Mystery Circle 作品置き場内検索 / 「亜季」で検索した結果

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  • MC vol.5/亜季
    ...タイトルなし 著者:亜季 「私の悩ましい欲望は、油を注がれたように、恐ろしい勢いで燃え上がったのである。」 なんて、いかにも文章みたいな台詞を、キーちゃんは口に出して真顔で言う人だった。 ちょうど初体験の話を、みんなで面白おかしくバカ笑いしていた時にあまりにも真顔過ぎるのが妙に可笑しくて、みんなで笑い転げていたことが懐かしかった。 今夜も女同士、バカな話をするために同窓会を開いている。 「京子~、キーちゃんのあの時の台詞覚えてる?」 「覚えてるも何も忘れられないって!」 「だよねー!・・・でも、もうあの文書染みた台詞も聞けないんだね。」 「・・・うん。」 1年前、居酒屋の同じひとつのテーブルを囲んで笑っていたキーちゃんは、今年からはもうこの場に来れないのだ。 「でも・・・キーちゃんのことだ...
  • MC vol.21/亜季
    ...エゴイズム  著者:亜季  美しいと感じたものを、そのまま美しく表現しようと努力する甘さ、おろかしさ。  「美しいものを美しいままに」描くことは、おろかにも人のエゴイズムでしかありません。  なぜなら、美しさの概念は全体の空気感からくるものであると言えるからです。  対象を立体から平面に置き換えるには、目に見えない空気を形にするか、空間をゆがめた分を補正するかしない限り不可能でしょう。  つまり、人は「美しさを置き換える」という甘いエゴのために、おろかにも「偽り」を描くのです。  しかし、それが悪いことでは決してなく、それらを踏まえた上で、人が人であるがゆえのひとつの「表現」として大切な財産的行為だと私は言いたいのです。  今も名を残す芸術家たちの中には、そのエゴを表現するために一生を費やした人物も多くいます。  あの男もその一人だと言っていいでしょう...
  • MC vol.11/亜季
    ... ままごと 著者:亜季 「なんでだろ…うちらの歳って、一発殴られなきゃ現実に気づけないの。」 「キミらの歳じゃなくても、きっとみんなそんなもんだよ。 10も歳の離れたボクだって、そんなもんだしね。」 「・・・でも・・・」 「でも?」 「・・・でも、殴られるのはやっぱり怖い。」 「そりゃそうさ。 誰も殴られたいために分からないことを作ってるわけじゃないんだし。」 「殴られなくても気付ける方法ってないのかな?」 「うーん・・・。ないかもしれないね。」 「痛いのはイヤ。」 「人生ってやつは、『ままごと』をしないと解決しないんだよ。 悩んだり理解されたりっていう『ままごと』をして、学んでいくんだ。」 「・・・理解されたりって?・・・」 「『ままごと』には相棒が必要な...
  • MC vol.7/亜季
    ...機嫌な熊さん 著者:亜季 冬眠しそこなった熊のように不機嫌そうにウロウロしていた。 いつもならもうベッドの中にいる時間だというのに、 そんな風な咲子はいつもと明らかに違っていたのだ。 そしてオーブントースターに、 たっぷりとチーズとトマトとベーコンを乗せて焼こうとしている。 「え?こんな時間から食べるの?」 「・・・何か文句ある?」 咲子のあまりの機嫌の悪さにうまく言葉を返せない。 「・・・何かあった?」 恐る恐る聞く俺に、今まで見たこともない顔を向けた。 なんていうか、その・・・ まさしく「冬眠しそこなった熊」のような苛立っている顔だった。 お手製ピザトーストを皿の上に乗せてテーブルで一息つくと 咲子は俺をじっと見た。 「・・・聞いてくれる?」 「う・・・うん。どうした?...
  • MC vol.17/亜季
    ... 夢  著者:亜季 手足の震えと口腔の乾きに、彼は夢の世界から現実へ引き戻された。 昼間でも暗く、たった4.5畳の狭い この部屋で過ごすようになってからずっとそうだった。 彼にはお金はなかったが、どうしても親の小言に耐えれなくなり 「とにかく安い部屋お願いします!」と不動産屋に言ったら 家賃3万で紹介されたのがこの部屋だった。 将来、ミュージシャンとして食べていきたくて、 今は必死で毎日毎日、 喉がカラカラになるまでトランペットを吹いていた。 高校の時、憧れの先輩から譲り受けた大事なトランペットだ。 でも、トランペットは場所もとり 4.5畳のこの部屋では、寝床を削らないとどうにもならない。 そして、今では抱き枕状態になっていて 枕と違ってケースは硬いから手足も休まらず、しびれるばかりだ。...
