UGN(ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク)
活動理念
組織を維持する。
非オーヴァード社会の秩序を守る。
レネゲイドを研究、組織の運営を助ける技術の開発を行う。
オーヴァード個人の権利を保護する。
上記の理念により運営される組織。元々はオーヴァードの研究と、社会への浸透を目的としていたが、現在は実質、オーヴァードが社会に迷惑をかけないよう見張る組織になっている。
活動内容は主に、ジャームやオーヴァードによる犯罪の防止と、オーヴァードに関する情報の隠蔽。及び、それらの活動を助ける技術や知識の研究。
活動内容に理解を示す協力的な政権の下ではUGNは法的権限を得て活動している。
全体主義的政権下等では政治権力がオーヴァードの統括を行うケースが多く、そのような地域ではUGNは存在しないか、非合法組織として活動している。
日本を始めとするいくつかの地域では、政権に対し協力を取り付けてはいるものの、法的根拠による裏付けを与えられていない。
そしてオーヴァードの存在が基本的に非公開であるため、往々にしてUGNは隠れ蓑となる組織を持っている。
組織図
UGNは中枢評議会(アクシス)を頂点とする、国際的な非営利団体である。
その活動理念の都合、UGNはNGOだったりNPOだったり財団法人だったり株式会社だったりと、地域ごとに様々な側面を持つが、その目的自体は一致している(はずである)。
アクシスの評議員は世界中におり、そのサミット会議は衛星通信を用いて行われる事もあるが、直接顔を突き合わせて行われる会議はニューヨークかスイスで開催される。
その構成員はUGNの出資者と、コードウェル博士の後継者である技術者からなり、常に6名のオーヴァードと6名のノーマルがビッグ12として頂点に立つ。
とはいえ、たった12人、しかもその内訳まで固定するという構造はバランスが良いと同時に理想化されすぎて無理があり、実際には非常任評議員として、総勢40名ほど
(適当に変わる訳ではないが、新しい組織であるため改変も多い)が加わる。
UGN本部はイギリスに置かれ、その下にヨーロッパ・アメリカ・アジア・アフリカの4つの大陸支部が設置されている。UGNは軍隊ではないが、大陸支部はUGN内で「Theater(総軍)」と軍隊的な呼び名で呼ばれ、大陸支部長は大将(General)と呼ばれる。
そこから下は流動的に編成される。例えば日本ならば、アジア大陸支部/東アジア地方支部(Corps)/日本支部(Brigade)のような位置づけとなる。
日本支部(中央支部 あるいは 日本UGN)
世界規模で見れば支部だが、日本国内で見れば日本UGN本部として機能している。
本部長は桐谷雄吾。規模としては当然ながら国内最大で、100人を越す運営職員と、200人を越す実働部隊からなる(下位組織となる大小支部を含めれば、数千人規模の組織である)。
構成員の大半はオーヴァードであるが、オーヴァードの欠点を補う為、また単に思想的な理由により、ノーマルの構成員も数多くいる。
UGNの活動理念は国家の枠を越えているが、日本国が自由主義陣営であるため、(非オーヴァードの社会秩序を守るという)目的に則して、そちら寄りのスタンスを取っている。
日本UGNは日本政府の承認を得て、政府の保護と協力の下に活動を行っている。
しかしながら日本におけるオーヴァードの存在は公的見解では「病人」である。
オーヴァードが持つ超能力に関しても「そういう話もあるけど、科学的裏付けがなされた訳じゃないよね」程度である為、UGNが市民に対して何らかの権限を行使できる訳ではない。
※通報して警察・消防を中心に公的機関からの便宜を受けたり、協力体制を取ったりする事は出来ても、市民に対し強制力を持つ訳ではない。
中央支部(本部・日本UGN)
東京都千代田区に本部事務所を構える。霧谷支部長のオフィスもここにあるが、本部事務所自体が担う役割は限られており、各地に研究施設や直轄部署の拠点が点在している。
有事に政府と連携する為のチョイスだが、政府との利害が対立した場合などに独立して行動する上では不便な立地であり、移転を求める声もある。
