2:のなめ
男は飢えていた。
求めずとも供給される飽食化社会の中、皆が忘れている。自らが捕食者か否か。"皆で資源を共有し合えばいい。"教科書通りに装飾された小癪な能書きで講釈を垂れ流す世の巧者気取り。なぞ一度荒野に放たれれば今日を乗り切れない。本来食事とは即ち「狩り」。弱きから奪い取る。手段は「力」。そこに弱者が求める礼節など無く。強者のみが舵を握る生殺与奪。残酷なまでの成果主義が支配する生か死かの遊戯。 一度下手を打てば屍のlow of the jungle.の中で皆が挙って奈落へlong jump. 抑えがたい苦痛を求めても都度襲う退屈。最早、眼前に敵なしの縦横無尽感。咀嚼こそが精神の自由を生む時間。それなのに。幾度敵を前にしても波乱は訪れず、幾度死線を越えども腹は括れず、幾ら喰らえども腹は膨れず。このコロシアムに縛られ。殺し、奪い、喰らう。その休み無しの日々に安寧の付け入る隙など無く。Still insomniac. 空腹で血走った目が故の睡眠障害。満足に眠ることも儘ならぬ寂しい生涯。気付けばまた返り血で朱に染まる額。だがそうでもしなければ首位にのさばれない。弱者が語る価値観など全て「たられば」。分からぬなら身を以て知らしめてやらねば。目の前の大口を叩くしか能のない非才なビッグマウスにも。そして男はいつものように呟いた。「いただきます。」と。

(iPhone8 iOS12.4/ocn ID:AfGWVZ)
8/23 20:58



3:パン粉
判定します。
パックマンに一票。

パックマン
悪魔に心臓捧げたようにネットライムに置ける飽くなき信仰を采配しスルーし、その心が大概居留守してるライムをまとめて台無しにする所がキマってました。

のなめ
心情連ねた超短編小説って感じで共感性も無え上にちっちぇプライド背負った程度で小癪とかそれが答えか否か知らんけどお前何様って思いました。あと、工夫っつー幾多もの技は傷害未遂で牙は届いてましたが空腹、退屈、睡眠障害は全部自己管理だし、虎の威を借りないと生きれないあたりで腹筋崩壊しました。
良い「読み物」でした。


簡素ながら失礼します。


殺すぞ
(LGV36/mesh ID:j3gdz2)
8/24 1:01



4:のなめ
バクンッ!
勝負は一瞬だった。喰らわれた餌は牙と顎の隙間で悲喜交々の小言をもごもごと口走っていたが、咀嚼を始めるとすぐに大人しくなった。男は不可思議だった。被捕食者達は何故小物ばかりなのか。口を開けば曖昧模糊な甘い猛攻。毎回こうも退屈な殺し合いばかりでは気分は高揚しない。下ろした肉を賞味した感想は正直"簡素"だ。タンパク質が舌を圧迫し淡白となった死体の味の判定をしようにも全てが発展途上に思う。足りていないのだ。身を引き締める才能と闘志が。再度襲う飢餓の中で男は想起した。斯様な小物ではなく大物を狩りに行こう。このコロシアムのどこかに潜む本物の怪物を。かの肉ならばさしずめ栄養価は高かろう。かの敵を葬れば永遠の栄誉を讃えられよう。そうだ。いつの世も、"評価"とは世の者に貰う信頼。手前味噌を並べたところでそれは読み物にもなりゃしない。この確信はあながち間違いではない。波瀾の道のりを超えなければ永遠に腹は満ちない。男は舐り続けた弱者の骨を地面に吐き出すと寝ぐらに戻った。その日は自然と眠りにつけた。朝、目を覚ますとそれまで居座った停滞感は消え去っていた。その目は"未遂"ではない確かな勝利への道を見据えていた。
(iPhone8 iOS12.4/ocn ID:AfGWVZ)
8/25 23:06



5:パーン
えんチょー!
(SOV31/au ID:54X64z)
8/28 22:03



6:パンパース
判定します。
パックマンに一票。

パックマン
のなめの1バで冒頭で聞いた常套句(捕食者w)で孤独感誘って粋がろうとしてる所に「采配しスルー~台無しにする」のラインが刺さりました。大風呂敷を広げ語りだしたトークの地味な言い掛かりを「大概居留守」でぶった切る言い回しが圧倒的ジャイアニズムで良かったです。

