クライマックス1 シーンプレイヤー:曲尾智


七瀬市内のとある公園。
智たちが足を踏み入れると、そこにはたくさんの人間が集まっていた。
10、20、30……かなりの人数だ。
いずれも、“黒い石”のペンダントを身につけており、その中心には三上葉子がいた。

GM:というわけでスタート。 あ、黒い石付けてる連中は全員奈落による汚染済みです。
源一郎:「まわりの連中がやっかいだな。 さて……」
マヤー:「排除開始するっす!」
源一郎:「落ち着け」
GM:キミたちを見つけると、葉子は言う。
   「きたか、クエスターども。 手駒は十分に揃った……ここで、決着を付けるとしようか」
智:「今度こそ、葉子を!」
源一郎:電子煙草にぽう、と魔法の灯がともる。
天音:「もう、追いかけっこはおしまいなんだからね。 ここで……やっつけちゃう!」
GM/葉子:「おっと、手を出そうなどとは思うなよ。 今の私は、この女と繋がっている。
       私を傷つけるということは、この女を傷つけ……殺すということになるのだ」
      葉子は……クウエルスは、狡猾さをにじませて笑う。
マヤー:「っく、智くん、なんとかするっす」
GM:……さて、前回情報収集で明らかになったとおり、憑依されている人間が強くクウエルスを拒絶すれば憑依を解除できるわけだが。
源一郎:うむ。
GM:ここで実際に解除させるためには、難易度14の【意志】判定に成功する必要がある。
   智のみ、この判定達成値に+3される。
   そして、判定1回で成功すればペナルティはないが、2回目以降は成功してもペナルティがある。
智:おおう。
GM:ある奇跡……≪ガイア≫を使うことで、判定は必ず成功するし、一定のメリットもあるので、選択肢に加えてよい。
   どうするかはPC同士で相談してくれー。
源一郎:≪ガイア≫をここで使ってさっさと助けると、判定なしで助けられるのでクライマックスのペナルティはない。
    ただし、ほぼオールマイティの≪ガイア≫*1なしでクライマックス戦闘突入なので、奇跡ひとつ分少ない状態で戦闘になるわけだ。
マヤー:≪ガイア≫を増やせば大丈夫かと。
天音:≪ガイア≫は増やせないのでは?
源一郎:うむ、増やせない。*2
     ≪ガイア≫なしでさくっと助けられればクライマックスで≪ガイア≫を使えるが、失敗するとペナルティがきついかも、かな。
GM:このGMが説明する前に飛んでくるルール確認のありがたさよ。
智:一度だけなんですね。 使う方向でいかがでしょう?ペナ恐い。
天音:私も使ったほうがいいかなーって。 ここで失敗した方が後がこわい。
源一郎:使う方向で問題ないと思います。 ええ、クライマックスでGMのダイス目が炸裂しない限り大丈夫ですし。
    ダイス目が炸裂したら≪ガイア≫の1つや2つあっても関係ないからな!(笑)
智:きっと空気読んでくれ、いやないか……。
マヤー:大丈夫、誰か防御系があれば増やせば……。
天音:じゃあみんなの加護を書き出してみましょう。

≪ガイア≫1  :願いをひとつ叶える。回数は増やせない
≪トール≫3  :対象のうち1体へのダメージに+10D6して神属性に変更する。
≪ヘル≫1   :対象全体へのダメージに+5D6して神属性に変更する。
≪オーディン≫2:加護をひとつ打ち消す。
≪ブラギ≫3  :対象の加護ひとつの使用回数を1回分追加する。
≪イドゥン≫1 :対象を全回復・蘇生させる。
≪ヘイムダル≫1:判定をクリティカルにする。 加護以外ではリアクション不可にする。

天音:……の筈ですかね。 手持ち。
GM:さすがにバランスいいな(笑)
源一郎:まあ、≪ガイア≫使用で問題ないと思います。
マヤー:≪ブラギ≫が何気に多い、回復や打ち消し増やせば死ななそう。
智:では、≪ガイア≫使用します。
GM:OK。 智の叫びの後、胸のシャードが蒼い光を放つ。それは、星の輝き。
智:願いは葉子を引き剥がしてもらう。
  憑依されていても俺の声で一度は葉子が応えてくれた。 だから……。
  「葉子! お前は人を傷つけられるようなやつじゃない! 操られるな、自分を取り戻せっ!」

