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My best friend

~世界で一番大切な友達~(仮)


脚本 ポチたろう
出演 エリー みつまめ なな レイ(?)


主な登場人物紹介

青島有希(主人公)
本作品の主人公。大学3年生。気立てがよく、優しく、頭脳明晰で男女共に人気がある。母親を幼いときに亡くしており、形見にフルートを授かるがある事件以来、フルートを吹かなくなる。中山翔子とは高校で知り合い、それから親友となる。

中山翔子
大学3年生。有希の親友。有希のことをいつも気にかけているが思うように助けて上げられない自分をいつも悔やんでいる。高校時代有希と同じ吹奏楽部であった。大学になっても吹奏楽サークルに所属しているが現在、廃部の危機らしい。



ナレーション「ここは有希たちが通う大学である。物語は有希の親友である翔子のある頼みごとからはじまった」


SE カリカリ(黒板に書く音)
SE きーんこーんかんこーん(チャイム)

押田「ん・・。もう終わりか。」

SE ざわざわ(ざわつき音)

押田「では、諸君。これで終わります」



翔子「はあ。終わった終わった」

有希「もうっ。翔子ったら。でも押田教授の授業は楽しいからあっという間ね」

翔子「ねえ。それより。有希。今日さ、暇?」

有希「どうしたの?急に」

翔子「有希ってさ、まだサークルとか決めてなかったじゃない?」

有希「ええ。でも、三年生になったしもういいかなって思って」

翔子「それなんだけど・・・。お願いっ!!うちに入ってくれない?明後日まででいいの」

有希「翔子のサークルってたしか吹奏楽だっけ?」

翔子「そう。・・実はうちのサークル。今部員が足りなくてね・・・」

有希(聞けは翔子が所属している吹奏楽は部員が足りず廃部の危機らしく、そのせいで生徒会と、揉めていたのだが急遽明後日、学内発表会を行い、来てくれた生徒の投票によって存続を決めるという結論に至ったらしい)

有希「・・でも私なんかが・・そんな。」

翔子「お願いっ!!もう有希しか頼む人いないのよ。丁度フルートのパートだけが空いちゃってね。有希。高校のときフルート担当だったでしょ」

有希「え・・ええ。それはそうだけど・・。私あれからいじってもいないし。」

翔子「そこをお願いできないかなぁ。有希・・私ね・・最後の活動、みんなに吹奏楽はこんなものかって思われて終わりたくはないの。私が・・私たちがやってきたのは本当、凄いものだったんだぞって思われて引退したいの・・。」

有希「でも・・」

翔子「・・・そうだよね。あの時、有希が1番助けてほしいときに私は何もしてあげられなかった。1番有希の近くにいたはずなのに・・。私がこうやってお願いするのはおかしいよね。・・ごめん。忘れて(無理に明るい声を作って)変なこといってごめんね」

有希「翔子・・」

翔子「・・・もうっ!!そんな暗い顔しないでよ。ありがとう。いつも真剣に考えてくれて。じゃあ残り少ないサークル活動頑張ってきます!!」

有希「うん・・。じゃあね」

翔子「ばいばーい」


ナレーション「その日の夜。ここは有希の部屋である。有希は悩んでいた。親友であるはずの翔子の頼まれ事を快く引き受けられなかったことを・・。」



有希「ねえ・・ポチ・・。どう思う・・」

ポチ「ワン!!」

有希「フルート・・・・か・・。もう二度と吹くことはないと思っていたのに・・」

ポチ「クーン・・」

有希「ごめん。ごめんね。貴方にまで心配かけちゃって・・・・・」


ナレーション「有希は高校時代自分が受けた、辛い思い出を思い出していた・・。」


(回想シーン)それっぽい曲つけてください

イジメA「なにか言いなさいよっ!!1年でパートの座を勝ち取った有希さんっ!!」

有希「・・っ。そんな私はっ!」

イジメB「そうよそうよ。生意気なのよっ」

有希「・・きゃっ!!?」

イジメ子B「なによこんな汚らしいフルートもっちゃって!!」

有希「やめてっ!!それはお母さんの形見でっ!」

イジメ子A「うふふ。返してほしかったら部活やめなさいよ。アンタがいるとあたしたちが、やりにくくなんのよっ!!」

先生「コラー!!なにをやっとるかっ!!」

いじめ子A「ちっ・・みんな行くわよ」

有希「(私がなにをしたっていうの・・もうフルートもお母さんも・・)」
(だいっ嫌い!!)


