◆Opening01◆
シーンプレイヤー:[[エリス]]
GM:他のPCも全員登場。
前回のEDで「超新星アイドルとしてデビューさせてあげる」と上司に言われたエリスは、ほいほい仲間とともに神殿にやってきたわけだ。
「おお、集まったか」
エリス:「まあ一応は☆ ところで私のデビューとみなさんに何の因果関係が?」
GM/上司:「うむ、実は神殿から君たち『キルクス』へひとつ依頼がある。
既に話を聞いている者もいるかもしれないが、神殿は各地の領主と共同で妖魔の討伐隊を出している」
エリス:「あちこちで噂は耳にしています」
GM/上司:「そこに出す慰問団の一員になってもらいたい、というのが表向きの依頼。
冒険者兼歌姫、ということで神殿の方で宣伝をしよう」
[[フィッシャー]]:「で、裏の方はどんな依頼ですかい?」
エリス:「嫌な予感が……★」
GM/上司:「……実は、アルファル伯爵とオメガン子爵の担当している部隊が最近、大負けを喫したらしくてね。
神殿から派遣したいくつかのギルドもだいぶん手ひどくやられた。
実は、その敗戦、討伐隊の中に魔族が紛れ込んでいてそのせいで負けた、という情報があってね……。
慰問の合間に内偵を行って貰いたい」
エリス:「また魔族がらみになるんですね……」
GM/上司:「報酬として1人500。 現地で妖魔や魔族を倒した場合は、それなりにボーナスも出そう」
エリス:「皆さんはどうですか?
私はデビューのため、皆さんにガイア……じゃなくて踏み台……でもなくて仲間として一緒に手伝って欲しい所なんですが」
フィッシャー:「わしは構わんよ。 少々、妖魔がらみでやることもあるしの」
リズ:「オレも問題無いっつーか、こっちとしてもちょうどいい話なんでね」
メル:「ぶっちゃけ、MPポーション頼りでダンジョン潜ってたらお金がひどい事になったので参加させてください」
エリス:「では異論はないということで。 あとは道中の旅費やら宿泊費やらは神殿持ちということを確認できればOKです☆」
GM/上司:「(ぱん、と手を叩いて)では決まりですね(にっこり)。
現地ではワラーク博士という錬金術師が、神殿から派遣した冒険者のとりまとめを行っています」
エリス:「なんで錬金術師が……まあ行けば判りますかね?」
GM/上司:「彼、冒険者やった後にオメガン子爵のところに就職して、ポーションの研究を始めたんですよ。
今は神殿との仲介役をやってもらってますので、着いたら彼から話を聞いてください」
エリス:「ふふふ、買った馬がさっそく役に立つ機会がくるとは。 あとはモンキーマジックをBGMにして旅立つだけですね☆」
メル:「妖魔に食されるよ」
リズ:インドに行くのか。
フィッシャー:力自慢のリズが悟空で、素早いメルが沙悟浄か(笑)
GM:フィッシャーが猪八戒のイメージないけどなあ(笑)
エリス:私も適当いってるだけなので。 エリンディルに西遊記が存在するかも怪しいですし。
GM:ということで、神殿からの依頼を引き受けたところでシーンエンドですね。
◆Opening02◆
シーンプレイヤー:メル
GM:さて、時はキングクリムゾンして、魔族討伐隊の宿営地に到着。
慰問団としてやってきた君たちは、とりあえずひとつの天幕を与えられて待機させられる。
メル:「慰問はいいけど、芸のない僕は何やってりゃいいんだろう。 ≪スティール≫?」
エリス:ダフ屋。
メル:慰問で金を取るな。
GM:ひたすら斬りつけられる剣をかわす。
フィッシャー:殴られ屋か!(笑)
メル:何だいつもの事だね!
