アーリアンロッドーン_バーセイブの地理


西部

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北西部

 イオポスを中心とした地域です。
 イオポス主導の元、復興が進められており、サーペント川付近を中心に村落が増えつつあります。

イオポス

人口:12万 統治形態:寡頭制
 大災厄以前から続く偉大なる魔術師の一族、ディネイラスタス家により統治される都市。
 復興を続けるバーセイブの大半の地域と異なり、旧い時代から培われてきた洗練された建物が立ち並び、人々は幸福そうに暮らしている。
 が、その裏側では、一切の反乱分子を許さない統治者による独裁がなされていると噂されている(勿論都市の外でである。中で言う者はいない)。
 とはいえ住民達に恐怖に怯えながら暮らしている様子はなく、強大な軍事力と影響力を持つ為、牽制する意図でスロールやテランが流布している悪評であるのかもしれない。

スコル山脈

 バーセイブ北西に位置し、トロール語で「古代」という意味の名を持つ山脈。
 伝説でトロール達の王国アストレクトはここに端を発すると言われており、実際この地には、外部と接触を断っているトロールの集落が点在しているらしい。

中西部

 ライアジ大密林以西の地域です。中心となるのは陰鬱なる灰の街ジェリスでしょう。
 ジェリスはそれなりの力と富を持つ都市ですが、飛空艇が交易の中心である為か、地上の守りは充分とは言えません。
 土地はやはりサバンナや砂漠、岩地がほとんどで、飛空艇を使わない商人達の往来がある為か、馬賊達も数多くこの辺りを荒らしまわっています。

ジェリス

人口:80000 統治形態:寡頭合議制
 強欲な商家により統治され、苦労人の行政官バイス・ヴェスデンが行政を司る都市。
 西の荒野から吹くという風のせいか、どこか陰鬱で危険な不安定さを帯びた暗い街だが、優れた職人や大商人達を数多く輩出している。
 彼らの功績により、ジェリスの名はバーセイブに大きな存在感を持つが、支配者である商家同士が権力闘争を続けている為、外に対して実際に影響をもたらす事は少ない。

デラリス山脈

 バーセイブ西部に位置し、エルフ語で「静かな・穏やかな」という意味を持つ山脈。
 名前の通りの場所ではあるが、決して安全な場所ではない。どういう作用によってか音が伝わるのを阻害する土地であり、迷って助けを呼ぶ事も出来なければ、危険な獣の接近を音で知る事も難しいからだ。
 この山脈には殉教学者イリアナ・メサイアスが送られた修道院があると言われている。

毒の森

 バーセイブ西端の荒野とジェリスを隔てる森。
 荒野の毒により歪められ、(聊か叙情的な表現になるが)森は死に絶えているようでいて枯れ尽きる事も許されずにいる。

ライアジ大森林

 バーセイブ西部に位置する大森林。
 グレートドラゴン「ウースン」が住まうとされる他、様々な猛獣や、文明を忘れ原始的な生活を営むヒューマンやエルフ達が暮らしている。

南西部

 バーセイブに残るテランの棘、ヴィヴェイン。それにバーセイブ中を荒らしまわる水晶賊の根城、黄昏連邦がある地域です。
 とはいえヴィヴェインは表向きバーセイブ人による自治が実現しており、他の都市との交易があり、またそれを襲う馬賊、川賊、空賊も数多くいます。

ヴィヴェイン・スカイポイント

人口:市民7万5千 奴隷2万 統治形態:議会制
 バーセイブ人は並べて呼ぶ事を好むようだが、ヴィヴェインは都市、スカイポイントはその南西に位置する軍事基地である。
 ヴィヴェインは大災厄後、すぐテランに降伏し、その後バーセイブ連合軍による激しい攻撃を受けて解放された。
 しかしながら帝国の影響は免れられず、今は帝国の傀儡と化した議員達による商工議会が街を統治している。
 都市はかつて美しい町並みを誇っていたが、連合軍の攻撃で無残な廃墟と化し、帝国の援助によりごく一部が復興したにすぎない。

カラ・ファッド

 デラリス山脈の南東、黄昏連邦の西にかつて存在していた王国。

ランディス

 ヴィヴェインの東、デスの海の西にかつて存在していたヒューマンの王国。

中部

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中北部

 鮮血の森を中心とした地域です。
 鮮血の森の外は地形的にはサバンナや砂漠、岩地がほとんどで、水場を中心に未開の森林地帯が点々としている程度です。

ヴォルス湖

 鮮血の森の南に位置する、サーペント湖群の一つ。

エルフ女王の宮殿

人口:120000(?) 統治形態:封建君主制
 鮮血エルフ達が暮らすエルフ宮廷。
 他のエルフ達からそっぽを向かれ、かつての栄光ある姿はもはや見る影もないが、それでもエルフ達が長年培ってきた文化と伝統の全てがここにはある。

