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0809 ななめ四十五度アゲイン!
 数月に一度、斜め下四十五度からえぐるような角度で突き上げる文章にネット上でブチあたり、床の上を転がるのですが、今回もローリンガールです。というより以前から足しげく通っている二次創作文章サイトです。ゲームです。ぶっちゃけるとFF11です。

 今年でFF11も10周年だそうですね。去年から課金しておらず、もはやレヴェルあげようだとかそういった気概もなくなりましたが、世界設定だとかそういうのは嫌いじゃない。で、課金やめたいまでもサイト廻ったりしてます。
 そういえば課金をやめた時点で、9年のプレイ時間が360日をこえるとか割と正気じゃない日数を記録していましたが、それだけやってて最強武器の一つも持っておらず、レヴェルも99に達しておらず、なにをしていたのかというとチャットしながらブラブラ世界を回っているのが楽しかったのです。敵の奥地にいるボス的存在に絶対勝てないってわかってるのに特攻するとか。で、敗北して転がっているところに、日頃仲良くしている奴らが何してん、とか言って集まってきて、四人くらいで試行錯誤してやっべこれムリだってとかわめきながら、1時間かけて倒した、とか。
 なので最近のただただ武器を鍛える、とか最強武器を取るために敵を1000匹倒す、とかそういう傾向性になってきたFF11は、飽き性の私にはムリであった。開始三十分で夢のなかです。本気で首ががくりと垂れ前のめりに倒れる。ひたすらコツコツとできる人もいるみたいなので、これはもう向き不向きであるとしか思えないです。

 で、そうして放り投げたゲームであるにもかかわらず、裏設定であるとか深読みだとかが大好きな私は、二次創作が嫌いじゃない。深読みと言えば、ダークソウルとか深読み満載すぎてヨダレが垂れ、垂れすぎてどうにもならなくなりました。しかし深読みにはたまらないゲームでありながら、四方を閉鎖された地下墓地だとかで死体に襲われるゲーム内容であり、やってたら夢の中で脂汗をかく始末です。いろいろ健康に悪そうなので投げました。設定は好きだ。大好きだ。なので、攻略ダンジョンがすべて城の中だったり、平原であるなら私はまだ頑張れると思います。
 話が大分脇へゆきました。
 二次創作の話です。二次創作についてはいろんな人がいろんな意見があると思います。世界観さえこわしていなければ私はわりと平気な部類です。そうして二次創作でしかできない創作の仕方があると思っています。出だしはともかく終わりが決まっているとか。FF11だと判りにくいか。もっと判りにくい仮令を持ち出すなら、ヘルシングのアンデルセン神父の二次創作的な。知っている人が限られすぎてる仮令でどうにもなりませんすまぬ民たちよ!
 まだ書かれていなかった連載初期ならいざ知らず、たとえばアンデルセン神父の話を創作しようとしても、もう神父がどうやって最期なくなっちゃうか書かれてしまっているわけで、肉体のなくなったあそこで神父は終わりだと思っています。二次創作のなかでどう笑っても、泣いても、誰かを慈しんで幸せになってほしいと願っても、あそこで神父は砕ける。読む側としては砕けるのが判っている前提で、孤児院の子供にかこまれ微笑む神父を読むのです。帰ってこないのを知っていて、言ってらっしゃいと送りだす子供の描写を読む。相当に切ない。転がるのを承知でその文章を読む。
 もしかするとマゾ気質なのかもしれないと思いました。もしかしなくてもそうかもしれないです。
 ここまで書いてみて、でも創作も書く側だとわりと同じような心境なのかもしれないと思いました。誰も知らないけれど自分はストーリーを(一応。……一応……)組み立てていて、終わりも考えている。そこへ向かって書き進めていくわけで、つまり私の中では出だしと終わりが決まっている話の途中というものを、書いているだけなのかもしれないです。そうして、終わりにするのはヤダヤダと毎度ゴネている。成長がないです。でも成長がなくていいものなのかもしれません。
0808 暑い暑いと言っていたら
 長袖を着るほど涼しくなりました。一時的なものでしょうが、ほっと一息です。
 この間スイカをひと玉買い、わりとムキになって食べおさめ、ようやくなくなったと思ったらJ君の実家からひと玉運ばれてきました。スイカタイムワンモア!!しかし涼しくて食べる気にならず困っています。


 あらためてN氏からの御祝儀読みなおしたら一人でもえたぎりました。
 おやすみのちゅうは口づけとはちがうんよ!
0807 この間見かけた記述
 ●日本三大兄貴●
  室伏、吉田、澤
 違和感がまるでなかったのはなにゆえ。