  • MC vol.18/亜季
    ... 自分専用  著者:亜季 あたしの入り込む隙間は、もうそこにはなかった。 小さなダンボールを器用に組み立てて 「ミヤの部屋!!入ってもいいよ!」と 満面の笑みでダンボールに入り込んでる娘。 「ママ、入らないのー?」 「うん。後で、ミヤがいない間に、『コッソリ』入っておくねー。」 「えー!『コッソリ』入らなくていいのにぃー!」 「ありがとー。でも、今はゆっくりミヤが入っててね。」 「はーい!」 入ってもいいよと言われても ミヤの体サイズのその『ダンボールの部屋』には どんなに頑張っても、私の体じゃ壊してしまいそうだ。 最近、ミヤは何かと「自分専用」に興味を持つようになった。 私が化粧をしていると、 「ミヤもミヤ専用の『けしょうひん』ほしいー!」 って言ってきたり...
  • MC vol.8/亜季
    ...ートの上の魚 著者:亜季 私はびしょびしょのコンクリートに投げ出された、とてつもなく大きな魚の死骸だった。 「ミィ、愛してるよ・・・。」 その言葉と裏腹に、レイの体からは私を疑う不安さが全身で伝わってくる。 信じられずに愛されることが、 こんなにも苦しいものだとは思っていなかった。 ベッドの上で身動きを取れなくなった私は、 生きながらにして コンクリートの上に投げ捨てられた魚のような気分だった。 私は海に戻りたかった。 けれど、例え海の中でなくとも コンクリートの上でも愛という水があれば苦しいながらも いつか大好きな優しい海に戻れる可能性を信じて 新しい海を探そうとは思えなかった。 大好きな海を当たり前のように思いすぎて、 自分に合いもしない他の海に目移りした自分が情けなかった。 ...
  • MC vol.16/亜季
    ... 夢の時間  著者:亜季 その思いと昔の恐怖がほんの短い時間、重なった。 「いつまで、ヨウコはここにいるの?」 ひっそりと静まり返った夜の寂れた駅前。 いつものように、スーパーでの仕事も終わり、 ヨウコとアサミは駐輪場から自転車を取りに向かう途中だった。 来月末には アサミが海外へ音楽の勉強をしにいくと決めたことを その時、初めて知った。 小学校から中学も高校も大学もずっと一緒で、 一時期、違う仕事に就いたけれど 結局、最近はお互いに同じスーパーで うだつの上がらない顔で一緒にアルバイトしていたアサミが、だ。 毎日毎日、同じ日々が繰り返されていく。 この生活にもヨウコは慣れてしまって、 以前ほど、この生活がそれほど嫌でもなくなってきていた。 けれど、昔は、好きでも...
  • MC vol.14/亜季
    ... 空気代  著者:亜季 「空気もそのうち、有料になるぞ。」 ナオキは、ネクタイを緩めながらナミに言う。 「はいはい。」 「聞いてないだろ。」 「聞いてるって。」 カーテン越しに三日月が光るこの部屋で、 ナミは髪をときながら、風呂上りの手入れに必死だった。 「じゃあ、俺の言ったこと、復唱してみろ。」 「食うにもそのうち、いるようになるぞ。」  ・・・ナミがまた、とてつもない聞き間違いをした。 「・・・そんなこと言ってねぇって。って何がいるんだよ?」 「え?親からの仕送り。貯金が底につきそうなんでしょ?」 キョトンとした目で俺を見るナミ。 俺のがキョトンとしたいほうだ。 「こうなったら、『親からの援助は受けない!』なんて意地はってられないもんね。」 確かに俺の貯金は底に...
