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 サームプリアの創世を行った神々です。


住人たち/神格

 サームプリアの神々は"神々の庭"におわし、そこからサームプリアを見守っているという事になっているので、「住人」に含めるのは厳密ではないかもしれませんが、主だった神格についてここで解説しておきます。

 ※ここで紹介する神々は、概ねネタ元を「フォーセリアの神々」から、名前に関しては、「旧ソードワールドリプレイのPC名」をもじってつけています。
  が、深読みする人もいるかも、ぐらいで晒しただけで、中身は関係ないので知らなくても問題ないです。せいぜい「スイフリーは邪神ポジでしょー」とか「ケッチャはザボとくっついてケッチャ・ンになった妄想」とかそのぐらい。

 サームプリアの人々は、立場や事柄に応じて祈る神を使い分けるのが普通です。
 騎士たちは己の正義をアレーリアに誓い、勇敢に戦う事をベルナリスに誓い、戦勝を両者に願います。
 商人たちは契約の順守をアレーリアに誓い、幸運と商売繁盛(と商売敵の不幸)をクレーンスに祈ります。
 旅の安全を願う時は、貴族ならアレーリア、庶民ならクレーンスに祈りますし、天候に恵まれる事をベルナリスに、航海ならベルモールに祈ります。
 妻の安産や病気の快癒ならフローティア(初産や死病なら特にケティ・アン)に祈りますし、田畑の豊穣ならフローティアやベルナリス、マヌエイラに祈ります。

 一方で聖職者や神職、あるいは一部の個人は特定神格を「守護神」に定め、大体何でもその守護神に祈ります。


光明と契約の太陽神アレーリア

  • 司るもの:主神・光明・司法・契約・軍事・戦士
  • 一般的なイメージ:
    • 剣や戦棍を手にした凛々しい騎士王
    • 光のシンボルとして白銀の十字や卍章
  • 信仰領域:戦・光

 引き裂かれた父祖神から生まれ、母神に立ち向かう意志を最初に示したとされる英雄神です。
 契約と法を初めにもたらした神とされ、それらと共に秩序と正義を司る概念神であり、太陽を司る自然神でもあります。
 真教においては神々の王とされ、輝かしい甲冑に身を包んだ凛々しい壮年~老人男性の姿で描かれます。
 太古教においても多くの地域で戦士として描かれ、主要な神とされていますが、その年齢はその司る側面に応じて若者から老人まで様々です。
 また、真教においては勇敢に勝利する神話ばかりが伝わっていますが、太古教では負けたり失敗したりする、ちょっと情けない神話も多数伝わっています。


嵐と戦士の雷神ベルナリス

  • 司るもの:風雨・軍事・戦士・雷霆・男性・暴力
  • 一般的なイメージ:
    • 戦斧や戦鎚を掲げた筋骨隆々な戦士
    • 戦士と雷のシンボルとして投げ斧や投げ鎚
  • 信仰領域:嵐・戦

 荒々しい自然、嵐や雷、戦士の勇猛さを司る軍神です。
 真教でも太古教でもあまりキャラクターが変わらず、勇敢で反骨精神に溢れ、粗暴で短気、鍛錬と酒宴を愛する性格が垣間見える神話が多く伝えられています。
 一方で、司るものがその文化でどう扱われているかで大きく神話内での地位が変わる神でもあります。
 戦いは気高い騎士のもの、労働は下々のもの、という西方一部地域では重要な地位ながら「戦の神」として扱われ、農耕は下手をすると別の神格に丸投げされていたりします。
 どちらも体を使う下賤な行為で「やらせとけばいい」もの、という東方大陸では下っ端の労働神として扱われていたりします。


大地母神フローティア

  • 司るもの:大地・豊穣・医療・女性・母性・愛欲
  • 一般的なイメージ:
    • 麦や米の穂を手にした肉感的な女性
    • それ以外は地域差が激しく、若い美女だったり、太ましいおっかさんだったりする
    • 大地と豊穣のシンボルとして、その地域で一般的な穀物(麦や米)の穂
  • 信仰領域:自然・生命

 優しい自然、農業や家畜、豊穣と母性を司る地母神です。
 太古教ではアレーリアの姉や妻、あるいはベルナリスの妹や妻など様々な立ち位置で描かれ、その容姿や年恰好もそれに合わせて様々です。
 一方真教では、アレーリアの妻で神々の姉、という立ち位置であり、罪を犯した者が縋ってアレーリアにとりなしを願うなんて側面もあります。
 神話から伝わるその性質は真教も太古教も大差がなく、穏やかで優しく、包容力があり、怒るとめっちゃ怖い年上の女性、といったものです。