 拍手更新しました。熱さを言い訳にして更新が遅れてすまぬ!たみたちよ!!(キリッ
 ヒューとカークとかもう誰も覚えていないような気がします。

 さくじつ、むくむくと黒雲がたちこめ、久しぶりにひとときどしゃ降りになり、世界が潤った気がします。
 しかし突風の際にすだれが巻き上がり、屋根にのっかり、屋根の出っ張りにうまい具合にひっかかって、降りてこなくなりました。……これ……屋根に上らないと取れないんだぜ……。脚立も梯子もないのですがどうしたものか悩んでおります。
0803 すまぬ。
 すまぬという言葉を口にするたびに、
「すまぬ……すまぬ!民たちよ!!」
 などと口先では善人ぶったセリフを吐き散らしながら、300人切り達成の歓声が背後で流れる三國無双の劉備玄徳を思い出します。バッタバッタなぎ倒す容赦のなさっぷりは相当なものです。そうして夏候惇は俺の嫁。

「更新してなくね?」
「やる気あるのですか?」
 なぞと叱咤のコメントをいただきつつすまぬ!たみたちよ!熱いのだよ!
 ノートパソコンがワード開くだけで爆音だよ!HD飛ぶと怖いので、アイスノン二枚下にひいたりしてしのいでいますがもはやアイスノンの湿気がどうとかそんな生ぬるさではございません。じゃあクーラー入れたらいいじゃないってあなたは言うと思います。しかし昔はそれほどでもなかったと思うのに、近年クーラーというものに体が付いていけなくなり、とにかく風に当たると具合が悪くなるへなちょこぶり。昨日もさすがに35度超えたのでクーラー入れてもいいのではないかと27度設定で入れたら10分でおかしな汗が出てまいり、最終的に家の中で風のこない一番あたたかい(熱い)場所で小一時間ほど蹲るという、冷や汗だか脂汗だか変な汗をかきました。そうして蹲り吐くかもしれんなぞと思っている間中私が思っていたのは、昔中国の極刑でタマを取ってしまう刑があったが、タマを取ったあと蚕室だったか孵化だったか、なんかそんなような響きの名前の、薄暗くて暖かい部屋に一週間放り込まれるということでした。人間気分が本気で悪くなると、暗くて湿ってて、暖かい場所を探すものなのかもしれません。猫の死に場所を探すのにも似ているような気がします。
0731 うおおおおーあっちー
 とか叫ぶボスがスターオーシャン2にいたような気がしますが、アレをクリアした覚えがないです。確か愛の洞窟?とかいうあたりで小作人走りをする主人公といちゃいちゃしはじめたので投げだした覚えがあります。
 毎日オリンピックばっかり見ている。
 室内温度40度を達成いたしました。

 レイディさんは真夏のビーチにも魔物を引っ張り出すという離れ業をやってのけると思っています。
0725 納豆になる
 梅雨明けしたと思ったのになんだかじめじめむしむし、昼間に湿度計見たら90%超えていました。わらづとまいたら納豆になれそうです。
0719 徒然
 越後でも梅雨明け宣言がなされ、本格的な夏に突入したようです。気の早いセミがもう数匹ジィジィわめきたてており、ああ夏だなぁと実感がわきます。
 昨日東京に住むN子ちゃんに電話をしたら、
「どこまでクーラーを使わずに耐えられるかやってる」
 とかいう我慢大会の体験を聞かされました。一昨日だったか一昨昨日だったか猛烈な暑さになっていたような気がしますが、大丈夫なのでしょうか。煮えないか。寝ちゃえば平気だと彼女は言っておったが、朝目を覚ましたらとなりでご主人が泡吹いてた、とかそういう事態にならないようにほどほどにね、と言っておきました。

 更新が滞っている気がしなくもないですが、べ、べつに毎晩二時間くらいPSO2やってるとか、そ、そういうんじゃないんだからね!!
 ダウンロード無料なのですが、+500円で浴衣ゲットとか、+1000円でウェディングドレスゲットとか、お金のにおいが端々でぷんぷんとします。課金なんてしてやるものかと思っている。

 私が学生の頃、なんという芸人だったかは忘れましたが、
「悲しいときー!」
 と出だしで叫ぶ二人組がおりました。確かそのキャラ買われて、悲しいとき飲むコーヒーだったかコーヒー牛乳だったかも出していた気がする。しかし今現在コーヒーだったかコーヒー牛乳だったかはわりとどうでもよくて、何が言いたいのかというと、

「かなしいときー!」
「かなしいときー!」
「洗顔フォームを歯ブラシに絞り出して口に突っ込んだときー!」
「洗顔フォームを歯ブラシに絞り出して口に突っ込んだときー!」

 忠告しよう、やるもんじゃないぞ(真顔
0713 pそ2
 PSO2にうっかり手を出してみましたが、我が家のバイオちゃんが爆音をならしまくり、ハードかファンがふっとびそうな勢いです。アイスノンあててるけどスズメの涙。
 なにがたのしいってキャラ作成が一番楽しいですね。あとは周回。
 まぁ周回ってほどまわっていません。クエスト二回やったくらいですか。
 オンラインといえばチャットがひとつの醍醐味であろうに、同じ部屋でパソコン思い思いに設置していると、スカイプならぬ会話まる聞こえなのでキーボードがピクリとも動きやがりません。

