東方諸国
ネオサイタマ皇国
皇王が統治する、政教一致の大国。帝国の南東に隣接して広大な勢力圏を有する。
現地の公用語で「イタマ」が「皇王陛下の統治する土地」という意味であり、ネオサイタマ皇国は重言であるため、現地ではただ「ネオサイタマ」あるいは「ニオサ」と呼ばれている。
(現地の発音では「ニオサ・イタマ」が近い)
国教となっている東方教会は帝国領内で権威をもつ教会(東方教区内では西方教会と呼ばれる)と起源を同じくするものの細部が異なり、皇王は東方教会の最高指導者である。
皇国内部においては国教が東方教会であり、世俗権力機構の多くの部分が東方教会の教徒により占められているが、それ以外の信仰が禁止されている訳ではない(勿論魔族や妖魔を崇めるような邪教は禁じられている)。
とはいうものの、細かいしきたりや教義の隔たりは埋められるものではなく、水面下での不信感を育みつつある。
チバラギ王国
東方に広がる中原、その蛮族の国として文明世界では知られていたが、帝暦234以後は有名無実化している。
“蛮族の国”の不名誉な肩書きは、東方の言葉で“黒い低木”を意味する国名と、妖魔王により一時支配された諸部族が、妖魔王が滅んだ後連合して生まれたという経緯によるものであり、言ってしまえば西方文明世界における偏見にすぎない。
王を頂いていたが、各部族の盟主という側面が強く、国内をまとめ切れているとは言いがたいものだった。
帝暦234、北方サイ族の大規模侵攻を阻止しようとして起きた合戦で王が戦死。後継者争いから混乱状態に陥り、そのまま現在に至る。
チバラギには未だ妖魔の影響が根強く残っている為、対抗するべく、結束と教会の力を必要としている。
東方/西方教会がこぞってこの地を教化しようとしているが、今のところ教派を越えて結束する事が出来ており、同時にどちらかの教派も優勢を得ていない。
帝国に取って脅威の一つであったチバラギの崩壊はまた、帝国自体の結束の必要性の喪失、ひいては崩壊の遠因でもある。
しかし強大なチバラギが再度蘇れば、中原妖魔への強力な抑えとなり、この地に結束した強力な国家が生まれる事は西方文明社会に取っては喜ばしい事でもある。
西方諸国
北方諸国
サイ族
北方の高地に暮らす騎馬民族である。
彼らの住まう高地グンマーは「サイの国」として知られるが、サイ族は小氏族が緩やかな連合を組んでいるだけで、一つの意思決定機関を持つ統一国家はない。
最終更新:2015年08月11日 02:58