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(4) データベースを作ってみる 3 phpMyAdminの操作



●挿入

上メニューの「挿入」をクリックするとレコードを入力することができる。
「実行する」を押すとデータを保存することができる。


●表示

上メニューの「表示」をクリックすると既存の全レコードを一覧表示できる。


●検索

上メニューの「検索」をクリックすると検索できる。「演算子」と「値」の欄で検索の条件を指定し、「実行する」ボタンで検索されたレコードが一覧表示される。
  • 演算子について
演算子 意味
フィールドが指定した値と等しい
!= フィールドが指定した値と等しくない
フィールドが指定した値より大きい
フィールドが指定した値より小さい
>= フィールドが指定した値以上
<= フィールドが指定した値以下
LIKE フィールドが指定したパターンとマッチする
%LIKE% フィールドに指定したものが含まれている
NOT LIKE フィールドが指定したパターンにマッチしない
REGEXP フィールドが指定した正規表現パターンにマッチする
NOT REGEXP フィールドが指定した正規表現パターンにマッチしない
IS NULL フィールドがNULLである。
IS NOT NULL フィールドがNULLでない。


●SQL

SQL(Structured Query Langage)とは、データベースにアクセスするための言語である。
SQLでは、挿入(insert)、編集(update)、削除(delete)、選択(select)といった命令を使ってデータの読み書きができる。
上メニューの「SQL」をクリックすると、SQL命令コードを入力することができる。
  • レコードの追加
    • レコードのすべてのフィールドにデータを入れる
insert into テーブル名 values (値1, 値2 ..., 値n)
    • レコードの一部のフィールドにデータを入れる
insert into テーブル名 (フィールド名1, フィールド名2, ..., n) values (値1, 値2, ..., n) 

  • 「’」や「”」
    • このような記号は直前に「¥」を入れる必要があります。
insert into テーブル名 values (値1, 値2 ..., 値n)

  • レコードの削除
    • 条件を指定していないと全部消えてしまうので注意!
delete from テーブル名 where 条件
    • categoryテーブルからidのフィールドが1のレコードを削除する場合
delete from category where id = 1 

  • レコードの変更
    • update命令を使います。
update テーブル名 set フィールド名1=値1, フィールド名2=値2, ..., n where 条件
    • categoryテーブルからidフィールドが5のレコードを、そのnameフィールドの値を「ペット」に変更する場合
update category set name = 'ペット' where id = 5

  • レコードを取り出す
    • すべてのレコードを取り出す。
select * from テーブル名
    • 特定のフィールドを取り出す。
select フィールド名1, フィールド名2, ..., n from テーブル名
    • 条件をつけてレコードを取り出す。
select フィールド名1, フィールド名2, ..., n from テーブル名 where 条件
    • 条件を組み合わせてレコードを取り出す。(prefフィールドの値が「東京都」とsexフィールドの値が「男」の条件を同時に満たすレコードを検索する)「or」を使うと、「または」表現になる。
select フィールド名 from テーブル名 where pref = '東京都' and sex = '男'
    • 値の範囲を指定する。(idフィールドの値が3~5の間)
select * from テーブル名 where id between 3 and 5
    • 値の範囲を指定する2。(prefフィールドの値が○○か□□か△△であるレコード)
select * from テーブル名 where pref in ('東京都', '神奈川県')
    • 文字列を指定する。(nameフィールドの値の先頭に「山田」が含まれるレコード)
select * from テーブル名 where name like '山田%'
検索方法 意味
田% 最初に「田」がつく文字列
%田 最後が「田」で終わる文字列
%本% 途中に「本」が含まれる文字列
%100¥% 最後に「100%」がつく文字列
    • 正規表現を使った検索
      • ※PHPでは「¥s」で数字の集合を表すが、MySQLでは下記表のようになる。
      • phoneフィールドの先頭部分が数字3桁か4桁であるレコードを検索する。
select * from テーブル名 where phone regexp '^[[:digit:]]{3,4}'
文字クラス 内容
:digit: 数字
:alpha: アルファベット
:alnum: アルファベットと数字
:upper: アルファベットの大文字
:lower: アルファベットの小文字
:space: ホワイトスペース
    • nullを検索。(phoneフィールドに値が入っていない人を検索)
select * from テーブル名 where phone is null
    • nullを検索2。(phoneフィールドに値が入っている人を検索)
select * from テーブル名 where phone is not null
    • レコードを並べ替える。(idフィールドの値が5以下のレコードが取り出され、idフィールドの値の昇順に並べ替えられる。)/降順:order by フィールド名 desc
select * from テーブル名 where id <= 5 order by id 
    • 取り出す件数を制限する
    • (limit x, y)先頭からx件のレコードを飛ばし、その後y件のレコードを取り出す。
select * from テーブル名 limit 10, 5


※ XAMPP 1.7.7 [PHP: 5.3.8] での設定項目です。





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最終更新:2012年01月16日 16:17
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