 散歩道の朝顔が、冗談じゃないかっていうくらいに葉の緑と、花の赤だの青の対色。湿度90パーセントの湿り気を帯びすぎた空気に、そこだけ正常な空気を漂わせ凛と咲いています。
0711 ただひたすらに
 あついですね。
 今日フェーン現象だかなんだかしりませんが、今年初めてクーラーつけました。
 猫煮える。
 夏はどうにも更新速度が落ちていけません。
 あと急に読書欲がわいて、太宰とかよみはじめました。手元からどっかにいってしまった中島敦もふたたび揃えようと思っています。
0706 アイムケィムホォォウム
 日本へ戻ってまいりました。
 言いたい事は多々あれど、とりあえず最重要項はひとつ。

 金曜ロードショーは千とちひろDA☆ZO☆

 DVD持っているだろうだとか
 何度見たんだよとか
 ――右から左に受け流す。

 あとイタリア報告 ↓↓ のせておきます。
 文章にすると上手くまとまらないので旅行中にかいてたノートそのままうpしました。
 文字汚すぎて読めませんね。
 画像がやたらにでっかいのは、クリックするとアップに出来る画像のアップの仕方とかまったくもって知らないからですてへ ミ☆

 
 
 
 
0623 明日から
 しばらくベニス行ってきます。
 7月の初旬に戻ると思います。
 赤茶煉瓦の屋根見ながらオッサンとょぅじょの妄想強化してきます。
0622 もうこれFF11である
 必要なくね?
 ていうか汚い例のアレと黄金の鉄の塊の話を考えてたらどうしてこうなったし /(^0^)\