その声に応えるように、葉子/クウエルスが、ぴたりと笑いを止める。

呼びかけと同時にシャードが眩い光を放ち、葉子に降り注ぐ。
光が周囲を飲み込み、葉子を包み込み……強い意志を持った、葉子の目が智たちを見る。

「智、ありがとう。 キミがそう言ってくれるなら、あたし、がんばれる……!
  化け物っ! あんたに怖がるのはおしまいだよ! あたしの中からっ!出ていけえっ!」

源一郎:いきなりげんきだなっ!?
GM:葉子の身体から、闇が抜け出し、苦しみもがく。
   「がぁああああっ!?こ、この輝きはガイアの!うぉおおおっ、ひ、引きはがされるうっ」
マヤー:「二人ともよくやったす。 あとはあいつを塵に返せば解決っす!」
GM:というわけで、ちょっと離れたところでクウエルスは実体化し、葉子はふらり、と倒れこみます。
智:「よし、今そっちに……」
GM:あ、特にペナルティなしで適当に保護してもらってかまわないよ。
   お互いに戦闘態勢を整えたら、シーン切り替えてクライマックスの戦闘にうつります。
天音:「ざまーみやがれ、だよう。 もう逃げ場は無いんだからね、クウエルス!」
   葉子ちゃんはきっと智くんが保護するだろうから、クウエルスにびしっとスタッフ突きつけたり。
源一郎:じゃあぱちんと指をはじいたら、どこからともなく現れた黒子さんたちが智から葉子さん受け取ってわっせわっせと運んでいきます。
マヤー:「相変わらず胡散臭いっすね」
天音:「……ずっとついてきてたのかなぁ、あの人たち」
源一郎:「部下だ」
    なお今まで使う機会なかったですが所持品にエキストラの部下がおるのでこういう演出もルール上は問題ない。 問題ないのだ*3
マヤー:エキストラ部下いるんだ!
GM/クウエルス:「おい、俺より手下多くないか」
智:「大丈夫、生きている」と安心してしまいますね。
GM:くたっと力を失った葉子を抱きかかえる智、という場面でシーン終了ー。
   ちなみにシーンを切るのは、<リトライ>とか使ってた場合に備えての措置だな。 次のシーンも場所とかは公園で変わらないよ。

クライマックスフェイズ2 シーンプレイヤー:月居天音


深夜の公園に、天音たちクエスターと、奈落に汚染された群衆を引き連れたクウエルスが対峙している。
眼前で膨れあがる黒い影。
奈落の生み出した、異形の魔犬クウエルスの、赤い瞳が爛々と輝く。
さあ、クウエルスを倒すのだ!

GM/クウエルス:「ふん……だが、これだけの数を相手にどれほどのことができようか。
          貴様らを倒して、私はさらに“黒い石”――我が力の種をばらまく。 そして、街のすべてを奈落に呑み込んでくれよう。
          さあ、決着をつけようか、クエスターども!」
マヤー:「そういうのは本体が殺されたら効力を失うものっすよ! やるっす」
GM:あ、なんかPCが張るかと思ってスルーしてたがシーン最初で結界張ってあります(後出し)
源一郎:あ、はい。 実はMPがきついので張ってません(笑)

■第1ラウンド

■配置
            <インプA~B> 
                | 
               5m 
                | 
 <PC一同>-10m-<インプC~D>-5m-<クウエルス>

■行動値
マヤー(13)→クウエルス(12)→智・天音・源一郎(8)→インプ(8)