庶民の神クレーンス

  • 司るもの:風雨・職工・流通・技芸・言論・弁舌・災厄
  • 一般的なイメージ:
    • 庶民の恰好をした、痩せっぽちの男性
    • 知恵の象徴としてその地域の「(狡)賢い動物」(ただし「忠実な家畜」は避けられる)
  • 信仰領域:欺き・知識

 神話的にはトリックスター的に振る舞い、人々がクレーンスに祈り求めるのは幸運、(芸事や職工)技術の上達、商売繁盛、気に食わない奴の不幸など。
 司るものは雑多で、何と言うか良く分からない神なのですが、神話における立ち位置から、庶民に非常に人気のある神で、地域地域における「庶民」な恰好の痩せた男性の姿で描かれます。
 クレーンスは神話において、神々の足をすくい、その思い上がりや傲慢さに「仕返し」をするようなエピソードが多数知られています。
 (一方で、悪戯などで要らん事をしては皆を困らせ、「偉い」神々に懲らしめられる神話も知られています)
 その為か、真教の中でその地位は低く、邪神のごとき扱いを受ける事すらあります。


月の女神マヌエイラ

  • 司るもの:月・豊穣・技芸・女性・死
  • 一般的なイメージ:
    • 弓や鎌のような(兵器以外で用いられる)武器を手にした、危うげな雰囲気の美女
    • 三日月のシンボル、またはその象徴として弓
  • 信仰領域:月・夢

 月を司る女神です。
 サームプリアにおける月は、自然のサイクルに密接であると同時に、その光は「正気を失わせる」側面を持つと考えられています。
 その為かマヌエイラは、慈愛に満ちた優しい女神のように見せて、ひどくヒステリックだったり、残忍に振る舞ったりする若いメンヘラ美女として描かれます。
 主神アレーリアと、邪神筆頭のシフリーアの両方に関連が深く、太古教では二柱の妹や妃など様々に立ち位置を変えますが、真教ではアレーリアの妹と言う事になっています。
 (シフリーアとの関係性は流石にない事になっています。邪教を除く)


海の神ベルモール

  • 司るもの:風雨・海洋・氷雪・戦士・冥府
  • 一般的なイメージ:
    • 海神としては、銛や矛を手にした筋骨隆々の海の戦士
    • 冥府神としてはそれに黒い布を纏っている
    • 海のシンボルとして、その地域における「海のヌシ」とされる動物(サメ、シャチ、オオダコ等)
    • 冥府のシンボルとして、夜の海(の意匠)
  • 信仰領域:嵐・墓場

 海の神です。
 真教においては海とそこに住まう全ての生命を統べる海神としての側面のみが知られているのですが、
 太古教では「海の向こうに冥府がある」という考えも根強く、冥府神としても扱われる事があります。
 船乗りたちの守護神でもあり、この時代における「航海」がひどく危険で冒険的な事もあって、筋骨隆々でその肉体美を惜しげなく晒した壮年の戦士の姿で良く描かれます。


鍛冶と炎の神コンディーボ

  • 司るもの:炎熱・職工・雷霆
  • 一般的なイメージ:
    • 鎚や鍛冶道具を手にした屈強な小男
    • 鍛冶のシンボルとして鎚や金床
  • 信仰領域:戦・鍛冶

 鍛冶と炎の神です。ドワーフの神と言う訳ではないのですが、ドワーフ達に慕われ、その守護神として扱われる事も珍しくありません。
 屈強で逞しいながら、矮躯で醜い中年男の姿で描かれ、神話においても一本気で不器用で偏屈な職人として語られています。


処女の守護神クリューワ

  • 司るもの:司法・戦士・女性・処女・結婚・死
  • 一般的なイメージ:
    • 大鎌を手にした儚げな乙女
    • シンボルとして拘束具や大鎌が知られる
  • 信仰領域:戦・墓場

 神々の戦いの際、フローティアから生まれたとされ、斧槍を手に完全武装で生まれて、生まれてすぐにフローティアに迫る敵を全て殺したと言います。
 そうした神話からフローティアという神格の一側面という解釈もなされ、その宗教組織もフローティアの神殿の一部として存在している地域も珍しくありません。
 クリューワの信徒は全て女性ですが、主にクリューワを恐れ平伏するのは男性たちです。
 というのも、クリューワは処女の守護神として知られ、強姦を行ったり、婚姻を冒涜した不届きものに対し、その命を以て贖わせるからです。

 ちなみにクリューワはフローティアから生まれたのですが、多くの地域で、フローティアの妹として扱われます。
 この理由について賢者たちは、クリューワには父がおらず、男女の交わりによって生まれたわけではないためと考えています(娘として扱われる地域もあります)。