鮮血の森

 エルフ達の故郷とされる森。元々は竜の森と呼ばれていたが、大災厄の折、エルフ達が使用した魔法儀式に由来して、鮮血の森と呼ばれている。

シーサ山脈

 バーセイブ北部に位置し、ドワーフ語で「古代」という意味の名を持つ山脈。
 ドワーフ達によって、バーセイブ最古の王国が築かれたのはここシーサ山脈である。しかしながら王国は滅亡し、生き延びた者達もスロール王国に合流して、シーサの遺跡には今や怪物が徘徊するだけである。

中央部

 ティロン山脈南部のクラタス、そしてスロール山脈のスロール王国がある、バーセイブの中央部です。
 スロールを中心に各地へと街道が敷設されつつありますが、治安などという言葉とは無縁のクラタス、危険極まりないセルヴォス大密林を避けるように、川沿いの復興ばかりが進んでいる状況です。

クラタス

人口:50000(?) 統治形態:特殊
 滅んだケーアの跡地に築かれ、あらゆる情報と商品があると言われる、盗賊達の都市。
 テラン戦争の際に有名な大盗賊"片目の"ガルーシクによって纏め上げられ、以後その統治が続いている。
 ガルーシクの統治はうまく行っているが、住人の柄が悪すぎるため、治安や統制が充分とはお世辞にも言えない。
 まっとうな旅人なら近づかないような街だが、英雄達にはいつか行かねばならない場所かもしれない。

スロール王国

 スロール山脈地下に広がる、ドワーフ達の大王国にして、バーセイブの事実上の盟主国。

スロール山脈

 バーセイブ中東部に位置する大山脈。地下にはスロール王国があるが、地表や頂上にはその統治は及んでおらず、未開の危険な場所である。
バータータウン
人口50000 統治形態:特殊
 スロール王国の代表的な都市だが、実際のところ「門前町」であって、首都ではない。
 国王が君臨しているものの、実際に統治を行うのは毎年選ばれる行政官で、この行政官を選出する権利を巡っては国王と商人議会の間で対立が続いている。
 バータータウンは外部の商人達が立てた青空市から発展を遂げた都市であり、聊か無計画で混沌とした町並みながら、バーセイブでもっとも活気溢れた街である。

セルヴォス大密林

 バーセイブの中央に位置し、ヒューマン語で「孤立した・隔てられた」という意味の名を持つ密林。
 事実この密林は幾多の危険があるとされ、まともに踏み入る者は滅多にいない。

ティロン山脈

 バーセイブの中央に位置し、オーク語で尖塔を意味する名前で呼ばれる山脈。
 ティロン山脈の十二の峰は名前の通り、尖塔のように突き立っており、バーセイブの十二柱のパッションそのものであると言われている。

ピュロス湖

 セルヴォス大森林の中に位置する、サーペント湖群の一つ。

中南部

 巨大な溶岩の海、デスの海がこの地の大半を占めています。
 他にも不毛のバッドランド、霧の沼などという魔境が多く、この地に住む人間はごく僅かです。
 街道もろくになく、街や村もごく僅かで、この地を旅するのは大変な困難を伴うでしょう。

霧の沼

 サーペント川が真紅の海へと注ぐ河口にある沼地。
 霧というよりは湯気に満ちて蒸し暑く、泥も火傷するほどに熱い。
 沼の中央にはかつて都市があったという伝説があり、それが事実ならばバーセイブのどの都市よりも古い事になるのだが、実在を証明した者はいない。

真紅の海

 プリオン海峡によりデスの海と隔てられた溶岩の海。
 テランの息の掛かった商人や航空士達により占有されている。

黄昏山脈

 バーセイブ中南部に位置する壮麗な山脈。トロールの空賊、水晶賊が居を構える。
 この名は黄昏時に美しく輝く事からつけられたものだが、輝きの原因はデスの海で燃え盛る溶岩である事が近年では分かっている。

デスの海

 バーセイブ南端の盆地。物語に語られるように火の海ではなく、巨大な溶岩だまりである。
 海の表面はクレンカと呼ばれる冷え固まった溶岩に覆われているが、それらは脆く、降り立って歩く事は出来ない。この地を旅するには飛空艇が必要である。
 危険な地であるが、莫大な火素を埋蔵しており、採掘の為この地を訪れる者は多い。


