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旧帝都チティブルク
帝国の中央やや北寄りに位置する。
チティハ湖畔に位置し、古くから交易の要衝であったが、五代皇帝カノーレの時代からは帝都として知られる。 カノーレ帝は初めて、建国帝ログレスの血筋であるアルトリウス家以外から選ばれた皇帝である。 中央集権的であったアルトリウス家が帝座から離れた時、必要とされたのは軍事の中心地ではなく、商業の中心地だったのである。
帝都として長い歴史を持ち、長らく政治・文化・貿易の中心地であったチティブルクは、帝国が瓦解してからもこの地域の中心であり続けている。
この街に屋敷や拠点を有する貴族や商家は多く、彼らが生み出す富目当てにより多くの人間が集まり、それらを支える為に更に多くの人間が住まい、チティブルクの定住人口は4万を超える。 都市人口を支える周辺の村落には更に数倍のヒューリンが暮らしているが、都市人口があまりに膨大である為、食料の一部は輸入に頼っている。 チティブルクの税制
チティブルクの税制はそれ自体他と大きく異なるわけではないが、一風変わった傾向を持つ。
帝都でなくなったとはいえ、チティブルクに拠点を持つ事はステータスであり、更にその運営を支える事は商売や交渉ごとに際して大きな「信用」の根拠ともなる。
その為、この地の「名士」たちは、自ら望んで多額の税金を支払い、都市機能の整備と発展に貢献している。
チティブルクの軍制
チティブルクには栄えある帝国正規軍の中心があり、普段は負担軽減の為各地に分散されているとはいえ、それでも2000ほどの精兵が常駐していた。
帝国が瓦解してもそれは維持されており、チティブルク領主となった先帝がその指揮を引き継いでいる。
とはいえ軍の維持予算は帝国が健在だった時代と同等とはいかず、兵士には「契約戦士」という副業が認められている。
契約戦士は特殊な契約の傭兵である。彼らはより安価な契約を結んで都市に留まり、用件毎に個別に依頼を受けて武器を振るう。 その立ち位置はより身近で、ちょっとした調査や護衛、警邏を請け負う。冒険者が街に留まる間の副業として、契約戦士になる事も多い。 |