リズ:まさかあんなことになるなんてな……。
GM:で、まあワラーク博士とやらを待っている間、見張りの兵士達と雑談しているとちょっと興味深い話が聞けた。
「まあ、研究さえやってりゃいいって錬金術師が多いんだが……博士は変わり者でね。
『ポーションは実戦的でなければいかん』と言って前線で試作品の実験を繰り返しているらしい」
メル:「おお、それはまた体を張った学者さんだねえ。…………人体実験やってないそれ?」
GM/見張り:「あー、捕獲した妖魔に色々やってるって噂はあるな」
「いつも実験に使ってる魔法のフラスコ、あれだろ? ヴァルなんとかって怪盗の持ち物だったっていうほぼ透明のフラスコ」
メル:「ヴァルヴァラ?」
GM/見張り:「ああ、そうそうそんな名前だったな……なんで怪盗がフラスコなんて持ってるんだ?」
「知るか。 その盗賊も変わり者だったんだろ」
メル:「大怪盗だったからかな。 ともあれそうなると一度、挨拶しておかないといけないなあ」
GM/見張り:「奇妙奇天烈な人だからびっくりしないようにな」
メル:「奇妙奇天烈にはなれてるから大丈夫だよ。 食傷気味ではあるけどね」
GM/見張り:「厄介事を起こして、俺たちが出張るようなことはないようにお願いするぜ」
メル:「はいなー」
GM:ここでこのシーンは終了するが……今回のシナリオギミックの1つ。
「ある条件を満たし、特定のNPCが魔族であると宣言することにより、クライマックスに突入する」
リズ:本当に犯人捜しだったか。
エリス:「外道照身霊波光線!」
GM:「条件を満たしていない」または「間違ったNPCを指名した場合」、ペナルティとして戦闘が発生する。
フィッシャー:証言を取って「異議あり!!」と追い込んでいけばいいのだな。
GM:そういうこと。
例えば次のシーンで何の証拠もなく「ワラーク! 貴様が犯人だ!」とやると、ペナルティとして今話してた見張り連中&ワラークとの戦闘が発生した上にシナリオ失敗。
メル:まあ初対面でいきなり犯人当てても、しぶい。 お宅しぶいねえ>フィンガー!>再起不能 とはならんわな。
エリス:毎回ぶん殴ってから「飛鳥五郎を殺したのは貴様だな!」とインタビューする日本一の探偵方式は使えないというわけですか。
GM:今回、軍ものだったりするので結構な数の人間モブ、人間ネームドエネミーが出せる……間違えなければエネミーにはならないけど。
リズ:なんか見るからに世界忍者みたいな格好のやつ居れば、そいつが犯人なんだが。
GM:まあ本格ミステリではないので、そこまでアレな事態にはなりませんけどね。
フィッシャー:真面目なミステリだったら、表向きの依頼だけこなして速攻で逃げようとするわい(笑)
◆Opening03◆
シーンプレイヤー:フィッシャー
GM:このシーンは全員登場の方が良いな。
キルクスの面々はオメガン子爵の天幕に呼ばれた。
フィッシャー:アトミックレイで死んだら困るな。
エリス:魔法剣サンダガみだれうち、慈悲はない。
GM:「錬金術は爆発だ-!(ちゅどーん)」
と手に持ったフラスコから怪しげな煙を噴き上げる、グルグル眼鏡にざんばらの白髪を振り乱した1人の錬金術師ワラークが皆を迎え入れた。
「くひゃひゃひゃ。 子爵、この連中が冒険者兼慰問団として来てくれたギルド・キルクスの皆さんです」
エリス:「なんですかこの変な人(はい、神殿からの依頼で来ました)」
メル:もう、犯人扱いして1回成敗しといたほうが世の平和の為なんじゃないか。
GM:そんな奇人を横に置いていても、まったく表情を変えることなく立つ貴族の男が答える。
「……うむ、妖魔討伐の一助となってもらえると聞いている。 大儀である(目玉グルグル)」
フィッシャー:「芸人もう足りてそうじゃよなあ(お世話になります)」
エリス:「うわあ、この人たち揃いもそろってゲッター線キメすぎたケン・イシカワ面ですよ★」