源一郎:お、マヤーの方が早い。
マヤー:早い! いち早く勝負を決めに行きますか。
GM:けっこう距離が離れてるから注意ね。
   インプは簡単に言うと、魔法使う敵だ。 ミドルフェイズで戦った連中と同等以上には強い。
智:OKです。 チキンな俺はダメージ受けたらやばいなー。 前回受けてないし。
GM:ではラウンド1のセットアップフェイズから。
智:はい。 <剣王の城>から呼び出します。
  「あの剣を…」 前回、共に戦った剣の感触を強く意識して両手を構えると、眩い光から大剣が顕現する。
GM:一方、クウエルスは<集団統率>を使用。インプ全員の【行動値】を12に上げます。
天音:Σはやい
GM:フハハハハハ。
智:はやなった。
マヤー:また先走った自分がボコられる展開が見えました。
GM:大丈夫、インプは遠距離攻撃が可能だ!
マヤー:後衛、死なないように頑張ってくださいというか、前衛1人かこのパーティは。
源一郎:マヤーが中衛というか遊撃で前にも立てなくもない、くらい。
マヤー:ムーブで5m近づいて、クウエルスまでの距離を10mにして攻撃します。
    「奈落の犬よ、裁きをうけるっす」
GM:クウエルスに攻撃?
マヤー:はい、クウエルスに攻撃。 ≪ヘイムダル≫*4は振ってから考えるっす。
マヤー:# 2D 6 (2,1) + 8 = 11
マヤー:低すぎだろう……。
GM:本当にかわしそうだな。 「ふ……愚かな。この我に銃を向けるなどと……」
GM/クウエルス:# 2D 6 (4,1) + 5 = 10
GM:あっ(かわしそこねて足に当たった感)
マヤー:あたってる……≪ヘイムダル≫はあとにしよう。
    <猛攻>使って≪トール≫。*5
マヤー:# 13D 6 (6,1,6,5,1,4,6,4,3,6,5,5,1) + 11 = 64
源一郎:お、お、1も多いけど2・3の少ないいい出目。
マヤー:神64ダメージ。 「吹き飛べっす!!!」
マヤー:本丸射ちかっけー。
天音:一気に64、すごい。
GM:結構飛ばしてくるなあ……なんかすげえダメージ受けた。
マヤー:「やったすか?」
GM/クウエルス:「むうっ!?貴様を侮っておったか…ならばッ!」
         ≪ニョルド≫*6使用。 対象はマヤー。
マヤー:「やばいっす!!」
源一郎:とりあえず通す形でいいですよね? [ブレイク]ありますし。
マヤー:喰らいましょう。
GM/クウエルス:# 15D 6 (6,2,1,4,4,4,5,6,3,6,5,4,4,5,4) = 63
GM:[ブレイク]どうぞ。 HPも管理してね。
マヤー:はい[ブレイク]! HP13に。
GM:クウエルスの放った闇の刃がマヤーを切り裂く、が、すぐさま光を放ち立ち直る。
マヤー:後ろに倒れるが、そのまま手をつかずに立ち上がる!
GM/クウエルス:「ふ……やりおる。 だが、我が軍団の猛攻は防ぎ切れまい!」
マヤー:「この程度で埋葬人を止められると思うなよ」
GM:次、クウエルスおよびインプ4体の行動。
   クウエルスは待機して、インプ4体がそれぞれに攻撃をかける。
   Aから順に、忌まわしい叫びを上げながら智・天音・源一郎・マヤーに攻撃。
   遠距離からの魔法攻撃でので、【抗魔値】で回避判定してね。
   クリティカル値11、判定値7。 最初は智からだ。
GM/インプA:# 2D 6 (5,1) + 7 = 13
智:# 2D 6 (6,1) + 5 = 12
GM:では火球が命中。
GM/インプA:# 2D 6 (6,4) + 9 = 19
GM:炎19点。
智:「ぐぅぅっ」HP38から19。 焼かれる痛みに呻く。
源一郎:意外と痛いな……。
GM:結構耐えられるな……ふむう。 お次は天音だ。
源一郎:ここは避けろー。
GM/インプB:# 2D 6 (1,2) + 7 = 10
天音:# 2D 6 (1,4) + 7 = 12
天音:避けた!
GM:ハイレベルな勝負だ……(目をそらしながら)
智:ナイス回避ー。
天音:「えへへー、日頃からダンスで鍛えてるから、これくらい余裕だよう」(ひょいひょい)
GM:インプBの放った火球は地面にでも着弾。 次は源一郎へ。
GM/インプC:# 2D 6 (6,3) + 7 = 16
源一郎:う、うむ。一転してたけえ
源一郎:# 2D 6 (5,4) + 7 = 16
GM:インプCが、舐めんなという顔で渾身の火球……あれ。
源一郎:よし、同値回避!
天音:セーフ!
