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naomyplum: JINROあれこれ
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naomyplum: JINROあれこれ

キヲクノカケラ―補完

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匿名ユーザー

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F555の狼リラことヨアのおはなし。

prologue

また、ひどい頭痛とともに気を失ってしまったようだ……しかも、これで今日4回目。

頭が痛くなったり、ちょっとだけ記憶が飛んだりすることは、ずっと前からあったこと。だけど、最近、それがひどくなってる。どうやら、僕の身体が、どこかおかしくなったのかもしれない。
だけど、診療所の先生でも、原因も病名も分からないらしい。それでも、先生からもらう頭痛薬で、少々の頭痛は抑えられていた。

僕は、自分の記憶がなくなっている間に、何をしているんだろう?
考えるだけで恐ろしくなり、友達を作るのも怖くなった。
家にこもり、ただひたすら、頭痛と、それとともに自分の心に迫ってくる恐怖と、闘う日々。
それを見かねたお婆ちゃんが、僕に「大切なお話がある」といって、僕を小さな部屋に呼んで話してくれた。

もう10年以上前のことになるけどねぇ…ある朝突然、そこの教会前に、見慣れない顔の少年が座り込んでたんだよ。隣の村あたりから家出してきたのかと思って話しかけてみたけど、その子は首を傾げるだけで、何も答えなかった――まるで言葉そのものを知らないかのようにね。私は何だか可哀想になって、その子を抱きしめたよ。そしたらその子…静かに涙を流しながら、気を失ったんだよ。
私はとにかく急いで診療所に行った。先生は、懸命に治してくれたよ。だけど、その子が言葉を発することはなかった。唯一手がかりとなったのは、その子が首にかけてたお守りに名前が書いてあったこと。
そう、この子供ってのはお前――ヨアヒムのことだよ。

お婆ちゃんは、この話をしてから1週間後に亡くなった。
僕はこの村でも…うん。この村でも、身寄りがなくなってしまった。

お婆ちゃんを天国に見送った後、僕は先生にお婆ちゃんから聞いた話をしてみた。すると、その話を横で聞いていたお爺さんが、僕の肩を叩いて、静かに話し始めた。
「青年よ、希望の村というところに行ってみてはどうかね? 少々遠出にはなるだろうが、失った記憶を取り戻せる薬草か何かがある、という言い伝えがある」
それを聞いた先生が頷いた。僕が動けないぐらいの頭痛に襲われることも、気を失ってしまうことも、希望の村に行くと何らかの手がかりがつかめるかもしれない、と。

それから、出してもらえるギリギリの数で頭痛薬を出してもらい、僕は希望の村を探す旅に出た。
まず、町に出て、地図を手に入れた。希望の村という名前の村はいくつかあったけど、1か所だけ、地図を見てるだけなのになんだか懐かしい感じのする場所があった。
ここは、きっと、僕の生まれた村――僕の旅の目的地が決まった瞬間だった。
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