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牧場物語。~第一部~

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牧場物語。~メイド長の調べ~


作者:楠本頼



役表

人数:4人

ナレーター ♂♀ 
牧場主 ♀ 
牧場見習い ♀ 
メイド長 ♀ 

※<>で囲まれた役名はそれぞれの名前で置換して下さい。
 そのまま読み上げてもいいようにもしてあります。
 役表のとなりに予めスペースが挿入されているので、
 そのまま各アクターの名前を入れる事ができます。



各役役割

ナレーター:感情は押さえ気味に。あくまでメインアクトを立たせる立場。
牧場主:普段は姐さんタイプのハキハキとしたキャラクター。「……」前の台詞は色気たっぷりに。
牧場見習い:お嬢様学校に通う典型的病弱お嬢様。目上の人には敬意を払う。
メイド長:この世界で広く愛用される人間でも動物でもない存在。育て方によって性格が変わるようで、用途は広い。




ナレーション ――この物語のはじまりはある日の昼下がり、とある牧場。
この牧場はごく普通の、生き物を育て、生き物を増やして出荷する、
ごく普通の、牧場足る牧場である。
ただ一点、他と違う所は“<メイド長>”を専門に飼育するという所だったのだ……
   
そんな<メイド長>牧場に今日は見習いが来る日。
 
牧場主 「あー、はいはい、わかりましたー、もうすぐ着くんですねー?
   はい、よろしくされますよっと」
 
見習い 「あ、あのー……」
 
牧場主 「ん?
   あっ、あなたが見習いちゃん?
   思ってたより可愛いじゃない?
   まず、面接と言う名の味見を……(舌なめずりをする感じで)」
 
見習い 「ひゃっ!す、すみません……」
 
牧場主 「もー、冗談よ冗談~
   おねーさん、理性はまだ生きてるから……」
 
見習い 「は、はぁ……まだ?」
 
牧場主 「さーて、<見習い>ちゃん……だっけ?
   おねーさんのことは<牧場主>って呼んじゃってね
   今日からよろしくねぇ~」
 
見習い 「は、はい!よろしくお願いしますっ<牧場主>さん!」
 
牧場主 「うふふ、<見習い>ちゃん本当に可愛いわね
   おねーさん理性メーターがはちきれそうよ……」
 
見習い 「は、はぁ……?」
 
牧場主 「――っと、
   <見習い>ちゃん、なんて聞かされてここに来たのかな?」
 
見習い 「あ、はい。
   これから一週間、後学のためにこちらの牧場でお手伝いをしてきなさい。
   と、先生が仰られて。」
 
牧場主 「なるほどねぇ~
   実はね、昔その先生と私は共に同じ女学院に通っててねー
   今でもこうして可愛い子を手は……手伝いに寄越して、
   いつも楽させてもらってるのよー」
 
見習い 「そうだったんですかー。
   先生には私もよくお世話になっていて……」
 
牧場主 「そうなの♪
   あの子は昔から私と好みがよく合っていてねぇ~……(しみじみする牧場主)
   ところで、ここはなんの牧場か聞いてきてるのかな?」
 
見習い 「あ、いいえ。先生のご友人の牧場とだけ聞いて来ました」
 
牧場主 「なるほどねー。
   あの子も中々意地が悪いわ♪」
 
見習い 「あ、あの……
   もしかして怖い生き物を育ててる牧場だったりするんでしょうか……?」
 
牧場主 「そんなに怖がらなくてもいいわよ~。
   生き物っていうのはね、どんなモノでも怖いところはあるんだから……♪」
 
見習い 「は、はぁ……」
 
牧場主 「でも、そうねぇ
   最ッ初から怖いところばっかり見せてもキツイだけだものね
   じゃ、最初は生まれたばかりの幼体の世話からはじめてもらおうかな」
 
見習い 「はい、頑張ってみます……」
 
牧場主 「うふふ♪
   そういう健気っぽそうな所もポイント高いわぁ……」
 
見習い 「あ、そんな……(照れる見習い)」
 
牧場主 「この牧場で育ててる生き物はね……
   この子たちよ」
 
幼体のメイド長達 「にゃーうにゃー」
「にゃうーにゃうにゃうー」
「うにゃん!」
 
見習い 「わぁ、可愛い」
 
牧場主 「<メイド長>の幼体よ」
 
見習い 「<メイド長>の?」
 
牧場主 「そうよ
   あなたのお家でもお手伝いさんで居るでしょう?
   全部ではないけれど、大体の<メイド長>はここ出身ね」
 
見習い 「そうだったんですか……
   でも、この子達は人ではないんですか?
   人を牧場で……?」
 
牧場主 「人間ではないわ。
   動物とも違うけれど。
   第一、人間にはこんなミミ付いてないもの」
 
幼体のメイド長 「うにゃうんっ♪」
 
牧場主 「ここではこの子達を“調教”して、立派な<メイド長>にして出荷するのよ
   <見習い>ちゃんにはそれの手伝いをしてもらうわ……うふふ」
 
ナレーション <メイド長>の出自の真相を知ってしまった<見習い>。
生まれたばかりの幼体に施す調教とはなんなのだろうか。
<見習い>は一抹の不安を覚えながら、どんどんと牧場主の深みへと嵌っていくのだった……

――第一部完。



作者あとがき

第二部は性的描写多めです。
精一杯自重した結果がこの部分けです。
エロ作家でごめんねごめんねー!
ボヨヨーン!!
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