 すこし向こうから人波に逆行して歩いてやってくるあんたの姿を見つけた。
 見つけて、それからああおれははなんておろかだろうと思った。
 もうずいぶん長いあいだ見ていない顔だった。
 だのにざつぜんとしたおおぜいの顔のなかから、たったひとつをすぐに見分けてしまうおれの目が恨めしい。永久記憶と瞬間記憶、とか言うふたつの記憶のとどめかたがあるらしいが、おれの目はあんたの顔を永久記憶と認識しているようだ。
 ぼんやりと下のほうを向いて歩いていたあんたは、なにかのはずみでほんのすこし視線を上げた。おれが見つめていたからだなんて思いたくはなかった。視線に圧力なんてないと思うから。
 視線を上げておれを見つけたあんたは、ちょっとおどろいた顔をして、それからうろたえるようにしたのが判った。回れ右をしようかとか一瞬考えたことをおれは感じてしまったけど、この距離まで近づいておいて知らぬ素振りもない、回れ右なんていっそ大仰すぎる、そう思ってあんたがあきらめたことを知った。
 ゆらゆらと上体を揺らしてしかたなくあんたはおれのほうへやってきた。
 もう今さらだと思う。
 そう思っている頭の半分以上はでも、六年ぶりにみたあんたの姿でいっぱいになって他になにも考えられないことになっていた。
 そうしてあんたがぐうぜんを装いながら本当はおれに会いにきたことをおれは知っていた。
 だっておおぜいの人の中からあんたもおれだけをすぐに見つけてしまったからだ。
「――ちょっと。いい」
 あと数歩の位置なのに最終的に近付くことをあんたはしない。指でちょいちょいと手招きをしておれを呼び寄せる。おれはそっちへはいかないよ、きみがこいよと思っているのが判った。
 莫迦野郎。
 呼吸が苦しくなるほどどきどきとして喜んで近付いて行ってしまうおれ自身のからだをおれは呪いながら、でもあんたのもとへゆくことを止められなかった。
 最後の一歩をふみ込んでこないのはあんたの癖だ。
 おれとあんたが、まだお互いに表現できない不確かなもので結ばれていたときにそれでなんども衝突して、なんども言い合ったあんたの癖だ。
 足元を固めて自分だけは安全なところにいる、そうしておれのほうへ手を伸ばすあんたの悪い癖だ。
 おれはそんなあんたが不安でしかたがなかった。
 いつか見捨てられる日がくるんじゃないかと思っていた。
 そんなことは一度もなかったけれど、もし濁流にふたりが飲まれたとしたら、あんたはきっと自分が安全な土台に辿り着くまでおれに手を伸ばしはしないだろうと思っていた。いのちの危険がせまったら本能なんてそんなもので、でもそれはたとえ話だ。
 ふたりで生きてゆこう。
 あんたに言われた言葉におれは曖昧にうなずきながら、でもおそらくその未来はないなと思っていた。
 いっしょにいて、不安でしかたがないあんたとは生きてゆけない。
 でもおれはあんたが好きだった。不安だとかどうでもいいほどにあんたが好きだった。
 そうして結局うやむやになってどちらからだったか会わなくなった。
 嘘。
 あんたにさようならと言われることがこわいおれが一方的に関係を打ち切ったのだ。さようならといったのはおれ。もう会わないといったのはおれ。もう一度会おう、会って話をしよう、会って話をしてこじれこじれた関係の誤解を解こう、そんな風にあんたはいっしょうけんめい関係を改善しようとしてくれたけど、おれはがんとしてもう会わないといった。
 もう会わないと思った決意が崩れるのは怖かった。
 最後の最後でふみ込んでこないあんたはそうしてあきらめて、そっと茶色の封筒に鍵をしのばせて送ってきた。
 あんたに渡したモグハウスの合鍵だった。
 便箋一枚はいっていない、さびしい封筒だった。
 すてばちになって、錯乱して、必死になって、いやだどうあってもおれはきみと生きてゆきたいといわれたら、おれは一も二もなく頷いただろうにと封筒をながめながら思った。でもあんたがそうしてこないあんたであることをおれは知っていた訳で、だから卑怯なのはおれのほうだった。
 愛されたかったおれがすべてこわしたんだと思った。
 封筒を抱えて泣いた。
 そのあんたが目の前にいる。
 でもやっぱり最後の一歩はふみ込んでこない。踏み込むのはいつもおれだ。だから近付いてゆきながらおれはひどく暗い気持ちになるのをおさえられなかった。
「ひさしぶり」
 ためらいがちな笑いを浮かべておれを見たあんたは、でもやっぱりおれの好きだったあんただった。
「ひさしぶり」
「元気みたいだ」
「うん。元気」
 笑ったあんたの顔はどうにもくたびれた顔をしていて、もうずいぶん経っているものなとおれは思った。お互いに年を取ったのだ。お互いにもういい歳になっていて、おれがあんたを見てがっかりしたのと同じくらいあんたもおれを見てがっかりしたろうと思った。
「ちっともかわらないね」
 でもあんたはそんなふうに言った。お世辞だったのかもしれないけれど、おれはありがとうとこたえた。
「きみに、会いたくてね」
 急にそんなことを言う。驚いておれはあんたを見上げた。あいかわらずくたびれた笑顔をほほに張りつけてあんたはおれをじっと見ていた。
「付き合ってるんだってね」
 おれの背後を見てあんたは言った。おれの背後にはいまのおれの彼女が離れて立っていて、あんたはそれを知っているふうだった。
「ああ、うん」
「よかった」
 頬をまたすこしほころばせてあんたは笑った。ひどくやさしい、やさしいのにたよりない、どこかさびしい笑顔だった。
「きみに、会って言いたかった」
「うん」
 なにを言われるんだろうとおれは思った。いきなり罵声でも浴びせられるんだろうか。おれと別れたあとあんたはいろいろとだめになって、定時コンテンツLSをやめたり酒びたりになったと風の噂で聞いていた。その原因を作ったおれに、一方的に縁をきったおれに、呪詛のことばでも浴びせかけるんだろうかと思った。思いながらでも本質的にやさしいあんたはきっとそんなことをしないともおれは判っていた。
「ありがとう」
 いくつか言葉を出し渋って、結局最後にあんたはそんなことをおれに言った。
 ありがとう。
 ありがとうってどういうことだ。面食らって見返すと、あんたの薬指に銀色の指輪が嵌まっているのに急に気が付いた。
「ああ」
 左手をそっとうしろに隠すようにして、困ったように肩をすくめたあんたは、来月結婚するんだ、と言った。そうか、とおれは思った。そうか。やさしいあんたにふさわしいやさしい誰かを見つけたんだな。
「ありがとう」
 おめでとうというにはなんだか場違いな気がしたので、おれもあんたと同じように言った。それ以上の複雑な感情は湧いてこなかった。ただあんたと会えてよかったとおれは思った。
「うん」
 それから不意にあんたは腕を伸ばしておれを軽く抱きしめ、おれも同じように腕を伸ばしてあんたを抱きしめた。あたたかい感情だった。もう二度度会うことはないだろうと思った。約束は果たされたから。だからこうしてふれ合うのも最後で、だったら醜い感情なんて湧いてくるはずもないのだ。
「こまったな」
 耳元であんたが言った。本当に困ったような口ぶりだった。
「何もかも今までのをなしにして、またやりなおしたくなる」
「無理だよ」
 ふれた瞬間にやりなおしたくなったのはおれも同じだった。だけどたとえやりなおしたとしても同じように途中で行き詰って、不安に陥って、そうして最後の一歩でふみこえてこないあんたにいらついて、駄目になってしまう未来しかないことはよく判っていた。
「もういかなくちゃ」
 名残惜しそうにあんたが言って、からだを離した。未練たらたらなのはお互いさまだった。きっと今おれはものすごくものほしそうな目をしているのだろうと思った。
「しあわせになりなよ」
 おれは言った。未練たらしいおれからの、せめてもの送辞だと思った。
「きみもね」
「おれはもう充分しあわせ」
「そう」
 おれも、とはあんたは言わなかった。じゃあどうして来月結婚するのだろうと思った。幸せじゃあないのに結婚するのだろうか。でもそれは聞いてはいけないと思った。
「またね」
「うん。またね」
 もう会うこともないのにそんなふうにいって、お互いに背をむけて別々の方向へ歩き出した。心配そうにこちらを見ている恋人のもとへおれは戻った。戻りながら目の前がぼやけた。しあわせだといったはずなのにどうして涙が出るのだろうと思った。いまのおれを好きだといってくれる恋人に対してもひどい裏切りをしていると思う。だから本当は笑顔で駆け戻らなければいけないのだろう。
 だけど、と絶対に振り向いてはいけない黄泉平坂をもどる男神の気分で、おれは前に向かって歩きながら戻らない過去に後悔して泣いた。自分勝手に終わらせた結末を後悔して今さら涙が出た。
 だけど好きだった。あんたにたいして二度と口に出すことはないけれどでもやっぱり好きだったとおれは思った。
 不安でしかたがなかったけれど、本当に好きだった。
モルダーあなた疲れているのよ……
 近所に新潟B級グルメレストランなるものがあり、まだ入ったことはないのですがそこの広告をながめていたら、

