適任じゃん。」
ザ・ダークシックスの気楽な答えに溜息をつくアルクェイド。
「アルトルージュから髪返してもらったし、お前もここ(幻想郷)で鍛え上げられたんだから大丈夫だよ・・・まぁ一応爺さんが聖王教会とやらのつてでなんとかしてくれるからな。」
「はいはい、分かった行けばいいんでしょ。」
「ん、ありがとうな真祖。」
「全く、貴方に礼を言われるとはね六権王。」
5年前の出来事を思い出す、復活の儀式、アルトルージュとの姉妹喧嘩の末髪の返還、志貴との同棲生活・・・そして別れ・・・(志貴元気かな?)
・・・そう思うが二度と会わない、アルクェイドはそう誓った・・・、そして手に握られた宝剣を振り、ミッドチルダまで渡る空間を開き飛び込んだ。
―――ミッドチルダ・某所
「全くなんなによここは!」
アルクェイドはうず高く積み上げた無人機動兵器の残骸の山を見上げながらぼやいた、ミッドチルダの地は思ったより馴染んだ、
むしろ地球以上だ、これは魔力が地球より純度が高いのか、それとも月が二つあるのか・・・そのおかげで逃げ込んだ祖は呆気なく潰された、
だがアルクェイドにとっての悲劇が始まった、積み上げられた残骸がそうなのだ・・・アルクェイドが見つけた宝石らしき物体を掴んだところ
行き成り襲い掛かってきて(以下略)ということなのだ、そして・・・
「な、なんなの・・・。」
「つ、強すぎだよぉ・・・。」
「ぜ、全然相手になってない・・・。」
「ふにゅぅ・・・。」
アルクェイドの目の前に転がる3人の女の子と一人の男の子・・・宝石(レリック)を渡せ、渡さないとやっているうちに交戦だが・・・
連携もとれてない、攻撃見極めやすすぎ、というか威力も低いというわけでアルクェイド(髪確保によりパワーアップ)に
呆気なく蹴散らされたのだ。
「二つ聞いて良いかな?」
アルクェイドはボーイッシュな感じで右に魔力増幅機らしきグローブを付けた少女に問う
「この宝石なんなの?後貴方達は聖王教会もしくは管理局の人?」
そして少女がなにか言おうとした瞬間、強大な砲撃が彼女に向かって飛んでくる。それを回避するアルクェイド。
(あれ?以前にも似たようなことが。)
そして砲撃を掛けてきた方向に目を向ける、逆光のせいでよく見えなかっただがその主が近づいてきて・・・
「時空管理局のって!ア、アルクさん!」
「な、なのはちゃん!!」
――――少女と吸血鬼は再び出会う
「アルクェイドさん、6課に入隊していただけませんか?」
「う~ん、生き残りの死徒潰したら考えてもいいよ。」
――――そして真祖は6課に(一時的に)入る
「アウノウンのデータは?」
「不明です・・・。」
「だが、素晴らしい、いとも簡単に私の作品を!是非とも手に入れたいものだな。」
――――蠢く陰謀
「私は誰も傷つけたくない!強くなりたいんです!」
「・・・理想を抱いて溺死しろ・・・な~んちゃって。」(グナーデン・シュトース)
「ティアァァァァァァァァァ!!!」
――――新人訓練
「真祖がミッドチルダに・・・。」
「好機ですかな?」
「彼女の能力だけでも我等の手に。」
――――懲りない上層部
「これが、私の全力全開!スターライトブレイカァァァァ!!」
「これが私の技!「プルート・ディ・シュベスタァ!!」」
「やめて~~~~!!6課が潰れるぅぅぅぅ!!」
――――10年前の再戦で6課崩壊?
「ニャ~ニャ~」
「あら、ヴィヴィオはすっかりレンの事気に入ったようね。」
「レンは無茶苦茶嫌がっているけど・・・耳とか尻尾掴まれているし。」
――――レンの受難
そして・・・
「我が主が、貴女の事に強い興味を示しているご同行願いたい。」
「遠慮しておくわ・・・その主とやら自らではなく、使い魔如きにねぇ」
「くっ!私たちを侮辱する気か!」
「かまうことはないやっちまうぞ!」
――――VSナンバーズ
「貴公騎士か?」
「いかにも我が名は『ゼスト』我が槍は『無銘』!」
「そうか、我が名は『リィゾ・バール・シュトラウト』、我が剣は『ニアダーク』!」
――――騎士と騎士
「ザ・ダークシックス・・・通称『六権王』」
――――祖の王光臨
「アルクェイド、久しぶりね。」
「アルトルージュ、今更なんの用?」
――――再開する二人
「あれは祖?」
「地上本部壊滅?ばかな!敵は一人だぞ」
――――崩壊する管理局
「問おう高町なのは、貴方が私のマスターか?」
「フェイト・ハラオウンか、よかろう私がお前の剣と弓と盾となろう。」
「八神はやてか・・・ふん、雑種の女如きが我が主となるのか、まぁそれも一興。」
真祖が紛れ込んだことにより歴史(ミッドチルダ)は大きく変動する・・・そして・・・
「あれは・・・。」
「死徒第5位にして最凶の吸血鬼、通称『アルティメット・ワン』名はオルト・・・。」
「キシャァァァァァァァァァァァ!!!」
リリカルなのは ストライカーズ アクトカデンツァ
~舞え戦いの葬送楽曲~
「あれが、アルクさんの本当の姿・・・。」
書かないけど
最終更新:2010年04月09日 21:13