東部

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北東部

 パーレインスの傍らに建てられた街ヘイヴンを中心とした地域です。
 コーキャヴィク山脈に阻まれて、中央との交易路は発達していません。

コーキャビク山脈

 バーセイブ北東に位置し、トロール語で「凶暴・残忍」という意味を持つ山脈。名前の通り危険な場所であり、地形は険しく、敵対的な怪物なども多数棲息しているという。

パーレインス

 かつてバーセイブの地における、セラ属州都だった街。
 大災厄の折、パーレインスは異世界へと逃げ、自分達の記憶を全てこの世界から消し去ってしまう事で難を逃れようとした。その目論見は途中まで成功したものの、結局ホラーにかぎつけられて滅ぼされてしまったとされている。
 パーレインスは全く忘れ去られた都市だったが、近年の発掘によりかの大都市の記憶は蘇りつつある。

ヘイヴン

人口:2000 統治形態:合議制
 かつてパーレインスだった遺跡のほとりに建てられた町。
 盗掘屋のキャンプと、そこに買い付けにきた商人によって作られた集落であり、都市と呼ぶにはまだ小さい。

中東部

 アラス海のほとりに位置するウルパがこの地域の中心です。
 海上交通、河川交通が発達しており、沿岸には数多くの街や村が復興に尽力しています。

ウルパ

人口:100000 統治形態:寡頭議会制
 アラス海沿岸の町村が集まって築いた都市。各町村の代表からなる指導者会議により運営されている。
 アラス海に最も近い都市であり、海外貿易により多くの富を得ている。

コイル川

 シルバースプリング川とも。サーペント川最大の支流で、バン湖から流れ出してアラス海へと注ぐ。

バン湖

 スロール山脈の南に位置する、サーペント湖群の一つ。

南東部

 商業都市トラヴァーを中心とする地域です。
 スロールやウルパと頻繁に交易を行うおかげで、この地の街道は大きく復興を遂げており、街道沿いの町村も発展を続けています。

トラヴァー

人口:95000 統治形態:特殊
 大災厄前の姿を完全に残した輝かしい商業都市。地勢的にも恵まれ、バーセイブで売られる飛空艇の大半はここトラヴァーで建造されている。
 また独特の手順で三人の行政官を選び出す事でも知られている。五人会と言われる魔術師が毎年作り出す競技に代理戦士を雇って挑み、勝ち残った者が行政官になる、というものだ。毎年150人ほどのアデプトが代理戦士として雇い入れられ、契約期間中はトラヴァーの為に働く事が義務づけられる。代理戦士は個人(実権を握りたい商人)が雇い入れている為、トラヴァーは市民の自発的負担により強大な軍事力を維持している。

東の荒地

 トラヴァーの南西に拡がる荒野。ただ「バッドランド」と称される事もある。
 かつては輝かしい都市が数多く点在していたとされるが、大災厄の折にそれらは全て灰燼に帰し、残骸すら残っていない。
 土地が悪く、馬車や乗騎はおろか、徒歩ですら旅をするのは極めて困難と言われている。しかしながらここには数多くのケーアが眠っているとされ、盗掘を企んで訪れる者は後を絶たない(しかし宝を持ち帰る者は少ない)。

雷鳴山脈

 バーセイブ南東部に位置する山脈。
 名前の由来は、山から聞こえる文字通り雷鳴のような音だが、この音の原因ははっきりと解明されていない。
 曰くグレートドラゴンが捕らえられている、曰く最悪のホラー・ヴァージゴームが封じられている、曰くデスの海の死神の声である、と似たような説が流布しているが、もっともそれらしく聞こえるのは、バーセイブを支える岩塊の継ぎ目が山脈の地下にあり、それがずれる音である、というものだ。

竜山脈

 バーセイブ南部に位置する山脈。
 グレートドラゴンが住まうとされ、この名がつけられた。

その他

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サーペント川

 バーセイブを曲がりくねりながら突っ切る大河。
 北の北方山脈に端を発し、鮮血の森を北に見ながら東へ流れ、コーキャヴィク山脈とスロール山脈の間を抜けてヴァン湖に注ぎ、そして再び西へ流れ最後はデスの海へと注いでいる。

西の荒地

 ただ「荒れ野」と称される事もある。バーセイブの西の境界をなす荒野。
 かつてはここにも数多くの人間が暮らし、数多くのケーアが建設されたと記録にはあるが、今はただ毒を含んだ灰に覆われた荒野が広がっている。

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最終更新:2013年07月27日 05:14
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