 まさかの黒。まさかのうまさ。

 こんなんで笑ってしまった自分は疲れているのだと思います。

 ミサワでもみて寝ろ。
0621 ながれ
 オッサンとょぅじょ続きうpしました。
 うそっこ中世シリーズはなんとなくそれぞれがリンクしているのですが、あれですか、簡単な履歴表とか大陸図みたいなの作った方が判りやすいですか。
 いちおう、

 オッサンとょぅじょ(シビラ・セイゼル・ハブレスト辺境三国)
     ↓
     ↓ 50年
     ↓
 ミルキィユとダイン
     ↓
     ↓ 2年
     ↓
 公女と参謀
     ↓
     ↓ 数年
     ↓
 兄さまと猫さん

 的な流れになっているのですが、そのうちざっと履歴かきます。
 オッサンとょぅじょの世界の中で、ラグリア教団がまだ新興宗教あつかいなのは、話の年代が古いからです。
0618 ぼくのかんがえたちょうつよくてかっこういいせってい
 暗黒史を量産していた中学時代は、キャラクターの目の色だの髪の色だの性格だのをノートに書きつけてはひとりにやにやと悦に入っていたのですが、最近では設定書き付けるとか言うことをしなくなりました。これが精神的に大人になった、ということなら両手を上げ万歳なのですがきっと単に筆不精になっただけのような気がする。細かいことにこだわらなくなったと言えば聞こえが良いが、文章を書きながら、
「黒い髪……ん?このひと髪黒かったっけ?あれ私どっかで何色とか書いたか?いやまてよでも書いたような気もする。ああでも読み返してもよくわからん!」
 となることが多い。色もそうだが話しぶりとか、自分のことをさすときに
「俺」
 って言っていたか
「私」
 って言っていたかで頭抱えて結局自分が書いた以前の文章を読む羽目になります。どっかにメモっとけ。
 何が言いたいのかというと、今書いているょぅじょとオッサンで、いろいろ悩んだ末に
「自分が書きたいもの書いちゃうよ!」
 ってオッサンと姫の関係だけじゃなくて、三つの国それぞれの情勢とかきっと説明的過ぎて誰も読まない、読み飛ばされる設定をちょいちょい入れていくことにしたのですが、ほんとうに誰得。冗談抜きに飛ばされるだろって思います。まったくだ。
 しかしそうなると「なんとか侯爵」だの「なんとか辺境伯」だのださざるをえない訳で、なんか裏方の人数が増えてきて自分自身把握するのが難しくなり、十数年ぶりにぼくのかんがえたかっこういいせってい!を書き留めることにしました。
 いやしかし、本当に、新興勢力vs旧臣一派 とか求められてません。たとえるなら野田政権が存続するためには公明党と提携をしながら小沢一派をおさえでもって自民に助力を乞い、とかそんなんオッサンと姫で読みたいのかって言う。
 もうオッサンとょぅじょが控え目にいちゃついているだけでいいんじゃね、とも思うのですがそうするといつまで経っても話が前に進みません。森の奥で暮らして終わる。
 それもいいかなとかちょっと逃避はいったのですが、それだったら別に、

 自分を騎士だと思い込んでいる頭の線が数本ねじ切れた樵と、幼少のころさらわれてきて自分は一国の姫であると教えられて育った少女のハートフルストーリー

 でもいいわけで、そんなことをちらっと考えた時期がわたしにもありました。
「実はお前は姫じゃなかったのでした」「ええーなんですって!」バキッボカッ。「キャーッ」アタシは死んだ。スイーツ(笑
 とりあえずそんなわけで、新聞にはさまっていた広告の裏に忘れないように名前とか各国の政情とかかきとめることにしました。しかしなんだ、90超えたしわくちゃのジィさん大司教と60超えの大臣ども、とか本当にどこにもじゅようのひつようがないのは確定的にあきらか。

