DD5_躱身ルール

概要

• 武器攻撃に対して、｢躱身(あるいは躱し身)｣判定を行う事が出来る。
  (回避アクションがあるので、タームとして｢回避｣は使わない。)
• 躱身は軽装になるほど制限なく使える。
• 重装側が可哀想なので、重装側には｢武器ダメージを軽減｣の効果を加える。

要約

• 攻撃判定に対してリアクションを使用し、次の自分のターンまでの間、｢躱身(あるいは躱し身)｣モードに入る事が出来る。
  • 躱身モード中、攻撃に対して躱身判定を行う事が出来る。
  • 躱身判定:1d20+【敏捷】+習熟B vs 攻撃達成値
  • ターン中に行える躱身判定は、着ている鎧の種類によって回数制限がある。軽装:回数制限なし/中装:宣言時の1回のみ/重装:不可
• 防具を着る事で、攻撃に対してダメージ軽減効果が得られる。
  • ダメージ軽減効果:攻撃ダメージに対して、1点軽減/1ダメージロール
  • 軽装:効果なし/中装･重装:効果適用
• 躱身もダメージ軽減も、無防備だったり判定不要のダメージだったりしたら不可
• 攻撃：アーマークラスを目標値に行う武器/呪文攻撃全てとする。

本ルールの適用対象

　本ルールは、プレイヤーキャラクター、あるいはプレイヤーキャラクターに相当するＮＰＣにしか適用されない。

プレイヤーキャラクターに相当するＮＰＣとは？

　ここでいう｢プレイヤーキャラクターに相当するＮＰＣ｣がどれに相当するかはＤＭが決めるが、意図するところとしては｢持ち回りでＤＭをしているので今だけはプレイヤーが不在のＰＣ｣の事である。
　単純に｢ＰＣと同じぐらい重要なＮＰＣ｣を指すものではない。

躱身

躱身モードに入る

　剣や弓などの武器、あるいは呪文による攻撃を受けた時、リアクションを使用して[躱身]モードに入る事が出来る。
　躱身モードは次の自分のターン最初(リアクション権が復活するタイミング)に解除される。

躱身の判定

　躱身モード中、攻撃に対して[躱身]による判定を行う事が出来る。
　その際の難易度は[攻撃の達成値]である。判定に成功したら、攻撃に触れずに回避する事が出来る。
　攻撃者がダメージまで算出した後で[躱身]を宣言して良い。
　↑はゲーム進行を遅らせないためなので、1分程度の間に躱身が行使されないなら使用しないものとして効果を確定させてよい。(通信トラブルとか急な来客とか色々あるとは思うので、多少の温情はいいと思いますが)

• 躱身を行う条件
  • 移動速度が0のキャラクター、無力状態のキャラクターは躱身を行う事が出来ない。
  • 一つの攻撃判定に対して行う事が出来る躱身は一回だけである。(回数制限がないからと言って、｢一回殴られたから成功するまで躱身判定振り続ける｣みたいな事は出来ないよ、という意味です)

躱身の判定値

　[躱身]ロールは、敏捷力を基準とする(能力値判定やセーヴィングスローとは別物として扱う)。
　これに更に、以下の修正が加わる。

• 躱身を行う事が出来るのは、アーマークラスを目標値に命中判定を行うタイプの攻撃に対してのみである。
• 魔法の鎧or盾を装備しているなら、その魔法による修正の内最大のものが加算される。
• [鎧わぬ守り]を習得しているなら、1つのターンに1回まで、【知覚力】ボーナスが加算される。
• キャラクターの習熟ボーナスが加算される。
• 攻撃がクリティカルヒットだった場合、躱身判定も20の目を振らない限り成功できない。

防具と躱身判定

　防具を装備していないか、軽装鎧を装備しているキャラクターは、躱身モード中なら何回でも躱身を行う事が出来る。
　中装鎧を装備しているキャラクターは、躱身モードを宣言した時に1回だけ、躱身を行う事が出来る。
　ただし、《中装鎧の達人》を取得しているなら、ターンに【敏捷】修正と同じ回数だけ躱身を行う事が出来る。この【敏捷】修正は、鎧による上限の制約を受ける。
　重装鎧を装備しているキャラクターは、躱身判定を行えない。

防具による武器ダメージ軽減

武器ダメージ軽減の効果

　中装鎧、重装鎧を装備しているキャラクターは、攻撃によるダメージを1点軽減する事が出来る。

武器ダメージ軽減の適用範囲

　このルールは、キャラクターが十分に動く事が出来、攻撃の命中に判定が必要であるような場合のみ適用される。
　無力状態であったり、リアクションが出来ないような状況では使用できない。

ちょっとした解説

　回避盾が欲しくてこのルールを考えてみました。
　軽装鎧が有利になりすぎではと思う人もいるかと思うんですが、これは実質｢中装/重装がちょっとだけ強化された｣になると予想しています。
　相手の攻撃に対して回避(ターム重複するので躱身)が出来るというのは確かに強力ですが、アーマークラスで弾けない時点で｢それなりの出目｣であり、かなり分の悪い賭けである事が予想されるからです。

　判定に習熟ボーナスを足す事にしたのはそのあたりが理由です。
　しばらくテストしてみて、最終的な判断をしようと思います。