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前書き
【未来の何時か】
椅子に腰かけ世界を眺めていた私に「よう」と呼びかける声に誘われておもわず私は振り返った。
荒廃したこの世界。人も滅び世界も塵と化した。生きている者などいない、いるとすれば死者だけだ。
こんな世界で私に話しかけると言う事は……私の可愛い娘たちか又は私の【同類】かと言う事に成る。
振り返った私はありえないものを目にする事になった。なんと生きている人間である。それも若い男性が1名、しかし明らかに変だ、彼の眼に生気は無い、明らかに正常でない。
にも関わらずそれは一切の肉体の欠損も死臭も無くその場に立っているのである。
そしてそれは口を開く、口元をいびつに歪ませて、そして私は恐怖する。
目の前の存在の底知れぬ狂気に
「初めまして」「どうも」「私は平行世界と時間の壁を越えてやって来ました。」
「この世界は素晴らしい、死者を此処まで冒涜した世界も他に有りません。」「単刀直入に言います。」
「その技術を下さい。」「我々に。」
……げほ、かはっ……うぇえ……こほっ……こほっ
息が苦しい、呼吸が安定しない、思いのほか死者の体と言うのは勝手が聞かない物だ。
手に入れてみれば我々にとってはそれ程重要で無かったかもしれない……がそんなことは割とどうでも良い。
「『ネクロマンシー』、面白い業だ。」
私が手のひらを翳すだけで部屋の積み上げられた死体が縫い合わす事無く組み合わされる。
人の少女の姿を、しかし明らかにそれとはかけ離れた異形を、恣意的に組み上げる快感。
感情を無くしたと思っていた私自身笑みすら零れる。
空気が急に淀む、紫色の瘴気と共に部屋の鋭角からおどろおどろしい何かが現れてきた。それはまるで犬のような、それでいてありとあらゆる生命からかけ離れた姿をしていた。
【猟犬】だ、時間旅行者の畏怖するべき敵にして……だが今の私にはどうという事はない。
私は躊躇なく少女の形をしたそれに命じた。
「それを殺せと」
……なかなかどうしてえげつない物だ。数分の後、そこには動かなくなった肉片と血の泡を吹いてのたうちまわる肉片が残されていた。
【猟犬】すら私には相手に成らない、これは結構好都合だ。目の前の死体は放っておいてついでに此の世界線ともおさらばしよう。
何時もと変わらない、街の喧騒が聞こえてくる。
時計を見ると何時もと変わらない日付が此処に有った。そう、今日この日が世界の誕生の日だ。
【現代】
最近よく聞く噂がある。
「死人を動かす技術が有るらしい」と、死者は生者に交じり何時もは生きていると、しかし時に自らの正体を知られたとき、又は同類に有った時は、本能のまま相手を殺してしまうと。
この世界に狂気の音が聞こえてくる。人と人の狂気の音が
だがしかしこの狂気の音を聞いたのは決して人だけでは無かった。
クトゥルフ×ネクロニカ
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最終更新:2012年08月21日 07:50