  • MC vol.12/亜季
    ... 寝言 著者:亜季 「調子はどうですか?」 「うーん・・・あんまり変わらないです。」 「病気ではないのは確かなんですがね・・・。」 ここ最近、通院している病院で繰り返される会話を 今日もまた繰り返している。 事のきっかけは、美紀が上司に叱られた時だった。  * * * 「今日は仕事が少なくて楽だなー」なんて思っていた時、 上司が出張から帰ってきた。 帰ってくるなり上司は美紀のそばに来て、一言たずねた。 「頼んでた仕事、できた?」 「・・・はい?何か頼まれてましたっけ?」 「何言ってるんだ。昨日の帰り際に新築物件の資料作り頼んでいただろ。」 「・・・そんな仕事、聞きましたっけ?」 「おいおい・・・あれだけ『はい!』ってきちんと返事しておきながら、後から『聞いてません』はないだろ!」 ...
  • MC vol.6/亜季
    ...タイトルなし 著者:亜季 「さっき、そこで見つけたんだけど、トイレットペーパーで……」 朝子がそう言いかけたとき、ドアのチャイムがなった。 僕は、その言葉が妙に気になったけれど、ひとまず朝子を待たせて玄関へ出た。 「・・・あれ?」 なぜか玄関には誰もいなくて、ピンポンダッシュされたかと思って、 僕はイラッときて思いっきり玄関ドアを蹴飛ばした。 「・・・あの・・・」 「・・・え?」 その瞬間、誰もいないはずの玄関から小さな女の子の声がして僕は思わずドキッとして振り返ると ビクビク怖がった顔の、背中に羽の生えた小さい『人形』がプカプカ空を浮いていた。 僕は絶句した。 「あー!トイレットペーパーで遊んでた子と似てるっ!!」 いつの間にか僕の背中から、朝子がひょこっと顔を出している。 ...
  • MC vol.20/亜季
    ...絵のモデル  著者:亜季 「絵のモデルになるの。」  日が沈む時間でした。  アトリエの大きな窓から差し込む西日で逆光になり、彼女の顔は見えませんでしたが、細長く伸びる影がとても綺麗で、僕の目は思わず釘付けになりました。 「ん?見とれてる?」  嬉しそうな声で彼女は僕にそう聞くので、慌てて僕は「誰のですか?」と聞き返すと、彼女はもっと僕に近づき、満面の笑顔でこう言ったのです。 「綺麗に描いてね。未来の有名な画家志望さん。」  それからです。 僕と彼女は毎日アトリエで会うようになったのは。  彼女は背がスッと高く、自分はチビ。  彼女は腰がキュッと細く、自分は未成年にして既にビール腹。  彼女はふわっとした緩やかなウェーブを描く長く黒い髪で、自分はゴワッとした大仏みたいな天然パーマ。  そして、自分の方...
  • MC vol.13/亜季
    ...まくった道  著者:亜季 途中でそれる道などどこにもない。 急な斜面と岩の壁だけ。 何の面白みもない、 ただまっすぐな息苦しい窮屈な道を歩いている。 まるで、そんな夢の中にいつまでも溺れているような感覚だった。  * * * 「え?意味分かんない」 「どこがいいの~?センス悪っ!」 「あなたって変な人!」 いつもユミは女の子の輪に馴染めないでいた。 何を言っても誰も理解してくれない。 理解されないだけならまだしも 好きなものまで否定や拒絶されるばかり。 昔からそうだった。 ―話せば分かる、なんて誰か言ったんだろう? ユミは中学生の頃に大好きだったカエルやヘビ、イグアナなどの 爬虫類の写真のコレクションを 仲のよかった友達に気持ち悪がられ 女の子たちの間...
  • MC vol.15/亜季
    ... 不思議の国 著者:亜季 終わりと始まりはいつもいっしょにやってくる。 今までいつもそうだった。 何かが終われば、何かがすぐに始まった。 何か失敗しても、全くできるようにならなくても、その場限りの話。 でも、何度も同じ失敗をしたり、 コピー取りですら、容量の悪くて全くできるようにならない、 会社へも遅刻をするか、行くのが早すぎるかの極端さ。 それでいて、責任感も出なければ、政治にも疎い。 その上、人の話は聞かないくせに、自分の話ばかりする。 たとえ冗談でもからかわれると、すぐに泣いてしまう。 学生の頃は、周りも笑って許してくれたから気にならなかったけど、 社会に出て、周りの大人たちに馴染めずに 大人になっていく友達も離れていく。 エリコは20代半ばになって初めて、 知能障害があることを知ってしま...