有希「・・・・っ。」(くっみたいに声を絞るような感じでなにか発音してくれると嬉しい)

ポチ「クーン・・・」

有希「やっぱり・・断ろう。うん。翔子には悪いけど・・」


ナレーション「次の日の朝、有希は翔子に返事をするため吹奏楽サークルの練習部屋まできていた。」


有希「あった・・。ここが吹奏楽の練習部屋ね・・失礼し・・」

先輩A「だからもう駄目なんだよっ!!」

有希「・・っ。なに?今の声・・」

先輩A「無駄なんだよ。こんなこと続けても!!どうせ明日には廃部決定なんだからっ!!」

翔子「・・っ。そんなことやってみなくちゃわからないじゃないですかっ!!」

先輩B「やめだやめだっ!!こんなこといつまでもやっててもしょうがないだろう。そんなにやりたきゃお前ひとりでやれ!!俺たちは降りるからっ!!」

翔子「そんなっ!?みんな一緒に頑張ろうって言ってたじゃないですかっ」

先輩A「いこーぜ」

先輩B「おう」

SE ガチャっ(扉を開ける音)

SE たったったったっ×2(歩いていく音×2)

翔子「先輩っ・・待ってくださいっ!!先輩っ!!・・・あ」

有希「翔子・・」

翔子「有希・・」

翔子「・・えへへ。恥ずかしいところ見られちゃったね」

有希「うんん。・・でも翔子・・。1つだけ聞いていい?」

翔子「・・なに?」

有希「どうして・・そんなに頑張るの?」

翔子「・・・じつはね私、別に廃部になってもいいって思ってるの」

有希「えっ・・。じゃあ、どうして」

翔子「恥ずかしい話だけど、私これまでなにかに本気で打ち込めるものなんてなかったのよ。・・でもね有希と出会って変わったの」

有希「私と?」


翔子「ええ。有希が私を変えてくれた。頑張ることの大切さ。最後まで諦めないことの大切さを有希が教えてくれたの」

有希「私が?・・嘘よ。だって私一度諦めたわっ!!あの時だって!!」

翔子「うんん。有希は諦めなかった」

有希「えっ・・」

翔子「私知ってるよ。高校の吹奏楽部。有希はたしかに途中でやめたけど・・フルート、放課後になるといつも空き教室で一人で吹いてたよね」

有希「どうして・・それを」

翔子「いったでしょ。私は有希をいつも一番近くで見てたって」

有希「翔子・・」

翔子「あの時。有希すごく悩んでいたはずなのに私はなにもできなかった。それどころか私のほうが助けられてた・・・。だからっ・・だからね、今度は私が勇気をあげたかったの」

有希「じゃあ・・もしかして昨日私を誘ったのって」

翔子「・・そう。でも半分は自分のため。自分に踏ん切りをつけたいためだからだと思う。」

有希「・・・。」

翔子「さっ。練習練習っと」

有希「まさか・・練習って・・1人でやる気!?」

翔子「ええ。当たり前じゃない。」

有希「無理よ!!明日なのよ発表会は!! 事情を話して中止にっ」

翔子「いったでしょう、私やるって。どんな事態になっても諦めない。貴方が教えてくれたのよ。そうでしょ?」

有希「・・・翔子。」

翔子「フフ。明日良かったら聴きにきてね。・・うんん。有希には絶対聴いていてほしい。」

有希「・・1つだけ・・いい?」

翔子「なに?」

有希「曲名を教えてくれる?」

翔子「高校のとき貴方と最後に演奏した曲。ベートーベン交響曲第7番の第一楽章よ」

有希「・・・そう。わかったわ。」


ナレーション「所変わってここは学生会会議室。ここでは会長と役員たちが吹奏楽サークルの廃部について揉めていた。」


学生会役委員A「会長、いつになったら吹奏楽サークルの件。ご回答していただけるのでしょうか?」

会長「いつになったらもなにも、全ては明日決まることだ。明日の演奏をみて僕は答えをだすと前々からいってきたつもりだが?」

学生会役委員A「はあ(ため息)。。会長!いつまでそんなことをいっているんですか!!所詮はただのサークル。お遊びなんですよ?そこまで我々が考えるまでもないでしょう」

会長「ほう。お遊びか。・・君はそう思うか。僕はそうとは・・思えないんだがね」

役員「会長は甘いんです。あの時だって、こんなまどろっこしいことしないでスッパリきってしまえばよかったんです。」

会長「まあ、もう決めてしまったことだ。それに学生諸君も楽しみにしているようだし、いいじゃないか。」

役員「・・・(悔しい声で)ふん」


ナレーション「その日の夜。有希の部屋にて」


有希「(お母さん・・・。私、やっぱり翔子を助けたいよ。翔子は私に助けられたって言ってたけど、私だって翔子に勇気づけられたこと沢山あったわ。でも・・私にできるかな・・。私なんかに・・)」