 ※特別ルール:
  行動制限(女の敵絶対殺すマン)の代わりに何か打撃に特典……と思ったけど詳細は後で考える。


治癒の神ケティ・アン

  • 司るもの:女性・生命・子供・再生
  • 一般的なイメージ:
    • 慎ましやかな装いの乙女。人々の苦しみに涙を流すか、人々の営みを見守って微笑む姿で描かれる。
    • シンボルとして赤い涙滴の意匠が用いられる
  • 信仰領域:生命

 クリューワの妹ですが、クリューワとは真逆の心優しい神格として知られています。
 ケティ・アンも姉同様、神々の戦いのさなかにフローティアから生まれたとされています。
 戦いに傷ついた多くの生命を見たフローティアは涙を流し、その波だから生まれた、という神話が知られています。
 そうして生まれたケティ・アンは傷ついた者全てを癒したとされ、彼女の神殿も分け隔てなく施療を行う事を使命としています。

 ケティ・アンの信徒は自衛の為であっても他者を害する事を良しとしておらず、食べるためであっても生命を奪う事を嫌います。
 (これは女神自ら命じたというより、信徒が勝手に自分達に課している側面が強く、「死に瀕したものを救うためなら仕方がない」とする神殿もあります)
 そんないびつな宗派という事もあり、ケティ・アンの宗教組織もまたフローティア神殿の一部となっている地域が多く、日々の食事などはそちらからの提供を受けていたりします。

 ※特別ルール:
  行動制限(自衛もNG)の代わりに回復に特典……と思ったけど詳細は後で考える。


不和と混沌の神シフリーア

  • 司るもの:流通・技芸・軍事・暗黒・災厄・不和
  • 一般的なイメージ:
    • 描かれる事自体が少ない。多くは他神格に懲らしめられたり、追い散らされる悪党の姿で描かれる
    • 邪教においてはその掲げるもので様々なシンボルが用いられる
    • 太古教においては、その地域の「(狡)賢い動物」(ただし「忠実な家畜」は避けられる)がシンボルとして用いられる
  • 信仰領域:NPC用なので未定

 「不和」の創造者、神々の戦いを引き起こした張本人として知られる暗黒神です。
 真教における「悪役」と言う事もあり、真教ではあまり研究が進んでおらず、統一されたイメージがろくにないのですが、太古教においては、アレーリアの兄弟神である、自由と閃きを司る、など様々な側面が見られます。
 (一部の賢者は、クレーンスと同一神格であるという説を唱えています。クレーンスを真教に取り込むに当たり「敵対者」という側面を取り外す必要があったのだ、と)

 そんな訳ですので、真教においてシフリーア信仰は禁忌とされているのですが、太古教においてはアレーリアと横並びで祀られたり、芸術や発明の守護神として親しまれたりする地域もあります(真教では禁忌なので、これがまたトラブルを生んだりするのですが)。

 ※悪役用の神様はちょっと作り込みが足りなく感じています。
  後で神格が追加されて、その時に司るもののいくつかをそっちに移すかもです。


狂気と殺害の神アリシアナ

  • 司るもの:
  • 一般的なイメージ:月・医療・戦士・病毒・死
    • 描かれる事自体が少ない。多くは殺戮や災厄をもたらすおぞましい魔女の姿で描かれる
    • 邪教においてはその掲げるもので様々なシンボルが用いられる
  • 信仰領域:NPC用なので未定

 「狂気」と「殺害」の女神として知られる暗黒神です。
 真教における「悪役」と言う事もあり、真教ではあまり研究が進んでおらず、統一されたイメージがろくにないのですが、太古教においては「月」と関連付けられる事があり、彼女はマヌエイラから生まれた「妹」なのではないか、という説があります。

 ※悪役用の神様はちょっと作り込みが足りなく感じています。
  後で神格が追加されて、その時に司るもののいくつかをそっちに移すかもです。


原初の父母伸

 原初の女神マナと、名も知られていない原初の父祖神です。

 大体の神話で「死んでもういない神」と言う事になっているので、この二柱を崇める者は基本的にいません(それなりのリスペクトを持って扱われる事はありますが)。
 ですが極まれに、大体終末思想や新興宗教に絡めてこの父母神を崇める(あるいは預言を受けたとか、生まれ変わりであるとか主張する)者もいます。

 また、赫教においては、原初の父祖神のみが実在する神であり、他は偽預言者が真の神の側面を神格であると「誤解」したものだと考えられています。

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最終更新:2023年12月29日 00:48