サームプリアの地理あるいは地学的な情報です。
サームプリアの地理(詳細編)
サームプリアの世界がどのぐらいの大きさで、大体どこに何があって……という情報は大事だと思うので、それについて解説しています。
一方で前述した通り、詳しい地図や国、登場人物などは定義しないでおきます。
それは「モジュール」として別途用意したものを持ってくるか、プレイグループ毎に作成してください。
世界の形
サームプリアは虚無の上に築かれた世界であると考えられています。
「虚無」が何か?て部分を正しく理解している住人はおらず、何となく「中空に浮いてるって?そんな恐ろしい事があるものか」と、下に象だの魚だのがいて支えている世界観を持つ者も珍しくありません。
夜空は、その「虚無」が見えているという解釈が一般的です。
星々はサームプリアを維持するために神々が創造したシステムが垣間見えているのであり、それを正しく解析すれば森羅万象、未来すら知る事が出来る、という考えも。
世界がどのような形をしているのかは決めていませんが、地球と同じ程度の重力があり、水平線の見え方なども地球と同程度の大きさの球体と同じです。
(何かの作用で「そう見える」だけで、全くの平面かもしれませんが)
一日は地球と同じくほぼ24時間で巡り、一年もほぼ365日で巡ります。
さて、続いて地表の大まかな地理について解説しようと思うのですが……。
本ゲームの主な舞台となるのは、サームプリアの「西方」と言われる世界です(もしサームプリアが球形であるなら、どこが「西」かは結局人の主観になるのですが)。
ですので、西方世界(オールドワールドなんて呼ばれる事もあります)から見た「こうなってるらしい」を解説します。
(説明だけ聞くと「ヨーロッパから見た地球じゃん」てなるかと思うんですが、これが一番分かりやすいと思いました。気になるようなら変更しちゃっていいですし、そうでなくても地図を作ってみると、それだけでだいぶ「地球と違う」部分が出てくるんじゃないかと思います)
西方(オールドワールド)
ヨーロッパです。
千年ほど前に悪の魔法帝国エウローマを滅ぼして以来、王神アレーリアを主神とする真教を中心とする騎士の世界が構築されています。
戦士たちの元は狩猟民族だったせいか、荒っぽい連中が多く、真教が威圧的で不寛容なのもそれらの荒くれ連中が無秩序に暴れださないようにするためと言えるかもしれません。
この地域の人々の多くは種族ごと、民族ごと王を頂き、多くの王国に分かれて暮らしています。
社会の基本は「家族」で、家族が集まって「一族」となり、一族が集まって「部族」、部族が大きくなって「民族」を形成し、それが国になっています。
一方でそのような「国」が居並び、交流する都合、商売などの「利害」により「よそ者同士」が寄り集まって、(主に港など流通の要衝に)「共和国」を形成する場合もあります。
中原
アジアの中央部分。中央アジア、シベリア、モンゴルあたりのイメージです。
オーク達が巨大帝国を築いていると言われていますが、実際には多種多様な種族が様々な国家を形成しています。
オーク帝国が代表みたいに思われているのは、オークの小部族が無数に割拠・栄枯盛衰していて、時々強い指導者が現れると西方や東方に溢れてくからです。
ノリとしてはヤンキー漫画が近いと思います。強いリーダーが出れば複数の暴走族を傘下に組織を拡大して、他県に遠征する感じです。
外の地域から見れば「中原の連中」に触れる機会が、そうした「遠征してきたゾク連合」なので、中原といえば「オークの巨大帝国」となるわけです。
一方で、魔法帝国は中原を中心に繁栄し、その名残が多数残されているという説もあります。
……が、そう言う事を気にする文化圏の人間が足を踏み入れる機会があまりない地域ですので、真相は不明です。
基本あんま舞台にならず、せいぜい「キャンペーン上の重大な敵/謎に挑むため遠征する」程度の地域なので、いかにも「外野から見た心証」以上の設定はしない予定です。
ちなみに、元ネタはモンゴルなんですが、史実のような「恐怖で支配する」をやるほどオークは賢くない(むしろ「嫁に来てけろ」と土下座するも有り金むしられ追い出されるような)種族です。
ですので、もし東方からオークの大軍団が攻めてきて、「冤罪でも何でもくっそ残虐に殺す、一族皆殺しとかする。何故ならナメられれば交渉は不利になるし統治コストも増えるから」みたいな事をやるなら、それは何かより狡猾で邪悪な「何者」かが背後にいると言う事です。
南方
中東地域からインドや東南アジアです。
言ってて「広すぎじゃね」って思うんですが、まぁ西方人の感覚では「そんなもんだ」と言う事で一つ。。。
乾燥した地域、砂漠、湿潤で森林に覆われた地域、熱帯雨林地域と様々な気候帯がありますが、概ね共通して温暖です。
また、赫教による一大帝国が存在する地域でもあります。
それ以外は正直、魅力満載過ぎて掘り下げるときりがないです。
割と西方人の「だったらいいな/怖いな」みたいな無双を一身に受ける地域として、キャンペーン毎に自由に設定するのがいいんじゃないかと思います。
そこでは西方で少数しかいない種が国を作っていたり、見た事もないような文化風習、生物があるかもしれません。
暗黒大陸
アフリカです。
西方から海を挟んだ北岸地域では西方世界と交流があり、ある程度歴史や文化を共有していますが、基本的にはなんだか良く分かっていません。
史実で見ていくとアフリカ内陸の王国って結構凄まじい歴史や文化があったりして「このままラスボスに出来んじゃね」てぐらい興味深いんですが、なんかこう、凄まじすぎて触れにくいので触れないでおきます。
東方
中国大陸を中心とする東アジア地域です。
中華帝国みたいな巨大な官僚国家が真ん中にデン!と存在していて、もっと東に行けば日本ぽい島国もちゃんとあります。
官僚国家は「魔法帝国」の後継を自称する「皇帝」を頂く「帝国」です。
経済規模が大きく、人口も多いため、それなりの影響力を持つのですが、いかにも大陸型国家って感じの中央志向で、中央での政争が中心であり、外交も戦争も内政の一部みたいなノリで行われています。
その為か、巨大帝国の割に、中原の蛮族にカツアゲされてたり、とかって事がよく起こります。
(城塞都市を築いて土地を守る文化に対し、機動力が身上で都市を繋ぐネットワークを制圧しやすい暴走族では相性が悪いというのもあるかも)
日本に相当する島国もまた同様に「魔法帝国の生き残り」が君臨する地域ですが、こちらは帝国より幾分マイルドです。
島国は獣相を持つ種族「ワレン」達の国なのですが、帝である「魔法帝国の生き残り」は純潔のヒューマンの姿をしていると言います。
遊んでるのが日本人なので色々気になる部分かもしれませんが、舞台になる事はないでしょう。
せいぜい「そんな眉唾の話がある」ぐらいで十分です。
新世界(ニューワールド)
アメリカ大陸です。
一応「まぁあってもいいんじゃね」ぐらいで項目を作ったんですが、これは地球同様に「西方のさらに西」にある必要はないと考えています。
例えば空に浮かぶ大陸だったり、何か魔法的に繋がった半異界だったり、自由に設定してもいいと思います。
最終更新:2023年12月29日 01:36