 ところでじゅようのひつようがないで思いだしたまったく別の話ですが、最近とあるサイトで「伽藍締め」という言葉を見ました。雁字搦めはしっているのですが、伽藍締めっていう言葉はあるのでしょうか。ただの誤変ですか。一応サーチしてみましたがいくつかヒットした。結局よくわかりませんでした。私がずっと間違って覚えていた「奇特」と同じですか。知っている人がおられましたらコッソリおしえてください。
 間違っていたと言えば、「鹿爪らしい」を高校の辺りまでずっと「しかめっつらしい」と読んでいました。鹿爪としかめっ面が同居しておった。考えてみれば「め」と「つ」が逆すぎます。なんで鹿の爪なのか今急に気になったのであらためて調べてみましたが、当て字みたいでした。「然りつべく・あら・し」が変形したみたいですね。しかし元のかたちでかくと本当に形式ばってかたいな。笑ってしまう。
「彼は然りつべらしき顔をこちらへ向けた。しばらく眺めやるとやがておずおずとこわばりつつも解し」
 とかもう何を言っているのか判らん。枕草子あたりの世界が似合う気がします。

 オッサンとょぅじょアップしました。今週末からしばらく留守にするので、それまでに2まで書きおさめておきたいでござる。
0617 ただいま絶賛
 ものすごい勢いで雨が降ったりやんだりしています。このむしむしとじめっと、押し入れのはしのほうからなにか名前も知らないキノコが生えてきそうな梅雨独特の湿気は、迷惑ですが嫌いじゃあない。雨と雨の合間を縫って買い物に走ったりしています。
 雨といえば、よく人はげますだか勇気づけるもので「やまない雨はない」だとかいう言葉があります。「明けない夜はない」のたぐいの。
 その一連の激励の言葉を思い出すとき、もう十年以上前に見たライオンキング2を毎度思いだします。たしか高校の時だったと思います。

 何気なく借りてきたライオンキングの続編でした。ライオンキング1のあとに眺めた2は、話のストーリとしてはまとまっているとは思うけれどすこし小粒で、色数だのセルの枚数だのと詳しい事情はよく判らないが、素人目にみても1よりもお金がかかっていないような気のする、ああ、1が売れたから2を作ったんだろうなというのが大まかな感想でした。まぁお察しだと思いますが、キング1からスカー叔父さんZOKKON☆LOVEな訳で、2のサブヒーローがその息子と言うだけで、ひと粒で二度おいしかったことに変わりないのですが。相変わらずのどマイナー路線乙。スカー叔父さんになら罵られてもいい。むしろ罵られたい。話がそれてゆきます。
 その、1よりあまりお金がかかっていないように見えた、でも十分お金がかかっているであろうオープニングで、しかし私は正直鳥肌が立ちました。なんで立ったのかとかそんなむずかしいことは判らん。寒いとき以外、感動したときにも鳥肌と言うものはなぜか立ちますが、仕組みと言うものは知りません。脳内から興奮物質が発せられて血管が縮んだりするのでしょうか。調べろという話ですが、私は医者志望ではないので仕組みはどうでもよいのです。
 あの、「Night♪」から始まっていきなり引きこまれ、お猿のまじない師が崖の上に立って前ふり動作をする。次の瞬間の「Wait!」の歌詞とともにバーンと広がったキリマンジャロの山とその上をわたる鳥ととてつもなく透明感のある色彩に、なにこれって思いました。えー、なんなの。しんじらんない。おかげでしばらくそのオープニング部だけくりかえし30分くらいながめていた。たしかあの辺りの歌詞がのぼれない山はない、だったように思います。中学一年一学期のアイアムペン程度の英語量なのではなはだ不安ですけれども。

 ちなみにダンボでダダ泣きした私のディズニアニメ一位を決めろと言われたら、美女と野獣と二択で悩みましたが、わんわん物語だと思います。
 幼稚園の頃親に連れて行ってもらった映画館で見たと記憶しています。あのころの映画館は1シアター入れ替え制ではなかったので、たしか三度ほど繰り返し見たおぼえがある。親はおそらく5時間ほど子供に付き合ってくれたことになる訳で、その忍耐力を思うと今更頭が下がります。もういい加減にしなさい、帰るよとは言いませんでした。  子供のころのすりこみって怖いもので、それからずっと私の中でのイタリア人の作るパスタは、あの肉ボールのはいったケチャップ味のスパゲティです。
 ところで今気がつきましたが、わんわんのレディさんはお嬢で、トランプは野良犬ですね。昔から「身分違い」とか「世界観が違う」とかに燃えてたってことですね。この性癖はそのころからか、とか業って本当に深いと思います。
幸福は 猫に似ている
 いつの間にか 膝の上にいる

雷ビカビッカービッガヂュー
0616 いきおい
 そこまで考えたんなら、更に夢と妄想を膨らませて自分で書いてみたらどうだろうか。

 自分の変態的で不条理で人には言えない性癖をこれでもかと集中砲火で攻めまくる、自分用のSS。
 自分にしか分らないかもしれない、マイナーで歪んだ性癖をゴルゴの様に確実に打ち抜く対自分特化SS。

 ステキだと思わないか?
 自分専用のゲーム、アニメがある様なもんだ。
 ハズレなし!あれがこうだったら!ってのもなしの脳天直撃セガサターン!

