いつも通りキャラ崩壊です。
私は絶姫。 本名は歴史が語ってない。
私は…余り言えないけど、女の子が大好き!
どちらかというと強い女の子の方が好きかしら?
だから、強い女の子がいるという越後までやってきたの!
上杉景虎というお方で、物凄い男の子が好きな人らしいわ。
こうなったら黙ってられない。
私は早速、食べられるように男装をして、越後まで追いかけたわ。
追いかけたのはよかったけど、そのー…あー…景虎様って、どこからどう見ても男の人だったわ。
男の人も嫌いじゃあないんだけど、恋愛するとしたら女の子の方が良いわ。
だから寸でのところで側近さんに女だってバラしちゃった。
…そしたら河田っていう女の子っぽい男の子に追い出されたわ。
いや確かに男装してもぐりこんだ私の方が悪いけど、帰れは酷いと思う。
とはいえ、余り私がうろちょろしてたらお兄様に迷惑が掛かるから、今回はさっさと帰る事にする。
その筈だった。
「あの……絶さん?」
私は何故か、馬小屋の中で一人の女の子を押し倒していた。
彼女の名前は伊勢。 …景虎様と両思いになったんだけど、運命が悪戯をして別れる事になったらしい。
悲しんでたから、ちょっと食事に誘っただけだったんだけど。
「……どうして?」
泣きそうな顔で伊勢姫が話しかけてくる。
どうしてこうなったかは私が聞きたい。 しかし聞いても答えなんか帰ってこないので、自分で考える事にしたわ。
そうそう、食事に誘って、話しているうちに……ああうん、惚れちゃったんだ。一目惚れ。
「好きだからよ!」
だから押し倒した。うん、自分で言うのもあれだけど、凄い我侭。
けど私考えるより体が先に動いちゃうの。
早めに動かないと取れるものも取れないのが、乱世ってもんでしょう!
「え!? でも、私達女同士」
「うるさい!!今の私は男装している!即ち男!!
大体戦場では男同士が性器をちゃんばらするのは日常茶飯事って、この前「お鍋ちゃん」という女の子が叫んでた!」
「そんな…無茶苦茶ですよ!」
口では否定しつつも、伊勢姫は抵抗すらしない。
そんなに怖いのかな、私。
しかし、ここまで来たらもう後には引けない。
私は彼女の白い浴衣に手を掛ける。
「あ……。」
「痛かったらごめんね!」
私は、伊勢姫の小さく白い体を、獣のように貪った。
多分今私は一番世の中で醜い女だと思う。 けど自分がそうなってもいいと思えるほど、伊勢姫は可愛い。
気立てが良く、良く気が付き…少し大人しいけど、芯は強い。
そんな女を滅茶苦茶にできると考えるだけで……私は。
「……頂きます!」
そして私は、少女が大事に大事に取っておいたはじめてを、強奪した。
明らかな強姦。 だけど、伊勢姫は叫びもせず、ただじっとそれを受け入れてくれた。
口では否定しつつも、意外とこういうのが好きだったご様子で。
「もう、馬鹿……」
裸になって、ぷんぷんと怒る伊勢姫。ああ確かに貴方の言うとおり、私はお馬鹿だ。
「けど、気持ちよかったでしょ?」
女の子同士なんだから、気持ちいい場所はわかるのさ。
「もっと貞操ってものをですね!」
「…や、まあ…ごめんなさい」
とりあえず謝った。 しかし、折れたのが駄目だった。
「今度は私の番ですよ!」
そして攻守が逆転し、次は私の服に手を掛けられる。
私はそのまま、小さな少女に犯される羽目になった。
最後にはお互いぐったりしていた。
勿論理由は、交わりすぎだ。
外は寒いし、馬小屋は不潔なのに、私達はそのまま夜を明かしてしまった。
そして翌朝には、再開を約束し、手紙の宛先を交換した後、別れた。
「またあいましょう。」
「うん、…ふふ、今度は負けないよ!」
余談だが、白状すると今回は負けてしまいました。
だが、その願いが叶うことなく、伊勢姫は出家し…すぐに没したという知らせが入った。
まるで、私が奪ったはじめてを、他の誰にも渡したくないとでも言わんばかりに。
結局あの後は手紙の交換くらいしかできなかったけど、もう一度くらい会いたかった。
そして私も今、病床にいる。
やっぱり馬小屋で裸になるのは衛生上いけなかったのかもしれない。
けど、後悔はしていない。…いやまあ伊勢ちゃんをあんなところで犯したのは悪かったけど。
「……待ってなさい、地獄に落ちたって、貴方を迎えに行くんだから。」
死ぬのは怖いし嫌だけど…けど、良く考えたら約束もしていたことだ。
守らないとまた怒られるだろう。 それも良いかもしれない…けど……。
さて、眠くなってきた。このまま寝てしまおう……。
おやすみ………。
勘違いから始まった一瞬の百合の花。
これはそんな、小さな物語。
最終更新:2011年01月04日 21:34