メドレー作成というよりも、DTMに必要なものの説明が主です。
とはいえ、必ず必要なわけではありません。
DTMは本格的にやるととてもお金がかかりますが、
こだわらなければフリーソフトや安い機器を駆使しても"それなり"にはなります。
予算と相談しながら、徐々にそろえていくとよいと思います。
音楽制作ソフト
とりあえずはMIDIシーケンサでMIDIを中心にして曲を作っていくとよいが、
音源の質やバリエーションに限界を感じたらDAWを使ってAUDIOも駆使しよう。
Digital Audio Workstationの略。
MIDI編集、AUDIO編集、ミックス、録音、など音楽に関わることが何でもできるよってソフトのこと。
MIDI編集なら任せろーってソフトのこと。
Multi-Track Recorderの略。
2つ以上のAUDIOファイルをミックスして1つのAUDIOファイルにするよってソフトのこと。
音源
MIDI音源
MIDI信号を受け取って、AUDIOに変換するもの。
MIDIが楽譜なら、音源はそれを演奏するための楽器にあたる。
Windowsには最初からMSGSという音源がついているので、何も導入しなくても音は一応鳴る。
よりバリエーションを増やしたいなら、以下のような音源がある。
ハードウェア音源
外付けの音源。
高機能で、値段も高い。中古で安く売られていればラッキー。
音の処理はハードウェアの方でおこなうためCPU負荷は低いのだが、
PCスペックの向上によってソフトウェア音源も高機能化、遅延も気にならなくなってきたため、新しく開発している企業は皆無。
あえて選ぶメリットは少ないかも。
ソフトウェア音源
PC上で処理する音源。
フリーなものから10~20万円するものまで、様々。
音の処理はCPUでおこなうため、スペックが低いと再生が途切れ途切れになったり遅延が生じる。
有料のDAWを買うと、一通り付いてくる。(DAWを選ぶ基準が付属の音源だという人も多い)
VST・AU・RTASなどの規格がある。DAWにプラグインとして読み込ませて使う。
VSTが有名で、フリーで出回っている数も多い。
音源以外に、フィルタやディストーションなどエフェクトをかけるタイプもある。
DAWが無くてもそれ自体で起動し、音を鳴らしてくれる。
MIDIキーボードでリアルタイムに音を出して演奏するのに使えるが、曲作りには向かない。
AUDIOデータの集合体。
DAWで使用する場合には、読み込むためのプラグイン(フリーでは「sfz」など)が必要になる。
この音をこのベロシティで鳴らすには、このAUDIOデータを使うよ!という情報がマッピングされている。
マッピングが細かければ表情豊かな演奏ができるが、容量が大きくなり、メモリも消費する。
また、作りが雑だとベロシティを1変えた途端、急に音の雰囲気が変わってしまうものも。
フリーで手に入る種類が豊富だが、玉石混淆なのでおすすめサイトなどを参考に選抜しよう。
どちらかというとシンセサウンドより生音の再現に向いている。
サンプリングCD
MIDI信号を受け取って演奏するのではなく、はじめからAUDIOで提供されている音源。
オリジナルのメロディは演奏できないが、ドラムやギターなどパターンが決まっているものに関しては
プロが演奏しているので、打ち込みより遙かにリアルな音楽を、楽に作ることができる。
ただし価格は高いものが多い。
ワンショット
ドラムを一発だけ叩いた音だったり、何らかの効果音をサンプリングした短いAUDIOデータ。
サンプリングCDに収録されていることもあるが、こちらは誰でも簡単に作れるためフリー公開されているものも多い。
音MADを作る時の、個々に切り出された音声素材も似たようなものである。
耳コピ支援ソフト
ピッチや速度を変更して音楽再生できるものがあると耳コピしやすい。
フリーではwavetoneや聞々ハヤえもんなどがある。
波形編集ソフト
AUDIOデータの必要な部分を切り取ったり加工したり。
フリーではAudacityやSoundEngineFreeなどがある。
モニタリングヘッドフォン、モニタースピーカー
音のチェックに。
ノイズをチェックするときはヘッドフォンが便利。
全体としてのまとまりをチェックしたいときはスピーカーが便利。
特にこだわらなければ普段使ってるもので充分。
どちらか一つ購入するなら先にヘッドフォンをそろえた方がよい。
(ヘッドフォンでも全体のまとまりはわかるが、スピーカーで細かな音は聞き取りづらい)
オーディオインターフェイス(ASIOドライバに対応したもの)
PCのデジタル音声データを、実際の"音"に(厳密にはヘッドフォンなどに送る電気信号に)変換してくれたり、
逆にマイクから送られてくるアナログ信号を、デジタルデータに変換してくれる。
マザーボードにもはじめから搭載されているため、無くても音の入出力はできるが、
CPU負荷を軽くしたり、遅延を無くしたり、高周波数・高精度で入出力するためにあると結構変わってくる。
ASIOドライバは、オーディオインターフェイスの使い方をPCに指示してくれるガイド役。
ASIO以外にも規格があるが、ASIOが最もいろんなソフトに対応している。
MIDIキーボード
演奏した「音」でなく、「MIDI情報」をPCに送ってくれる機能を持ったキーボード。「MIDI OUT」端子がある。
- 音を作る際、どんな音になったか、簡単にチェックできる
- 耳コピする際、打ち込みの際、和音を簡単に確認できる
- DAWやシーケンサに「リアルタイム入力」機能があれば、実際に演奏しながらMIDIを記録できる
1.や2.の用途なら1~2オクターブのもので十分だが、3.の用途に使うなら49鍵~くらい欲しい。
弾けない人でも、メロディに表情をつけたいならあると便利。
マウスで打ち込んでいくと、ベロシティも発音タイミングもきっちり揃った非常に"打ち込みっぽい"曲になる。
これを自然な演奏に近づけるために一つ一つ微調整していくのはかなり面倒くさい作業になる。
弾くのはたとえば「ド」だけでいいので、タイミングと弾く強さだけに注意してリアルタイム入力し、
後からMIDIエディタで正しく調整すれば、楽に自然な演奏に近づける。
Microsoft Excel
簡易データベース作成ソフト。OpenOfficeCalcなどでも可。紙と鉛筆でもいいかも。
候補曲の管理に。
ある程度の記録容量
曲や音源のストックに。
最終更新:2011年11月18日 15:00