 普通に日本語さえ書ければ出来るんだ。だけど君にしか書けないんだ!
 オチがなくてもいい!ヤマもなくていい!イミすらいらない!起承転結?なにそれうまいのか?
 ただただ、君が何それ萌えるとさえ思えればいいんだ!

 さあ、Wordを立ち上げろ!メモ帳でもいい!
 君だけが支配する、妄想と偏見に満ち溢れた夢の世界へ、そのただれた性癖をぶちまけろ!
 (出典/どこかのスレッド)



 自家発電バンジャイ!

0614 もういっかい!もういっかい!
 最近友人のよしくんが忍者に嵌まっており、そう言えば昔は高速道路や新幹線で窓の外に見えると言っていたし、ゲームにおいては如月とか不破とかガルフォードとか言っていたような気もします。禁欲的なエロスでもあの職業には薫るのでしょうか。汚いなさすが忍者きたない。
 しかし、FFを中途休んでいたとは言えおおよそ10年プレイしたというのに、いざ忍者書いてねとか言われるとまったく衣装が判らない私がいました。忍者ほとんどやってないからじゃあないかと自分をフォローしてみましたが、延々と愛でつづけた赤魔道士のコスチュームを書けない私がいる。どういう構造になっているのか真面目に見たことがなかったようです。

 でもってピクシブに上げろとか恐ろしいことをコメントされました。あんな超上級者の巣窟に踏み込むなんておそれ多くて私にはとてもできそうにありません。ひれ伏してさんざんに謝ったあと、尻に帆をかけて裸足で逃げていきそうです。そのうえピクシブとやらの使い方がさっぱりわからない。鑑賞専用だと思っています。なぜ登録したのかと聞かれるとだって友人のょぅじょケシハンが心底見たかったかr
 ああした画像集成サイトを眺めるたびに、このひとらみんなプロなんじゃあないかと本気で感心します。近所の本屋の小説の挿絵を飾っていても何ら遜色のない、書きこまれた画像を見ては、このひとらと小説の挿絵を飾る、いわゆるイラストレーターとの違いって何なのかなぁって思っています。もちろんプロのかたも名前を変えたりして投稿しているのだろうが、そうではないひとも多分たくさんいるわけで、その線引きってどこでつけるのかなぁと思っている。
 真っ直ぐ線を引けたらプロ、とかあるのだろうか。

 昔から、よく同じジャンルの人が交流のためにお絵かきチャットとか開催しているのが心底うらやましかった時期があります。うらやましさが募って思わずペンタブ買ったはいいが、ひとが見ておられる前で絵を書くとかハードル高すぎた。どうやって書くのだ。
 あと使い方がさっぱりで、よく動画で見る、画像の腕を逆さまにしたり角度を変えたりとか、キャプってどうの、とか何語かと思いました。日本語でお願いします。友人が使ってくれると言ってくれたので譲渡しました。紙と鉛筆と消しゴムが性に合っていたようです。
 あこがれで思いだしましたが、お互いの線画を交換して色を塗りっことか企画でやっているのを見て、毛穴からいろいろ吹き出そうなほどやってみたかったことがある。自分が塗るのはともかく、自分の絵に色を塗ってもらえるとか、もう、なんちゅう……、山岡はん……アンタなんちゅうもんを食べさせてくれたんや……。それだけで三日ほどどんぶり飯行ける自信があります。だからなにが言いたいのかというと、よしくん私よしくんの色塗りとてつもなく好きなのですが今度送りつけてもいいですか? ^q^
0612 ローリングガールじゃなくって
 どちらかというメルトダウン(炉心融解)だろって言われました。
 返す言葉もございません。 ^q^

 汚い忍者に見えない不具合
 お問い合わせお申込み 0120-0930-1919 まで^^
 ローリングガール
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
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        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
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 なにをローリングしているかというと、わたしが床の上を転がっているだけなのですが、こないだN氏とメールのやり取りをしているうちに、ご祝儀ってことで一本小説頂けることになりました。もうもらえる、とか聞いただけで胸が高鳴って息が荒くなる。これって恋だと思います。
 で、

 N氏「猫さんと兄さまでイチャイチャさせるー」
 わたし「オッサンとょぅじょですね、わかります」
 N氏「えっ^^」
 わたし「まってる^^」

 とまどうN氏が気の毒だとかそういうのは遠い星光の彼方へ消えてゆきました。きっととても弱ったのじゃあないでしょうか。
 そうしてそんなやり取りも忘れ、本日、「送ったよー」というメールが来たのでいったいどうしたのかな、何を送ってくれたのかなと思って何気なくホットメールを開いt

 すいません。思い切り嘘をつきました。

 キタキタキタァッって思いながら、エレガンスな気分に浸るためにコーヒー豆ひいて淹れて片手にもち、準備万端で添付ファイルを開いた。そうして開いた瞬間から、私の顔はとりあえず誰にも見せられないほど融解しました。鳥系の妖怪のような奇声を上げ、……床?転がるためにあると思います。

 ひとが!書いた!オッサンとょぅじょが!これほど破壊力の高いものだとは!