  • MC vol.8/松永 夏馬
    ...セリフを吐く男を工藤亜季は冷ややかな眼で見つめていた。パソコンのチャット画面にリアルタイムで表示され続ける男の言葉に、亜季は小さく舌打ちをしてから『ありがとう』とだけキーボードに叩きこんだ。 『病気のせいで周りから特別視されるのってイヤだよね。オレもそういう経験あるよ』 『うん……。自分はとてもつらいのに、みんな変な目で見てくるし』 『大変だよね。わかるよその気持ち』 『そう言ってもらえると、ちょっと気持ちもラクになるかな』 『そりゃ良かった。うん、応援してるよ。頑張って!』 (うるさいヤツだ)  亜季は小さくため息をついてキーボードから指を離した。 「この人も……同じ“だっちゃ”」  なにもわかっちゃいないのはあんたのほうだ。所詮自分の思惑など他人にはほんの毛程も理解されるわけがないんだ。ネットの世界だけでし...
  • MC vol.7
    ...ロウロしていた。 亜季 ◎かじりかけのピザトーストが皿の上ではねる。 暇子 ◎改札をかけ抜け、三段とばしで階段を転がり降りる。 ろくでなしブルース ◎のどにささった小骨みたいに、僕の頭の中に引っかかって離れなかった。 ホクト ◎あとは五つの年の差のみ。 Nomad ◎懐中電灯なんかつける余裕もなかった。 松永 夏馬 ◎あのときの僕とそっくりだった。 癒月ハルナ ◎サンタクロースにでも貸してやれるほどのビッグサイズだったのだ、 塵子 ◎置いてあった彼女のピーコートとカバンを脇にかかえた。 一茶 ◎もっと驚いたのは、知っていながら彼が今まで黙っていたことだった。 黒沢柚月 ☆私にむけられる怨嗟があるとすれば、それは無言の他にない。 知 ☆夜がもう行く手一杯に立ちふさがっていて、彼女はこわかった。 なずな ☆そうしなければ...
  • MC vol.15
    ... 松永 夏馬 亜季 七夜実 Clown フトン 一茶 出題者:フトン 作品名:『いつも笑顔で』 著:宇佐美百合子 正解者:真紅(カンニング) コメント 名前 コメント
  • MC vol.20
    ...モデルになるの」 亜季 ◎胸が焼け焦げそうなほど強く、自分は願ったのです。 ブラックジョーカー ◎あとがき 出題者:ヨーノ 作品名:『“文学少女”と死にたがりの道化』著:野村美月 正解者:無し コメント 名前 コメント
  • MC vol.18
    ...こにはなかった。 亜季 ◎例えばそこは、何の特徴もない街中。 ブラックジョーカー ◎嗚呼、この音はなんて耳障りなんだろう――。 なずな ◎バランスが崩れている。境目が見えなくなっている。 ホクト ◎「だから、ミスをしたのはお前だ」 松永 夏馬 ◎――俺の仮面が剥落する番だ。 朔 ◎そしてその瞬間だけは、言葉通り心から永遠を望む。 出題者:せるうぃあ 作品名:『僕らはどこにも開かない』 著:御影瑛路 正解者:無し コメント 名前 コメント
  • MC vol.5
    ...がったのである。 亜季 ◎私は時々思うことがある。 李 九龍 ◎私を玄関に見送る彼女の顔が、淋しく悲しげにさえ見えたほどだった。 kazumi ◎彼女は小さな声ではあったが、心を込めてかきくどいた。 ろくでなしブルース ◎私は自ら嘲るように笑った 塵子 ◎彼女は少し青ざめて、まだ考え込んでいた。 一茶 ◎私は何かしらゾッとして、前のガラスに映る人の姿を見た。 出題者:kazumi 作品名:「陰獣」 著:江戸川乱歩 正解者:知(著者名のみ正解) コメント 名前 コメント
  • MC vol.14
    ...、有料になるぞ。 亜季 ◎この暗さではどうせ何も見えそうにも無いが。 AR1 ◎誤解は疑惑を生むものだ。 おりえ ◎「こいつはびっくりだ!」 真紅 ◎暗がりではあったが、全員の愕然とした様子が分かった。 高木京理 ◎むろん、そんなことはどうでもよかった。 BEAT ◎胸をなでおろしたのはつかの間だった。 ブラックジョーカー ◎懸命に考え、ついに答えを見つけた。 李 九龍 ◎「理由も無く来るはずがない。」 フトン ☆誕生日って自分と知り合った日なんだろうね。 Clown ☆だれでも、出会った瞬間から、別れに向かって邁進しはじめるのさ。 なずな ☆人間って、たった一匹だけにしちゃうと死んじゃうんだって。 一茶 ☆最後は誰よりも自分が生き延びることを選ぶのさ。 七夜実 ☆人間はね、みなフェチなの。 ヤグタケ ...
