AL2_クルージングルール

概要

 一回のプレイを短く刻んで、少しずつ遊ぶ場合を想定したルールです。
 「ゲーム内時間の経過」を基準とした回復ルールと、「一回のセッション」を基準とした経験点配布ルールが柱となります。

 これらのルールは「こっちの方が便利」という時に使う事を意図しています。
 同じキャンペーンでも必要に応じて、本ルールを採用したり、本来のルールを採用したり、使い分けて下さい。


時間の経過と回復のルール

シーンについて

 ルール的にこれといって変更はありません。
 ルール的な規定はありませんが、GMはゲーム内時間の経過を意識した運用をして下さい。
 終了時にブレイクは解除されます。

 大まかに分けて「クローズショット」と「ロングショット」の二つがあるかと思われます。

クローズショット

 戦闘や会話シーンなど、一番良くあるシーンのタイプです。
 短ければ数十分、長くて一時間ほどの連続した時間・空間を扱います。

ロングショット

 情報収集など、原義での「シーン」とは少し異なるシーンのタイプです。
 数時間から数日の、連続しない時間・空間を扱います。
 多くの場合それは原義の「シーン」からは外れますが、特技の管理等の為に一つのシーンとして扱われます。

ゲーム内時間

 ゲーム内で経過する時間は、もちろんGMにより管理されます。
 基本的に逆行する事はありませんが、それ以外は他の多くのTRPGと同様に扱ってください。

回復ルール


特技・加護の使用回数の回復

ラウンド毎の回数

 ラウンドn回の特技やアイテムの使用回数は、ラウンド毎に全回復します。
 ラウンド進行でない場合は、GM判断で決めて下さい。基本的に「回数制限はない」ものとして扱って構わないでしょう。

シーン毎の回数

 シーンn回の特技やアイテムの使用回数は、一日が切り替わる時に全回復します。
 一日が切り替わるタイミングは、セッション毎に適宜決定して下さい。
 多くの場合、キャラクターは毎日休息するでしょうから、その休息をもって「切り替わる」と考えるといいでしょう。
 それが夜なら夜、(隠密行動中等で夜中に行動していて)昼休息なら昼に切り替わります。

 それ以外に、[レスティング]を行う事でも回復する事ができます。
 [レスティング]については後述します。

シナリオ毎の回数

 シナリオn回の特技やアイテム、加護の使用回数は、使用から7日が経過する度に1回ずつ回復します。
 シナリオn回については、1回毎にスロットがあるイメージで個別に回数回復します。
 例えばシナリオ3回使える特技を1回目使ったなら、1回回復するのはその7日後です。例えば6日目に2回目を使ったとしても、1回目ぶんの回復がそこから7日(1回目の使用から数えれば13日)後になるわけではありません。

HP・MPの回復

自然回復

 クエスターのHP・MPは、通常通り休息しながら活動しているなら、その休息の最後に上限の1/2ずつ回復します。
 これはシャードの加護によるもので、シャードを持たないキャラクターの回復量は適宜GMが決定して下さい。
 PCと肩を並べて冒険するNPCなら面倒なのでクエスターと同じ構いません。

レスティング

 特に疲弊したり消耗したりした時、特に手厚く休息する事で回復を早める事が出来ます。
 これは普通に「休憩」でいいだろと思わなくもないですが、ゲームタームとして区別する為に[レスティング]という言葉を用意します。

 [レスティング]には2時間ほどの時間を要します。
 その間、眠ったり休んだり、雑談をしたり飲食をしたり、あるいは治療をしたり交代で見張りをしたりする以外の行動は出来ません。
 [レスティング]の最後に、「シーンn回」の特技やアイテムの使用回数を全回復し、HPMPを2dずつ回復します。

経験点獲得


参加

 クルージングルールにおいては、開催一回に参加するごとに経験点を獲得できます。
 この点数は下記の通りになります。LVは「参加キャラクターのクエスターレベル中で最低の値」とします。
LV 参加
3 3
4 5
5 8
6 12
7 20
8 25
9 30
10~ 60

小目標

 クルージングルール運用中、PLはゲーム内で「小目標」を達成する事で、経験点を得る事ができます。
 小目標を達成したら、即座に達成キャラクターに経験点が配布され、同時にリストから削除されます。
 小目標には、PL各人が自分で設定する[自主設定]目標と、GMが用意する[自動設定]目標があります。

自主設定

 PLが自分で自キャラに設定する「小目標」です。一人のPLが同時に3つまで設定できます。
 自主設定目標は、達成していなくても任意で破棄する事が出来ます。

 自主設定目標を達成する事で得られる経験点は、「参加」で得られるものと同じです。
 何を目標に設定するかはPLの任意ですが、あまりにつまらない(三歩歩くとか)内容だったならばGMはそれを却下する事が出来ます。
 目安としてパーソナルクエストを参考にするといいでしょう。

自動設定

 GMが設定する「小目標」です。基本的に達成するまで非公開になっていて、その都合個数に制限はありません。
 達成するまで秘密にしているものですが、だからといって変に隠したり、意表をついたりする必要はありません。
 素直にPLが「ああ、これを達成すれば小目標ボーナスが貰えるんだろうな」と見当がつくものが良いでしょう。
 ちなみに原則「秘密」ですが、通常のセッションの【クエスト】のように公開しても構いません。

 自動設定目標を達成する事で得られる経験点は、目標ごとにGMが決定します。

経験点の使用

 得られた経験点は、参加者の同意のもと、下記のタイミングで使用して成長させる事が出来ます。
  • アフタープレイ
    • クルージングルール使用中でも、セッションは終わります。
    • セッション後は通常通りアフタープレイとして扱われ、その間なら経験点を自由に使う事が出来ます。
  • 休憩時
    • セッション中、休憩をしたり、レスティングをしている間に経験点を使う事ができます。
  • 経験点獲得時
    • 目標達成やセッション参加による経験点獲得時にも、経験点を使う事ができます。

 経験点を使用したら、その時点で常備化していないアイテムは削除されてしまいます。
 注意して下さい。

 また、状況によっては経験点の使い道に制限が課される場合があります。
 例えば冒険の最中で人里離れた密林を彷徨っている間に経験点を使っても、文明地でなければ手に入らないようなアイテムの常備化は出来ないかもしれません。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2018年02月18日 15:00