GM:相殺された感じだな。
源一郎:電気の網状の結界を張り相殺。 「なめるな、奈落ごときが」
智;見切った感じ。
マヤー:レベル高い……そして、【抗魔】が低い私は……。
GM/インプD:# 2D 6 (6,1) + 7 = 14
マヤー:# 2D 6 (1,6) + 4 = 11
マヤー:同じ出目なのにここまでの差……。
GM:命中と。 死ぬんじゃね。
マヤー:まだ<ポーカーフェイス>がある。
源一郎:いや、いちおう<リトライ>しておきます。 出目10が出れば……。
GM:あんまりかわせんような。
源一郎:ダメなら<マジックシールド>の構え。
マヤー:# 2D 6 (1,1) + 4 = 6
マヤー:……ファンブル?
智:おう。
天音:ああ……。
GM:こけたな。 相性の悪い2人であった。
源一郎:「……っ!このドジがっ!」 <マジックシールド>をとばしますね。
GM/インプD:# 2D 6 (4,6) + 11 = 21
GM:炎21点。
マヤー:私も<ポーカーフェイス>打ちます。
マヤー:# 2D 6 (2,2) + 1 = 5
源一郎:# 2D 6 (5,1) + 1 = 7
GM:12点引いて、9点ダメージかな?
マヤー:9点か……HP4でギリギリ生きてる。
源一郎:ですね。 かなりアブナイ。
GM:何とか生き残った、というところか
源一郎:なにげにダメージロールがさっきから高ぇ。
GM/クウエルス:「くははは……もはや瀕死ではないか。 我が出るまでもなさそうだぞ」
源一郎:インプは全滅させておかないとまずいと思います。 まず智がつっこんでってC・Dの殲滅でしょうかね。
天音:智くんがC・D殲滅なら、私が全力で1ラウンド中にA・B殲滅させるのを狙う方が良いでしょうかねえ。
   アイスブリットの射程20mなら、AB狙えますよね?
GM:かまわぬ。 てか源一郎、今回は支援スタイルではなし?
源一郎:あー、MPって0ちょうどでも大丈夫ですよね?
GM:もんだいはない*7
源一郎:ちょっと検討させてください。
    MP残り……14で、<マジックシールド><リトライ>1回ずつ使うと消費11。 残り3か。 打てるな。
    では私から先に動いて、今までと同様<エンチャントウェポン>で智のダメージ属性を<炎>に変更します。
智:「ありがとう源一郎さん」 炎に焼かれて竦む足をなんとか奮い立たせてインプC~Dのエンゲージに突っ込みます。
源一郎:あ、しまった……ムーブアクション忘れてた。
智:マイナー<なぎ払い>で両方に攻撃。
GM:どんとこい。
智:# 2D 6 (5,1) + 6 = 12
GM/インプC:# 2D 6 (5,3) + 4 = 12
GM/インプD:# 2D 6 (1,3) + 4 = 8
智:片方逃した。
GM:踏み込みが浅かったんだろう。
智:びびりが!一応<猛攻>使って攻撃。 MP15。
智:# 3D 6 (4,3,1) + 17 = 25
智:炎25点です。
GM:かなり痛い。 が、死なない。
マヤー:硬い……。
智:「倒しきれない。 近づかないと」
天音:≪ヘル≫使うべきかなぁ……。
GM:セイヴァーの雑魚はけっこう硬い。 ミドルのアビスマルディゾナンスよりちょっとHP低いくらいではあるんだがね。
源一郎:≪ヘル≫は使うべき、というか両方当ててたら≪ブラギ≫前提で使うことを提案してたとおもう。
天音:ではインプA・B狙います。
   <スフィアマジック>で範囲攻撃に、<ブーストマジック><マナブレイク>使って、当たったら≪ヘル≫使いましょう。
GM:ほい。
天音:# 2D 6 (6,2) + 9 = 17
源一郎:流石にこれはあたるだろう(フラグ)
GM/インプA:# 2D 6 (2,3) + 5 = 10
GM/インプB:# 2D 6 (3,3) + 5 = 11
マヤー:ナイスヒット。
智:きたー。
天音:# 9D 6 (2,3,5,4,1,1,2,4,2) + 9 = 33
GM:うむ。 インプA・Bともに撃破。
   氷に包まれて吹き飛ばされました。
天音:「お外でおねんねして、頭冷やしてねー」 スタッフから氷をひゅんひゅん放ちます。
マヤー:よし残りの雑魚は当てる、外しても当てる!
GM/クウエルス:「やはり面倒なのは貴様か、天音……ならば」
         ≪ニョルド≫で暗殺をはかる。 神ダメージ15D6を天音に。
天音:ぴゃあ! ≪オーディン≫で消せますか? 消せるなら消したい。
