塗料の重ね塗りの話
塗料を適度な硬さに伸ばすためにはシンナーを使う。
このシンナーは塗料の種類によって使用するシンナーの種類はまちまちだが、大別すると『強溶剤』と『弱溶剤』に分けられる。
『弱溶剤』特に『一液型』と呼ばれる硬化剤が不要な塗料の上に『強溶剤』の塗料を重ね塗りすると縮みやひび割れを起こすことがあるため、通常は使用しない。
逆に『強溶剤』の塗料の上に『弱溶剤』の塗料を塗る場合は縮みやひび割れを起こすことは少ないが、組み合わせによってはすぐに剥離してしまうことがあるため、『シーラー』あるいは『プライマー』と呼ばれる密着性を高める塗料を使用する。
また、最近では水で塗料を伸ばす『水系』の塗料があるが、こちらも『強溶剤』を上塗りすると縮みやひび割れを起こすため、上塗りする場合は『プライマー』を塗装した後『弱溶剤』か『水系』の塗料を上塗りする。
水系塗料について
通常水と油は混ざり合わないと言われているが、マヨネーズは酢を溶かした水と食用油を混ぜあわせて作られたもので、長時間放置していても分離しない。
なぜマヨネーズが分離しないかといえば、卵が油脂成分を包み込むことで水の中に油が溶け込めるようになったためで、この状態を『エマルジョン』と読んでいる。
水系塗料も同じように『エマルジョン』構造にすることで塗料が水に溶けるようにたもので、塗料から水が蒸発すると残った油脂成分が母材を保護する。
なお、一度乾燥すると水では溶解しないが、シンナー等の有機溶剤には溶ける。