GM:「……いえみなさんあの、本音と建て前が逆なのでは? あ、助手のジョッシュといいます」
と天幕の中の最後の1人、ワラークの隣に控えている助手っぽい青年が挨拶します。
リズ:「いい名だね」
フィッシャー:「そういう芸だと思うと幸せになれるぞ、たぶん、誰かが」
GM/オメガン:「君たち、妖魔についてどう思うね(ぐるぐる)」
エリス:「え、そりゃあ私もいちおう神官なんで、倒すべき邪悪な存在だと思ってますけど……」
リズ:「仕事上の敵だねえ」
GM/ワラーク「ていのいい実験材料ですな!(民を苦しめる害獣ですな!)」
メル:「煮ても焼いても食えやしないから、できればどっか僕の目に見えないところでおとなしくしててほしいかな」
フィッシャー:「あー……飯の種、か? 喰ったり喰われたりだが」
GM/オメガン:「そう、君たちの言うとおり奴らは絶対悪だ。 一刻もはやくこのエリンディルから全滅させなければならない(目玉グルグル)」
フィッシャー:「……うわぁ」
GM:「慰問もそうだし、聞くところによれば君たち自身も冒険者であるとのこと。
是非ともその腕を活かし妖魔討伐に協力してもらいたい……では私は軍務があるので失礼する(グルグル)」
と、オメガン子爵は天幕の外に出て行ってしまう。
リズ:「やれやれ。 深くは関わりたくないねえ」
GM/ワラーク:「くひゃひゃひゃ、あー、気にするな気にするな。 アレは妖魔が憎くて憎くてたまらんのだ」
エリス:「はあ……★」
GM/ワラーク:「くひゃ……さて、少し真面目な話をしよう。
神殿から、この妖魔討伐隊に魔族が紛れ込んでいるという噂があるのは聞いているな?」
いつの間にかフラスコから昇る煙が紫色になっている。
エリス:「一応は。 まだ確定している話ではないんですよね?」
GM/ワラーク:「兵たちの間で『妖魔でない何か邪悪な者を見た』という噂があってな。 ただの噂話ならよかったのだが……」
フィッシャー:「…………」半目でワラークさんの方を見る。
GM/ワラーク:「冒険者中心で組んだ別働隊がやられてな。 それがどうも、内部の情報漏洩が原因だったらしい……。
それで『裏切り者がいる』『この討伐隊に魔族が紛れ込んでいる』という話になったというわけだ」
リズ「ふ、む」
エリス:「情報を魔族側に流せるなら、まず魔族そのものがこちらに紛れていると考えるのは妥当な判断ですね☆」
フィッシャー:「ま、とっかかりとしては、まずそのお話から洗うのが無難かのう」
GM/ワラーク:「慰問は慰問として、そのあたりの調査もしっかりお願いしたい。 一応、もう1人の貴族の方にも話はとおしておこう」
エリス:「よろしくお願いします」
メル:「ところで、さっきから気になってたんだけど」
GM/ワラーク:「なんじゃ……くひゃ、なんじゃね?(ぶしゅー)」
メル:「そのえも言われん状態になってるフラスコは何事?」
GM/ワラーク:「これか! くひゃひゃひゃ、これはな、『エルデ=リズの迷宮フラスコ』と言ってな。
非常に軽量かつ、落としても、どころか爆発にも耐えて壊れない優れもののフラスコじゃ!」
エリス:「象が踏んでも壊れない筆箱の親戚ですか?」
GM/ワラーク:「アイアンゴーレムが踏んでもこわれんかったぞ。
昔、ワシが冒険者だった頃に『かの大怪盗ヴァルヴァラの所持していた逸品!』という触れ込みで売っていたものじゃ。
いい買い物をしたよ(ぶしゅー)」
メル:「へー、そらまた羨ましい」
フィッシャー:コレ、性能はともかく本当にヴァルヴァラさんの持ち物なのか……(笑)
GM:そうかもしれない、そうでないかもしれない。
エリス:盗賊なのか怪しくなってきますね。
フィッシャー:シーフ/アルケミストだった頃があったのかもなあ。 ライフルで射撃やるならおかしくはない。
メル:気球で逃げそうな組み合わせだなあ。
エリス:トラップ扉を片っ端から爆破処理。