源一郎:消せますが……どうするかな。 [ブレイク]をしてもいい。
天音:HP・MP的にはまだ余裕があるので、[ブレイク]は後に取っておいた方がいいのかなぁとも。
源一郎:≪ブラギ≫もありますから、その考え方もあり。
天音:では≪オーディン≫で打ち消します! 「絶対に負けないんだからね!」
GM:ふむ、ではそれは通しで打ち消されます
   しかし手番はクウエルス。 にやり、と笑う。 本命は違うぞ――という笑み。
   クウエルスはオリジナル魔法の≪マインドリッパー≫を使用して攻撃。クウエルスの魔力を籠めた闇の爪が精神を切り裂く技です。
   で、≪ネルガル≫を使用して対象:シーンに拡大。 すなわち対象はPC全員だ。
天音:ぎゃあ。
GM:あ、ダメージ入ると[BS:マヒ]*8入ります。 さらに判定に≪バルドル≫乗せていきます。 判定値+20。
源一郎:対応してかなきゃならないので相談ですかね。
マヤー:ヤバイ、私は確実に死んだ。
天音:≪オーディン≫はあと源さんの1回。 ≪ブラギ≫は3回あります。
源一郎:そもそも≪ネルガル≫をかける前の対象は誰?
GM:天音でいこう。
智:≪ブラギ≫キープして≪オーディン≫使用すかね?
天音:≪オーディン≫1回だと、≪ネルガル≫か≪バルドル≫どちらかですよね、消せるの。
   ≪ネルガル≫だけ消して私が[ブレイク]するのもありですが。
源一郎:それが一番かなあ。
    では≪オーディン≫で≪ネルガル≫を消しておきます。 天音の[ブレイク]前提で。
GM:ちい。 まとめて殺し損ねたか。
天音:[ブレイク]上等です。ばっちこいいいい(がくがく)
GM:と思ったけどその≪オーディン≫に≪オーディン≫。 さっきこのために温存したんだった。
源一郎:うーん……。
天音:ぎゃー。 ええと、これは≪ブラギ≫で≪オーディン≫増やして更に消すべき? なんかブラギオーディンの掛け合いになりそうですが。
マヤー:≪オーディン≫合戦、やりましょう。
源一郎:確実にたまとりに≪ヘル≫か≪トール≫のせてくると思うので、≪イドゥン≫を1枚切った上で全員[ブレイク]状態の方がいいかも……。
GM:[ブレイク]時はバッドステータスも無視だったか。
天音:そか、マヤーさんに≪イドゥン≫で、後は[ブレイク]って感じです?
マヤー:一度死にますか。
智:そうしましょう。
源一郎:うむ、そうすると≪ブラギ≫を3枚温存した上で次のラウンドにいける。
天音:一緒に死のう……。
GM:くそう、HPほぼ全快なんだよなあ。
   となると≪ヘル≫付きでもってけどろぼー……の前に、まず命中判定からだ。
GM/クウエルス:# 2D 6 (3,6) + 29 = 38
GM:無難に38。
天音:無難とは。
マヤー:クリティカルで回避できますよ。
天音:ええと、魔法攻撃ですよな。
GM:うむ、【抗魔】で。 出ると信じれば出る。
源一郎:# 2D 6 (6,4) = 10
源一郎:惜しい。
マヤー:# 2D 6 (4,2) + 4 = 10
天音:# 2D 6 (1,1) + 7 = 9
天音:ぶっふ。
マヤー:ふぁんぶる(笑)
天音:どうせ[ブレイク]するから(震え声)
GM/クウエルス:「無様だなあ? それが狩り手の姿とは……」
天音:ずるべっしゃーと転げ落ちます。 ぱんつは見えません。 アイドルなので。
智:# 2D 6 (6,4) + 7 = 17
GM:うむ、まあさすがに全員命中と。
   予想通り≪ヘル≫で+5Dして。
GM/クウエルス:# 9D 6 (6,3,5,2,1,5,5,2,5) + 10 = 44
GM:<神>44点ダメージ、全員にどうぞ。
源一郎:[ブレイク]。
天音:ばたんきゅーからの[ブレイク]!
智:[ブレイク]っす。
マヤー:マヤーはしめやかに爆発四散しました。
源一郎:死ぬどこかの誰かさんには≪イドゥン≫。 「ちっ」
天音:「マヤーさん、死んじゃだめー!」
マヤー:その爆発四散した細胞が寄り集まって再生。
天音:(こわい)
マヤー:「はっ、まだ生きてるっす。 というか健康な状態っす」
GM:超人だかなんだかわからん方向に行ったなこら(笑)*9
マヤー:[ブレイク]も解除されるんですか?
GM:[ブレイク]は継続よー。
源一郎:HPは全快。
マヤー:ういーす、了解。
智:「マヤーさん……」自分の状態にも驚きだがより衝撃的っすね。
GM/クウエルス:「さすがにしぶとい……が、次の一撃には耐え切れまいなあ」
         というわけで行動終了、クリンナップですね。