  • MC vol.17
    ...へ引き戻された。 亜季 ☆僕、そういうジョーク、あんまり好きじゃないんだけど・・・。 フトン ☆夏の暑さはまだ地上にずるずると居座り続けている。 朔 ☆「こういうのを天邪鬼って言うんだよ」 松永 夏馬 ☆気長に待っていてくれた客は、選りにも選って一番会いたくない相手だった。 なずな ☆これも立派な犯罪だ。 出題者:nymphaea(◎マーク) 作品名:『獄中歌』 著:アポリネール作 堀口大學訳 正解者:無し 出題者:望月来羅(☆マーク) 作品名:『薬屋探偵妖奇談シリーズ《悪魔と詐欺師》』 著:高里椎奈 正解者:無し コメント 名前 ...
  • MC vol.16
    ...時間、重なった。 亜季 ◎想いを目の前の相手に伝えたい。 LAS ◎答えを欲しがり、せがんだのは、いつも自分の方だった。 フトン ◎ちゃんと聞くから、ちゃんと話せ。 七夜実 ◎「いや、さっきの賭け。乗るわ」 AR1 ☆勝負師だなぁ。 nymphaea ☆そんなことを考えているうちに、パーティーは終わってしまった。 李 九龍 ☆すみません。ビンタしていいですか? おりえ ☆「あなたって麻薬みたいな人ね」 松永 夏馬 ☆終電なくなっちゃう。 一茶 ☆負けるな、オレ! ホクト ☆断る。 ブラックジョーカー ☆おまえ、ぶっちゃけすぎだろ。 kazumi ☆ボクはパラソルの下で微笑んでますよ。 真紅 ◎膿み始めた傷のように、どくどくと熱を持って疼くのだ。 出題者:なずな(◎マーク) 作品名:『バッテリーⅤ』 著:あさのあつこ...
  • AMC vol.2
    ...いるのかしら。 亜季 ◎「ひっそり目立たなくして、男の熱い視線を拒むんだね。相手が毛嫌いしている男性だからかな」 一茶 ◎自分の肉体を切り裂く魔物のような欲望と闘っていた。 タイラヨオ ◎「ここにいろよ」 出題者:おりえさん   作品名:『ちぎれたハート(ハーレクイン)』 著:ダイアナ・パーマー 訳:竹原麗  正解者:無し コメント 名前 コメント
  • MC vol.21
    ...さ、おろかしさ。 亜季 ◎むし暑い夏の夜でした。 空蝉八尋 ◎「この野郎。キスしてやるぞ」 李 九龍 ◎三昼夜、自分は死んだようになっていたそうです。 ブラックジョーカー ◎一週間ほど、ぼんやり、自分はそこにいました。 希彩 ◎(世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?) 知 ◎「お芝居が、うまいのねえ」 なずな ◎ほとんど入神の演技でした。 真紅 ◎弱虫は、幸福をさえおそれるものです。 望月来羅 ◎ほとんど生れてはじめてと言っていいくらいの、烈しい怒りの声が出ました。 一茶 ◎お酒を飲んで、こんなに我を失うほど酔ったのも、その時がはじめてでした。 AR1 ◎「お父ちゃん。お祈りをすると、神様が、何でも下さるって、ほんとう?」 ゆずり ◎いくらでも、いくらでも泣けるのでした。 グラン ◎「勘定な...