フィッシャー:「さて、もう1人の貴族の方はどういう御仁ですかな?」
GM/ワラーク:「会ってみるのがてっとりばやいじゃろ。 くひゃひゃひゃ、あれもあれで貴族らしい貴族じゃろうなあ」
エリス:「不安しかありませんね……★」
GM/ワラーク:「くひゃひゃひゃ(ぼひゅーん)」
フィッシャー:「では、ひとまず失礼いたしましょうかな。 マスターもよろしいか?」
エリス:「そうですね、リハーサルの時間も欲しいですしひとまずこれで」
GM/ジョッシュ:「博士が不在の時は、私が概ね補給所にいますから。 何かありましたら伝言を承ります」
エリス:「わかりました、そちらからも何かあれば気軽に呼んで下さい」
GM/ワラーク:「おお!閃いた! MPポーションとHPポーションを混ぜる比率をああすれば……早速実験じゃ!」
エリス:「……実験の事以外で★」
GM/ワラーク:そういや一応ポーション扱いだったか。
フィッシャー:「今の内に出るが吉じゃな」
GM:「すいません、ああなるともう」とすまなそうにジョッシュが謝る。
これで、このシーンは終了。
なお、ヴァルヴァラさんの名誉のために言っておくが、怪しげな液体の入ってない状態だと綺麗なフラスコなんだ。
普段はとてつもなく透明度の高いガラスっぽい何かで出来た入れ物。
リズ:何かはある、か。
GM:またメルは「エルデ=リズの迷宮フラスコ」の名前くらいは知っている。 それ以上を知っているかは……調べたいならミドルでどうぞ、かな。
メル:うーい。
◆Opening04◆
シーンプレイヤー:リズ
リズ:新装備のハットに刺繍などしつつ登場。 と、器用度アップアピール。
GM:さて、助手のジョッシュ君に案内されて、君は――君たちかな、はアルファル伯爵の天幕にやってくる。
エリス:それだったら一緒に挨拶に行くでしょうね。
リズ:前シーンも全員一緒だったしな。
エリス:判定なしで出ていいのかな?
GM:OKです。
フィッシャー:そういうことならついていこう。
エリス:「ここがあの伯爵のハウスね」
リズ:ハウスではないだろ(笑)
GM:「あの、慰問団の方々をご案内に……」「伯爵は今、食事中です」「かまわん。 入れ」
リズ:「邪魔するよ。 メシ時に悪いね」
GM:「お前達か、慰問の冒険者というのは……ん? 見た顔がいるな」とリズの顔を見て伯爵が。
ちなみに、高身長、金髪碧眼、超絶美形――を倍くらい太ましくした感じ。
リズ:あれ? なんか縁あったっけ……ってハンドアウトに書いてあった。
GM:うむ、むかし雇われていたとか芸を見せた、とかはお任せする。
リズ:んー、どっちだろうね。
これから討伐に関わる可能性考えたら、戦士として縁があったほうがいいかな。そうしておこう。
「久しぶりだね、伯爵。 まずは芸を売りに来たと思ってもらっていいさ」
GM/アルファル:「お前の腕は承知している。 ふむ……芸を見せに来たというだけではあるまい。(もぐもぐ)」
エリス:「(フ、フライドチキンを食べた手を拭かずに書類を読んでる……!)」
GM:なんという悪行……!!
「雑把仕事も多々あろう。 その気があるなら冒険者としてのミッションのひとつやふたつはやろう(もぐもぐ)」
リズ:「ありがたい話だね。 ま、色々歩き回らせてもらうから、今はその許可だけもらっておくさ」
GM/アルファル:「で、他の連中は今のお前の仲間か?」
リズ:「ああ、うちのギルドメンバーだよ。 腕のいいやつらさ」
GM/アルファル:「オメガンのところの連中よりは使えるだろうな」
リズ:「期待していいよ」と帽子をくいっと。
他にやる事あったっけか?
メル:貴方を犯人ですってやってもしょうがねえしなあ。
エリス:今は挨拶だけ、でいいんじゃないでしょうか。
GM:了解、では顔見せたというところでシーンエンドで。
最終更新:2013年04月30日 17:17