■第2ラウンド

■配置
                      <インプA~B> 
                          | 
                         5m 
                          | 
 <源一郎・天音>-5m-<マヤー>-5m-<智・インプC~D>-5m-<クウエルス>

■行動値
マヤー(13)→クウエルス(12)→智・天音・源一郎(8)→インプ(8)

マヤー:セットアップフェイズですかね。
天音:私は特にやることないです。
マヤー:自分も当然ないです。 セットアップ行動するのは敵さんかな。
GM:こちらはまた、<集団統率>でインプC・Dの行動値を12に。
源一郎:あー、そうすると皆さんに相談したい戦術があります。
マヤー:はい戦術どうぞ。
源一郎:おそらくダメージを受けているインプDはマヤーが倒してくれますが、そうするとインプCが無傷で残るんですよね。
    このインプCの扱いなんですが。
智:ええ。
源一郎:≪ブラギ≫を1つ使って、クウエルスの≪ニョルド≫がコピーできるなら15Dの神ダメージで倒せるかなあと。
GM:北斗神拳(コピーの意)か。 可能だねえ。
   (※≪ブラギ≫は「使用回数を増やす」だけの加護であり、加護をコピーして≪ブラギ≫使用者が使えるようにしたり、増えた分の使い方を指定はできない。
     ≪ブラギ≫で≪ニョルド≫を増やしても、使えるのは≪ニョルド≫の持ち主――クウエルスの方である。
     なお、サプリメントに収録されている、使用された加護をコピーできる加護≪DEM≫なら源一郎の戦術が可能である)
マヤー:ブラギって敵のもOKなんですね。
天音:ああ、そういう使い方が出来るのですね、≪ブラギ≫。
GM:セッション中に使われた加護って感じ。
   (※≪ブラギ≫はセッション中に未使用の加護でも使用回数を増やせる。
     前述の加護≪DEM≫または、旧版で存在したコピー加護≪フレイ≫*10と効果を勘違いしている)
智:そんな使い方が。 OKですよ。
源一郎:クウエルス本人にぶち込んでもいいんですが、倒しきれないだろうし、そうするとインプCが無駄にこちらを削りに来そうで嫌。
マヤー:じゃあ私が雑魚潰しにいきますか。
GM:では進行ー。
マヤー:「執行する!!」インプDに攻撃。
天音:インプ倒しちゃいたいですねえ。 良いと思いますー。
マヤー:あ……えーとムーブアクションで<タンブルシュート>、インプCとDの間にすっと消えて割り込む。
    で<ガンフー>で攻撃。
    (※ムーブアクションが<タンブルシュート>で消費されているため、本来このラウンド中にマヤーは移動して<ガンフー>攻撃できない)
マヤー:# 2D 6 (5,5) + 8 = 18
マヤー:よし高い。
GM/インプC:# 2D 6 (2,4) + 4 = 10
GM:めいちゅー。
マヤー:さらに<猛攻>重ねます。
マヤー:# 4D 6 (6,6,4,3) + 11 = 30
マヤー:30点殴。
GM:問答無用で吹っ飛びます……あーそうか、拳銃の属性は<殴>だったな。
   (※他システムだと銃が刺攻撃のものも多々あるため、勘違いして刺防御で軽減していたらしい。
     なお殴防御で計算しても倒れるタイミングは変わらない模様)
智:っしゃ。
天音:よし、あとはC。
源一郎:よし、では≪ブラギ≫からクウエルスの≪ニョルド≫をコピーしてインプCを攻撃。
GM:おっと、それは通し。
源一郎:「……解析完了、“これでも喰らえ”!」
源一郎:# 15D 6 (3,6,5,2,5,5,2,2,1,1,1,3,5,4,2) = 47
GM:うむ。 では雷の爪がインプCを襲う。
源一郎:魔方陣が先ほどの衝撃をそのままインプCにはねかえす。
GM:撃破ですね。ちなみにインプのHPは28でした。
源一郎:「なに、自分にそこまでの攻撃力はなくてもこの手の小細工は得意でな」(どやぁっ)
天音:「クウエルス、あとはあんただけだよっ」
GM/クウエルス:「ふ……今回も逃げおおせて見せようぞ、貴様らを倒してなあっ!」
         手番のクウエルス、さてどうするかな
         <マインドリッパー>、マヤーに遠距離攻撃するか。
         ≪ヘイムダル≫使用。 命中判定はクリティカル。
マヤー:「来るならこいっす!! 犬なんかにまけ……」クリティカルか。
GM:加護使用しない限りは命中ですね。*11
マヤー:当たる、死んでも≪ブラギ≫がある。
GM:ではダメージかー。 ≪トール≫も使おう。
源一郎:≪イドゥン≫で全回復してるんでダイス目次第ではぎゃわー。
マヤー:死んだ。 死ぬ。 全部1ゾロの奇跡でもない限りは。
GM/クウエルス:# 14D 6 (4,4,5,6,4,4,2,6,6,2,2,1,2,5) + 10 = 63
智:よし蘇生ですね。
マヤー:それは胸を中心に空間がぽっかりあきました。
