49 :お前名無しだろ:2007/09/08(土) 16:21:11 ID:b87TCEjK0
近頃、私のルックスに対して「そこらへんのおっさんと変わらない。」だの
「新橋のサウナで中年サラリーマンの中に紛れ込んでも違和感が無い。」だのと、
批判的な意見を耳にする事がある。
しかしこれは、私なりの綿密なプロレスマーケティング戦略の一環なのである。
プロレスラーの中には職業柄、人を威嚇するようなファンションや髪型にしたり、
格闘技に必要の無い、見せかけだけの筋肉をつける選手もいる。
これは個人個人の職業観の違いだから仕方無いが、プロレスラー皆が近寄りがたい
オーラを持っていたら、若年層や女性などの新しいファン層を開拓する事は出来ない。
その点、私はいつも自然体のせいか、10代~20代の若者に気軽に声をかけられる。
先日も5~6人の高校生のファンに囲まれ、衣類や財布を丸ごと持っていかれた。
憧れの選手の所有物を手に入れたいうのがファン心理というものであろう。
裸で家路につく中「今日もファン層拡大で、プロレス界に貢献した。」と思うと
自然と足取りも軽くなったものだ。
~三沢光晴 著 「理想主義者」より抜粋~