〇 シェリング
シェリングの哲学は、学者によって、彼の歴史区分が分かれる。
ここでは、シェリング哲学を四期に分け、解説することにする。
〇 第一期 自然哲学の時代
第一期は自然哲学の時代と呼ばれる。
我も非我も絶対我の所産であり、従って自然は非我と対立する意味での所産ではない。
むしろ我と非我を内含する神の所産である。
自然の諸現象は、我々の意識の中に活動するところの同一の神の現れである。
ただ自然が神の精神に無自覚であるのに対し、人間は自覚的であるという差があるのみである。
精神は自然の進化の所産であるならば、では、自然はいかに進化するのか
そこでシェリングは極性の方法を適用した。
自然は一なるものが、二つの反対に分かれ、それがまた、一なるものに結合しようとする努力によって発展する。
精神の段階にくると自然哲学が終わって、精神哲学が始まる。
ここで自然(シェリングの自然哲学)と精神(
フィヒテの知識哲学)の両哲学によって世界観が得られるに至る。
〇 第二期 先験哲学・美的観念論の時代
第二期の哲学は、先験哲学・美的観念論の時代といわれる。
フィヒテを脱し、科学・道徳・美術を三代段階となした。
自然はその頂点にあって、精神を産出し、精神はその最高の段階として芸術を産出する。
〇 第三期 同一哲学の時代
第三期は同一哲学の時代と呼ばれる。
シェリングは、フィヒテの同一哲学を批判することによって、シェリング自身の絶対者(同一)を立てる。
同一とは、自然と精神がその起源に同一である、ということからきている。
絶対者は、自我と非我を超越したもの、我・非我、精神、自然、客観などの同一もしくは、無差別でなければならない。
万物は絶対者の現れであり、絶対者のもつ同一性は万物いたるところによって見られる。
〇 第四期 自由問題研究の時代
この時代は宗教色を帯び、生命と人格を有する神、つまり、梵神論を打ち立てた。
神は、それ自身の神ならざるものを所有することによって、人格神となる。
神は悪を含むことによって、自己発展をなし、そこに生命があり、自由が出てくる。
人間もまた、こうした神の不調和に起因する。
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最終更新:2007年10月04日 23:50