    「ぐは……」と思ったら細胞増殖して穴が塞がる。
    「まだ生きてるっす」
    ≪ブラギ≫を消費しました*12
GM/クウエルス:「くはははっ。もう後が無さそうだな」
         ではこちらも≪ブラギ≫から≪ニョルド≫再起動。 智を殺しておこうか。
源一郎:うお、それはまずい……ええと。
天音:私が≪ブラギ≫あります。≪オーディン≫します?
源一郎:いや、≪ブラギ≫でやるなら≪イドゥン≫でHP全快にした方がいい。
天音:あ、そっか。じゃあ≪ブラギ≫≪イドゥン≫で智くんを全快させる、で良いです?
源一郎:しかないと思う。
GM:うむ、ダメージ喰らってからって話ね。
智:あわわ。
GM/クウエルス:# 15D 6 (4,5,1,1,6,6,4,6,2,5,6,6,1,2,2) = 57
GM:<神>57点。
源一郎:後はひたすら当ててダメージ稼ぐ感じですね。
智:声を出す間もなく智の半身がごっそり持っていかれる。
天音:≪ブラギ≫≪イドゥン≫行きます! 「ここで倒れたら、あの子が泣いちゃうよ……っ!」
GM:うむ。まあ次の手番までに殺さなければ2人くらい死ぬと覚悟してよろしい。
智:回復から覚めて「まだ生きてる……」
源一郎:「少年、いきたまえ!」 後は全力で攻撃して削るしかない。
智:「撤退……はないですよね。 いきます」クウエルスに接敵し、<猛攻>重ねます。
マヤー:≪ヘイムダル≫って自分以外にも使えますか?
    使えるなら≪ヘイムダル≫を智に使いたいが……。
天音:ダメージロールで≪トール≫重ねがけ、ですかねここ。 ≪ヘイムダル≫はどうなんでしょう……。
GM:≪トール≫って重ね掛け出来るのかね。
   ≪ヘイムダル≫はふつーにつかえる。
天音:「この加護を1回のダメージロールに複数使用した場合、効果は重複する」ってありますが。
智:≪トール≫重ねできそうでした。 分散か一気か。
   (※基本的に加護は「1人が1タイミングに1回」しか使用できない。 基本ルールP268参照。
     今回の場合はマヤーが≪トール≫を使用済で、残りの≪トール≫は2発とも智が持っているため、重ね掛けできない。
     マヤーと智が共に≪トール≫の使用回数が残っていれば、同時に≪トール≫を打って重ね掛け可能になる)
マヤー:じゃあ避けられたら≪ヘイムダル≫で、≪トール≫重ねがけですかね。
智:# 2D 6 (3,1) + 6 = 10
GM:悲しい事件であった。
智:あ、いかん。
天音:お客様の中にヘイムダルをお持ちの方は!
マヤー;≪ヘイムダル≫。 「智!!! 当てるっす!!!」
智:「マヤーさん、ありがとう!! いけー!」
GM:支援射撃がクウエルスの足を止め、智の剣が魔犬を切り裂く。
源一郎:≪トール≫≪トール≫とクリティカルでダイスロールに+22D6。
智:えと<猛攻>でさらに+1D6すかね。
智:# 25D 6 (4,3,5,2,6,2,5,4,5,1,4,3,1,6,6,5,1,1,3,2,1,2,1,5,1) + 17 = 96
智:神96点です。
GM:流石に痛いな……HP半分以上持っていかれた。
マヤー:まだ死んでないか……瀕死だと信じたい。
GM:クウエルスが憎しみの叫びを上げる。
   「貴様ぁ!この痛み、倍にして返す! 我が爪で引き裂き、闇の供物に捧げてやろう!」
天音:ええと、じゃあ私の攻撃いきますかね。
源一郎:です。 出し惜しみなしでー。
天音:ムーブで<チャージショット>、マイナーで<ブーストマジック>、メジャーで<マナブレイク>でダメージ+3D……な予定。
   あたれあたれあたれ。
天音:# 2D 6 (6,4) + 9 = 19
GM/クウエルス:# 2D 6 (2,2) + 5 = 9
源一郎:あたった!
天音:よしっ! 「これでもくらえー!」
GM/クウエルス:「なっ……速い」
天音:# 5D 6 (2,6,6,2,3) + 9 = 28
天音:氷で28です。
GM/クウエルス:「貴様……いつの間にこれほどの力を……」
         結構瀕死かもしれない、がまだしなぬ。
智:だー、しぶとい。
源一郎:よし……ムーブでマヤーのエンゲージまで移動、マイナーで<ブーストマジック>、メジャーで<マナブレイク>。
源一郎:# 2D 6 (5,6) + 8 = 19
源一郎:ここでクリティカル!!
マヤー:おおお。
智:ラストか!
GM:やってくれおる。
GM/クウエルス:# 2D 6 (6,6) + 5 = 17
マヤー:ダメージが低いとかいうギャグもなくはない……。
GM:こちらもクリティカルである。
天音:ぎゃあああ。
智:うわ。
源一郎:ぎゃー!? これはヒドイ。
マヤー:リアクション優先でしたっけ。 ぐぎゃ。
GM:もう加護も切れておろう。
マヤー:回ってくる……どうするか。
GM:クウエルスは怒りの叫びを上げつつ、大きく身を翻した。
   で、クリンナップ……は特に無いよな。