地方支部(大支部)
北海道・東北・関東・中部・近畿・中国四国・九州・沖縄の7つからなる。
規模は様々だが、本部や末端の支部より規模は小さく、役目は複数の支部が連携する際の繋ぎ役に留まる。霧谷が出張って取り仕切る事の多い日本支部においては、形骸化の傾向にある。
各小支部の連携をスムーズにする為のスタッフや、中央との繋ぎを請け負うスタッフが主で、大抵の大支部長は小支部長を兼ねている。
都市支部(小支部)
人口やオーヴァード事件の発生率に応じて設置される支部。
構成員は半数近くがオーヴァードだが、現地のオーヴァードの受け皿となっている側面もあり、実働スタッフの大半は非オーヴァードである。
支部長や主要エージェントは全てオーヴァードで構成されているが、オーヴァードの特性(長時間の任務に向かない)上、非オーヴァードのスタッフが欠かせない。その人数は様々だが、20~200人ほど。
一つの県に大体2-3の支部があるイメージで、人口の多い地域なら多数あるし、逆に人口の少ない地域なら1つの支部が広範囲を担当しているケースが多い(余談だが、その半数近くが東京とその近郊に集中している)。
もっともこれは一般論で、例えば多数の島で構成される沖縄県には人口に比して多くの支部が設置されている(大陸から近く、はみ出したオーヴァード犯罪者が流入する数が多いという理由もあるのだが)。
名目上国内に空白地はなく、どんな僻地もいずれかの支部が担当しているのだが、実質上は穴だらけの体たらくであり、人員の増強と組織運用の効率化が今後の課題となっている。
余談となるが、日本で中央支部・大支部・小支部と当てられている単語はそれぞれBrigade(旅団)・Battalion(大隊)・Company(中隊)となっている
(蛇足ながら日本支部は東アジア支部に所属しているが、東アジア支部はDivisionとなっている)。
更に支部長はそれぞれBrigadier(准将・上級大佐)・Major(少佐)・Captain(大尉)となっていて、支部の規模毎に明確に異なる役職である。
これらの名称は言うまでもなく軍隊から来ており、軍隊のない日本ではそもそもなじみがない(それどころか忌避される)文化であるため、現在のように曖昧模糊とした名称が採用されたようだ。
独立部署
ストライクハウンド等の、日本UGN直属の部署。規模や人員は必要に応じて様々。部長は海外支部ではMajorかCaptainに相当する。
下記のような部署がある(必要に応じて拡充)。
保安部
UGN内での治安維持を目的とする部署。警備を請け負う。主に「うわーだめだー」するのが仕事。
技術部
研究・調査と新技術を用いた開発を目的とする部署。大体襲撃されたり、研究対象が暴走したりして「うわーだめだー」する。
レネゲイドそのものを研究する、通称アールラボが有名。多分ノイマンとソラリスが多い。
治安部
オーヴァード事件の後始末を担当する。支部では対処しきれない隠蔽工作や医療処置などを請け負う。
出てくるのはクライマックスやオープニングの最後だけで、あまり「うわーだめだー」しない。
査察部
UGN内部を監視する部署。
モラルの低い(否応なくオーヴァードにされる人間や、ただ能力が高いだけの子供に高いモラルを要求するのは酷という物だ)UGNにおいては、彼らのおかげで背信行為による問題が表面化しづらいはずなのだが、
シナリオには大抵「身内を狩り立てる中ボス/ラスボス」あるいは「やりすぎてジャーム化したラスボス」として登場する。
戦術部
文字通り、戦闘を請け負う部署。登場する時はほぼ確実に「うわーだめだー」要員。
ストライクハウンドというニックネームが与えられており、鳴り物入りで現れては「うわーだめだー」する。多分ブラックドッグが多い。
参考:世界のUGN
中枢評議会(通称アクシス)
│
UGN本部
├アメリカ支部/南北
├ヨーロッパ支部/東西・オーストラリア支部
├アジア支部/西南東の3つに加えてオセアニア支部
└アフリカ支部/東西南北中央の5支部
※オーストラリアは白豪主義者の強い土地柄であるためか、管轄がヨーロッパになっている。
最終更新:2010年10月12日 07:07