  • MC vol.13
    ...面と岩の壁だけ。 亜季 ☆曲がって、曲がって、曲がって、曲がる。 七夜実 ☆「興味深いね」 AR1 ◎けれども、私は何よりも退屈と、平穏とを怖れた。 出題者:幸坂かゆり(◎マーク) 作品名:『悲しみよこんにちは』 著:フランソワーズ・サガン 正解者:無し 出題者:高野時雨(☆マーク) 作品名:『麦の海に沈む果実』 著:恩田陸 正解者:無し コメント 名前 コメント
  • MC vol.11
    ...に気づけないの。 亜季 ☆ままごとには相棒が必要なんだよ。 AR1 ☆そのニュースを流しおえると、TVは一斉に白くなった。 ホクト ☆人間って、うえ死にするのは割と大変らしいけど、かわき死にするのって、割とすぐみたいじゃない。 一茶 ☆人が何とかとりもどしてあげたのに、理性の奴は、平気で人の感情を逆なでにするようなことを考える。 松永 夏馬 ☆もう少しで、あのらせん階段の上の扉、あけることができたのに。 暇子 ☆夢を見たのはどなたでしょう。 李 九龍 ☆少なくともここに一人、あんたがいてくれて良かったって人間がいるってことは、絶対、何かの証拠だ。 幸坂かゆり ☆そのキャンバスに、二十年かかって、あんたが絵を描いたの。 出題者:AR1(◎マーク) 作品名:『愛してるぜベイベ★★』 著:槙ようこ 正解者:無し 出題者:晴(...
  • MC vol.12
    ...はどうですか?」 亜季 ◎また眠ってしまったらしい。 ホクト ◎たった一人洞窟の中の暗いお風呂に入っている。 七夜実 ◎最初に戻ってきた現実感覚は音だった。 ネコタ ◎さあ、コンセントに差し込みなさい。 李 九龍 ☆受話器の向こうでも雨の音がする。 一茶 ☆俺のことはあいつの目にはどう映ってるんだろう。 nymphaea ☆「こうやって空見てると、だんだん足とか背中とかもぞもぞしてこない?」 幸坂かゆり ☆「ふうん。それで?おまえも自殺したいのか?」 ヤグタケ ☆「ロマンチスト?俺が?」 暇子 ☆このクズ女の屍を踏み越えてください。 黒沢柚月 ☆「ふん。じゃあ何かよ。おまえはまともだって言うのかよ。不純異性交遊してるくせに」 おりえ ☆目をキラキラさせて「うんうん」と呟く。 真紅 ☆このみみっちい炎は、マッ...
  • MC vol.6
    ...ペーパーで……」 亜季 ◎「えらく遠大な計画だな、おい」 おりえ ◎「じゃあ、しりとりでもする?」 シーメル ◎「問題は冷蔵庫よ」 絵空ひろ ◎「数が違ってたじゃないか」 仁野 ◎「俺が考えてるのは、誘拐事件なんだな」 カラス ◎「その証拠に、ちゃんとビールジョッキまで冷やして、用意してあるじゃないか」 松永 夏馬 ◎「あんなのどうせ、ビールの泡みたいなものだったんだから」 GURA ◎「誰かが飲んだんですよ、一本だけ」 一茶 ◎「誰が中性洗剤だ」 知 ◎「またそんなシュールな冗談を」 塵子 ◎「――牛が見たい」 Clown ◎「女性にぶたれるなんて、男冥利に尽きるとおもうけどなあ、俺」 おデブちゃん ◎「サングラス男だからサンちゃん」 なずな ◎「何しろ、自分が殺したとしか思えないような状況だからね」 ...
  • MC vol.8
    ...魚の死骸だった。 亜季 ◎それが私にも伝染していたのだ。 塵子 ◎布団に横になって目を閉じると、マンホールの蓋がぱくぱくと動いて、暗い穴が口をききはじめる。 晴 ◎雨なんかもう降ってないのに、傘をさしてゆっくりと歩いてくる人がいる。 癒月ハルナ ◎「死んだことないくせに」 絵空ひろ ◎それは目を開けてからもしばらくの間、宙を漂いながら私にまとわりついた。 Nomad ◎「どうして裸なの?」 暇子 ◎私はあなたを信用している、あなたも私を信用してよろしい、と言っているように。 おりえ ◎「いやだ、消えろ」と私は呟いたけれども、それは不気味な笑い声を洩らしただけだった。 なずな ◎私の目はぎゅっと閉じたままで、背伸びした爪先はぶるぶる震えた。 真紅 ☆それは侮辱として受けとっておく。 李 九龍 ☆いやそれこそが真理なのだ...
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