のなめ
終始表現に身を賭して根本的な所を見落としてる感が否めなかったです。自分の土俵として仕掛けたかったせいか意気込んで叩き出した雑多な意思表明が在り来たりで逆に咀嚼しても味しないです。挙げた小節の1から10が内容だとしたらコロシアムに縛られ自由が無い様だと思いました。なぜなら1バの「たられば」の下りから2バの中身が置き去りで流動的なDisに対しての推敲出来ない文と抽象的な比喩で何周も表面なぞるような表現が飛ぶほうが手前味噌(出前一丁)だと思いました。
2バ目は1バより酷かったです。


簡素ながら失礼します。


殺すぞ
(LGV36/mesh ID:j3gdz2)
8/29 0:26



7:のなめ
男は再び餌を探しに出かけた。動かねば飢餓に食い殺される事を知っていたからだ。コロシアムは一夜にして弱者という名の餌で埋め尽くされ、全て喰いつぶすまで夜は訪れない。強者たる所以。その1から10を無知に知らしめるべくフロア内を駆け巡る、縦横無尽に。本懐はここにのさばる怪物の狩り。されどいつも同様足りないサバイバル感。どいつもこいつも在り来たりな餌ばかり。どうすれば空腹は収まるのかを思案しながら連なった最後の餌に手を伸ばした。その時だった。ギョロリとした目がこちらを捉えた。―ああ、どこでどう読み間違えたのだろうか。あの曲がり角を右へ逸れなければ…。

【男】
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   ┌──┻━━┓
 ┌─┴┐   ┏┻─┐
┌┴┐┌┴┐ ┏┻┐┌┴┐

【怪物】
━━━━━━┓
   ┏━━┻──┐
 ┌─┻┓   ┌┴─┐
┌┴┐┏┻┐ ┌┴┐┌┴┐
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         / ̄ ̄\
 Σ /.>   |●)●)|
  |;<●●● |   |
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毒々しさを体現するかのような配色を纏った怪物と対峙した瞬間に男は己の敗北を悟った。ついさっきまで彼は"強者"でいたはずだった。返り血で朱に染まった額を冷や汗が伝った。蛇に睨まれた蛙のように縛られた身体に染み入る言葉は身から出た錆。こいつには純粋に力で敵わない。己に向けられた虚ろな眼差しは決して品定めではない。男がそれまでに弱者に向けていた餌を見る時のそれだ。自ら暗示のように唱えていた抽象的な比喩は具体性のある苦痛を伴うと即座に覆った。このゲームに於ける捕食者が誰か。怪物に咀嚼され薄れゆく意識の中で男はようやく理解した。
(iPhone8 iOS12.4/ocn ID:AfGWVZ)
9/1 0:23



8:削除済
9/2 17:58



9:パンパカパーン
判定します。
パックマンに一票。

パックマン
やはり見え透いたオチをシュートしいい気分ののなめをストーリーリーディングし「読み物」として切った″素通り″のキングって感じでした。元々小細工を弄する元も子もない子にもっとしょうもない印象を植え付けバッサリ切るあたりやっぱニヒルでした。

のなめ
やはり読み物でした。まだ思考が若いライトノベルは詩的文集の傀儡と述べるに等しいがあと一押しかと。途中のアスキーアートも「男」「怪物」と出すキーワードも「心」が居留守で響きませんでした。主役主体のショーで最後まで引っ張ってオチに集約した印象。昔の良く居た手合いで対して痛手無いんですよね。パックマンがあぁ、、、っと察して出した適当な言葉は「諸刃の剣」みたいに圧倒さして後刺しって″その場の作り″であってバトルにならないんですよ。もっと響くものが見たかったです。

簡素ながら失礼します。


お疲れ様でした。


殺すぞ
(LGV36/mesh ID:j3gdz2)
9/3 20:29



ベースヘッズ主催令和杯準決勝
http://www.z-z.jp/thbbs.cgi?id=reiwacup2019battle04&p3=&th=1

勝者のなめ
最終更新:2020年02月05日 00:46