 ものすごくニヤニヤしながら画面をのぞきこむ私は間違いなく変質者です。チッス。チッスとか。チッス可愛ゆらしすぎて!あーもーあーもーあああーもおおー!
 ぎゅーって。もうぎゅーってしちゃったらいいんじゃないかな!
 あと心の中で「今のは事故。ノーカン。ノーカンだから。」とか絶対自分自身に言い訳しまくっているであろうオッサンに禿げあがるほど燃えました。
 N氏曰く「オッサンが犯罪者にならないようにするのが大変だった」そうです。本当にありがとうございます。今日はニヤニヤしながら眠りに陥れることができそうです。
0611 エロく!ケバく!it's a rolling 1000t!
 人間関係のコジレだとかモツレだとか言うものは、わりときっかけは些細なことが発端だったりすることが多いと思います。世界規模で引っくり返るようなことが発端とか、あんまり聞いたことない。
 このところその人間関係のモツレ、とやらが次第に結び目の判らなくなった金のこまっかいチェーンのような状態になってきていることがあり、なんとかそのくんずほぐれつになった状態を打開したいと思っていました。起きてしまったことをくよくよ気に病んでも仕方がないかもしれないが、どうにも私は「ハハッ」とどこかのネズミ小僧のように気楽に気分転換ができない。多分うたれ弱いチキンハートが原因なんだろうと思っています。あと、脳内物質で、どんよりした気分になったときに明るくする方のプラス物質が出るのが決定的に遅い。困った性質です。
 端的に言ってしまえばJ君の両親とギクシャクしかけた、ということなのですが、きっと理由はどこにでもある話だと思うのです。ただ、お金だとか体面だとかいうものが絡んでくるので、受け流す訳にもいかない。真摯に受け止め、今後同じようなすれ違いを熾さないようにひとつひとつ丁寧に確認していくしかないね。J君と話し合い、気をつけようと確認したその日そのときその舌の根も乾かぬうちに、お金の話の絡む書類を、両親の留守中にポンと居間の卓の上にヤツは置いてきやがられました。速攻で彼の母親から電話があり、これは何かとたずねられ、瞬間わたしのなかで彼に対してのゴングが鳴り響いたのでした。
 わたしはどちらかというと、腹が立ってもむっとしてそのまま黙りこくって終わらせることが多い。おかしな腹のたて方をする。
 腹を立てて相手に発言をし、その発言を聞いた相手が機嫌を損ねるということが嫌いです。相手が怒った瞬間ああしまったまずいことをした、どうしようなんとか機嫌をなおしてもらはなくては、という風な思考回路に陥ることが多い。自分が我慢をしてそれで丸く収まるならもう我慢してしまえばいいのではないかとか、ガンに一番なりやすいパターンだそうです。なのでいわゆる「頭にくる」という怒り方をした経験があまりないのですが、なんだか久しぶりに脳天突きヌケそうなほど頭にきました。
 怒り心頭に発する、だとか怒髪天を衝く、だとかそういった腹のたて方を表現する言葉がありますが、ああ本当に頭にくると目がくらむのだな。日本語の表現ってすごいなと妙なところで感心した。そうとは知らないJ君は上機嫌で帰宅した訳ですが、帰宅した住まいには脳内でロッキーのテーマを前奏から掛け、スタンバイオッケーになったリミットブレイク寸前のわたしがいた訳で、その後、第一次大戦が行われたというよりは一方的な真珠湾攻撃が行われたようです。
 しかし頭にくると、イケメン俳優木村拓哉じゃあないですが、言葉尻が切れる。「ちょ、おま、ちょ、ほんと、ちょ、なに、」みたいなおかしな言葉になりました。そうして腹を立てるということはものすごいエネルギーを使うのだと気がついた。目をくらませながら夕飯を作っておったのですが、猛烈な眠気に襲われ、夜八時前に寝るというどこかのジジババさまのような就寝体勢をとりました。おかげで爽やかに四時半に目が覚めた。

 ところで、拗(コジ)れる、縺(モツ)れる、漢字で書くと読めないですね。
わあ
 絵ばっかかいてる!
もつべきものは
 友人です。いつもお世話になっています。

 笑えなかったほほがほころんでいる不思議。


 おとついあたりから同居人のJ君がいやに熱心にチラシを眺めています。いったいなにを見ているのかとうしろからサダコのようにのぞいてみたら、お土産物のカタログでした。彼は来週社員旅行で北海道に行くそうです。
 で、土産に持って帰ってくるものを出かける前早々からじっくりと選別しているのかと問うてみました。ホタテがうまそうだうまそうだと連呼するからです。
「いやこれ自宅まで送ってくれる土産カタログ」

 それは土産ではなくて取り寄せと言うのでh

 だとかちらとわたしのなかの世界と言うものがクエスチョンマークを浮かべましたが、世の中には自分には腑に落ちないような不思議なことがいろいろあると思います。
0609 亡き
 王女のためのパヴァーヌ


最終更新:2012年08月10日 09:28