お母さん?「大丈夫よ・・。有希・・・」【やさしく・・やさしくいってネ】

有希「・・お母さん!?」

ナレーター「そのとき有希は背中に熱いものを感じた。優しくて温かな声、まるで今はもういない母親のようなぬくもりだった。」

有希「・・・。ありがとう。私、頑張ってみる。大切な一番の親友のために。それに自分自身のために・・。」


ナレーション「そして・・運命の音楽発表会当日」


SE がやがや(ガヤガヤ音)

会長「さて、準備はできているのかな、・・・君はたしか3年の中山翔子くんだったかな。みたところ君1人のようだが」

翔子「はい会長。私1人でやります」

役員たち「ええ1人だって?(男)」「なにいってるのかしら(女)」「無理に決まってるだろ(男)」

会長「ほう。1人ね。よく1人で演奏しようという気になったね」

翔子「はい。1人でも十分ですから」

会長「大した自信だ。いいだろう。君の演奏、約束どおり聴こうじゃないか」

翔子「はい。よろしくお願いします。」

学生会役員「それでは只今より学生会主催の吹奏楽部音楽発表会を開催いたします」

パチパチパチパチ(拍手音)

翔子「(大丈夫。私は1人でも・・。きっと・・きっとうまくいく)」

ナレーター「翔子は必至に自分自身と戦っていた・・有希のためにも・・なによりも自分のためにも・・と。しかし・・」

有希「翔子っ!!」(すこし焦っていつもより大きな声で)

翔子「・・有希!?・・それに貴方たちはっ!?」

ざわざわ(観客のざわめき声)

有希「高校の吹奏楽部のみんなに声をかけたら、みんな来てくれたのよ」

男1「翔子先輩。水臭いじゃないですか。先輩のためならみんな頑張っちゃいますよ」

翔子「・・有希。それにみんな。私なんかのために・・」

有希「一緒にやりましょう、翔子。そのためにみんな集まってくれたんだから」

翔子「有希・・・。・・っ。うん・・、うん!!」

ナレーター「そのとき一部始終をみていた学生会役員の一人が血相を変えてやってきた」

学生会役員A「君たち何を考えているんだっ!!部外者まで連れ込んでっ!!こんなことがっ!」

会長「(前の台詞に被せるように)いいだろう。さあ、始めてくれ。君たちの演奏を」

学生会役員A「会長!?しかし!!」

会長「まあ。いいじゃないか。このまま終わりにするってわけにもいかないだろう?」

学生会役員A「くっ・・(悔しい声で)」

ナレーション「不安な顔をしている翔子に有希が一言いった」


有希「なんて顔してるのよ翔子、もう不安なことなんてないでしょう?」

ナレーション「そのとき翔子は感じた。有希があの頃の有希に戻ったのだ・・と」


翔子「有希・・。ええ!そうねっ。そうよねっ!!」

(交響曲第7番の第一楽章演奏開始)

(終わり)

SE パチパチパチ(1人)
SE パチパチパチパチパチ(大勢)
SE (歓声もいれてください)

ナレーション「大歓声のなか有希が翔子の前にきた」


有希「翔子・・よかったわ。本当に、今まで最高の演奏だった」

翔子「・・ありがとう。・・みんなも本当にありがとう。私なんて言ったらいいか・・。これで私もなんの悔いもなくやめられる・・」

会長「勝手に辞められても困るんだがね」

翔子「会長!?」

会長「素晴らしい演奏だったよ。こんな素晴らしい演奏するサークルを廃部にするなんてこと、僕にはできないな」

翔子「でも・・部員数が・・」

ナレーション「そのとき有希が堂々な口調でいった」


有希「私、吹奏楽サークルに入ります」

翔子「有希!?貴方・・どうして・・!?」

有希「翔子・・私貴方にまた教わったわ。音楽の素晴らしさ。みんなで演奏する楽しさ。私またこうして貴方と一緒に演奏がしたいの。」

翔子「有希・・」

有希「会長さん。私と翔子。2名だけですが吹奏楽サークルを存続させるというのはできないでしょうか」

会長「うーん。2名か・・。でも吹奏楽サークルは2名だけではないようだがね。」

有希「え?」

学生達「俺吹奏楽に入部したいんですけどっ(男)」「俺も俺もっ!!(男)」「私も入りたいです~!!(女)」

SE ざわざわ音

翔子「これって・・」

ナレーター「そこには演奏を聞いていた学生達がぞろぞろと集まってきたのであった」

会長「これはもう決まりのようだね」

翔子「有希・・」

有希「・・よかったわね。翔子」

翔子「うん・・・うん!!」

有希(こうして私たちは、音楽発表会も大きなの歓声のもと大成功し、吹奏楽サークルを存続させることができた。そして・・・)


翔子「有希。さっ。みんなが待ってるわ。行きましょう!」


有希(お母さん。私は今、目の前に私にとって一番大切な親友がいることに感謝します・・・。)


―FIN―
最終更新:2006年12月31日 01:13