■第3ラウンド

■配置
    <天音>-10m-<マヤー・源一郎>-5m-<智・クウエルス>

■行動値
マヤー(13)→クウエルス(12)→智・天音・源一郎(8)→インプ(8)


GM:セットアップ、特になかろう。 さあ、ここが勝負どころだ!
源一郎:マヤーが決めておくれ。
マヤー:当たるかな……2人死ぬ確率があがりますが、<ガンフー>使うために近づくか。
GM:イニシアチブ順に、マヤーどうぞ。
マヤー:「これでトドメを刺す!!」
    <タンブルシュート>でスライディングでクウエルスの下に入り、<ガンフー>で射撃!
    (※ムーブアクションが<タンブルシュート>で消費されているため、本来このラウンド中にマヤーは移動して<ガンフー>攻撃できない)
マヤー:# 2D 6 (5,2) + 8 = 15
源一郎:普通の出目。
天音:あたれあたれあたれ。
マヤー:普通出目……クリティカル出ないなぁ当たって欲しい。
智:ここはファンブル。
GM:# 2D 6 (5,2) + 5 = 12
天音:あたった!
マヤー:ふう。
GM:命中ですね。 ダメージをどうぞ。
マヤー:<猛攻>重ねます!
GM:死ななければーころせるー。
マヤー:# 4D 6 (5,4,4,1) + 11 = 25
源一郎:いったんじゃないかな!?
智:お?
マヤー:25点殴り。
GM:クウエルスの殴防御は5点……残HP12点。
マヤー:ぐはぁ。
天音:いきてるううう!?
GM:というわけで、クウエルスのHPは0に……ああ、死んだよ。
天音:ああ、いいのか。
智:やった。
マヤー:おおおお!!!


マヤー:「うわあああああ!!!」両手拳銃をゼロ距離射撃を下から乱射。
GM:懐からありったけの銃弾を撃ち込んだ後、しばらくして。
   人を遙かに超える大きさの、クウエルスの巨体が揺らぎ、地響きと共に倒れた。
天音:「や、やった……」
マヤー:「はぁはぁ、なんとかやったすね」クウエルスの下から這いずり出る。
智:「俺たち、倒せたんですね」
GM/クウエルス:「ば、馬鹿な……我が力は、我が軍団は、貴様らに負けるはずなどなかったはずだ……な、なぜだ」
源一郎:「なあ奈落よ……少年少女の健全な青春てやつを、邪魔するんじゃないよ。 大人しく、奈落の底にでも沈んでいろ」
マヤー:「少年と少女の思いは、奈落如きには侵食できない領域なんすよ。 軍団や力の問題じゃないっす」
天音:「そうだよー。馬に蹴られてなんとやら、ってやつだねー」
GM/クウエルス:「くっ……我が母、闇の太母よ。 せめて、我が魂を供物に……ぐふっ」

断末魔のうめきと共に、魔犬の巨体は風に溶けるように消え失せる。
それと同時に、人々が付けていたペンダントもまた、崩れ落ちていく……。

GM:というわけで、戦闘終了です。
源一郎:「ふぅ」
マヤー:「犬が死ねば黒い石もなくなるんすね。 読み通りっす」
天音:「これで解決、だね。 あの子も助けられて良かったね」
智:「ああ……みんなありがとうございます」
源一郎:「後始末はフォーチュンサービスに任せるか」
    古凛に連絡して、後始末一式は任せてしまおう。 といったところでシーンエンドかな?
GM:うむ。フォーチュンサービスが一般人を住居に戻すとか、記憶を消すとかまでアフターサービスやってくれる。
   シーンエンドになりますー。


GM:……で、エンディングの相談しようかなと。
智:了解。
天音:はーい。
マヤー:ういーす。
GM:智は葉子とのエンディングでほぼ確定なんですが、他の皆様は1行アイデアくらいしか書いてないんで、適当に希望に添って演出します。
源一郎:特にアイディアはないかなあ。 また別のお仕事にとりかかるなり。
マヤー:黒い石なくなっちゃったからなぁ、会社で仕事してる感じですかね。
GM:天音は?
天音:オーディションとか受けつつみたいな日常ですかね。
   で、源さんをどこかで見た事ある気がするんだけどな~って呟くくらいの。 PC間コネが忘却だったので。


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最終更新:2015年01月15日 16:33

*1 ≪ガイア≫は「他の加護と同等の効果」として使用する事もできる

*2 ≪ガイア≫は≪ブラギ≫で使用回数を増やせない

*3 もちろんGMが許可すればの話

*4 判定をクリティカルにする加護

*5 同タイミングでも特技と加護は同時に使用できる

*6 命中・回避判定なしで<神>15D6点のダメージを与える加護

*7 システムによっては、MPが0以下になると気絶したり発狂する場合がある。 アルシャードの場合はMP0でも問題なく行動できる

*8 リアクションの達成値に-5

*9 スプリングマンにバラバラにされたのに生き返った超人がいる

*10 セイヴァーでも加護≪ガイア≫の説明テキストにのみ存在するが、≪フレイ≫を持っているクラスやNPCはいない

*11 ≪ヘイムダル≫を命中判定で使用された場合、加護以外ではリアクション自体ができない

*12 正確には「マヤーの≪ブラギ≫で源一郎の≪イドゥン≫の使用回数を増やして、かけてもらった」ということになる